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2018年04月の記事 (1/1)

ウスバシロチョウ@狭山丘陵

狭山丘陵のウスバシロチョウ@ミズキ



キアシドクガ幼虫の被害をのがれたミズキの花を見ていると、こんなチョウが来ていた。最初は角度が悪く翅の形や模様が見えなかったので「白っぽい蛾」だと思い漠然と眺めていたのだが、やがて背面が見え「これは、ウスバシロチョウというやつではないか?」と気がついて、やや遠目だったが撮ってみた。


ウスバシロチョウは昆虫ブログ等で目にしていたので名前は知っていたが、実際に見たのはこれが初めて。帰宅後調べてみると、やはりウスバシロチョウのようだ。雰囲気的には違和感があるがアゲハの仲間だという。北方系のチョウで、昔は狭山丘陵にはいないとされていたらしい(最近は分布が拡大しているらしく?狭山丘陵で撮影された画像がヒットする)。チョウなのに繭を作ると知って驚いた。繭というと蛾のイメージがあって、チョウは繭を作らず蛹になるものだと思い込んでいた。

苦手なチョウ撮影

ふだん積極的にチョウを撮ることはあまりしない。僕は未だにOLYMPUSのTG-2で虫撮りをしているが、これだとある程度近づかないと鮮明な画像は撮れない。しかしチョウは近づくと飛び去ってしまいがちなので撮影が難しい。キレイなチョウ画像を撮ろうとすれば、ある程度粘らなければならないだろう(時間がかかりそう)。チョウに関してはきれいな写真を撮るブロガーさんは少なくない。確認したいチョウがいれば、ネット検索すればキレイな画像を鑑賞することができる。僕が時間をかけて下手くそな写真を撮る必要がどこにあるのか……チョウ待ちをしている時間があれば他の虫を探したり観察した方が有意義だという気になってしまう。そんなわけで僕の場合は、たまたま撮れそうなチョウがいたときに試しにカメラを向け、撮れれば撮る。逃げられたらさっさとあきらめることにしている。
ということで、たまたま撮れた最近のチョウから……、


黒いアゲハ↑は未だに現場ではよく判らない。帰宅して調べたところ、オナガアゲハのようだ。
クロヒカゲ↓は鳥の糞などに来ていることがあり、このときも擬木の鳥糞に来ていた。


4月のカミキリから

4月も残り少ないのでで、月が変わる前に最近撮った画像からカミキリをいくつか。




ぎりぎり埼玉県側で見つけたトウキョウトラカミキリ↑。やはり埼玉県側で撮影した別個体↓。




もひとつ埼玉県側のトウキョウトラカミキリ↓。


東京都側でみつけたトウキョウトラカミキリ↓。


歩いていると小さなアリに見えるヒシカミキリ↓。






この時期、常連のヨツボシチビヒラタカミキリ↓。


『しらけ鳥音頭』の替え歌『シラケトラ音頭』が脳内再生し、背中の模様が小松政夫に見えてくるシラケトラカミキリ↓。


欄干上にいたシナノクロフカミキリ↓。


ちょっと鳥糞擬態な感じもするナカジロサビカミキリ↓。




擬木支柱の上面ふちにとまっていたアトモンサビカミキリ↓。


このところ見かけることが増えてきたトゲヒゲトラカミキリ↓。



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眼を隠すシロコブゾウムシ

つぶらな眼を隠すシロコブゾウムシの防衛術!?



シロコブゾウムシは体長13~17mmほどの大型のゾウムシ。上翅(翅鞘)の後方に1対のコブ状突起があるのが特徴。ホストはマメ科植物だそうで、クズやニセアカシアでよくみかける。この個体もニセアカシア近くの欄干上にとまっていた。
目をひくのがつぶらな黒い眼──チャームポイントともいえるこのクリッとした眼のため(?)昆虫なのに、動物(ほ乳類)っぽい印象をうける。ゾウムシと名がついているが口吻が短いので「ゾウ」よりも「アグーチ」に似ている──と見るたびに思ってしまう(個人的愛称は「象虫」ならぬ「アグーチ虫」)。


