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カラカルワーム他

カラカルワーム!?

ネコ科の動物にカラカルというのがいる。大きな耳の先端にのびた房毛が特徴なのだが……この幼虫をみると、ついカラカルを連想してしまう。


【タカサゴツマキシャチホコの幼虫】のようだが、この和名は長くて呼びにくい。ひそかに【カラカルワーム】の愛称で呼んでいるのは僕だけであろうか?
お尻の黒い毛束はボブテイル(短尾)に見え、やはり耳に房毛をもつボブテイルのオオヤマネコともイメージが重なる。


タカサゴツマキシャチホコの成虫は枝片にそっくりな擬態名人の蛾だが、ツマキシャチホコ成虫ともよく似ている(成虫に似た種類がいくつかある)。
成虫は見分けるのが難しいほどそっくりな【タカサゴツマキシャチホコ】と【ツマキシャチホコ】なのだが……これが幼虫時代にはまったく似ていない。【ツマキシャチホコ】の方は幼虫が、ちっともカラカルっぽくないのだ。幼虫時代は似ても似つかないのに、成虫になるとそっくりになる──というのがなんともフシギな気がする。

その逆で、「幼虫時代に似ていたものが、成虫になって違った姿になる」というのであるなら判る気がする。幼虫時代に小さかった「差異」が成長にともない拡大するのは、(確率的・エントロピー的にも?)不自然ではない。でも、全く違う姿で幼虫時代を過ごした虫が成虫になって突然そっくりになるのは……例えてみれば、無秩序に並べられた二組のトランプがシャッフル後にキレイにそろってしまうマジックのようで、ミラクル感がある。
チョウでも、ナミアゲハとキアゲハは、幼虫時代の違いは一目瞭然なのに成虫になると、とてもよく似た姿になる。
最終的に(成虫では)良く似た形になるということは、ベースの形成プログラムは同系列のものなのだろう。その成長過程における微妙なスイッチングの違いが大きな差異となって発現するのだろうか? 昆虫の変態自体もとても不思議なことだが、似ていない幼虫からそっくりな成虫が現れるという現象は、形成プログラム・発現のしくみを示唆しているような気がしないでもない。

という話はさておき、カラカルを連想させるカラカルワーム(個人的愛称)こと【タカサゴツマキシャチホコ幼虫】にはカメラを向けるが、ただの毛虫っぽい【ツマキシャチホコ幼虫】には撮影意欲がわかず、その(比較用)画像は無いのであった……が、後日撮影したツマキシャチホコ幼虫との比較画像を追記↓


さらに、過去に撮った画像の中からタカサゴツマキシャチホコとツマキシャチホコの成虫の加増を追加↓



木片そっくりの蛾

脱皮前の若齢シャッチー

僕はよく昆虫に愛称をつけるが、そのひとつ【シャッチー(シャチホコガ幼虫)】をまた見かけた。脱皮前の若齢幼虫だった。


以前、【若齢シャッチー(シャチホコガ幼虫)】でも脱皮前後の画像を添付したが、脱皮前に比べ脱皮後の頭部は明らかに大きい。この大きな頭は脱皮前の固い頭殻の中では成長できず(成長すると引き抜けなくなるため?)、窮屈になる前に早めに固い頭殻からひき抜いて、伸縮性のある首へと移動させて準備をととのえているようだ。







怪獣のような幼虫!?/*若齢シャッチー(シャチホコガ幼虫)

ドラゴンワーム!?







このウコンカギバもやはり最近みかけた蛾の幼虫。これも【シャッチー(シャチホコガ幼虫)】同様、ニックネームをと考えて、【葉上のドラゴン:ウコンカギバ幼虫】では「シャッチー」にならって「ウッキィー」なんてつけてみたが……今ひとつピッタリこないでいた。キアイを入れてみればドラゴンに見える「なんちゃってドラゴン」な特徴(?)から、【ドラゴンワーム】というのはどうであろうか?
【カラカルワーム】のように見た目の特徴から覚えやすそうな気はする。



葉上のドラゴン:ウコンカギバ幼虫/*怪獣!?ドラゴン!?!UMAじゃない実在生物

スーパーヒロイン・ホソバージュ参上!?

