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フユシャクの産卵:列状卵塊ほか

毛でおおわれた列状の卵塊



これ↑は1年前に撮影したフユシャク(冬に出現・繁殖する蛾)の産卵。卵をかためて産みつけ腹端の毛でおおうタイプ。毛でおおわれた卵塊の形状も種類によって異なるようだが、これは卵を列状に産みつける種類。クロテンフユシャクかウスバフユシャクあたりだろうか?(よくわからない) 今年も同じような卵塊を産んでいるフユシャクを見ることができたので撮ってみた↓。








不定形の卵塊をつくる種類では産卵後何度も腹端の毛の上塗りをくり返す行動が見られたが(※)、この種類は毛のコーティングは雑なようだ。


おそらく同じ種類のものではないかと思われる卵塊の孵化後だろう古い抜殻↓。


毛が消失しているが、別の形状の卵塊でも毛のコーティングは孵化後剥がれ落ちていたので(※)、時間が経つと毛の部分は残らないのだろう。

しっかり毛でおおう不定形の卵塊

これは今年1月に撮ったフユシャク♀。毛でおおわけた卵塊をつくるが、その形状は不定形。




こちらはシロオビフユシャクかクロバネフユシャクあたりだろうか?
フユシャク亜科の種類は♀がよくにており、見分けるのは(僕には)難しい。

クロテンフユシャク・ペアとウスバフユシャク・ペア

クロテンフユシャクやウスバフユシャクは毛でおおわれた列状の卵を産むようなので冒頭の産卵画像もそのどちらかかもしれない。
ということで、今年1月、同じ日に見た両種のペアの画像もついでに↓。




両種を見分けるポイントはいくつかあるようだが、その1つが外横線と呼ばれるラインの曲がり具合だという。これによれば左がクロテンフユシャクで右がウスバフユシャクということになる。
フユシャク亜科のメスは単独では種類を見分けるのが難しいが、ペアでいるとオスが種類を特定する手掛かりになる。

ちなみにフユシャクの仲間がみな卵を毛でおおうわけではない。樹皮の隙間などに卵を産みつけるものもいる。


シロフフユエダシャクに限らず擬木の凹みに産卵しているフユシャクもしばしばみかける。


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コメント

No title
これだけの拡大画像なので、見ていても詳しくわかりますね。珠玉の昆虫図鑑ですよ。ナイス。
No title
フィルムカメラだとフィルム代や現像代がかさみそうですが、デジカメだと気楽に撮れて、実物よりかなり拡大して見ることができるのでおもしろいですね。
卵はTG-2で撮影していますが、以前のデジカメではここまでキレイに撮ることはできませんでした。
写真には依然ニガテ意識があるのですが、とりあえずこうしたシーンを記録できることには満足しています。
No title
交尾そして産卵と凄いシーンばかりですね。
何時も詳しく観察され解説されていますので参考になります。
No title
冬にはやはり、フユシャクに目がいってしまいますね。
夜行性の種類でもたまに日中ペアを見かけることがあるのでカメラを向けています。
フユシャクは種類がよくわからないものも多くて保留画像がたまりがちだったりもしますが……今年も列状の卵塊を産んでいるフユシャクを見ることができたので、この機会にちょっとまとめてみました。

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