いったいなぜ、同じ種類なのに親と子でこんなにも違うのだろう?
この模様の違いの意味するものは何なのか……僕なりの推理を記してみたい。
アオダイショウの幼蛇はマムシに擬態!?


ブログを徘徊していると、アオダイショウの幼蛇がマムシと間違われている例が少なくない。アオダイショウ幼蛇の模様がマムシの紋に似ている(と思われる)ためらしい。
そんな誤認例が多いためか、【アオダイショウの幼蛇はマムシに擬態している】といった説(?)もあるようだ。人がだまされるのだから、ヘビの天敵にあたる生き物が誤認して敬遠するといったことも、あるいはあるのかもしれない。ただ、この説について、僕は積極的に支持する気になれない。
マムシの模様は警告的(相手に目立つための)サインというより、ボディラインを分かりにくくし周囲にとけこむための(相手に気づかれないための)隠蔽擬態仕様だろう。警告的(目立つ)サインなら、それを真似る無毒のヘビがいてもおかしくない気がするが、目立たぬ種類にわざわざ似せるというのは、ちょっと想像しにくい。
むしろ、アオダイショウの幼蛇も相手に気づかれにくい隠蔽擬態をめざし、その結果、たまたまマムシと似たデザインになった……と考える方が自然な気がする。
これを【マムシに擬態:説】で説明するなら、マムシよりずっと大きなサイズのアオダイショウまでマムシ模様だったとするとマムシに誤認されにくくなるだろうし、アオダイショウが生涯「マムシ模様」だったとすると、天敵は擬態主のマムシに出会うよりアオダイショウに遭遇する確率が増え、擬態効果が薄れることにもなりかねない。そこで、わざわざ成長するとデザイン変更する──という理屈になるのだろうか?
しかし僕はデザイン変更には別の意味があるのではないかと考えている。
止まって見える移動術!?
幼蛇と成体の違い──まず思い浮かぶ相違点は体の大きさだ。体の大きさの違いが、アオダイショウの模様の違い(変化)と関係しているのではないかと僕はにらんでいる。横縞模様の欠点は、(日中)動けば動点の多さから獲物や天敵に気づかれてしまいやすいということだろう。
敵に気づかれた場合、体の小さな幼蛇なら、ちょっとした草の影や隙間にすぐ潜り込んで身を守ることもできる。小さい個体なら横縞模様の欠点(日中動くと見つかりやすい)より利点(じっとしていれば目立たない)の方が勝ってい──それで幼蛇ではこの模様が採用されているのではないか。
幼蛇なら、頭が通過した位置を尾が通過するまでいくらもかからないが、成体になると長い体が頭の通った位置を通過しきるまでにそれなりに時間がかかる。尾が通過するまでヘビの体はずっと同じ位置にあり続けることになり、天敵からすれば、これは捕まえやすい。


これも移動中は体のラインと模様が「同じ形を保つ」ことによって「動いているようには見えない」。動いて見えるのは頭部だけで、草の間にのぞく体の大部分は止まって見える。通過区間では、チューブ状のもの(ヘビの体)が、わずかに膨らみ、やがてしぼんで細くなり消えてしまうように見える。