シロコブゾウムシには以前とても驚かされたことがある。葉からポロッと落下して死んだふり(擬死)をしたシロコブゾウムシを拾い上げてみたら──なんと《目をつぶっていた!?》のだ(*)。まぶたなどないシロコブゾウムシがどうして目を閉じることができるのかと仰天したが……よく見ると、たたんだ触角が眼にかかって「眼を隠す」形になっていた。
シロコブゾウムシの触角の根元には溝があって、この溝にそわせるように触角を倒すとちょうど眼が隠れる仕組みになっている。


今回みつけたシロコブゾウムシにも、眼を隠すようすを披露してもらった。


警戒すると触角をたたんで眼を隠し、警戒が緩んでくると触角を起こして眼をのぞかせる。


収納溝(?)にそって触角をたたむと、ちょうど眼が隠れる──これは「たまたま偶然」ではないだろう。本来なら警戒モードに入ったとき、周囲の状況(脅威が続いているのか去ったのかなど)を把握するため視界は確保しておいた方が良いはずだ。理由もなく触角が視界を妨げる形に進化するとは考えにくい。ということは、眼を隠すことに《視界を捨てるデメリットを上回るメリット》があったからに違いない。
シロコブゾウムシは《目立つ眼》を隠すことで天敵に見つかりにくくして生存率を高めてきたのではなかろうか……。

眼を隠すのはシロコブゾウムシの防衛術(防衛行動)ではないかと僕は考えてきたわけだが、先日、擬木の上で目を隠して固まっている(擬死状態?)シロコブゾウムシを見つけた。


じつは近くにはミズキがあって、大発生中のキアシドクガ幼虫が、シロコブゾウムシのいる擬木上にも這っていた。ひっきりなしに行き交うキアシドクガ幼虫に踏みつけられ続けて、シロコブゾウムシは警戒モードを解くことができずに固まってしまったように思われた。








警戒モードで眼を隠し続けているということは、やはりこの行動には防衛的な意味があるのではないかと、あらためて感じた(※キアシドクガ幼虫に対しての防衛効果があるというのではなく、警戒行動の一環として意味──気配を消す警戒体勢の意味合いがあるのではないかと感じたしだい)。


眼があらわなときのシロコブゾウムシと眼を隠したシロコブゾウムシ……ヒトが見ても眼を隠した姿の方が見逃しがちな気がする。天敵から見ても、眼が露出していた方が見つけやすいのではなかろうか?




キアシドクガ大発生

キアシドクガ大発生@ミズキ

今年は暑い日が続き季節がスキップして一気に進んだかと思うといきなり寒さがぶり返して季節が引き戻された感覚に襲われたり……そんなことが何度かあって、いったい季節の進み具合は早いのか遅いのか混乱している。虫の出現や花の開花を見ていると、今年は展開は早めなのだろうか……。
狭山丘陵では4月中旬にはミズキの開花が始まっていた。ふだんは花をじっくり見ることが無い僕だが、この時期はミズキの花に注目してしまう……というより、ミズキの花に集まる昆虫が気になってのことなのだが。


ハチやアブ、ハナムグリやカミキリなどが集まるミズキの花は良い観察ポイントだ。しかし今年は花が少なめな気がする。その原因の1つがキアシドクガの大発生だ。キアシドクガ幼虫(毛虫だが毒はない)はミズキの葉を食す。これまでもキアシドクガが発生したミズキの周辺では幼虫の集団がみられたが、今年はその数がやけに多い。食害されたヒサンなミズキがあちこちで見られる。




ひどいところでは、こんな状況↓。






キアシドクガ幼虫が大発生しているミズキの近くの擬木では……↓。


擬木の上にはイモムシ毛虫ハンターもいるが、キアシドクガ大発生の勢いを抑えられそうにない?


擬木上でキアシドクガ幼虫を捕えた、あっぱれなヨツボシヒラタシデムシ。しかし、焼け石に水状態!? キアシドクガ幼虫の行軍はとまらない。


このおびただしい数の幼虫たちが全て親虫になったら、次世代(キアシドクガの発生は年1回なので、来年)は大発生がさらに拡大するのではないかと心配になってしまう。
自然現象なので、きっと過飽和状態になると何らかの抑制スイッチが入って生態系が安定するような復元力が働くのではないか……という気もするが、大発生が他のミズキにも拡散して、来春はさらにミズキの花が少なくなりはしないか、いささか気になるところ……。
ミズキを悲惨な状態にしてしまったアシドクガ幼虫だが、このあと蛹になって5月に羽化する。成虫(蛾)は、どんな姿かというと──過去の画像から↓。


