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いとこの空似?エゴシギゾウムシとジュウジチビシギゾウムシ

いとこの空似?エゴシギゾウムシとジュウジチビシギゾウムシ

(日本の)ゾウムシというと、なんとなく地味なイメージがあるが……【エゴシギゾウムシ】はシックなデザインが、ちょっとあか抜けた感じがするオシャレなゾウムシだ。その名の通りエゴの実にシギの嘴を思わせる長い口吻で孔をあけ産卵するという。










ユニークなデザインが気にいっていたエゴシギゾウムシだが、これと良く似た【ジュウジチビシギゾウムシ】というのがいることをたざびーさんのブログ(ジュウジチビシギゾウムシ)で知った。そして僕もこの虫を見ることができた。










エゴシギゾウムシとジュウジチビシギゾウムシ──この2種は、模様の入り方がよく似ているので、画像だけ見ると間違えそうだ……しかし実際に目にすると大きさが全然違う。エゴシギゾウムシも体長5.5~7mmと、一般民間人的には小さな虫だが、ジュウジチビシギゾウムシはさらにぐっと小さく2~3mmほど。体長比よりもずっとボリウム感の格差を感じる(相似形なら体積は体長比の3乗に比例する→同じ形で体長が半分になれば体積は8分の1、体長が3分の1になれば体積は27分の1になる)。
初めてジュウジチビシギゾウムシを見た時の印象はミニチュア判エゴシギゾウムシ──「ぷちエゴシギゾウムシ」。
こんなに大きさに差があるのに同じようなデザインがほどこされていることにフシギを感じた。

黒っぽい体を明るい模様が分断するこのデザインはボディラインをわかりにくくするための隠蔽効果はあるのかもしれない。しかし何かのモデルに擬態したというわけではないだろう。結果的にデザインがそっくりなのは「他人のそら似」──同じゾウムシ科の昆虫だから「いとこの空似」といったところか?

もともとこんな模様の種類がいて、その特徴をひきつぎながら大きさの違う2種に分かれた──という可能性もあるのかもしれないけれど、別々の種でたまたま似た色やデザインになったのではないかという気もする。自然界では似たような色やデザイン(空似)というのは意外に(?)出やすいのかもしれない……そんなことを漠然と感じた。

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コメント

No title
こんにちは。
・・・以前、このジュウジチビシギゾウムシが虫こぶに来てる所を見付け、大興奮した事があります・・・
模様がそっくりにも関わらず、大きさがエゾシギゾウムシとは、明らかに違ってたため、チビシギゾウムシの名前調べにばかりに気をとられ、(何故?似た模様をしてるのか!?)と言う、もっと注目すべき問題点に気付けずにいました・・・
・・・おっしゃる通り!不思議ですね!!その模様の理由(わけ)は私には、到底分かりませんが、虫の不思議!謎!への興味・探求心をより強く揺さぶられる思いがします。☆
No title
ジュウジチビシギゾウムシのホストは何なのだろう? この小さな口吻で対応できるものって?……と疑問に思っていたのですが、虫こぶに来ていましたか!
なんだか生活史も、おもしろそうですね。
これまで小さすぎてスルーしがちだったのですが、もう少し注意して見なければ……。
これからは虫こぶ方面?もチェックするようにしてみます。
No title
僕も画像でジュウジチビシギゾウムシを知ったときは、「エゴシギゾウムシそっくりだな」と思いました。実際に目にして「こんなにボリウム感(大きさ)に差があるとは」とビックリ。
エゴシギゾウムシがエゴノキにいるのを見たのは1度か2度……やはり擬木や柵で見る事が多いです。エゴノキにいる時期が限られているんですかね?(よくわからず)
No title
小さくて可愛いですね。シックです。
こんな風に綺麗に撮られて幸せ者です。^^

お聞きしたいのですが、
アオスジキンカメムシは少ないんでしょうかね。
中々出逢えません。綺麗だと思うのですが。

楽しい漫画も少しずつ拝見、面白いです。
No title
ジュウジチビシギゾウムシは以前使っていたカメラではうまく撮れないスルーサイズの小ささでした。まだ不慣れな部分もありますが、最近のカメラはスゴイなと感心します。

アカスジキンカメムシですね。これはフェレットを散歩させていた頃はトウカエデの林で晩秋、越冬前の終齢幼虫をよく見かけていました。その後、虫見に歩くようになってミズキで見かける事が多くなりました。
最近も終齢幼虫を見ていますが、そろそろ成虫が現れる頃かも?
成虫が見られる頃になるとミズキの幹をさがすと見つけやすいかもしれません。
No title
この2種は、どういう進化の過程でこうなったのか、興味がありますね。
虫を見始めたころ、初めてジュウジチビシギゾウムシを見たときに
エゴシギゾウムシと誤同定してしまったのですが
今思うと、全然大きさが違うのに!と思います。
ジュウジチビシギゾウムシは小さすぎて最近スルーしてしまうこともあります。。。
写真きれいに撮れていますね!
No title
ジュウジチビシギゾウムシ──デザインだけ見るとエゴシギゾウムシに見えてしまいますね。大きさがこれほど違うのだから《擬態》ではなさそうだし(天敵が誤認しなさそう)、そもそも《擬態》の意味もなさそうだから「他人のそら似」ならぬ「いとこの空似」だろうと考えました。

《擬態》は「(デザインが)《偶然の一致》にしてはできすぎ」と感じて超自然的な(?)力が働いているのではないかと考える人もいるようですが、《擬態》のもととなる《他人のそら似》は意外に起こりやすいのではないかか……と想像しています。比喩的に言うと……遺伝情報を数式(多項式)に例えるなら、デザインに関する項の変数や係数・次数が変化すると出現するパターンに変化が現れるといったような……無限にあるデザインの中から偶然《他人のそら似》が生まれるのではなく、出現しやすいパターンの中から似たデザインが生まれてくるのではないか……みたいなイメージでとらえています。
意外に出現しやすい《他人のそら似》の中で「似る事で生存率が高まったもの」がその特徴を進化の中で顕著化させて《擬態》が完成して行ったのではないか……などと想像しています。

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