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輝くミドリセイボウ

緑に輝くミドリセイボウ

前の記事【ミドリセイボウとルリジガバチ】で何とか撮れたミドリゼボウの画像は、やや青みが強く腹部第2節の紋の赤みが薄いものがほとんどだった。「ミドリセイボウ」の名前の示す通り、もう少し緑っぽいものも撮っておきたい。また、腹の紋の赤みがもう少しハッキリわかる画像も欲しいところ……ということで、同じ場所へ行って撮ってきた。






メタリック輝きは、光の加減で色合いが変わって見える。個体差もあるようだ。






この場所で見られるミドリセイボウは宿主・ヤマトルリジガバチの巣を探して欄干を巡回している。その姿を見つけるのはたやすいが、巡回中はせわしなく移動し続けているため、カメラに収めるのが難しい。ときおり止まってグルーミングを始めることがあって、そのときが撮影のプチ・チャンスなのだが、近づきすぎるとすぐに飛び去るので、なかなかうまく撮ることができない。前回はけっきょくスーパーマクロモード(撮影範囲:1cm~10cm)で撮ることはできなかった。上の画像は通常のPモード(撮影範囲:10cm~∞)で撮影したもの。
今回は、欄干の隙間をのぞき込んでいたミドリセイボウが、その近くで《待機モード》に入ったので、ようやく10cm以内まで近づけスーパーマクロモードで撮影することができた↓。






このミドリセイボウが待機モードに入る前にのぞいていた隙間からはルリジガバチが現れ、ミドリセイボウはその隙間に入って行った。
これはまた別のシーン↓(Pモードで撮影)。






落とした獲物は拾わない!?ルリジガバチ



ミドリセイボウに寄生される側のヤマトルリジガバチ(ルリジガバチ)は、巣に備蓄する獲物(クモ)を狩って欄干に戻ってくる。運ばれてきたクモは麻酔処理されていて動けない(殺してしまうと腐敗するので、動けなくして生かしたまま、やがて孵化する幼虫の保存食にする)。
ルリジガバチが抱えてきたクモを隙間に運び込む姿が見られる欄干で、動かないクモを見かけることがあった。これはルリジガバチが運んできた獲物ではないだろうか?






ルリジガバチが獲物を巣の直前まで運んだところで、何らかのアクシデントが発生し、やむなく獲物をその場に遺棄したと考えるのが自然な気がする。
労力を費やしてハンティングし、やっとここまで運んできたのに……巣の目前で捨てられてしまうのは、なんとももったいない。落とし主は例えば天敵に襲われるなどして、これを回収に来ることができなくなったということなのだろうか?
それにしても漁父の利で他のルリジガバチ♀が拾って利用しても良さそうなものだが……。しかし、すぐそばにルリジガバチはたびたび現れるものの、落ちているクモには見向きもしない。そこに現れたのは♂だったからだろうか? あるいは一度遺棄された獲物は自分のものであれ他人(他虫?)のものであれ、拾わないという習性があるのだろうか?

そう考えてふと思いうかぶことがあった。ルリジガバチは巣に搬入する前に卵を産みつける──そんな動画(ルリジガバチの産卵)を見た覚えがある。
巣の外で獲物に卵を産みつけるということは、つまり巣の外に遺棄された獲物にはすでに他者の卵が産みつけられている可能性がある。拾った獲物を自分の巣に運び込むことは他者の卵を自分の巣に招き入れることにもなりかねない。それは自分の子を脅威にさらす危険をはらむ。それでそんな(生存率を下げるような不利な)行為は淘汰されてきたのかもしれない……そんなことを想像した。

ミドリセイボウを撮ったあと、以前ムツバセイボウを撮影したポイントをのぞいてみた。ムツバセイボウは見られたのだが……この日は巡回中で動き回っていたためマトモなショットが撮れなかった……。やはり「巡回中」は撮影が難しい。



話は前後するが、ミドリセイボウ・ポイントへ向かう途中、メタリックな輝きを放つ昆虫の代表・ヤマトタマムシがいたので、これも撮っておいた。


セイボウの仲間もこのヤマトタマムシくらい大きければもっと知名度・人気は高かっただろうに……。小さくても頑張れ、セイボウ!


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コメント

No title
おはよう御座います!
私の記事にコメを有難う御座いました!
ファンポチして帰ります。
No title
このミドリセイボウやオオセイボウは、見たことがないので
見てみたいです。
セイボウはそれぞれの種で色合いが違っていて、美しいですよね~。
意外と近づくとぱっと逃げられてしまうのですが
グルーミングのときとか、タイミングによってはじっとしてくれるのですね。
今度じっくり観察してから近づこうと思います!
落し物の獲物は、麻酔に失敗して死んでしまって
誰も持ちかえらない、という説はいかがでしょうか…?
No title
ミドリセイボウのスーパーマクロモード画像凄いです。
私もPモード(撮影範囲:30cm~∞)可能なら2㎝~のスーパーマクロで撮ります。グルーミングを教えて戴いてからチャンスが増えました。ナイス
No title
>>ZENさん

イラガの仲間の幼虫は触れると痛いので気をつけてください。
ところでこのセイボウの仲間はだいたいハチに寄生するのですが、例外的にイラガの繭に寄生する種類もいたりします(イラガセイボウ)。
No title
>>noriさん

オオセイボウは僕もまだ見た事がありません。これまで見たセイボウは同じ場所で何度かみることがあったので、(宿主の巣を巡回しているところだと)一度みつけると同じ場所て再会できる可能性が高いかも。グルーミング・タイムあるいは待機モードに入った個体は比較的撮りやすいのですが、動き回っている時はお手上げてですね……。

「麻酔失敗説」は思いつきませんでした。麻酔処理はハンティングの時にするので、巣の直前まで運んできて遺棄するのは労力のロスが大きそうな気がしますが、巣に搬入する直前に(生死を)チェックするという可能性もあるかも知れませんね。
No title
>>市川さん

前回スーパーマクロモードで撮れなかったので、なんとか撮りたいと思っていました。日陰でちょっと暗めな状況になってしまいましたが……チャンスがあれば明るいところでのスーパーマクロモード・ショットをゲットしたいです。
No title
こんばんは。
・・・ミドリセイボウのお写真に見入ってしまいました・・・

ルリジガバチの蜘蛛に対する反応・・・
よく観察してらっしゃって、又鋭い考察をされてる事に驚かされます・・・
物を観察する際の様々な角度を見習わせて頂きたいなと・・・
感じております・・・☆
No title
ミドリセイボウの撮影では、飛んで逃げられることが多く「待ち時間」も多かったので、その間目にしたコトをあれこれ考えることもできました。
こうしてめぐらせた想像が当っているかどうかはサダカではありませんが……狩り蜂やそれに寄生するセイボウの生態は複雑で興味深いですね。

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