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フユシャクの産卵 before & after

フユシャク♀:産卵で大変身!?



年末から見かけるようになったフユシャク亜科のフユシャク♀。某公園の木製の手すりにとまっていた。角度を変えて、同個体↓。






年明けに産卵のようすが観察できた個体(*)と同じか近い種類っぽい。シロオビフユシャクかクロバネフユシャクあたりかという気もするが……不確かなので「フユシャク」としておく。いかにも卵が詰まっているというボリューム感あふれる体型をしていたので、この近くで産卵するのではないかと予想し、翌日見に行ってみると……。








前回の観察(*)同様、母蛾はすっかり縮んで小さくなっていた。腹につまっていた卵だけでなく腹端にびっしり生えていた毛まで抜けてしまうのでボリューム感の変化は著しい。産卵前の姿と比べると、まるで別の虫のような印象を受ける。
フユシャク亜科でも、これはまた別の種類っぽい↓




イチモジフユナミシャクは旬を過ぎた?

上のフユシャクが産卵していた同じ木製手すりの上にいたイチモジフユナミシャク♀↓。名前から判るようにナミシャク亜科のフユシャク。


この個体はまだ丸まるとしているが、1月に入ってから見られるイチモジフユナミシャク♀は、産卵前の丸まるとした個体が減ってきた(目にする個体数自体は増えてきている)。


すでに産卵が始まっているのか、腹の節が縮んで、その比較で翅が長く見える。表面のコーティング(?)もはがれてきたり、ちょっと見栄えの劣る個体もだんだん増えてきた。


産卵前のキレイなイチモジフユナミシャク♀の割合は減ってきたものの、産卵を開始した(産卵後の?)と思われる♀個体は増えている。この種類は苔むしたサクラの幹の日陰側にいることが多いが、こうした場所は産卵に向いているのかもしれない。苔の隙間なら卵を産みつけやすそうだし、乾燥防止・霜防止の利点もありそうな気がする。
冒頭のフユシャクが腹端の毛を使って作る卵のコートのような役割りを苔は果たしているのかもしれない。

チャバネフユエダシャクは健在

今季初確認したフユシャク♀はチャバネフユエダシャクだった(2013年11月11日)が、これまで安定して見続けている。産卵で腹が少し凹んでいる個体もみかけるが、新たな個体が羽化しつづけているようだ。
成虫♀がホルスタインをイメージさせるユニークなチャバネフユエダシャクはエダシャク亜科のフユシャク。




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コメント

No title
沢山のフユシャクに出会われていますね。
ナミスジナミフユシャクは見つかりましたがホルスタインは駄目でした。
此方の公園は管理が行き届き綺麗すぎます。
狭山丘陵は出掛けて見たくなりました。
No title
おはようございます。こちらは寒すぎるのかなー。ほとんど見られない…。ブログで楽しませてもらってます。
No title
先日は35匹のフユシャク♀を見ました。大半がサクラの幹にいたイチモジフユナミシャクの産卵開始個体(?)のように見えるのですが……ネットの画像を見ていくとナミスジフユナミシャクとの区別が難しいようなものもいて……いつもこの時期、迷います。

ナミスジナミフユシャク、拝見しました。こんな体型のイチモジフユナミシャクっぽい個体もよく見かけるんですよね……。

チャバネフユエダシャクはサクラの木を見ている時に見つかることもあるし、擬木やへいなどで見かけることもあります。
No title
フユシャクも寒い地域では活動できない時期があるみたいですね。寒冷地のクロテンフユシャクは初冬型と晩秋型があるとか……。

フユシャクの♀は飛べないので、他の蛾よりも生息域が広がりにくいのか……同じような環境に見えても密度に差があるように感じます。
No title
こんばんは。
・・・フユシャク♀の産卵前!産卵後!の姿の違いに愕然としました
(それでなくとも、似たものが多い中・・・同定がますます難しくなりますね~!)
それにしましても、ち密な観察の結果!見事な考察!に・・・今回も見入ってしまいました・・・
卵のうを覆う毛も見事ですし(進化の過程でなしえた技でしょうか)
苔間に産み付ける観!も素晴らしいですね!!!
そして、星谷さんの見事な予測・観察に・・・☆です!!
No title
フユシャクの産卵前後の変わりようはスゴイですね。僕がフユシャクのことを知って見始めた頃は、「これって、同じ種類なのだろうか?」とにわかに信じられずにいました。でも、産卵しているところを観察したり、こうして産卵前後の姿を見て「やっぱり同じ種類だったんだ……」と納得できました。

昆虫などの自然物を見ると、ついあれこれ思いがめぐってしまいます。僕の場合は素人の憶測で、当っていない事も多いと思いますが……想像するのも虫を見る楽しみのひとつということで(笑)。
No title
全く見つかりません。
鋭い観察に脱帽です。
No title
全く見つからないということは……いないエリアなのかも?
発生密度は場所によってけっこう差があるように感じます。
フユシャクは♀が飛べないので(他の虫より生息エリアを広げにくい?)、昔から変化が少ない環境で、ポイントを変えながら探してみるといいかもしれません。

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