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2020年12月の記事 (1/1)

掌篇『フユシャク探し』

フユシャクは冬にだけ見られる蛾。原稿用紙で3枚半ほどのショートショート。

01フユシャク探しA
02フユシャク探しB
03フユシャク探しC
04フユシャク探しD


僕が虫見を始めたころ、初めてフユシャクのメスを見つけたときには、この風変わりな生き物はいったい何なのだろうと驚いたことを覚えている。その頃は、どこでどんな虫を見たか、それぞれの場面を覚えていたが、段々思い出すのにてこずるようになってきた。記憶の劣化を感じることが多い昨今──そんな僕自身の経験から頭に浮かんだ話。
ちなみに冒頭のカットで使っている昆虫の画像は、イチモジフユナミシャクのメス。フユシャクのひとつで、オスとはずいぶん違った姿をしている。狭山丘陵周辺では12月の後半〜1月の上旬頃に桜の古木でよく見られる。

05イチモジフユナミシャク♀♂
昼間のオスは?イチモジフユナミシャクより⬆

まるで別種なフユシャクの♂と♀〜冬尺蛾記事一覧
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福神降臨ざしきわらし召喚アイテム

福の神!?座敷童子を召喚する奇跡のアイテム!?!
うしろを向くと1人増える!?……トリック・アートとコラボのショートショート。

01座敷童子召喚SSa

02予言妖怪比較

02座敷童子召喚SSb
03座敷童子召喚SSc

04座敷童子図解A
05座敷童子図解B
06座敷童子図解C

07座敷童子召喚SSd改


以前【座敷童子召喚グッズで大もうけ!?】で投稿したネタだが、もう少しショートショートっぽく、そしてわかりやすく──と思って作り直してみたもの。本文(縦書きにした部分)は原稿用紙にして3枚半ほど。
もちろんこれはフィクションであり、錬金術はトリックなので実際にはこの方法でお金を増やすことはできない。初見の人は、どこにトリックがあるのか見破るのに時間がかかるかもしれない。

図解で示した14人から15人に増えるトリック・アートは、単純にAとBを入れ替えることで成立する。その方がシンプルで手際が良いともいえるが、《入れ替えると1人増える》という形にすると、見ている人は、ハッキリとは理解できなくても《入れ替え》に仕掛けがあるだろうことを察してしまう。そこで《全員が後ろを向くと1人増える》とし、3つのパーツを1つずつ裏返して行くという演出を考えた。1つずつ裏返すことでAとBの入れ替えを(裏向きで)行っているわけだが、この《入れ替え》の過程を《後ろを向かせる(裏返す)》という理由付けで行うことによって意識誘導する(入れ替えという目的とは別のところに意識をそらす)狙いがあった(ミスディレクション)。
分割画面を1つずつ裏返すことで描かれた人影は分断され、どうなっているのかわかりにくくなる。ぷち混乱を引き起こすことで《入れ替え》の認識から遠ざけるミスディレクションの意図もあった。
また、裏返すことで人影が分断されるプロセスを入れることによって14人から15人に変わったときに発生する人影の身長の変化──14人を15人にすることで平均身長が低くなる──このことに気づきにくくする効果も期待できると考えた。
こうした理由から、表向きのままあっさりAとBを入れ替えるよりも、《後ろを向かせる(裏返しにする)ことで1人増える》という説明で、A・B・C全てのパーツを1つずつ裏返していき、最後に全体を表向きにする方が、意味ありげで謎めいた印象を与えるだろうと判断した。

作中で紹介したエピソード──子どもたちが遊んでいるといつのまにか1人増えていて、それが誰かわからないという話は、宮沢賢治の『ざしき童子(ぼっこ)のはなし』に出てくる。ちなみに登場したハカセの名前「柳沢國治」は、(座敷童子を紹介した)『遠野物語』の著者・柳田國男と、宮沢賢治をもじったものである。



病院跡の座敷童子 1人増える座敷童子現象を謎解きする読み切り童話
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タロは幽霊探知犬

幽霊探知犬で幽霊探しをすることに……原稿用紙23枚半ほどの《奇妙な話》。

01幽霊探知犬A
02幽霊探知犬B
03幽霊探知犬C
04幽霊探知犬D
05幽霊探知犬E
06幽霊探知犬F
07幽霊探知犬G
08幽霊探知犬H
09幽霊探知犬I
10幽霊探知犬J
11幽霊探知犬K
12幽霊探知犬L
13幽霊探知犬M
14幽霊探知犬N
15幽霊探知犬O
16幽霊探知犬P
17幽霊探知犬Q
18幽霊探知犬R
19幽霊探知犬S
20幽霊探知犬T
21幽霊探知犬U
22幽霊探知犬V
23幽霊探知犬W
24幽霊探知犬X


