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禍まねく招き猫!?

福を招くはずの招き猫が……。400字詰原稿用紙8枚弱のショートショート。

01禍招き猫A
02禍招き猫B
03禍招き猫C
04禍招き猫D
05禍招き猫E
06禍招き猫F改
07禍招き猫G,JPG
08禍招き猫H


『禍(わざわい)まねく招き猫!?』覚書
先日、店先の招き猫が目にとまり、ふと招き猫の「招く」ポーズは「バイバイ」のしぐさにも見えるなと気がづいた。「招く」と「バイバイ」では意味がまったく逆になる──このギャップ(勘違い)を利用した小話ができないものかと思ったのが着想のきっかけだった。
検索してみると、アメリカにも招き猫はあるらしい。アメリカでは「招く」手(前脚)の向きが日本のものとは逆だという。招き猫を知らないアメリカ人が日本の招き猫を見たら「バイバイ」に見えてもおかしくないということだろう。それで招き猫を「禍(わざわい)を追い払うラッキーアイテム」と解釈したアメリカ人との食い違いから生じるオチ話を考えてみた。
「禍(わざわい)を《追い払う》ラッキーキャット」で「金運を《招く》つもりで《追い払って》しまった」という話──アイディアの構図としては明瞭だが、このシチュエーションを成立させる経緯を文章で説明するのは、ちょっとややこしい。不運に見舞われたアメリカ人がラッキーキャットを自作するに至った背景やそれを譲り受けた日本人が「金運」を祈願し裏目に出る過程、そして真相(しかけ)が発覚するエピソードなど──これらをきちんと描こうとすると話が長くなる。この着想は〝軽妙さ〟で活きるものだろう。リアリティを担保するために長々と描くより、サラッと読めることが望ましい。若干の不自然さは覚悟で簡素化を優先することにした。構成もシンプルに一幕一場でまとめるために「高田」という人物をつくって「俺の部屋での会話(と回想)」で終始する形をとってみた。

じつは当初、「俺」が期待に応えない招き猫に腹を立てて壊すシーンから始まるバージョンも考えた。しかけ(真相)がわかったところで、招き猫が残っていればその後、厄払いの効能で挽回利用できる可能性が残される。「気がついた時には、もう取り返しがつかない」というオチにするには、招き猫を無効化しておく必要があるからだ。
しかしややこしい話がますます煩雑になる懸念もあり、「ちょっとした思いつき」の着想に見合ったサラッとした小話でいくことにして、とりあえずまとめてみたのが今回の小品。
400字詰め原稿用紙換算で8枚弱。簡素化したつもりだったが、まだ説明が長くて、どうもキレが悪い……。もう少しスッキリさせたかったというのが正直なところである。
09バイバイ猫

ネコがらみの小品
イタチmeets猫 ※フォト4コマ劇場
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コメント

ジェスチャーって難しいね
 「手招き」や「追い払う仕草」を機械に判別させる方法を職場で議論した直後に読んだので、私にとっては実にタイムリーなショートショートでした。

 とはいえ読んでいる最中は「1人目の持ち主へラッキーを放電したので、2人目の持ち主からラッキーを充電した」というオチだと予想していたのですが。

 同じ宝石が、1人目にはラッキーアイテムとして働き、2人目にはアンラッキーアイテムとして働く、という話が氷室奈美『タロットウォーズ』にあり、そちらでは、善意が充電されてラッキーアイテムとなり、悪意が充電されてアンラッキーアイテムになった、という説明がなされていたので。
Re: ジェスチャーって難しいね
機械に仕草を判別させるというのは面白そう(難しそう)ですね。
仕草を見分ける機械が招き猫を見たら、どう判別するのか興味深いです。

今回のネタは招き猫のポーズが「バイバイ」にも見えるというところから発想したものだったので、こうなりましたが、作成中に〝AにとってのラッキーアイテムがBにとってのアンラッキーアイテムになる〟──という図式のアイディアもチラっと頭に浮かんだりしました。

ちょっと違いますが、〝AにとってのラッキーがBにとってのアンラッキー〟というキャップを利用したネタでは

カエルの念力
https://hoshtani.blog.fc2.com/blog-entry-967.html

団地さいごの日!?
https://hoshtani.blog.fc2.com/blog-entry-188.html

──なんてのもあります。

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