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フユシャクも出てきた11月下旬

フユシャク♀となんちゃってフユシャク♀!?

冬に出現する蛾──フユシャク。今年は11月後半になってクロスジフユエダシャク♂が飛ぶ姿がチラホラ見られ始め、下旬には雑木林の林床をたくさんのオスたちが舞う姿が見られるようになった。今シーズン初のフユシャク・ペアショットは先日のクロスジフユエダシャクだったが、その後たまたま擬木に登っていたクロスジフユエダシャク単独メスをみつけた。


フユシャク・シーズンになると、翅が退化して蛾らしからぬユニークな姿となったメスを探すのが、ちょっとした楽しみ。こんな時期に目にとまりがちなのが……こんな「なんちゃってフユシャク♀」↓。




アカシデという植物のタネだか果実だかにセットでついている果苞と呼ばれる葉。風に飛ばされ種子を遠くに分散させるための器官なのだろうか……この果苞の形が、ちょっとフユシャク♀っぽく見えなくもない!? これに擬態しているわけでもないのだろうが、フユシャク♀はパッと見、植物片に見えなくもない!?
いちおう、クロスジフユエダシャクのメスとは似ても似つかないオスの画像もあらためて↓。


他の種類のフユシャクでは、チャバネフユエダシャクが出ていた↓。


今シーズン初のチャバネフユエダシャクはこの♂(↑)だった。今シーズンはまだメスは見ていない。昨シーズン初のチャバネフユエダシャク♀は11月11日に見ているので、もう出ていてもいいのではないかと思うが……。
(※昨シーズンのチャバネフユエダシャク♀&ペアショット他→【どんより曇りはフユシャク日和】)

擬木上の小さな昆虫

これだけではさびしいので、11月下旬に撮ったものの中からいくつか──。
大きな昆虫の姿が少なくなってくると、擬木の上の小さな昆虫が目にとまるようになってくる……。


落葉が進むと、葉とともに落ちてきた昆虫が擬木に這い上がってくる。サクラの木の下の擬木には、サクラの葉をエサとするセモンジンガサハムシが。




トレードマーク《金のX》の背紋は健在(※【ゴールドX:セモンジンガサハムシ】)。
この時期の擬木上昆虫ではセモンジンガサハムシはまた大きめな方かもしれない。先日はこんな小さなテントウムシをみつけた。




小さなムーアシロホシテントウに比べてもかなり小さいクモガタテントウは、1984年に東京港付近で発見された北米原産の帰化種だそうだ。
外来種つながりで、アルファルファタコゾウムシ↓。


「アルファルファタコゾウムシ」という和名を知ったとき、ヘンな名前だと思った。対抗して(?)思い浮かんだ名前は「ベータベタイカネズミムシ」。
「アルファルファ」はマメ科の牧草の名前で、こうした植物などを食害するのでこの名がついたらしい(でもタコの由来がわからない?)。
寒くなるとよく見かけると思っていたら、1~2月を中心に12月~5月上旬まで産卵を続けるらしい。羽化した成虫は5月中旬頃から冬眠ならぬ夏眠に入るそうだ。
やはり冬に擬木でよくみかける小さなハネカクシ──ヒメキノコハネカクシの一種っぽい気がするが……。




カウリングつきのシミみたいだが、小さな上翅の下に隠している下翅をひろげて飛ぶこれでも甲虫類。
甲虫類では小さなゾウムシもいろいろ見かけるが、その中でも特に小さいと感じたもの──コゲチャホソクチゾウムシだろうか。




指紋の幅と比べるといかに小さいかが良くわかる。こんな極小サイズでちゃんとゾウムシしているのだからスゴイ。

擬木上に小さな虫の姿はよくみかけるものの、動き回っているものは撮影が難しいのでスルーする事も多い。クサカゲロウの仲間の幼虫ももたいてい動き回っているので普段は撮らないのだが、たまたまじっとしていたのでカメラを向けてみると捕食中だった。