黄色い脚が特徴のドクガ科の蛾(ドクガ科だが毒はない)──成虫を見るとキアシドクガの名前の由来がわかる。


成虫の翅は美しいパールホワイトで、近辺でみられる白い蝶よりもエレガントな印象を受ける。成虫集団がミズキの周りを優雅に乱舞する光景は幻想的ともいえるほど美しく、知らずに見る人はたいてい(蛾ではなく)チョウだと思うようだ(よく「あの白いチョウは何ですか?」と聞かれる)。
乱舞するキアシドクガは見映え的には鑑賞価値抜群なのだが……今年のミズキの悲惨な状況を見ると思いは複雑だ……。

ちなみに、キアシドクガのカラになった蛹(と思われるもの)は《天然 超ミニ ツタンカーメン》として、人気マンガ『とりばん』で紹介されたことがある。




※【極小ツタンカーメンの季節!?】より再収録↑。

WM紋テントウ・地蔵カメムシ他

ウンモンテントウのWM紋など



ガードパイプの支柱上にいたウンモンテントウ。小雨の後で水滴がついている。テントウムシの中ではやや大きめの種類で、ナナホシテントウと同じかやや大きいくらい(8~9mm)。山地性らしいが、狭山丘陵でも時々目にする。食性についてはよくわかっていないらしい。




ということで──ウンモンテントウの前胸背板にある黒い模様は、アルファベットの《W》や《M》に見えなくもない。


《W》もしくは《M》型の紋を持つテントウムシということで【WM紋(うんもん)テントウ】──というのはジョークで、「ウンモン」は漢字表記では「雲紋」。上翅(翅鞘)の紋の輪郭が雲のようにぼやけているのが名前の由来だろうか。
他に最近見たテントウムシの中でインパクトが強かったものといえば──、


カメノコテントウはデザインの美しさもさることながら、目に入ったときの「大きさ」にインパクトを受ける。日本最大級のテントウムシ(11~13mm)だそうで、これも山地性だが狭山丘陵ではしばしば見かける。幼虫がエサとしているのはクルミハムシやドロノキハムシなどの幼虫で、幼虫が他の甲虫を食べるテントウムシは日本ではカメノコテントウだけだそうだ。


カメノコテントウも大きいが、これ↓も大きかった。


デザインはナミテントウ(7~8mm前後)っぽい感じだが、実際に見ると「でかい!」──ハラグロオオテントウ(12mm前後)も日本最大級のテントウムシで、クワキジラミなどを食べるらしい。


空目系カメムシなど



擬木の上を歩いていたアカスジキンカメムシ終齢(5齢)幼虫。むかし知らずに初めてこの虫を見たときは、体型からテントウムシの仲間かと思った。これまで何度も記事にしてきた(*)今ではお馴染みのカメムシ。成虫も幼虫も「笑った顔」に見えたりする。


空目系カメムシつながりで──↓。


アカシマサシガメも何度となくネタにしてきたカメムシだが、見つけるとつい撮ってしまう空目昆虫。このカメムシは地蔵に見えてしまう。


カメムシの仲間もけっこうバリエーションが豊富なのでおもしろい。
擬木の上でしばしば出会う、カッコ良い系のカメムシ──ウシカメムシ↓。








いかつい肩のツノは、鳥やトカゲ・カエルなどの天敵に呑み込まれそうになったときに、口内や喉にひっかかり「オエッ」と吐き出されやすくなる──みたいなことで生存率を高めるような効果でもあるのだろうか?
ウシカメムシの名前の由来は、成虫の姿が牛の頭に見えるからではないかと想像するが……空目的には幼虫の姿もおもしろい。キアイを入れればソンブレロをかぶった仮面のオッサンっぽく見えなくもない。頭を下にすると背中の模様が両手(前脚)を広げた黒猫っぽくも見えたりする。


