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日本テレビ『ZIP!』でハリネズミ

日本テレビ『ZIP!』でハリネズミ

1月22日放送の『ZIP!』(日本テレビ系列)という情報番組の中でハリネズミが紹介されたらしい。僕は(前の記事でも書いたが)テレビを離脱しているので見ていないのだが、番組の概要ページに放送内容が記されていた。


ハリネズミについての情報は【なるほどマスカレッジ】というコーナーで放送されたようだ。《今回のテーマはブラジルで散歩していた女性の頭に落ちてきた珍騒動を起こしたハリネズミの生態に迫る》との記載に「あれまぁ!」と驚いた。
ブラジルで起きた《珍騒動》というのは、前の記事(*1)で問題にした朝日新聞デジタルの誤報記事の件である。《珍騒動を起こした》のは「ハリネズミ」ではなく、実は「ヤマアラシ(アメリカヤマアラシ)」だった。
日本テレビでもこの誤報を拡散したのか!?──とあきれたが、読み進むと《女性の頭に落ちたと話題になっているのはキノボリヤマアラシだと考えれる(原文ママ)》との記載があった。どうやら日本テレビは、朝日新聞のミスを引き継がず、正した内容を伝えたらしい。
調べてみると「キノボリヤマアラシ科」は「アメリカヤマアラシ科」の別称で、その中にキノボリヤマアラシ属というのがあるようだ。

朝日新聞が発信したハリネズミに関する誤情報を、日本テレビは正しく改めたのか……と安心しかけたが、《ハリネズミはもぐらの仲間と考えられていて》という記述があったので、ちょっと気になった。ハリネズミは「かつてはモグラ目に分類されていた」のであって、今は違う。ハリネズミはハリネズミ目として独立し、モグラはトガリネズミ目の中のモグラ科という位置づけになっている(かつての「食虫目」は廃止)。
だから、《ハリネズミはモグラの仲間》ではなく《ハリネズミはトガリネズミに近い動物》というのがより適切な表現だと思う。ただ「トガリネズミ(ネズミの仲間ではない)」では例えに用いるには認知度が低いということで、トガリネズミ目の中に組み込まれたモグラを引き合いにだしたのかもしれないが……監修の不備ではないかという気がしないでもない。テレビを離脱している僕は番組を見ていないので、実際にどういう解説がなされていたのかわからないが……現在もかつての(今はなき)モグラ目(食虫目)という捉え方で情報が浸透するのではないかと気になったわけである。
『ZIP!』は情報番組だというから、最新のより正しい情報を発信すべきだろう。

柔らかい説明をするなら《ハリネズミは、かつてはモグラの仲間に分類されていた》とか《ハリネズミはネズミよりモグラに近い動物》くらいの表現がわかりやすいのではないだろうか。


※【うちゅうのモグラ捕獲!?!】/【ミミナガハリネズミ(オオミミハリネズミ)】より

「分類」は動物の「住所」のようなもの

動物の分類について僕は詳しくは知らない。ただ、ある動物のことを説明する時に「○○の仲間(○○目・○○科)」というフレーズはよく使う。これはその動物をイメージする定番情報──いってみれば「分類」はその動物の「住所」みたいなものだと考えているからだ。分類の根拠については──なぜその「住所」に住んでいるのかは分からなくても、とりあえず「正しい住所」を知って間違いの無い説明ができるようにしておきたい。
分類上の変更があれば……その科学的詳細は理解・把握していなくても──「引っ越し」の理由は知らなくても、「正しい新住所」は知っておきたい。そう感じるのは僕だけではないだろう。


ところで、テレビを離脱した僕が、どうして『ZIP!』でハリネズミが取り上げられたことを知っていたかというと……1週間程前に、日本テレビの番組担当・A氏からTouTube経由のパーソナルメッセージが届いたからだった。22日放送分で「ハリネズミ」ついて放送することを検討しているとかで、ハリネズミについてリサーチをしていたところ、僕が投稿した「ミミナガハリネズミ」の動画に辿りつき、番組での使用を許可して欲しいという内容だった。《現段階では、確実に使用するとは言えないことをご了承して頂いた上で、許可を頂ければ幸いです》とのこと。
その動画がこれ↓。


