「噛まれると、その【日ばかり】しか命が持たない」というのが名前の由来だそうだが、実際は無毒のおとなしい和ヘビである。
※このあとヘビの画像が出て来るので、嫌いな人は注意されたし
ヘビの不思議&魅力
ヘビが嫌い、あるいは怖いという人は多い。「風変わりで未知なるもの」に対する「不気味さ」がその理由の1つだろう。しかし、この「風変わりで未知なるもの」という点が、不思議で興味深いところでもある。
まず一見してわかる特徴が「ヘビは脚を持たない」ことだ。進化の途上で地中に潜っていた時期があって退化したという。その容姿も風変わりだが、さらに驚くのは「脚がないのにスムーズに移動できる」ということだ。
ヘビにはいくつかの歩き方(?)があるが、よく見かけるS字に体をくねらせて滑るように進む「蛇行運動」は見事である。地面に描くS字の形を変えずに頸部が通ったあとを胴・尾と続いて通っていく。草のかげにその一部がのぞいているときなど、ホース状の物体がふくらんだのち細くしぼんでいき消えていく──そんなふうに見える事もあって「四次元物体が三次元空間を通過したかのようだ」などと感心したこともあった。
このヘビの蛇行運動は、まるで意志をもった小さな川の流れのようでもある。この小さな流れは下から上へも移動できるし、木にさえ上る。手足が無いのにスムーズに移動するようすにはマジックを見せられているような驚きさえ感じる。
蛇行運動では複雑な力学運動で体を一定の方向に滑らすことで移動している。ざっくり言えばアイススケートのようなものだ。マイケル・ジャクソンのムーンウォークを初めて見たときは驚いたが、ヘビの蛇行運動にもそんなトリッキーな面白さが感じられる。
●自分の頭より大きな獲物を丸呑みにできる!
(もちろん手で押し込んだりできない)
●頸より太い獲物を丸呑みにできる!
●口を開けずに舌を出し入れできる!
等々。文章にしてみると、なんだかちょっと眉唾ネタのような感じがしないでもない。
まるで「正座をしたまま頭の上に置かれたリンゴを蹴落とすことができる」みたいなジョークのようだ。
しかし、もちろんこれらは本当のことだ。
ヒバカリの飼育プチ記録



下あごの骨は左右つながっておらず(先端が弾力のあるじん帯でつながっているだけ)、クワガタの大顎のように左右に広げることができる。左右独立した下あごの片側で獲物をしっかりおさえ、もう片方の側で深くくわえ直してひきよせる。この動きを左右交互にくりかえすことで、次第に獲物を深くくわ込み食道に送り込むことができるわけだ。
また、獲物が喉につかえて窒息しないように気管が下あごまでのびてきている。

魚をとらえた時は頭から呑み込むものだと思っていたが、必ずしもそうではない。ただし、頭から呑み込むときより尾から呑み込む方がずっと時間がかかる。
ヘビは獲物を丸呑みするため、頸や胴は大きく広がる。ひろがった部分では、ふだんウロコの下にたたまれている皮膚がのぞく。
餌には魚やオタマジャクシを与えていたが、幼蛇にはミミズを与えたこともあった。ただ、釣具店で市販されているシマミミズは毒成分(ライセニン)を持つので餌には不適。当時それを知らずに与えたところ、呑み込んですぐ吐き出してしまった。
ヘビの眼を覆ったコンタクトレンズのような透明なウロコも脱皮のさいには古い皮といっしょに脱げる。脱皮で表面の古いウロコがきれいに剥離するための準備なのだろう。脱皮が近づくとヘビの眼は白っぽく濁ってくる。

脱皮は吻端からめくるようにおこり、反転した頭部が自分の体を呑み込んでいくように進む。この様子も他の動物では見られない不思議な光景だろう。
脱ぎ終えた抜け殻は裏返ったストッキングのような形で残る。