ウシカメムシは容姿がユニークなカメムシだが、生活史がユニークなカメムシということで──↓。


狭山丘陵でも時々見かけるコガシラコバネナガカメムシ。初めて見た時は「ちょっとキレイなカメムシ」程度の印象だったが、Ohrwurmさんのブログ記事で、笹の稈(イネ科植物でタケや麦のような節間(せっかん)が中空で節に隔壁がある茎)の中で暮らすユニークな昆虫だと知って、「へえ!?」と驚いた。
コガシラコバネナガカメムシについては高橋敬一氏も詳しく記している。コガシラコバネナガカメムシは自力でタケやササに穴をあけるのではなく、他の虫があけた穴(ヤガ等の脱出孔)を利用して入り込むらしい。
稈(かん)の中は安全だということは解るが、穴の開いた(他の虫が孔を開けた)物件に依存した生活史が成立するというのが意外で不思議だった。孔があっても枯れたタケやササではコガシラコバネナガカメムシが生活することはできない(吸汁するため)。稈に孔があけられた新鮮な竹はどの程度の密度で存在するのだろう。孔をあけた虫は、たくさんあるタケ・ササの中から自由にターゲットを選ぶことができるが、コガシラコバネナガカメムシはタケ・ササの中から穴の開いた竹・笹(しかも枯れてないもの)を探し出さなくてはならないわけだから、ちょっと考えると大変(非効率)な気もする。ホストの竹や笹が必要なことはもちろん、これに孔をあける先住昆虫(ヤガ類?/新鮮な稈に孔をあける昆虫は少なそう?)がいなければコガシラコバネナガカメムシの生活史も成立しえない……のだとすると、問題のヤガ類(?)と一蓮托生感があって危うい感じがしないでもない。条件にかなう限られた物件を探すのも大変そうな気がするし、苦労して(?)見つけたとしても、稈内の限られたスペースでは繁殖しうる個体数にも限界があるだろう。
それでも、こうして生存しているのだから、コガシラコバネナガカメムシにとっては、この生活スタイルは有効ということなのだろうか……。


アカスジキンカメムシの臭腺開口部 ※カメムシ臭を放つ部分
アカスジキンカメムシぷち実験で輝き復活 ※黒化した死骸がメタルグリーに復活
アカスジキンカメムシの羽化《抜け殻残し》のケース ※羽化のようす
アカスジキンカメムシ:羽化~抜け殻落とし ※羽化後の抜け殻落とし

不具合:画像が表示されない※追記あり

過去に投稿した記事を見ていたところ、画像が表示されないものがあった。
前後の記事では画像は正常に表示されているのに、問題の記事だけ画像が1つも表示されない。
Yahoo!ブログでは、これまでもリニューアルの前後で不具合が発生することがあったが、これも現在準備中のリニューアルの影響だろうか?

今のところ、画像トラブルがある記事はこれしか確認していないが、もしかすると他にもあるかもしれない。
とりあえず、Yahoo!ブログへ問い合わせをしてみた。


の「ご意見の種別」で「不具合・トラブルについて」を選択して問い合わせる。

前後の記事では画像が正常に表示されますが、下記URL記事の画像が表示されません。
どうしから問題解消できるでしょうか?

とりとめもなく、猫顔…人面…狐顔!?
http://blogs.yahoo.co.jp/ho4ta214/35209932.html

返答があったり解決したら追記する予定。(2018.4.22)

追記:その後の展開・画像再投稿で修復するも原因は不明

その後、展開が無いので5月9日にあらためて

Yahoo!ブログ - お問い合わせフォーム
https://www.yahoo-help.jp/app/ask/p/2478/form/blogs-inquiry

から問い合わせを送信。
Yahoo!ブログの不具合です。

過去に投稿した記事で画像が表示されないものがあります。

とりとめもなく、猫顔…人面…狐顔!?
http://blogs.yahoo.co.jp/ho4ta214/35209932.html

の記事で画像が表示されません。投稿時には正常に表示されていました。
どうしたら不具合が解消するのでしょうか?

