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ニイジマトラカミキリの《一手間くわえたデザイン感》他

ニイジマトラカミキリとキスジトラカミキリ







最近みかけた【ニイジマトラカミキリ】──このカミキリを見ると、【キスジトラカミキリ】のバージョンアップ型(?)のような印象を受ける。キスジトラカミキリは、このあたりでもよく見かけるカミキリだが、デザインのベースがこれを思わせる。キスジトラカミキリに「一手間くわえた」デザインがニイジマトラカミキリ……そんな風に感じてしまうのは僕だけだろうか?
ニイジマトラカミキリはキスジトラカミキリよりも出会う頻度は低い。そんなこともあって、キスジトラカミキリを「銀のエンゼル」とすればニイジマトラカミキリは「金のエンゼル」──そんなイメージがないでもない……。


【キスジトラカミキリ】と【ニイジマトラカミキリ】のデザインの関係は、カメムシの【ナガメ】と【ヒメナガメ】を連想させる。


漠然としたイメージなのだが……遺伝子を数式に例えるなら、デザイン形成に関わる項の係数がちょっと変わると、こんなふうなパータン変化が起こるのではないか……そんな気がする。
昆虫にはいろんな模様があるが、それぞれの系統で基本パターンみたいなものがあって、種類によってその変形バージョンが加わってバリエーションが広がる……そんなイメージ。
昆虫のデザインというのは、無限の可能性の中からランダムに生まれるものではなく、出現しやすい基本パターンやそのバリエーションみたいなものがあるのではないかと思う。だから、「他人(他虫)のそら似」が偶然に出現する確率は実はさほど低くはなく、その結果、例えば毒を持つ種に「たまたま似たことで生存率が高まる」ようなことが起こり、そうした種類が生き延びることでその特徴を顕著化させ「擬態」を獲得したのだろう……と素人の僕は想像している。
「擬態」について、酷似したデザインが「無限に存在するデザインの中から偶然の一致」で出現したとは信じがたい(確率的に低すぎる)、ゆえに擬態現象は「進化」だけでは説明できない……というようなことを言っていた人がいたが、植物にしろ動物にしろ、そのデザインは細胞がくり返し分裂する事によって形成される──その共通する形成方法で形作られる以上、発現しうるパターンには出現しやすいものとそうでないものがあるはずだ。「他人(他虫)のそら似」が意外に出現しやすかったのだとすれば、その結果「擬態」として機能し、その特徴を顕著化させる種類が多数存在することは、理屈としてはそう信じがたい話ではない。





ニイジマトラカミキリを見るとキスジトラカミキリと似ているなと感じ、ナガメ・ヒメナガメを連想して、昆虫のデザイン・バージョン変化について、あれこれ思い、そんなことを考えてしまうのであった(あくまでも素人の個人的想像)。

トラとチビ:2つのニイジマ天牛

僕が歩くコースでは【ニイジマトラカミキリ】の他に「ニイジマ」のつくカミキリがもう一種みられる。以前()も紹介した【ニイジマチビカミキリ】だ。その名の通り小さなカミキリ(体長:3.5~5mm)で普通に見られるものだが、模様がキレイなので、けっこう好きな昆虫だったりする。






【ニイジマチビカミキリ】と【ニイジマトラカミキリ】──この2つの「ニイジマ」とは何だろう? 最初に和名を知ったときは地名なのか人名なのか──何に由来してのことなのかわからなかった。
検索してみると、【ニイジマトラカミキリ】の「ニイジマ」は人の名前──「新島善直(にいじまよしなお)」という林学の学者に由来するらしい。【ニイジマチビカミキリ】についても同様の説明をしているブログがあったが……こちらの由来については情報量(ヒット数)がちょっと少ない気がする……。

これも人名由来? ガロアケシカミキリ

【ニイジマチビカミキリ】のついでに、これと間違えてしまいそうな極小カミキリ【ガロアケシカミキリ】を↓。






拡大してみるとずいぶん違うが、裸眼でみると上翅の後ろに紋がある【ニイジマチビカミキリ】っぽく見えてしまう。また、以前()【ニイジマチビカミキリ】と一緒に紹介した【ケシカミキリ】にも似ている。


ところで、この【ガロアケシカミキリ】の「ガロア」もどうやら人名っぽい?
「ガロア」でまず思い浮かぶのは【ガロアムシ】──この昆虫の名は、発見者で世界的な甲虫研究家でもあったフランス外交官ガロア氏(Edme Henri Gallois)にちなんだものだそうだ。確定情報はみつからなかったが、きっと【ガロアケシカミキリ】もこのガロア氏にちなんでいるのだろう。


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コメント

No title
b(≧δ≦)d おっ…*(≧〇≦)* はー!

色んな柄があって(☆*0艸o{{笑+ 。。いいね!☆。。。

(。→‿◕。)☆ぽち! ☆ いいね!ナイスゥ☆
No title
カミキリの仲間も種類が多いので、いろんなデザインがありますね。
基本デザイン?が似ているものは間違えそうになることも……。とくに小さな種類は裸眼で見極めるのが難しかったりします。
No title
おはようございます。
・・・いつもの事ながら、虫を発見される虫目・・・
・・・様々な疑問点、それに対する考察力の鋭さに・・・
驚かされっぱなしです・・・。

・・・擬態に関しては、いかに天敵から逃れる事ができるだろうかと!模様・デザイン的にも進化してきたという説もあれば・・
・・・元から擬態してたがゆえに(知らず知らず) 天敵から、逃れる事ができた種が残ってきたという説もある・・・
と聞きました・・・
どちらにせよ、非常に興味をそそられる話ですね!・・・☆
No title
生物をちゃんと勉強したコトもなく、進化論についてもよく知らなかったりするのですが……素人なりに自然を見て感じたり考えた事を記しいます。
フシギに思うことがあると、自分ならどう解釈するか……みたいな(当っているかどうかは怪しいですが)。
「擬態」は興味深い現象だし、ついあれこれ想像が広がってしまいますね。
No title
ニイジマトラカミキリ、ニイジマチビカミキリ、と
ニイジマがつくカミキリはおしゃれ度が高いですね。

ガロアケシカミキリって、狭山丘陵にもいるんですね!
なんとなく調べても狭山周辺には少ないのかなと思ってました。
そして、なぜか全然会えていないのですが。
頑張って探してみようと思います。
No title
たしかに、ニイジマトラカミキリもニイジマチビカミキリもオシャレ度が高いですね。見つけるとカメラを向けたくなってしまいます。

ガロアケシカミキリは今年2回擬木の上で見ました(画像はその2匹)。極小カミキリもいろいろ種類があるみたいですね。裸眼で見分けるのは困難なものもいるようで……。

極小カミキリは枯れ枝をみていくと見つかる事がありますが、見つかるのはごく一部(たまたま見やすい場所にいたもの)で、いても気がつかないことの方が多いんでしょうね。ヘリグロチビコブカミキリも、まだ枝にとまっているところは見たことが無いですし(欄干か擬木の上のみ)……。

きっと(定番コースでも)「いても気づかない」でいる虫は少なくないのかも……そう思うと、まだまだ新しい出会いがありそうで、楽しみでもあります。

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