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雨でも傘は濡らさない

●雨でも傘は濡らさない!僕

ぐずついた天気が続が続いている。出かけるときには折りたたみ傘をショルダーバックに入れているのだが……これを取り出すタイミングが意外に難しい。
ほんの一時、パラつく程度の小雨であれば、できれば傘は使わずにやり過ごしたい……折りたたみ傘をひとたび開いてしまえば、雨が上がった後が厄介だからだ。濡れたままバッグに戻すのははばかられるし、かといってずっと手に持って歩くのも煩わしい。おもしろい虫をみつけたとき、バッグからカメラを出したり撮影したり──すんなり動けるように両手は空けておきたいところである。

雨の降り出しが、いきなり強いものであれば、躊躇なく折りたたみ傘を取り出すところだが、ちびちび降り出したときなど、取り出す時期を見極めるのが難しい。
「このくらいなら、まだ傘を使うほどではないだろう」
な~んて思っているうちに、出しそびれて、だんだん服が濡れてくる。そして──、
「うぅむ……これだけ濡れてしまったのでは、今から傘をさしても意味なさそうだしなぁ」
という状態となり、
「服と傘、両方濡らすより、傘だけでも濡らさずに帰った方が賢明というものだろう」
という判断に至る。

以前、土砂降りの中を汗でびっしょりのジョギングウェアを着て傘をさしながら走っている人を見て驚いたことがあった。服がすでに汗で濡れているのに──それ以上濡れようがないのに、なんで傘をさす必要があるのだろうか!?
驚くと同時にあきれてしまったが……雨ですっかり服が濡れてしまってから傘をさすのはコレと同じ。汗にせよ雨にせよ、服がびしょぬれになってしまったら、傘をさす意味が無い。
傘をさせば片手がふさがってしまうし、一度濡れた折りたたみ傘は乾いてから畳まないと気持ち悪い──帰宅後も、乾くまで狭い室内で傘広げておかねばならずジャマくさくてうっとうしい。傘を濡らすと後々面倒だから、意味が無いならわさわざ傘まで濡らしたくはない。

そんな思いがあるから、ついつい傘をだしそびれがちになり、「雨に降られ、服はびしょぬれになっても、傘だけは濡らさずに帰る」というアッパレな状況が生まれるのであった。



●豪雨でも服は濡らさない?母子

というわけで、そんじょそこらの雨に濡れてもびくともしない(?)僕だが……とある夏の日、激しい豪雨にみまわれ、たまらず某駅に避難したことがあった。
雨のカーテンに閉ざされ、雨の音しか聞こえない──そんな孤立した幻想空間ともいえる駅で見たものは!
なんと水着姿の母子!──駅の構内になんで水着を着ているのか!?
あり得ない光景に、リアルな幽霊でもでたのかと我が目を疑った。

彼らは駅のトイレに消えて行った……謎の親子が視界から消えてしまうと「はたして、今みたものはホントだったのだろうか?」という思いにとらわれた。水着姿の母子は豪雨の見せた幻想だったのではなかろうか……!?

(トイレの中には誰もいないかったりして……)
無人のトイレ内の映像が脳裏に浮かんだりもしたが……ほどなく母子はトイレから私服姿となって現れた。
なんのことはない、駅にほど近いプールから「水着のままで最寄り駅まで歩いて来た」のだろう。
プールの更衣室で着替えてから、土砂降りの中を駅まで歩いたのでは服が濡れてしまう。
「どうせ濡れるのなら水着のまま行ったれ!」という判断をしたのだろう。
駅で着替えれば濡れずに電車に乗れる。
考えてみれば理にかなっているといえなくもないが……僕には驚きの発想だった。仮に思いついたとしても僕には実行できないだろう。

《雨でも傘は濡らさない》僕も、《土砂降りでも服は濡らさない》母子には舌を巻いた。
「子連れの母、おそるべしっ!」──そう心の中でつぶやいたのであった。


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コメント

No title
海辺でもないのに水着で街を!(くりびつぎょうてん!)

・・・ちなみに、ヒーローに変身しても濡れちゃうんですかね!?
No title
「水着」といえば「プール・海(あるいは川)」という固定概念があったせいか、まったく場違いな「非日常感」にとらわれました。にわかに現実とは思えなかったです(笑)。

雨でヒーローに変身するハナシは聞いた事がありませんが……自販機で清涼飲料が出て来ない事に激怒して変身したインディーズヒーローはいました(笑)。

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