以前、カメレオンの動画でも同じような申し出があり(そのときはテレビ朝日からで、放送が前提だった/*2)、しかし結局放送されなかったなんてこともあったので、アテにせず、とりあえず許諾はしておくことに。A氏のメッセージには電話番号が記されていたが、やりとりの記録が残せるようにメッセージで返信しておいた。
そのさい、僕が投稿した動画は昔の映像で、途中に入れた字幕の内容が現在とは違うこと──当時は「ハリネズミはモグラの仲間」だったが、今は違うということについても記しておいた。

ところが、その後A氏からの連絡は無い。気がつけば放送予定日を過ぎていて、僕の動画が使われたのかどうかわからない。連絡が来てないのだから使用されなかったのだろう。
検索して見つけた番組概要に《ハリネズミはもぐらの仲間と考えられていて》と記されているのをみて、僕の返信メッセージを読んでいないのではないか……と疑問に思った。
僕に動画の使用許諾の要請メッセージを送信した後、番組に必要な素材が揃い、僕の動画は必要なくなって、返信メッセージも確かめずに放置──いらなくなったから忘れ去られているのかなぁ……と想像している。
もしA氏が僕の返信メッセージを読んでいたら、《ハリネズミはもぐらの仲間と考えられていて》というアヤシイ表記はなかったのではないか……と思わないでも無い。
採否はともかく、使用の許諾を求めてきたのだから(こちらは許諾しているのだし)、返信メッセージくらいはチェックして、その後どうなったかについて一言あっても良さそうな気もするが……テレビ業界というのは、そういうところなのかもしれない。
テレビを離脱したのには、テレビ放送業界への不信・不満がたまっていたためでもあるが(*3)、「やっぱりな……」という感じがしないでもない。

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コメント

No title
おはようございます。
このニュースってそもそもの原文はヤマアラシとなっていて、それを報道した現地のTVニュースではハリネズミになっていて、それをそのまま確認せずに放送したものと思われます。
ハリネズミともヤマアラシとも、と両方の名を挙げて安全牌にしていたプログラムもありましたが。

・・・ちなみにTVの中の人ってそんな感じですね(汗っ。
雑誌の人もちょい微妙。
新聞なんてもっとなのかも!?
はい、例外はあります。
No title
前の日記でも書きましたが、この《珍騒動》、英文の記事では、ちゃんと「ヤマアラシ(PORCUPINE)」と報じられていたりすねんですよね。
なんで朝日新聞デジタルで「ハリネズミ」になっちゃったのかが不思議なのですが……その可能性の1つとして地元報道が使ったのが「ハリネズミ(を意味する単語)」で、そのまま確かめもせずに訳しただった……という可能性も想像できると思います。ただ、ブラジルだと生息していない「ハリネズミ」より「ヤマアラシ(アメリカヤマアラシ)」のを使うのが自然という気もするんですよね……。いずれにしても、ちょっと確かめれば誤認報道は避けられたはずなのに、残念です。

昨今のテレビは、ちょっといい加減なイメージが強いですね。
以前、全く別のジャンルで僕が撮った映像を提供したことがあって、そのときはちゃんとしていたんですれどね……。
No title
おぉ、1つ前の日記に、私が丸パクリした内容が!
私の聞いたラジオ番組では、両方の名前を出して「違うけれど、痛いのは同じ」的発言をしていましたので、先の報道を誤魔化した感がありますw。
地上波ニュース観ていないもので・・・ネット情報が頼りです。

海外の発言を、なんか翻訳で自在に操って意訳している感じがあって違和感が・・・。
No title
ハリネズミとヤマアラシではダメージがだいぶ違うと思いますが……動物名はともかく「痛いのは同じ」という主旨の発言だったのでしょうね。
例の記事で問題とすべき点はそこではないのに……。

記事を書いて収入を得ているプロの記者が、他者の報じたニュースを拾って、自らは取材を行なわず、内容を確かめることもしないで記事にしているのだとしたら……そして、そんないいかげんな記事が全国に配信されているだとしたら!?──そんな、メディアの信頼性を崩壊させかねない重大な問題をはらんでいる気がしないでもありません。
No title
マスゴミ論については激論&脱線になるので書き切れませんねー(汗っ。
No title
それについては、また別の機会に……。

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