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クリスマスの思ひで

保育園に通っていた頃、僕もサンタクロースを信じていた。
クリスマスの意味は知らなかったが、クリスマスイヴにサンタがプレゼントを持って来ることは知っており、心待ちにしていた。
イヴの夜はワクワクして寝床に入り、12/25日の朝、目覚めると、まっさきにプレゼントを探した。

ところが……なんとしたことか、あってしかるべきプレゼントがない!
朝から半泣きで両親にサンタクロースのしうちを訴えると、もう一度枕元を探してみろという。
再び枕の周辺を探してみたがプレゼントらしきものは無い。かわりに無地のわら半紙が1枚置かれているだけである。
「こんなものがあった」ともっていくと、親は受け取ってストーブの前でわら半紙を広げて調べ始めた。
と、どうだろう!
いままで何も書かれていなかった紙に文字が浮かび上がってくるではないか!
驚いて何が書いてあるのかたずねると、「プレゼントはもう少し待っててね」とのこと。
紙は、なんとサンタロースからの魔法の手紙だったのだ!
「スゴイ! サンタロースからの手紙をもらえるなんて! よかったね!」
そう両親に賞賛され、プレゼントが無いことに釈然としない物を感じながらも、なんだかラッキーな気分になってきた。
ちょっと遅れるけどプレゼントはもらえるらしいし、たしかにサンタから直筆の魔法の手紙をもらうなんて話は聞いた事がない。
親からおだてられて「これは貴重なものをもらったゾ」と、だんだん嬉しくなってきた。

保育園にいくと、やはり園児たちはサンタに何をもらったかを自慢し合っている。
しかし、魔法の手紙をもらった子はいないようだった。
僕は優越感にひたり、得意になって家から持ってきた「サンタの手紙」を見せびらかしてやった。
半信半疑の友達に対し、ストーブにかざして文字があぶりだされるのを再現してみせ、保母さんに文面を読んでもらってドヤ顔。勝ち誇ったように自慢をして回ったのであった……。

驚くはずの保母さんがやけにウケていたのと、後にその自慢話を知った親が恥ずかしそうにしていたのが不思議だったが……「あぶりだし」を知ったのはその何年か後のことである。


※外部日記再録

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コメント

No title
すてきなお話しですね(*^_^*) 私が保母さんでしたら とっても感動してお便りノートに書いたと思います
そこまで手をかけてくれる親御さんはいませんよ ってね
味気なくプレゼントが置かれてあったら ここまでの想い出にはならないでしょうね・・・ワンクッションがあったからこそ!の想い出ですね もっと早く知っていたら私も真似してみたかったです

感動しました♥
No title
今は世の中、不景気ですが……考えてみたら、昔は皆がもっとビンボーだったような気もします。
でも、今より不自由だった当時の方が世の中には希望や活力が満ちていたような……。

笑いのネタに書いたモノですが、感動いただいて恐縮です。

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