卵は柔らかく、水分を吸って膨らむ。孵化のさい子ヘビは卵を「割って」出て来るのではなく「切って」出てくる。






この飼育槽に♂と♀の2匹を入れており、シェルター(小箱)も2つ用意したが、2匹はたいてい同じ箱に入っていた。
[追記]我流飼育方法
上の記事をアップした後、「ヒバカリ」を検索して下記サイトをみつけた。http://allabout.co.jp/gm/gc/69803/
http://allabout.co.jp/gm/gc/69803/2/
http://allabout.co.jp/gm/gc/69803/3/
僕のヒバカリ飼育方法とは違っているところがあり(僕のは我流なので当然といえば当然なのだが)、ちょっと驚いた箇所もあった。そこで上記サイトの飼育法とは違う点について僕の飼育方法と考え方について少し加筆しておくことにした。
※どの飼育方法が正しい──ということではなく、僕はこう考えて飼育環境を作ったという説明である。
湿度を保つことを重視してのことのようだ。
土を使い、しかも湿度を保つとなると、雑菌の温床になりそうな気がしないでもない。
ヘビは消化力が強くて丸呑みにした餌を見事に消化してしまう。糞はアンモニア臭がするのできれいに取り除いておきたいものだ。マットや土では染み込んでしまうのでキレイに取り除くのは難しいのではないか?
新聞紙なら「しみた部分ごと」丸ごと交換してしまえば良いのだから、手っ取り早くて衛生的だと考えていた。
「冬眠」が生き物にとって大きな負荷をかけることは容易に想像できる。
自然界では冬眠をしないと生き残れないので選択肢はそれしかないわけだが、健康・体力に問題がある個体だと冬を越せずに死んでしまうケースも少なくないのではないか。
飼育下では人が温度や湿度・餌の管理ができるのだから、なるべく負荷をかけない方法を選択した方が無難だろう──というのが僕の考え方だ。
そうしたことと関係があるのかもしれないが、うちでは冬眠をさせずに飼育していたヒバカリは、年々産卵の時期が早まっていった。
ヘビが怖がられる原因の1つは「得体の知れない」印象にあるのではないかと想像しています。なので、相手の事があるていどわかって、悪いヤツではないと認識できれば、冷静に観察できる余裕が生まれるのかも知れませんね。
昨日はご訪問、並びに貴重なコメントありがとうございました。
ヒバカリは、昨日の夜に元居た場所に帰ってもらいました。
今後の参考までに、小さすぎてとても餌を食べるイメージがわかなかったのですが、幼蛇には、何を与えられていたのでしょうか?
ヒバカリをつかまえた田んぼや用水路には小さいサイズのドジョウもいたので、これを目の細かい金魚ネットをつかって捕獲していました。
捕獲はネットで追いまわすのではなく、ネットをドジョウの近くに下流側からそっと近づけて水底に降ろし、枝などで反対側からドジョウをネットに追い込むようにすると簡単にとれます。
適当なサイズの魚が手に入らなければ、ミミズをとってきて適当なサイズに切って与えると食べます。
ただし、釣具店などで売っているシマミミズは毒を持っているので餌にはなりません。
あと飼育する場合は、身を隠せるシェルターを用意すると安心して早く餌を食べるようになるかもしれません。
今から○十年前の中学生の頃、どこかで捕まえた小さなヘビを学校の理科室で水槽に入れて飼ってました。長さ50cm程度の茶色っぽい細長いヘビで触ろうとすると鎌首を挙げ、頭を三角にし威嚇してきました。
当時もヒバカリのことは知ってたけど印象的な首の白い輪がなかったような・・・? 一見ヒバカリに似てるけど怒りっぽい性格と白い首輪の無い点でヒバカリではなかったと思うがある日、卵を産んだのでメスの成体だと判明。
体に模様も無いし細長いからマムシじゃない。卵産んでるわけだし。成体だからシマヘビやアオダイショウの幼体とも違う。
先生が「毒蛇かもしれないので捨てて来い!」というので逃がしましたが、タカチホヘビとも違うようでいまだに種類のわからないヘビです。せめて写真でも撮っておけばよかったんだが。
ヘビは個体によって色彩変異があるので色や模様だけでは区別しにくい事もあるのでしょうが……卵を産んだという事はマムシではないですね(マムシは卵胎生)。
飼育している間、餌を食べていたのだとすると、それが手がかりになるかも?
ヒバカリはミミズ・魚・オタマジャクシ・カエルなどを食べますが、ジムグリはネズミやモグラの仲間など小型哺乳類を食べます。
ヒバカリやジムグリでも、かつて荒っぽく扱われたことがあるとか飼育環境などの影響、あるいは体調等の影響で怒りっぽくなるということはあるのかもしれません(想像ですが)。個体によって性格に差もあるでしょうし。