5月11日にYahoo! JAPANカスタマーサービスから返信がきた。
不具合は解消されておらず、「ご指摘の記事の画像についてどのように投稿されたかおしらせください」というもの。
どうやら、別記事の画像のURLをコピペして、元記事を消したために画像が表示されなくなった可能性を考えているらしい。
そんなことはなく、他の記事とと同じように画像を添付していることを再送信。

5月12日にYahoo! JAPANカスタマーサービスから返信がきた。
ご案内にお時間をいただき、申し訳ございません。

お問い合わせの「記事の画像が表示されない」件についてご案内いたします。

記事の画像が正常に表示されない場合、画像を再度アップロードしていただくことで
問題が解決する可能性がございます。

ご面倒をおかけしまして大変申し訳ございませんが、可能であれば
記事の修正にて、あらためて画像のアップロードを行ってくださいますよう
お願いいたします。

なお、Yahoo!ブログでは、ほかの記事に投稿した画像や画像URLを
コピー・ペーストして記事を投稿したあと、元となる記事を削除した場合は、
リンク元となる画像が削除されたということになり、画像が表示されなくなる仕様です。

もし上記のような利用方法をされておりましたら、別の記事でも
画像が表示されなくなる可能性がございます。

お心当たりがございます場合は、元となる記事の削除をお控えいただくことや、
ほかの記事に投稿した画像を使用せずに記事投稿画面の画像添付ボタンより
画像を投稿していただけますと幸いです。

これからもYahoo! JAPANをよろしくお願いいたします。
文中にあった「ほかの記事に投稿した画像や画像URLをコピー・ペーストして記事を投稿したあと、元となる記事を削除した場合は、リンク元となる画像が削除されたということになり、画像が表示されなくなる」というケースは、不具合のあった記事には該当しない。
JAPANカスタマーサービスが指導している「ほかの記事に投稿した画像を使用せずに記事投稿画面の画像添付ボタンより画像を投稿」したものだ。それで不具合が起きている。

とにかくJAPANカスタマーサービスの方では不具合を解消できないようなので、記事の「修正」で画像を投稿しなおした。投稿時の画像は整理して保存してあるので修復できたが、そうでなければ不具合は解消されないままだったのだろうか?

結局、不具合の原因もわからないままなので、また他の記事でも同様のトラブルが発生するのではないか・気づかないだけで他にも発生しているのではないかという不安は残されたままだ。

妖虫!?ぷちドラゴン~擬木の幼虫

葉上のドラゴン!?!妖虫ウコンカギバ



キアイを入れれば(?)、鼻先にユニコーンのような長いツノをもつ龍に見える!?
これまでも何度かネタにしてきた、あの生物と、また遭遇!


葉の上に乗るプチサイズの龍!?──《妖虫》感満載。






──ということで、これはウコンカギバという蛾の幼虫。見つけたときはガードパイプの支柱のてっぺんにいた↓。




食植物から落下した幼虫が枝先に戻ろうとして誤ってガードパイプや柵などを登ってしまい、てっぺんで行き場を失いたたずむ姿は、ありがちな光景。
ウコンカギバは珍しい昆虫ではないのだろうが、こういう状況でもなければ、なかなか目につくものでもないので、出会った時にはしばし見入ってしまう。






チョウやガの幼虫の腹脚は尾脚(第10腹脚)を含め5対が基本だそうだが、ウコンカギバ幼虫は尾脚が無くて4対。
今回、ガードパイプ上で見つけたウコンカギバ幼虫だが、食植物から離れていたため、飢餓状態にあるなら食植物に戻せばすぐに食事を開始するかもしれない。そう考えてホストと思われるカシの若葉に移してみたのだが……葉を食べるようすは観察できなかった。カシの枝先が接していたワイヤーフェンスに登り始めてしまったので、(食べやすそうな)コナラの若い葉へと再移動。ドングリから発芽した若い葉にとまらせて撮ったのが葉上の画像ということになる。


以前見つけたウコンカギバ幼虫は、コナラの若葉に移すとほどなく食べ始めたが(*)、今回の幼虫は葉をかじる気配も見せなかった。しかし後日、現場をのぞいてみると、幼虫の姿は見当たらなかったものの、幼虫がいた葉には食痕が残されていた。


ウコンカギバ幼虫の奇妙な突起は何のため?

ウコンカギバ幼虫の特徴と言えば、背中&腹端から伸びる異様な突起だろう。いったいこの器官は何のためのものなのだろう? その意味・役割りは気になるところ。
奇妙なスタイルの昆虫ということで頭に浮かぶ可能性としては……捕食者たちの目を欺くため──ボディーラインをかく乱(エサである虫に見えないように)する隠蔽効果でもあるのだろうか?
あるいは捕食者たちが「引いてしまう」ような威嚇効果・忌避効果でもあるのだろうか?
それとも、ひょっとして、何らかの感覚器官?
でなければ、奇妙な姿は生存率を高める積極的な意味などない単なる変異で……種としての生存を脅かすほどのデメリットではない特徴が、たまたま受け継がれているだけなのだろうか?