400字詰(20字×20行)原稿用紙換算で23枚半ほどの作品。
アイディアストーリーによくある珍発明もの(金色の首輪団地さいごの日消えた大発明愛犬家博士 夢の発明など)の1つとして《幽霊探知機》という着想で過去に書いた作品のリメーク。珍発明はアイディアの面白さを手っ取り早く描くには都合が良いアイテムだが、珍発明品が出てきた時点で、非日常的な作品世界のイメージができてしまう。これをもっと日常感覚の次元で演出できないかと考え、まったく新たな設定&新たなストーリーで組み立ててみた。
《幽霊探知機》は実際にそんなものが存在するとは誰も思わないが、「ウチの犬は霊が見える」と主張する年配のご婦人なら、実際にいてもおかしくない……いそうな気がする。



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葬儀嫌い

僕は神も霊魂も信じていない。宗教的には完全に無色だ。だから宗教色のある儀式──葬式には強い違和感がある。若い頃は、そうしょっちゅうあることではないし、義理もあるから形式的な行事だと割り切って参列していたが、会場では彼らに混じって教徒のフリをしなければならないのが苦痛だった。だから、どうしてもぎこちなくなる。中にはそれを指摘す人もいて、さらに気が重くなる。義理だと我慢して出席しているのに、とやかく言われるのなら、もう行かない。宗教的儀式は違和感無く受け入れられる人たちだけでやってくれ。信仰心を持たない異教徒が行くところではないと考えるようになった。

僕が最後に参列したのは光瀬龍先生の葬儀だ。棺桶に収められた先生の顔を見おろしたとき、とてもいたたまれない気持ちになった。というのは、光瀬先生なら、きっと自分の死んだ姿を親しい人たちにさらすのを嫌うだろうと思ったからだ。自分の身に置き換えて考えてみれば、僕だって死んだ姿を知人たちにジロジロ見られるのは嫌だ。自分が(そしておそらく光瀬先生も)してほしくないことを他者にしてしまった……という罪悪感にも似た気持ちにさいなまれた。
そんなトラウマがあって、以降、葬儀には参列していない。

死んだ姿を見られたくない・見たくないという感覚は──排便する姿を見られたくない・見たくないという感覚に近い。排便は誰でもしていることだが、他人に見られたくはない。死も誰もが迎えることだが、死んだ姿をさらしたくはない……。

例えば癌などの病気で、切除された病変や切断された部位は廃棄される。部分か全体かの違いはあるが、死体も病変と同じ。僕の感覚では目立たぬように破棄されるべきものであって、さらすものでははない。
(脳死の場合は、活かせる器官は移植で再利用する道もある♧)
切除・切断された器官が破棄されるのに違和感が無いのは、分離された器官に〝魂は宿っていない〟と感じるからだろう。生きている限り、一部を切除しても、本体に〝魂は宿っている〟と感じるから〝魂は宿っていない〟部分を破棄することに抵抗は少ない。この〝魂〟と感じるのは〝その人の本質:人柄や感性など生前の活動時にかもされるその人らしさ〟であり、生体活動が停止すれば消失するものだ。死んだ肉体は、切除された病変と同じ──そこに〝魂は宿っていない〟ととらえるのが妥当だ。よく、死ぬと肉体から魂が離脱すると言うが、遺体には〝その人の本質:人柄や感性など生前の活動時にかもされるその人らしさ〟が感じられなくなることから、魂が離脱したという観念が生まれたのだろう。

しかし、葬式では便宜的に〝魂〟がまだ遺体に宿っていることにして、残された者たちが「お別れ」をする──これは霊魂を信じる(あるいは信じたい)残された人たちのための《お別れの儀式》という気もする。
死んでいく者からすれば……自分の遺骸をさらすよりも、生前の活動──〝その人〟が残した軌跡──功績や成果などに目を向けてほしいのではあるまいか。それが、〝その人〟を偲ぶことになるのだと僕は思うのだが……こんなふうに感じる人は少ないのかもしれない。

僕は小学校に上がるか上がらないかの頃に、いちど価値観・世界観が崩壊した時期があって、ものの見方・考え方の物差しをゼロから再構築したようなところがある(*①)。また、同じ頃からヒトの死についても考え続けてきた(*②)
それ以来、自分で考えて納得できることは認めるが、懐疑的なことは認めることができない。信じていない霊魂を存在するかのように扱うのは、偽りのふるまいをしているようで、自己同一性を保つ上でのストレスになる。
ただし、僕も、霊魂は物理的には存在しないものの主観的(心理的)には存在しうると考えている(*③)。だから、他の人が霊魂を信じていたり、神様を信じることは認められるし、信仰心も尊重できる。それゆえに幽霊を素材にした創作作品なども描いたりできるのである。



