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花よりだんこ…虫

花よりだんこ…虫!?

確かに一斉に開花する桜は美しい。
しかし個人的な感覚でいえば、桜の花ではテンションは上がらない。桜の名所においては花見客の多さに、むしろテンションは下がりがちなくらいだ。
春は花より断固、虫──活動を始めた昆虫・小動物を見た方がテンションが上がる。
そう感じるのは少数派なのかもしれないが……なぜそう感じるのか、理由を考えてみた。

公園や並木の桜は、ヒトがヒトのために植樹したものだろう。目的をもって計画的に咲かせた花だ。美しい事は確かだが、人が望んで仕込んだもの──ある意味、美しくてあたりまえ──ともいえる。
植樹された桜の美しさは、ヒトの都合で人為的に管理された「ヒトの作った世界(ヒトが作り上げようとしている世界)」に属するものである。

一方ヒトの意図や都合とは関係なく、勝手にわいてくる虫などのたぐいは「ヒトの作った世界(ヒトが作り上げようとしている世界)」の外からやって来た全く別の世界に属するもの──という感じがする。
その「おもしろさ」「ふしぎさ」「美しさ」などはヒトが意図して仕込んだものではない。小さな虫の背後に人知の及ばぬ「未知なる世界」の存在を感じ、ちょっとゾクゾク・ワクワクしてしまうのである。

また、花──植物は、人がいようがいまいが同じように咲いているが、虫などはヒトが近づくと逃げたり隠れたり威嚇したり噛んだり刺したりすることもある。
植物に比べればヒトに対する反応が顕著──という部分も(我々同様)「生きている」ことを実感しやすく、テンションがあがりやすい理由なのかもしれない。
反応が鈍い植物より、目的を持って動きまわる昆虫や小動物の方が「目が離せない」感があり、「異文化(?)」感がある。

4月に入ってみかけた虫

今年はいつまでも寒い気がするが、4月になってクモやサシガメなど捕食性の虫が目につくようになってきた。エサとなる虫はまだ少ないような気もするが……なんちゃってフユシャク(と個人的に呼んでいる)メスコバネマルハキバガ♀とおぼしき虫がハエトリグモに捕らえられていた。


写真には撮らなかったが、ハエトリグモをとらえたサシガメ(ヨコヅナサシガメ?)幼虫も見かけた。樹上性のサシガメは動きが緩慢な印象があったが、すばやいハエトリグモを捕まえることができるのかと意外に感じた。
そういえば以前ヨコヅナサシガメ(だったように記憶している)がアシナガバチを口吻にぶら下げているのを見た事があった。飛ぶことのできるハチを捕まえるのだから、捕食するときはすばやく動けるのだろうか? あるいは捕食性昆虫が襲ってきたのをカウンターで返り討ちにするのだろうか?
食事中のサシガメはしばしば見かけるが、えものを捕らえる瞬間は観察した記憶が無いなぁ……と改めて思った。

なんちゃってフユシャクではなく、本家(?)フユシャクの仲間ではシロトゲエダシャク♀とおぼしき蛾がいたが、すでに産卵を終えた後なのか腹はへこんでいた。



個人的には好きな部類に入る、ミミズクの幼虫(※人面虫・奇面虫)とコミミズク幼虫。



越冬明けのカメムシもオオトビサシガメやウシカメムシ、エサキモンキツノカメムシなど色々見かけるようになったが、あっという間におなじみの顔ぶれになった感のある外来種・マツヘリカメムシも確認。


マツヘリカメムシのパンタロン風というかニッカポッカ風というか……発達した後脚のふくらみには何か意味があるのだろうか?……そんなことが気になる今日この頃。

テントウムシもよく見かけるようになったが、甲虫では大物(?)ウバタマムシ成虫が擬木の手すりに出ていた。


ウバタマムシ(成虫)は冬の前後で見かける事も多い。ヤマトタマムシ(※宝石昆虫タマムシ/玉虫の金蔵とは!?)と形もサイズも似ているが、金属光沢の美しいヤマトタマムシ=「アタリ」/地味な色彩のウバタマムシ=「ハズレ」──のようなイメージを僕はずっと抱いていた。
よく見ると地味ながら美しい味わいがある昆虫なのだが……「姥タマムシ」というネーミングからくるイメージが印象に影響していたのかもしれない。

ヤマトタマムシ似で地味なせいか、ウバタマムシはヤマトタマムシの♀だと誤認されてしまうこともあったようだ。1712年(正徳2年)頃出版された日本の百科事典「和漢三才図会」にも、タマムシの事を「オスは綺麗だが、メスは黒くて光沢があり……」と記されているという。

ヤマトタマムシという人気超美麗種がいたために(それとの比較で)派手さに欠けると思われがちなウバタマムシだが……しかし、虫屋さんからは意外に人気がある虫のようで、「ヤマトタマムシをコクワガタやカナブンに例えるならウバタマムシはオオクワガタに匹敵する」というような賛美をする向きもあるみたいだ。埼玉県では準絶滅危惧種あつかいで、なかなか出会えない昆虫とされているようだが……隣接する東京都側ではよく見かけるので、珍しいという実感は、ちょっとわかない。

越冬明けの、ちょっとくたびれた感のある昆虫にまじって、新春モードの初々しい虫も現れ始めた。
春っぽい感じのする虫としては展開中の若葉を思わせる、あわい黄緑が美しい蛾。新芽が展開する時期に何度か見かけているので、やはり若葉に擬態しているのだろう。


アカスジアオリンガっぽい気がするが、アオスジアオリンガという似た種類もいるので自信は無い。蛾は(も)似ている種類が多いので種類を特定するのが難しい。

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コメント

No title
もう既にこんなにたくさんの虫が始動しているのですね。
こんな虫たちを見つけて色々と調べて見るのはとても面白いです。
No title
こちら(東京のはずれ)では色んな虫が活動を始めています。
期待していた虫に出会うのも楽しいですが、はじめて見る虫にも驚きがあったりして面白いですね。
「どうなっているんただろう?」とか「なぜなんだろう?」とか、いろいろ想像力を刺激してくれるのが虫の魅力なのかも。
No title
今のところ、鳥が元気に飛び回っているのを感じるくらいで、虫の感じは無いですね(注意して観てないからですね)
過日は植木鉢をどかしたらワラジムシの大軍が居て、殺虫剤を撒いてしまいましたが。
あぁ、一昨日辺りからアリが出てきてました。
ここの所、昼間は暖かいので活動開始でしょうね。
そうそう、庭(犬)監視カメラに羽虫が横切るのがバンバン映ってました。
No title
種類によっては活動し始めている虫も少なくないと思いますが、まだ序の口でしょうね。
これから葉が展開すると、それを食べる虫が現れ、さらにそれらを食べる虫も現れて昆虫インフレ(?)状態に突入していくことになるのでしょう。
No title
蚊の大きいやつ(ガガンボ)、種類までは分かりませんがいっぱい来てます。
↑これが吸血だったら怖いですね。
No title
ガガンボ、そういえば大きいやつがいますね。
蚊にもちょっと似ていますが……大ガガンボ・サイズの蚊がいたら、ちょっと嫌ですね。
実際はガガンボが血を吸う事はないようですが。

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