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花火と座敷童子

00花火と座敷童子扉
400字詰原稿用紙で9枚ほどのトリック(?)ショートショート。

01花火と座敷童子A
02花火と座敷童子B
03花火と座敷童子C
04花火と座敷童子D
05花火と座敷童子E
06花火と座敷童子F
07花火と座敷童子G
08花火と座敷童子H
09花火と座敷童子I

福神降臨ざしきわらし召喚アイテム】では座敷童子を利用して金儲けをする話だったが、今回は知らぬ間に座敷童子にお金を抜かれる話。
消えた百円の謎──よく考えれば錯誤であることがわかるはずだが、展開の流れで一瞬〝消えた〟かのように思わせることができたのであれば、してやったりというショートショート。
今回使用した計算の錯覚(錯誤)は僕のアイディアではないが、座敷童子に絡めたネタとして使えると思って【ひとり多い!?座敷童子2題 座敷童子パラドックス小咄】に記している。これをさらにショートショート風に仕立ててみたのが本作である。

何度か記しているが、《顔ぶれが同じなのに1人増えている座敷童子現象》は宮沢賢治の『ざしき童子(ぼっこ)のはなし』にでてくるエピソード。


「大道(だいどう)めぐり、大道めぐり」
 一生けん命(めい)、こう叫(さけ)びながら、ちょうど十人の子供らが、両手をつないでまるくなり、ぐるぐるぐるぐる座敷(ざしき)のなかをまわっていました。
 どの子もみんな、そのうちのお振舞(ふるまい)によばれて来たのです。
 ぐるぐるぐるぐる、まわってあそんでおりました。
 そしたらいつか、十一人になりました。
 ひとりも知らない顔がなく、ひとりもおんなじ顔がなく、それでもやっぱり、どう数えても十一人だけおりました。
 そのふえた一人がざしきぼっこなのだぞと、大人が出て来て言いました。
 けれどもだれがふえたのか、とにかくみんな、自分だけは、どうしてもざしきぼっこでないと、一生けん命眼(め)を張(は)って、きちんとすわっておりました。
 こんなのがざしきぼっこです。
 (宮沢賢治・作『ざしき童子(ぼっこ)のはなし』より)


この謎めいた現象には興味があって、僕自身もこの現象を扱った座敷童子の話(創作)をいくつか書いている。

病院跡の座敷童子
福神降臨ざしきわらし召喚アイテム


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コメント

してやられた
 お話を読みながら頭の中で計算したせいか、まんまと一杯食わされました。慌てて紙に書いてようやくどこで騙されたか気付くなんて。
 明くん、タコ焼きの代金を二重に計算した上にお釣りのことをすっかり忘れてるよぅ。
Re: してやられた
うまくひっかかってくださってありがとうございます。
最初は3人合わせて1500円の予定だった花火セットが1000円で買え、余ったお金は100円ずつ3人で分け200円でたこ焼きを買ったから、値引き分の500円分はちゃんと行方がわかっています。
3人が払った金額は400円ずつ──計1200円で、この中にたこやき代が含まれているので1200円−200円=1000円が花火代ということになります。
ちゃんと考えてみればおかしなところはないのですが、これを誤認させるような情報の出し方をしてミスリードを誘うというのが狙いでした。

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