あと、最近しばしば出会う幼虫にホソバシャチホコがいる。【隠し絵@ホソバシャチホコ幼虫】でも紹介したが、10月に入って見かけた2個体の画像を追加しておいた。《スーパーヒロイン》の隠し絵は個体によって表情(?)が色々なので、この幼虫を見かけるとついカメラを向けてしまう。


この《スーパーヒロイン》──なびくロングヘアがソバージュがかっているようにも見える。ホソバシャチホコの「ホソバ」と「ソバージュ」をかけて《ホソバージュ》なんてのはどうであろうか?
ホソバシャチホコ幼虫についても何か良いニックネームがないか考えているのだが……今のところピッタリくるのがみつからないでいる。

隠し絵@ホソバシャチホコ幼虫

その他 最近みかけた昆虫から

ついでに、最近みかけた蛾ということでで【ビロードハマキ(ビロウドハマキ)】も載せておく。他の方のブログなどで馴染みのある蛾だが、実際にみたのはこれが初めてだった。



さらに最近みかけた昆虫の中から【クロハナムグリ】の画像をば──、


クロハナムグリは春~夏頃よくみかけ、このあたりでは珍しくもないのでカメラを向けることもほとんどなかったのだが……やけにキレイな個体だったので撮ってみたしだい。今まで意識していなかったが、10月に見たことはあまりなかったかも?

さて、「秋の気配」を感じる昨今……秋のけはい……秋のけはえ……秋のけばえ……ということで、晩秋の風物詩(?)ケバエ幼虫の群れが、ごく小規模ながら早くも確認できたので、その(今季初)記録ということで……。


ちなみに去年のケバエ幼虫集団の初確認は10月10日だった。
※ケバエ幼虫の群れについては→【謎の幼虫大群:ケバエ

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コメント

No title
こんばんは。
・・・う~ん!素晴らしいですね!・・・
(毒毛虫を除き)芋虫を観てるだけで、幸せな気持ちに成れるのは何故でしょう!・・・とは言え!
上のお写真の様な、「スター性のある芋虫」に出会える事がありません・・・カラカルの顔そっくりな(タカサゴツマキシャチホコの幼虫に!)☆・・・
何でも、じっくり観察して観なければなりませんね!・・・
ついつい毛虫!{ひゃ~」となりがちですけど、可愛いものもいる(笑)・・・この子の成虫もとても魅力的ですし、大注目の蛾ですね!!・・・
他の芋虫も、その観察ポイントの素晴らしさに感無量です!!☆
No title
イモムシ系も、なかなかあなどれないですね(笑)。
よくみると、おもしろいのがけっこういたりして。
「スター性のある芋虫」──は良い表現ですね。確かに!
僕は虫屋ではないので、昆虫学的な興味というより、個人的な感覚で「おもしろい」と感じるものを見たり撮ったりしています。
幼虫がカラカルに似ているとか、模様がヒロインのようだとか──昆虫学的には何の意味も無いのでしょうが、やっぱり(個人的には)おもしろい……それをまたおもしろいと感じて下さる人がいるとホッとするのでありました(笑)。
No title
秋のけはい→ケバエへの変化、笑いました!
かなりマニアックですが。といってもケバエマニアなわけでは全くありませんが。汗
ケバエ地獄は、できればもう二度と遭遇したくないので
確かこのくらいの時期だったなあと思い、びくつきながら歩いています。

ビロウドハマキは見てみたいのですが、なかなか会えません。
例のコースにもいましたか?

ネコ科のカラカルに似ていると言われると、毛虫がちょっとだけかわいく見えますね!
最初見たときは、昔話に出てくる恐ろしいやまんばを連想してしまいましたが…。笑
No title
秋のケバエは、ちょっとゴーインに盛り込んでみました(笑)。これからあちこちに集団が出現し始めると思うので、足元にはご注意を。

ビロードハマキは今回初めて見たのですが、例のコースの欄干にとまっていました。みつけたときは翅がキレイにたたまれていなかったので2~3枚撮った後にそっとつついてみたところ、飛んで足元に降りたので(翅はキレイにたたまれました)、撮り直したのが投稿した画像です。

カラカルワームは、「耳」がなければ、ちょっと毛むくじゃらの恐ろしげな顔にも見えますね。ちょっと(タイムマシンに出てきた)モーロック人を連想しないでもありません(笑)。
No title
タカサゴツマキシャチホコとツマキシャチホコの比較画像(幼虫&成虫)を追記。
No title
ドラゴンワーム!?どれも始めて見ました^^
正直気持ちが悪くて手が出せないワームたちですが、よく見ると実にユニークで面白いです。
ビロードハマキは綺麗ですね^^翅を広げた姿も見たいですね。

今回も珍しい昆虫たちを見せていただきありがとうございます。
ナイス☆
No title
僕も初めて知らずにシャチホコガ幼虫を見た時は気味悪くてゾッとしましたが、よくこんなデザインが実現したものだと感心し、このユニークさを見直すようになりました。
蛾の仲間も、なかなか多様ですね。

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