食植物の枝や葉からから落ちてしまった虫たちにとって、誤って登ってしまった擬木は不毛の場所──擬木上で遭難状態の虫たちを見るようになった時はそう思ったが、ここへ登ってくる虫を待ち受けて捕食している昆虫やクモもいる。彼らにとっては案外良い猟場なのかもしれない。クサカゲロウ幼虫と捕食性つながりということで……フタスジヒラタアブの幼虫↓。


ときどき獲物をくわえて(?)いるフタスジヒラタアブ幼虫をみかけるが……画面左上の昆虫の死骸は、このフタスジヒラタアブ幼虫によるものだろうか。
捕食性昆虫のトラップとも言える擬木だが、草食性昆虫はというと……漂流してきた(?)植物片を食べているものをたまに見ることがある。「小さな虫」とはいえないが、落葉が進むとともに擬木上の数を増やしているニホントビナナフシの1シーン。




雑木林沿いの擬木では、虫たちの意外なシーン・予期せぬ昆虫を目にすることもある。先日の雌雄モザイクのニホントビナナフシを見つけたのも擬木だった。味気なさそうに見えて擬木は案外、昆虫観察ポイントしては、おもしろい場所だったりする。

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コメント

No title
擬木に来る虫の種類の多さに驚きです。
良く観察され小さな虫を探し出していますね。ナイス
No title
> 市川さん

とりあえず、見つけやすい擬木にとまっている虫は見逃さないように心がけながら歩いています。
そのため、葉メクリスト(葉の裏にいる昆虫を撮っている人)が撮っている虫にはなかなか気がつかず……。
これからはフユシャク・モードで虫見です。
No title
不思議ですね、人工的な物が昆虫に人気があるとは‥‥
今度擬木の上を見てみます。
ナイスです‼︎
No title
> nika4さん

人工物の擬木や柵は虫たちにとって遭難トラップ的な部分もある──そういった意味では迷惑施設(?)ですが、冬には陽当たりが良い暖をとる場所になったり、つなぎ目の隙間は越冬スペースになったりもしているようなので、人工物をしたたかに利用している側面もあるようです。
そこにある環境に適応しようとするフレキシブルな自然のしたたかさを感じます。
No title
こんばんは・・・
・・・とても素敵な虫達の・・・
・・・素敵な一瞬を!ものの見事に撮影されてて・・・
観ててタメ息が出てきます・・・

先程、前記事のジャポニカの件を読みました・・・
それだけに、涙が出そうな程感動しました・・・
どうして、この虫達の素晴らしさが分からないのだろう?
例え、大人に成って文系に進もうとも・・・
人は、生物なんですよ!・・・
生物の本質を見極めないで、どうするつもりですか?
・・・悔しい・・・実に悔しいです・・・☆
No title
> 今日も、こっそり自然観察!さん

昆虫はふしぎでおもしろいですね。そんな感覚を子ども時代に虫と接する事で培ってほしい──という気がします。
「ジャポニカ学習帳」から昆虫写真が消えた件では、多くの人が問題だと感じているようです。ぜひ、復活してほしいものですね。
No title
ソラマメに早速アブラムシが群がって来ています。
よく見るとそこに灰色がかった虫かいます。
初めて見る虫なので正体が分らなかったのですが、
良く見るとアブラムシを食べているようでした。
この虫についてマメヒラタアブとのコメントが
ありましたが、検索したところ幼虫の写真は
ありませんでした。今日、別にヒラタアブとの
コメントがあり研鑽したところ、ここに辿り着きました。
写真からするとフタスジヒラタアブのようです。
どうして発生したのか分りません。
No title
> イサジーさん

フタスジヒラタアブの幼虫は、知らずに見ると何の幼虫か、ちょっと見当がつきませんね。
フタスジヒラタアブ幼虫は色んな虫を捕食するようなのでアブラムシを食べていても不思議は無いと思います。
イサジーさんのブログを拝見したところ、フタスジヒラタアブはまた別の種類のヒラタアブ幼虫みたいですね。クロヒラタアブの幼虫が似ている気もするのですが……。

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