模様の変更は隠蔽術のためのモデルチェンジ!?
ヘビは他の爬虫類や両生類・鳥などの野生動物にくらべればずいぶん大きい。しかし、その割に人のすぐ近くにいても意外と気づかれにくい動物だと思う。ヘビ嫌いの人は多いが、すぐ近くからいきなり現れる(思い切り近づくまで存在に気づかない)ビックリ効果も嫌悪印象に一役買っている気がしないでもない。
ヘビ嫌いの人はヘビの存在を「時々でくわす程度」と考えているのかもしれないが、身近にひそむヘビの数はヘビ嫌いの人が想像しているよりずっと多いのではないかと思う。
星谷様が、どういう方なのか、興味を持ってやってまいりました。
「猫じゃらしのポップコーン」という本、ご存じですか?他に、「虫食む人々の暮らし」とか。お好きそうな気がいたします。わたくし、住宅地に取り残されたジャングルの中で育ちましたので、こちらにあるようなお話し大好きです。また、お邪魔いたします。それでは。
「マムシ」に関してはやはり「恐ろしい」という視点で書かれているものが多いと感じていたのですが、mirumiruさんの記事を拝読して「危険なものを学習する必要性」に触れられていた点について共感し、コメントさせていただきました。
ご紹介の本、知らなかったので、図書館に行ったときにでも探してみようと思います。
自力で体温調節できないので、涼しいところに避難しているのでしょう。
僕も専門的な事はわからないのですが、昆虫や小動物が好きなので、よくそういったテーマで書かれたブログを読んでまわっています。
ヘビの眼は透明なウロコで覆われていて、まぶたが開閉しないので、それを不気味に感じるのかも?
クリッとした眼は人によっては「かわいい」と感じたりするのでしょうが。
我々とはずいぶん違う姿に「親しみがない」「未知な生き物」と感じ、それが不安や恐怖に結びついていることも多いのではないかと想像しています。
相手についてよく知れば、怖さや不安はいくらか緩和できるのかもしれません。
全体的な印象としてはアオダイショウ幼蛇がほっそりしているのに対しマムシはずんぐりした感じ。もようはアオダイショウ幼蛇が「はしご型」でマムシは「銭形」で一つ一つの紋がアオダイショウ幼蛇より大きめです。またアオダイショウの瞳が円形なのに対しマムシの瞳は(猫のように)縦長です。ヘビは個体によって色や模様に差があるので見分けにくいケースもありますが、こうした点などに注目すると見分ける事ができるのではないかと思います。
興味深い記事で気になったのでコメントしました。
僕も庭で見つけた黒い幼蛇を調べたのですが、完全に特定するまでには至らず、ヒバカリだということに落ち着きました。
しばらくの後、今度はカナヘビを食べる成体を見つけたのですが、それは以前見た幼蛇とは違い全身が茶色でこれまた特定できませんでした。
僕の無知もあるとは思うのですが、蛇の種類を特定するのって難しいなって思いました。
図鑑ってもっと種類を特定しやすいような工夫をしてほしいって思うときありますよね。
ヒバカリは以前飼育したことがあって、そのまとめ的なものを投稿した事があります。
●ヒバカリ(ヘビ)の飼育プチ記録
http://blogs.yahoo.co.jp/ho4ta214/25771053.html
カナヘビを食べていたヘビというと、シロマダラやシマヘビを思い浮かべましたが、全身茶色だったとすると……ちょっとわからないですね。ジムグリやヒバカリも茶色っぽかったりしますが、カナヘビを食べるのかどうか……ちょっとわかりません。
ヘビは色や模様が個体によってけっこう変異があったりしますから、見分けが難しいこともありますね。
撮られた写真にもし眼(瞳孔)が写っていれば──瞳孔が丸ければアオダイショウ、猫の眼のように縦長だとマムシになります(ただし暗いところではマムシの瞳孔も円形に近づく)。ちなみに無毒のシマヘビ幼蛇も瞳孔は縦長だったりします。
瞳孔がハッキリ写っていなくても写真があれば、マムシとアオダイショウ幼蛇の画像と見比べると模様の違いが判断できるのではないかと思います。マムシの模様は銭形なのに対し、アオダイショウ幼蛇はハシゴ型でマムシの斑紋より細かめな感じです。
それから……マムシにはピットと呼ばれる赤外線センサーがあるのですが、カメラのフラッシュに反応して飛びかかってくるなんてこともあるようですので撮影の際は近づきすぎないように気をつけてください。
ここ読んでクスリとなっちゃいました。。
確かにありそうです!
普通に歩いている人が「すぐそばにいるのに気がつかない」ことって、「(ちゃんと?)気がつく」ことに比べてかなり多そうな気がしますね。
その方がヘビ嫌いの人には「知らぬが仏」なのかもしれませんが……。


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