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宝石蜂セイボウの生活史起源考?

セイボウはどのようにカリバチに寄生するようになったのか



セイボウは見た目がとても美しい。
見た目の美しさも注目に値するが、生活史もなかなかユニークだ。セイボウの多くはカリバチの巣に寄生する。ただしイラガセイボウは例外的に蛾の繭に寄生する。カリバチの巣と何の関わりのなさそうなイラガの繭に寄生する種類がいるというのもなんとも不可解な気がしていた。

「セイボウは、どのようにカリバチに寄生するようになったのだろうか?」

僕は昆虫学には(も)無知なド素人だが、美しいハチの謎めいた生活史には興味を抱かずにいられない。
セイボウを見ていて頭の中に展開した漠然とした想像なのだが……いちおう記してみたい。これから述べる事は、根拠の無い個人的な妄想なので、そのつもりで……。

ルリジガバ(カリバチ)の巣があるとおぼしき隙間に入って行くセイボウを見ていて、ふと思い浮かんだのは……セイボウも元は宿主のカリバチと同じように隙間を利用し、(幼虫用に)エサを貯蔵し卵を産んでいたのではないかという可能性だった。


カリバチと同じような所に巣を構えていたとすると、セイボウが巣にしようと潜り込んだ隙間に、先客のカリバチが巣を製作中でエサを貯えていた──なんてことだって起こり得ただろう。後からきたセイボウ(の祖先)が「(自前で)用意しなくても必要なエサが既に備わっているのだから好都合」とそこで産卵。居候が母屋をのっとる形で、セイボウがカリバチの巣に寄生する──ということが始まったのではないか……という想像である。

しかし、セイボウが元は(巣に寄生するエサを貯える)カリバチのような生活をしていたのだとすると、スタイルがもっとカリバチっぽくあってしかるべきではないか……という疑問が浮かんだ。


カリバチは脚が長くウエストがくびれたプロポーションをしている。ウエストが細いのは獲物を狩るさいに「腹端の毒針をつきたてやすくするため大きく屈曲できる構造」へ進化した結果ではないだろうか(と想像…)。脚の長さは、くわえた獲物を浮かせて運ぶためのものだろう。もしセイボウにもカリバチ同様の生活史の時期があったとするなら、セイボウのプロポーションも、もっとカリバチっぽく進化していたはずではないのか……。

セイボウのプロポーションから、(巣を作って獲物を狩って運び込むという手のこんだプロセスを持つ)カリバチ以前の(?)寄生蜂がルーツだったのではないかと考えてみた。
獲物と戦って無力化するような勇ましい狩りをせず、野外に生活する宿主(蛾の幼虫など)にこっそり(?)忍び寄って卵を産みつけていくタイプの寄生蜂。


セイボウも元は野外の蛾の幼虫やクモに直接卵を産みつけていたのではないか? そのセイボウ(の祖先)が卵を産みつけた獲物を、カリバチが狩り巣に運んだ……そしてそこでふ化したセイボウ(祖先)の幼虫が、カリバチの卵(or幼虫)とカリバチ幼虫のために用意されたエサを食い、カリバチが用意した巣で安全に育ち羽化することができた……こうして、カリバチの巣に寄生する生活史が生まれたのではあるまいか?

その場合……セイボウ(の祖先)の母蜂が、野外に生活している獲物に直接産卵していたのに、カリバチの巣で羽化した世代が母蜂になったとき、どうして先代の習性を受け継いで野外の獲物に産卵せず、カリバチの巣に産卵するようになったのか──という疑問が浮かぶ。
もしかすると、こうした昆虫は自分が羽化した環境を産卵場所に選ぶというプログラムを備えているのではないだろうか?
サケは自分が生まれた川のニオイを覚えていて産卵期に戻ってくるというが……セイボウ(の祖先)も羽化したカリバチの巣を故郷と記憶?し、そこへ戻って来て産卵するのだとすれば、いちおう筋は通る。

また、セイボウの中でも、イラガセイボウが例外的に蛾の繭に寄生することについて妙だと感じていた疑問点についても、この考え方を当てはめれば説明できそうな気がする。




イラガセイボウも元は野外のイラガ幼虫に直接卵を産みつけていたと仮定──そのままイラガ幼虫が繭を作り、その繭の中でふ化したセイボウ幼虫が安全な繭の中でイラガの幼虫(or蛹)を食って育ち、成虫になるというというプロセスが生まれたのではないか──そして、イラガの繭で羽化したセイボウがイラガの繭に戻って産卵するようになった……そう考えると、理屈としては納得できる。

セイボウの卵だけをとりだし《全く違った環境》で育て、羽化させたとしたら……その母蜂はやがて、(自分が羽化した)《全く違った環境》に戻ってくるのだろうか……そんな実験をすれば、あるいは仮説(?)を確かめる材料になるかもしれない……などと妄想は広がっていったのであった。

こんな《ド素人の妄想ともいえる思いつき》が当っているとは、自分でも考えていないが……セイボウを見て思いめぐらせた想像ということで、前の記事のついでに記してみたしだい。

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コメント

No title
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尊敬です(^-^✿) (_ _✿)(^-^✿) (_ _✿)うんうん !!

♪((((o ̄( =^▽^) ̄oぽちo ̄(^▽^= ) ̄o))))☆☆ナイス!!
No title
おつき合いいただき、ありがとうございます。
虫を見ていて、あれこれ想像することはよくあるのですが……正しいかどうかはさておき、頭の体操的な「ひとつの解釈」ということで。

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