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虹色の虫と虫偏の虹

虹色の昆虫



今年もみかけるようになった【アカガネサルハムシ】(4月23日に最初の1匹を見て以降、何匹か目にしている)。学研の昆虫図鑑には発生時期が5~8月と記されているから、この虫も今年は早めの出現なのだろうか。珍しい昆虫ではないが、とても美しい。【虹色ハムシ】とでも呼びたい昆虫だ。




同じように虹の輝きを放つ昆虫は他にもいる。【タマムシ(ヤマトタマムシ)】の美しさは誰でも知っているだろう。【玉】には「宝石」の意味もあるから、【玉虫(たまむし)】はふさわしい名前だと思う。この昆虫のあまりに美しい翅を装飾に用いた玉虫厨子は有名だ。このゴーヂャスな玉虫厨子が、野口雨情の童謡『黄金虫(こがねむし)』に唱われている「金蔵」のモチーフになったのではないかと僕は考えていたりもする(*)。


外国産のクワガタには、その名も【ニジイロクワガタ】というのがいる。アカガネサルハムシやヤマトタマムシのような虹色の輝きを持つクワガタで人気が高い。
国内にも標準和名に「虹」が入った昆虫がいることはいる。【ニジゴミムシダマシ】や【ナガニジゴミムシダマシ】など。黒い体の表面が、シャボン玉のように虹色に輝いて見えることから「虹」の名前がつけられたのだろうが……美しさの点ではアカガネサルハムシやタマムシの方が勝っていると思う。


甲虫類以外では【ツマアカセイボウ】というハチが【虹色蜂】と呼びたい色をしている。


セイボウの仲間は青や緑のメタリックな輝きを放つものが多く、「セイボウ」は漢字で書くと「青蜂」。
だから虹色のツマアカセイボウは──「虹(レインボー)」と「セイボウ(青蜂)」の「蜂(ボウ)」をかけて【レインボウ(蜂)】などと呼びたくなる。

「虹」はどうして虫偏なのか?

「虹色」の名をつけたくなる昆虫のことを考えていて、ふと思った。
《【虹】は、なぜ虫偏(むしへん)なのだろう?》
検索してみると、いろいろ解説してあるサイトがヒットした。

【虹-トクする日本語-NHK アナウンスルーム】
http://www.nhk.or.jp/kininaru-blog/93277.html
には、こんな記述がある↓

古代中国では「虹」を“天に住む大蛇や竜”と考えていたようです。漢字の「虹」も、「虫」偏は【蛇】の形を描いたもの。それに【貫く・横たわる】という「工」がついたのが「虹」という字です。これで【天空を貫く大蛇】を表しているのですね。

【虹】の偏(へん)に使われている「虫」は昆虫のことではなく「ヘビ」のことで、旁(つくり)の「工」には「貫く・横たわる」という意味があるというのだが……正直なところ、これが【虹】の由来だと言われても、なんだかピンとこない。
そこでもう少し納得できるハナシを考えてみた。以下は個人的な「なぞかけ」的解釈ということで──。

昔の人も虹を見て、その幻想的な美しさに魅かれたことだろう。「あんな色彩を人工的に作れないものか」と考える職人だっていたのではないか。虹色の陶器や虹色の衣装にあこがれ、それを作るためにたくみの技術を駆使した試行錯誤が繰り返された……しかし、けっきょく当時の人の技術では虹の輝きを作り出すことはできなかった……。
人が作り出せなかった虹の輝きを、タマムシなどの虫たちが再現している事を昔の人も知っていたので、この漢字が作られた。
「虹」の輝きは「虫」の「工(たくみ/巧みなわざ)」によって成し得る──これが【虹】のゆえんである。


※あくまでもこれは個人的な解釈・頭の体操。








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コメント

No title
自然の虹色と偏光色には興味津々~です。
マジョーラ(日本ペイント)は蝶の羽の偏光を研究して作ったと聞いたことがあります。
まぁ、パールで光を乱反射させているのは分かりますがねー。
No title
チョウにも金属光沢をもつものがいますね──モルフォチョウ。
どうして金属光沢が生まれるのかをつきとめ、理解するのもややこしかったでしょうが、それを人工的に再現するのは、さらに大変だったでしょうね。

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