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フユシャク探し

フユシャク(冬に成虫が出現するシャクガ科の蛾でメスは翅が退化して飛ぶことができない)はクロスジフユエダシャクが11月末から見られ、12月にはチャバネフユエダシャクやクロオビフユナミシャクなどもよく見られるようになった。






蛾のくせに翅が退化したフユシャク♀はユニークだが、ちょっと地味……そんなイメージがないでもないが、フユシャクの中でもイチモジフユナミシャクの♀はキレイだと僕は思っている。個体によって(あるいは羽化してからの時間によって?)も違うが、ブルー~グリーンがかった個体はファーの肩マントをあしらった貴婦人のようでエレガントな雰囲気すら感じさせる。


イチモジフユナミシャク♀さがしは桜で

そのイチモジフユナミシャクは12月の半ばからみられるようになったので、この種類を中心にフユシャク探しをしてみた。
僕の少ない経験からすると、花見の名所のような桜の密度が高い場所でサクラの幹を見て歩くとよくみつかる。乾燥した木肌よりコケがはえた幹でみつかることが多い。湿度の問題あるいは産卵やふ化の関係でコケがあるような環境の方が都合が良いのだろうか。
12月下旬には2~3時間の間にイチモジフユナミシャクを中心にフユシャクの♀を二十数匹見ることができた。
ということで、この冬これまでに撮影した画像の一部を。








退化した4枚の翅が見える姿勢でいることもある。前翅の下にあるのが後翅なのだろうが、前翅が後方に・後翅が前方に出ているのがおもしろい。




翅と比較するとわかるが、腹の長さが個体によって違う。腹の背面にある黒い模様も個体によって詰まって見えるものもいる。


羽化したときに持っている卵の量(腹のふくれぐあい)に個体差があるのか、あるいは少しずつ産んで徐々に腹が短くなっていくのか……それとも別の種類なのだろうか?




1月5日にさっと見てまわったところ、イチモジフユナミシャク♀では鱗粉(?)がはがれ、模様が不鮮明になったり産卵後と思われるくたびれた感じの個体が増えてきたように感じた。

イチモジフユナミシャク以外のフユシャク♀



クロスジフユエダシャクは12月に♂が婚礼ダンスで♀を探り当てるようすを確認することができた(*)。




フユシャクの種類について僕は詳しく知らない。よく判らないものも多い。




フユシャク♀は飛べないため、腹端からフェロモンを発して♂を呼ぶ(コーリング)。




垂直の壁面(画面左側が上)に産卵中のフユシャク↑。本来は夜行性の種類だと思うが、日中もたまにこんなシーンに出くわすことがある。このように産みつけた卵を尻毛(?)で覆う種類もいる。卵を毛で覆うのは「目立たなくするため」という解説があったが、天敵が少ない時期に卵を「目立たなくする」必要があるのだろうか? 卵を毛で覆うのは乾燥防止的な意味合いが(も?)あるのではないか──という気がする。




あと、わからないのがコレ↓


♀の翅が退化した蛾が全てフユシャクと呼ばれるわけではない。冬の終わる頃に見かけるメスコバネマルハキバガ(なんちゃってフユシャク?)はメスコバネキバガ科──シャクガ科ではないのでフユシャクには入らないらしい。秋に羽化する♀だけ翅が退化するヒメシロモンドクガという蛾もフユシャクではない。画像の蛾もフユシャクとは別の種類なのだろうか?


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