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触角がユニークなシリジロヒゲナガゾウムシ

ミステリアスな長いヒゲ:シリジロヒゲナガゾウムシ



【シリジロヒゲナガゾウムシ】──ときどき見かける体長6~9mmの小さな昆虫だが、よく見ると♂はかざりのようにも見える大きな触角を持っている。じっくり眺めると、派手ではないが、なかなかあじわいのあるカラーリングで、ちょっと《面白みを感じる昆虫》だったりする。この虫の事を知りたくて検索してみたが……画像はけっこうあるのに、生態についてはあまり語られていない感じがしないでもない。ユニークな触角を持っていて、カメラを向けられることが多い割に(一般民間人からすると)謎のベールに包まれた虫?




名前(標準和名)に「ゾウムシ」とついているが顔つきはゾウムシに似ていない。じつは「ゾウムシ科」とは別の「ヒゲナガゾウムシ科」というグループがあって、そこに分類された昆虫らしい。尻(腹端と翅鞘の先端)に白っぽい模様があるので「尻白ヒゲナガゾウムシ」なのだろう。
この「尻白」のもようが(小さいので)肉眼ではハート型に見える。そこで、最初に遭遇した時は「ハート尻」でネタになると思ったのだが……撮影してアップで見ると、そうでもないのがわかって、ちょっと目論見がハズレてガッカリ!?




名前にもなっている「シリジロ(尻白)」はこの虫の特徴だが、それより目を引くのが、オスの発達した触角だ。ヘラのように扁平した形がおもしろいし、他のヒゲナガゾウムシとはずいぶん違っていることにも興味を覚える。


メスはこの触角がオスほど発達していないので、オスの目立つ触角はメスを探すための感覚器官の役割りを(も?)はたしているのだろう。
他のヒゲナガゾウムシとあきらかに形が違うのだから、このユニークな触角には、きっと独自の意味があるのだろうと想像するのだが……まだ僕はその「意味」の解答を知らない。






ついでに♂の顔がもう少し見やすいカットを、その後撮影した画像から追加。





「シリジロヒゲナガゾウムシ」で検索すると、この♂が、木の幹をユニークな触角でパタパタたたいたり、さするように触れる動画がヒットした。

【シリジロヒゲナガゾウムシ02】http://www.youtube.com/watch?v=dUxGLEukhgY

また、交尾の際に♂がこの触角で♀の体をたたくという観察を紹介したサイトもあったので、シリジロヒゲナガゾウムシ♂の触角が先端でヘラのように扁平しているのは木の幹や♀の体に「触れるため」──接する部分の表面積を増やす構造なのだろう。

ヒゲナガゾウムシの仲間では、♂の目が離れているエゴヒゲナガゾウムシ(*)なんていうユニークな昆虫がいるが、♂の触角が意味ありげな(?)謎めいた形をしているシリジロヒゲナガゾウムシもなんだかミステリアスで気になる虫である。

たそがれるハイエナ!?眼が離れすぎの虫(エゴヒゲナガゾウムシ)

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コメント

No title
小生の知人にゾウムシマニアがいて、ヒゲナガゾウも色々と見せてもらいましたが、これは特に触角が目立つ形をしていますね。
ナイスです。
No title
ゾウムシも奥が深そうですね。ヒケゲナガゾウムシも色々ユニークなのがいるようですが、シリジロヒゲナガゾウムシは素人目にも「明らかにユニーク」という触角を持っているので、好奇心(?)が刺激されます。

同じグループの中で、他の種類とは明らかに違う特徴を持ったものがいると、やはり気になってしまいますね。
No title
こんばんは。
・・・オトシブミ・ゾウムシ・チョッキリ・・・萌えますね~!!!
このシリジロヒゲナガゾウムシ・・・シリジロって・・・酷い(笑)
ハートの形に観えます!・・・
重そうな触角も素敵ですね!!!☆
No title
オトシブミは職人芸といってもいい(というよりそれ以上)の技術がユニークですね。誰に教わったわけでもなく、小さな体であの複雑な揺らんを折りあげるワザがスゴイです。

ゾウムシと言えばオジロアシナガゾウムシもよくみかけますが、シリジロヒゲナガゾウムシを初めて知った頃は「ええと……どっちが《オジロ》で、どっちが《シリジロ》だっけ?」なんて、よく混乱していました。
ちょっと語呂が似ているので、覚えやすそうで紛らわしい名前のような気もします。

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