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若齢シャッチー(シャチホコガ幼虫)

ベイビー・シャッチー(シャチホコガ若齢幼虫)



先日、シャチホコガの若齢幼虫と思われるイモムシが擬木遭難(食樹から離れてしまい擬木上で迷子状態になることを僕はこう呼んでいる)しているのを見つけた。
シャッチーことシャチホコガ幼虫の記事は8月にもアップしているが、今回は初めて見る若齢幼虫。




前回(【シャチホコガ幼虫の威嚇ギミック!?】)撮った終齢幼虫に比べるとだいぶ小さく、ほっそりしている。しかし、ちゃんとシャチホコガ幼虫の特徴を持っているのが可愛らしい。
レスキューして近くのサクラに移したが、そのさいに撮った画像をば。


画像では止まってみえるが、動き回っていたのでブレ画像を量産。特に長い胸脚をせわしなく動かし続けていた。ハチの中には触角をしきりに動かしているものがいるが、それを連想させる。シャチホコガ幼虫の長い胸脚には触角のような感覚器官としての役割りもあるのだろうか?


イモムシとは思えないような長い脚、怪獣のような背中のギザギザ突起、触角をはやしたコブラのような腹端の第2の頭!?──なんともユニークな造型だ。










イモムシの脚は胸脚3対・腹脚4対・尾脚1対が基本らしい。末端に位置する尾脚は体を支えるのに重要な部分という気がするが(腹脚が少ないシャクガ幼虫などは尾脚のグリップ力はかなり強い)、その尾脚の脚としての役割りを放棄し、こんな形──ダミー触角(?)に変化させたということは、それなりの意味があってのことなのだろうか……。
ところで、シャチホコガといえば、やはりその名が示すとおり《反り返ったシャチホコ》ポーズ。若齢幼虫もシャチホコってくれた。(レイバック)イナバウアるともいう──のは僕だけであろうか?






このあと、近くのサクラのひこばえならぬ胴吹き(?)に移したのだが……その翌日↓。






実は撮っているときは気がつかなかったのだが、後に画像を確認すると頭のうしろが大きくふくらんでいた。こんな状態は以前も一度見ていた(【怪獣のような幼虫!?】)ので、脱皮前の兆候だとわかった。
ということで、さらに翌日チェックに行くと、脱皮後のシャッチーをみることができた↓。








シャチホコガの幼虫齢数は7齢まであるらしいが、この個体はまだまだ小さい。
大きなシャッチーは怪獣のような迫力が魅力だが、小さなベイビーもこれはこれで可愛らしくて魅力的だ。

余談だが……よく「動物の赤ちゃんがかわいいのは、(ひとりでは生きられないから、せわをしてくれる)親の愛情行動を引き起こすようにできているため」──みたなことがいわれる。しかし「かわいがられるように《赤ちゃんがかわいくできている》」というのは、ちょっと違う気がする。親が子育てしない種類の動物でも赤ちゃんはかわいい。カメ、トカゲ、ヘビでもベイビーはかわいく見えるものだ。こうしたことを考えると、《赤ちゃんがかわいくできている》のではなく、「子育てする動物は、大人(成体)の側に《赤ちゃん(幼体)をかわいく感じるしくみ》がある」というのが解釈としては正しいのではないかと思う。

ベイビー・シャッチーを可愛いと思うかどうかは、人それぞれだろうが……とりあえず、今回みつけた個体が、無事に脱皮をクリアしていたのでホッとした。
がんばれシャッチー! 大きくなれよ!


※【怪虫シャッチー(シャチホコガ幼虫)イモコレ!2に!】より


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コメント

No title
凄いイナバウアーですね🎵
いつも昆虫はカブクワ中心なので、新鮮です。
No title
なにも知らずに初めてこの虫を見た時は、異様さにたまげましたが……今では、このキモかっこ良さに、すっかりハマッております(笑)。
昆虫は本当に多様ですね。
No title
シャチホコガの若齢幼虫も面白いですね。
又考察も興味深く読ませて頂きました。
先日も擬木上で幼虫を見付けていますが何時も同じ状態なので記事に出来ないでいます。
No title
素晴らしい観察の継続に脱帽を通り越しました。^^;;
翌日またそこにいると言うのもラッキーですね。
未だ見たことも無いですがこちらで予備知識として画像を記憶(すぐ忘れる?)
しておきたいです。
No title
>>市川さん

僕はシャチホコガの若齢幼虫を見るのは初めてだったので、物珍しくて撮りまくってしまいました(笑)。
出会うたびに、ユニークな造型には感心します。
幼虫には出会うたびにカメラを向けてしまうのですが、(地味な)成虫はまだ一度も撮った事がありません。
No title
>>まあささん

おつきあいいただき、ありがとうございます。
移動させた先がサクラの「胴吹き」というのでしょうか──幹から出ているひこばえみたいなところだったのが良かったのか、翌日探すとなんとか見つけることができたのでラッキーでした。
No title
こちらのシャッチーもかわいいですね!
小さくて、シャッチー初心者には入りやすいかもです。
異形っぽさは、やっぱり終齢にはかないませんが。。。
反ってしゃちほこっていると、意外と何かのゴミにしか見えなくなりますよね。
以前たぶんこの若齢のが反りかえっていましたが
じっとしすぎで、抜け殻なのか生きているのかよく分かりませんでした
No title
若齢のシャチホコガ幼虫を見たのは初めてだったのですが、終齢とはまた違った魅力があるなぁ──と感じました。

しゃちほこっていると、枝にひっかかって干涸びた枯葉っぽいというか……確かにゴミっぽい感じがしますね。昆虫食の鳥などに「イモムシに見えない」ことが大事なのかも。
「抜け殻」っぽい感じもありますね、僕は逆にカメムシ幼虫の抜け殻を「何の虫だろう?」と一生懸命撮り続けていたことがありました(汗)。目の隅にうつったとき、風でチラッと揺れたんでしょうね。動いたから、てっきり生きた虫でゴミかなにかに擬態しているのだろうと思ってしまいました……。
No title
こんばんは。
・・・「きゃ~・・・シャッチーさま~~~!!・・・」
若齢幼虫も素晴らしいですね~・・・
「脱皮前!脱皮後!の頭部・・・」
うへ!・・・凄すぎです!!!☆
又、それを見事にお写真に収められてて・・・
感動致しました!!!・・・
No title
若齢幼虫も終齢幼虫とは違った味があったので、やっぱり撮ってしまいました。
脱皮日前の頭は、撮影中は気づかず(同じところにいたので、証拠写真的に何枚かいいかげんに撮っただけ……前の日撮り倒していたのでその日はそっとしておこうとすぐその場を離れました)、帰宅後パソコンの画面で見て気がつきました。
撮影中に気がついていれば、もっとしっかり撮っていたのに……。
脱皮後の頭の大きさを見て、(頭が固くなる前に?)早めに古い殻から抜いておかないときつくて抜けなくなってしまうのかもしれないと納得しました。

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