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【ゲシュタルト崩壊】と【空目】

漢字を見たり書いたりしているとき、すっかりなじんでいたはずの文字にふと違和感を覚えることがある。あたりまえに読み書きしていた文字なのに「あれ? こんな字だったっけ?」とふいに不安めいた疑問におそわれる……これが【ゲシュタルト崩壊】。Wikipediaには《全体性を持ったまとまりのある構造(Gestalt, 形態)から全体性が失われ、個々の構成部分にバラバラに切り離して認識し直されてしまう現象をいう》と記されている。

先日、「ニワトリ」を意味するハングル(文字)を目にしたとき、【ゲシュタルト崩壊】で文字の構成部分が他のものに見えた。その【空目】から脳内に自動展開したハングルなぞなぞ↓。

鶏は全部で?/ETの数は?

《【Q】ニワトリがいます。全部で何羽?》

日本ならば……《【A】2羽》
∵「ニワトリがいます」→「ニワ(2羽)トリ(鶏)がいます」

といったところ。ありがちなダジャレ的「なぞなぞ」だが……韓国だと、もっと多くて──《【A】全部で27》!? そのココロは↓


ハングルで「鶏」は「닭(タク)」。これがゲシュタルト崩壊して「다(ター)27」に見えたことから、かってに脳内に展開したダジャレ的「なぞなぞ」。
そしてこれから連想して思い浮かんだ似た「ハングルなぞなぞ」パート2↓


「투」の「ㅌ」は「E」に見えるしそう発音したくなるが、実際の発音は(≒)「T」。そして「T」と発音したくなる「ㅜ」の発音は「U」。
「투」は英語の「2(two)」を意味する。ちなみに「ツーピース」はハングルで「투피스」。

とはいうものの「E」と「T」(に読める)──2つの記号が並んでいれば(映画タイトルの)「Extra-Terrestrial」の頭文字として認識してしまいがちだ。つい「イー・ティー」と読んでしまいたくなる(のは僕だけ?)。

ハングルは音を現す記号の組み合わせで構成されているが、このパーツには漢字やカタカナ・数字・アルファベット等に似ているものも多く【空目】が起こりやすい。
(例:「가」→「フト」/「그」→「ユ」/「나」→「レト」/「누」→「LT」/「대」→「CH」/「리」→「21」/「마」→「ロト」/「사」→「人卜」/「이」→「OI」「01」/「자」→「スト」/「카」→「ヲト」/「티」→「EI」/「애」→「OH」/「운」→「OTL」/「까」→「フフト」「刀卜」/「슴」→「合」/「쭈」→「卒」/「표」→「丑」/「손」→「人亡」/「흐」→「二〇一」…etc.※活字の種類にもよる)
そのため、韓国語を学ぶ日本人初心者には《【空目】誘導的な混乱》が起きがちな気がする。

【ゲシュタルト崩壊】と【空目】

ところで、【ゲシュタルト崩壊】が全体性の喪失による《実像イメージの崩壊》だとすると、【空目】は本来そこにはないはずの──《虚像イメージの構築》という知覚現象だといえるのかもしれない。
自然物の模様の中から「目」や「口」などに見えるパーツをピックアップし「顔」や「姿」をイメージしたり、文字等の記号に、そこに描かれていないないものをイメージする【空目】……《実像イメージの崩壊》と《虚像イメージの再構築》はどこかでつながっているような気がしないでもない。




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コメント

No title
こんばんは~(#^.^#)

何時もご訪問ありがとうございます。

お久し振りにお邪魔しました。今回のハングル文字などから連想させる記事は楽しくて、面白く拝見いたしました。

星谷さんならではの、発想と観察力の凄さにはただただ驚きと、感心とで脱帽です^^

これからの季節は、沢山の昆虫達が出現、行動も活発になり観察には最高の季節ですね。

興味深い事は勿論、楽しい記事を期待しております。

ご訪問する時間が、家庭の事情で少なく成りましたが、宜しくお願い致します。
No title
韓国語の入門書を買って何年か経つのに、なかなか覚えられなず「空目」しがちなもので……。
一方日本語もワープロやパソコンを使うようになって「書く」頻度が少なくなって、画数の多い漢字などは、たまに書くと怪しくなりがちだったりします。
認知(知覚)の危うさ?と面白さを感じる事がしばしばあって、こんな形で記してみたしだいです。
No title
ゲシュタルト崩壊っていうのですか。
日本語でも、手書きだと何度書き直しても
おかしく見えるときがありますね。
人名の「之」は、もう「え」にしかならなかったりします。笑

「ぷ。」も字体によって投げ方が変わっておもしろいですね。
No title
「空目」のように、そこにないはずのイメージが見えてしまうことがある一方、漢字などが「ゲシュタルト崩壊」でまともに?見えなくなることがあって……ヒトの知覚は不思議でおもしろいなぁ……と思います。脳はそれだけフクザツな仕事をしているということなのでしょうね。

「ぷ。」は書体によってイメージが変わりますね。これがボーリングのリリース・シーンに見えるというのはテレビ番組で知ったのですが、それまで全然気がつかなかったのに、一度見えてしまうと、そう認識されてしまうようになりました。

虫見も、それまで気がつかなかったのに一度見つけることができると次々に見つけられるようになったりしますが……これも「空目力」(?)と関係があるのかも?

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