日本のヘビだとヒバカリかジムグリの可能性が高い気がしますが、あるいは逃げ出した外来種なんて可能性もあるかも。
確かに、逃がす前に写真だけでも撮っておけばよかったですね。
記憶にあるのは小さくて細かったことと、卵を産んだこと、色が地味ですぐ威嚇し、頭がマムシみたいに三角になるということですね。
ヒバカリだったのでしょうかね……?
ちなみに、毒を持たないヘビでも威嚇で頭を三角にすることはあるので、ヒバカリにも可能かも?
こちら↓の一番下にシマヘビが頭を三角にする画像があります。
http://www.ztv.ne.jp/uedabyon/snake.htm
こちら↓にはヤマカガシが頭を三角にしている画像が紹介されています。
http://blogs.yahoo.co.jp/kantyan_xjr400/61419385.html
当時持っていたヘビに関する子ども向けの本には、ヤマカガシは飼育しやすい……みたいな事も書かれていました。
当時はヤマカガシを素手で捕まえるのは普通(?)で、知人も小さな個体に噛まれて血を出していたことがありましたが、問題ありませんでした。
今ではヤマカガシは「毒蛇」で飼育するにも許可が必要なようですが、口の前方に毒牙(管牙・溝牙)を持ついわゆる「毒蛇」とは、ちょっと違うような気がしています。
マムシなどと違い、捕まえたりしない限り噛み付かれるような事はないでしょうし、噛まれた場合も大きな個体に深く噛まれない限り口の奥にある大きな後牙で傷つき毒が入る危険はそう多くはないのではないかと考えています。
冬眠させずに飼われていたとのことですが、何年くらい生き続けたのでしょうか? それから卵を産む時期がだんだん早くなるとのことですが、孵化した幼蛇に特に異常などは無かったのでしょうか?
リスクが無いなら冬眠させないほうがいいですね。
最初の1匹は幼蛇で捕獲した♂(後に交尾で確認)。
2匹目は餌とりに行って捕獲した成体の♀で、この2匹を同じ水槽で飼っていました。
しばらく飼育観察した後、ヒバカリは全て捕まえた場所にかえしたので寿命についてはわかりません。
孵化した幼蛇には特に異常はなかったように思いますが、保温で乾燥が進んだ容器では死んでしまった個体がいました。
(幼蛇は特に乾燥には注意が必要かも)
>リスクが無いなら冬眠させないほうがいいですね。
僕は冬眠させたことがないので(比べた事が無いので)どちらが良いのかはわかりませんが、飼育下では冬眠させない方が無難だろうと考えていました。
ただ、保温をするさいには乾燥に注意する必要はあると思います。
とても詳しく書かれていて参考になります。
ウチの近所にある神社の敷地の小さな山で、よくヒバカリをみかけます。
短期間観察の為に飼育した事もありますが、いつも元気なうちにすぐに返してしまいます。よく考えると、住宅街の中にある小さな神社で、近くには池も河も沼?も無く、記載されている様なエサは皆無です。カエルすら見かけた事の無いこの場所では、一体何を食べているのでしょうか・・・
昨日は体長15センチ程の幼蛇を拾いました。
山なので、ミミズや虫には事欠かないと思いますが、それだけ?と半信半疑です。
住宅街の小さな山育ち、メダカやドジョウなどの水生生物以外でエサに成り得る可能性のあるものとは何だと思われますか?
いきなりの質問で申し訳ありません。宜しくお願いします。
とりあえず、ミミズを食うことは確認しているので、ミミズがエサである事は間違いないと思いますが、ミミズだけで(栄養的に)充分なのか……ちょっとわかりません。
ヒバカリが虫を食べるという話は聞いた事がないので、ちょっと想像くにくい気がします(外国産の蛇では昆虫食のものもいるようですが)。
もしかしたらヒキガエルの小さいものを食っているのかも……と考えた事はあります。
民家の池やなどでもヒキガエルが卵を産みにくるようなところがあれば、かなりの数のオタマジャクシが発生可能ですし、小さなカエルになれば水辺から離れるのでヤマカガシのエサにはなっています。ヒキガエルは毒腺を持っているわけですが……あるいはオタマジャクシや小さなカエルの時期ならヒバカリの餌にもなりうるのかも?……などと想像しています。ハッキリしたことは判りませんが。
うまく共存して行きたいのでこれからもデータお願いします
神奈川県泉区のヒバカリさんより
「共存」、うまくいくといいですね。
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