*①:僕は宇宙の常識人!?
*②:昆虫を見る意義!?〜人はなぜ死を恐れるのか?
*③:人はなぜ《霊》を感じるのか
因果応報(※脳死移植をテーマとしたショートショート)
異教徒ならぬ無教徒の死生観
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トンネルの幽霊

トンネルに入ると背後から足音がついてくる……原稿用紙17枚の怖い話(創作児童文学)。

01トンネルの幽霊A
02トンネルの幽霊B
03トンネルの幽霊C
04トンネルの幽霊D
05トンネルの幽霊E
06トンネルの幽霊F
07トンネルの幽霊G
08トンネルの幽霊H
09トンネルの幽霊I
10トンネルの幽霊J
11トンネルの幽霊K
12トンネルの幽霊L
13トンネルの幽霊M
14トンネルの幽霊N
15トンネルの幽霊O
16トンネルの幽霊P
17トンネルの幽霊Q


この着想はだいぶ昔からあって、1度55枚ほどで書いてみたこともあったのだが、書き上げた時点で気に食わず、ろくに読み返すこともなくお蔵入りにしていた。ちゃんと形にしていない着想は色々あるのだが、放置したままでいると忘却に浸食されてしまいかねない……。そこで着想の固定化という意味合いから、とりあえず作品化できるものはしておこうと、改めてまとめてみた。400字詰(20字×20行)原稿用紙換算で17枚弱。もう少し短くまとめたかったのだが、いちおうストレス無く読み切れる長さだろうと判断して投稿することにした。
童話を含む小説は縦書きが馴染む──という僕の好みで、創作文芸作品は縦書きの画像にして投稿している。400字詰原稿用換算枚数がわかりやすいように20字×20行/段の割付を行っているものが多いが、禁則処理で、1行当たりの文字数が多少変わっている箇所もある。



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パンダのリンリンとランラン!?

ジャイアントパンダのリンリンとランラン!?
YouTubeでサンドウィッチマンの【パンダ】というコントを視聴していたら、ジャイアントパンダの名前に関するボケに対してツッコミで「リンリンとランラン」と指摘するセリフがあった。本当は「カンカンとランラン」が正解で、「リンリン・ランラン」といえば、「恋のインディアン人形」で大ヒットした双子の歌手なわけだが……これにはツッコミがなかったので、ここはナチュラルなボケなのか!?

この動画の↑3:20 あたりで「リンリンとランラン」というセリフが出てくる。
「(上野動物園の)ビンビンとギンギン」というボケに対してのツッコミなのだが、僕には「ビンビンとギンギン」より「リンリンとランラン」のボケの方が面白かったりする……。

このナチュラルなボケには既視感が……。
むかし、異色の昆虫漫画として購入した『むいむい』(西原理恵子×西田考治/小学館/1997年)の「瑞光の章」の中にこんな文章がある──↓。


ひと昔前に日本中の子供をだまくらかした割には、近くで見ると目が人殺しの目をしてるジャイアントパンダのリンリンとランランが、
(※編集部注 西原先生はベタで間違っているのかギャグなのかわからないので原文のままです)P.64の1コマ目


当時「ジャイアントパンダのリンリンとランラン」には大ウケした。
これがウケる世代は一部のビミョ〜な層なのであろうか……。

日本で初めて飼育された上野動物園のジャイアントパンダ──カンカンとランランを「リンリンとランラン」だと思い込んでいる人は、けっこう多いのかも!?



漫画【虫屋な人々】
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時の流れ(ショートショート)

1ヶ月先の光景!? 400字詰原稿用紙で4枚半のショートショート。

01時の流れA
02時の流れB
03時の流れC
04時の流れD
05時の流れE


店頭に年賀はがきのサンプルが並ぶ時期になった。毎年、時間の加速感を実感する時期でもあるが、記憶の衰えはノリコおばさんと同じ……。特にエピソードの時系列がだいぶ怪しくなってきている。この作品──『時の流れ』を書いた時期についても記憶がサダカではない。今回ほんの少し手を加えているのだが、元の原稿では年賀状の芋版(の干支)が犬になっていたから、戌年か、その前年暮れあたりに創作したものだろう。2018年ということはないと思うから、2006年か1994年のあたりではなかろうか……。
《時の流れが人を成長させる》というポジティブな展開を作っておいて、同じように《時の流れが人を老化させる》というネガティブな側面で落とすという意図で書いた(タイプした)ショートショートだったが、今読むと自虐的な味わいを感じてしまう……これも《時の流れ》というものだろう……。



時間の加速感
時はどんどん加速する
長生きほど人生は短い!?時間の逆転現象
記憶層と忘却の浸食
年賀状について
年賀状雑感

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