幼虫時代は奇妙な姿をしているウコンカギバだが、成虫(蛾)を見ると、さほど変わったところはない。成虫の体には異様な突起物はないわけだが……ということは、幼虫時代の突起物はきれいに成虫の体内に収まって(吸収されて)いることになる。
とすれば、幼虫の体に生えた奇怪な突起物は、幼虫時代には使われない余剰成分──《成虫になるときに使われる素材(養分)》の貯蔵庫なのではあるまいか?
ちょっと(エネルギー貯蔵庫としての)ラクダのこぶを連想した。
ホントのことは解らないが、ユニークにして謎めいた容姿を見ていると想像は尽きない。

柵や擬木の迷える幼虫たち



擬木の上ではカギシロスジアオシャク幼虫がさまよっていた。ウコンカギバ幼虫ほどではないが、カギシロスジアオシャクの幼虫も背中に突起がある。カギシロスジアオシャク幼虫は展開するコナラの芽についていると背景に紛れてしまうので、この突起には隠蔽擬態の効果があるように思う。腹脚の数は尾脚を含めて2対。


擬木上では色々な幼虫やクモが徘徊しているので、そのしおり糸(?)が残る。そこを歩き続けると残された糸を拾ってしまいがち……。このカギシロスジアオシャク幼虫も突起などに糸が絡んでいた。
この時期、擬木では色々な幼虫を目にする。




5月に可憐な姿を見せるアカシジミ(チョウ)はまだ幼虫↑。
ウラナミアカシジミの幼虫↓もよく見かけるようになった。


少し前にユニークな姿の成虫がみられたオカモトトゲエダシャクも、もう幼虫が見られる。中にはずいぶん育っているものもいた↓。


オカモトトゲエダシャクは成虫(蛾)になると可変式の翅がメカニカルでカッコ良いのだが……幼虫時代は鳥糞のようで、だいぶ印象が違う……。
冬に繁殖活動し、ホルスタインちっくなメスが人気(?)のチャバネフユエダシャクも幼虫がだいぶ育ってきた↓。


イモムシ・毛虫のたぐいも多いが、それ以外にも色々な幼虫が見られる。


おそらくニホントビナナフシの幼虫だと思うが↑……その足元──擬木表面には幼虫やクモのものと思われる糸が残っている。
ホストの樹から離れた幼虫(もしくは飛ぶことができない虫)がエサの葉がある枝先を目指して高い方へと移動する──その習性から、擬木や柵などを登ってしまい、てっぺんで行き場を失って徘徊することを僕は《擬木遭難》と呼んでいる。食植物から離れ、飢餓状態の(栄養状態が悪そうな)虫も多い。
擬木の上には強風で落ちた葉や植物片などが乗っていることもあり、これを食すものもいる。


擬木上の植物片をあさるナナフシモドキ(ナナフシ)の幼虫↑。《擬木遭難》してエサにありつけずなかった虫は餓死してその命は無駄になってしまうのか……というと、そうでもない。擬木の上にはやはり遭難した捕食性の幼虫やクモなどもいて、彼らの命をつなぐ役にはたっている。捕食性の虫たちにとっては意外に良い狩りの場となっているようで、こんな人工物の上にも生態系のドラマを垣間みることができる。


欄干を徘徊するナナフシモドキ(ナナフシ)幼虫を捕えたアリグモ↑。
擬木の上でイモムシの体液を吸っていたヤニサシガメの幼虫↓。




4月上旬の柵・擬木:カミキリなど

柵・擬木上のカミキリなど甲虫類



狭山丘陵ではこの時期よく出会うトウキョウトラカミキリ。ぎりぎり埼玉県側の鉄柵上で見つけた個体だが、標準和名に「東京」とあるので「埼玉産トウキョウトラカミキリ」は「オーストラリア産神戸牛」っぽい感じがしないでもない!? 葉にとまらせて撮った同個体↓。


同じ狭山丘陵の東京都側で見つけた純正!?(東京産)トウキョウトラカミキリ↓。


個人的に「東京」にこだわるのは、背中のイカリ模様が「TokyoTora」の頭文字「T」にみえるため。名前も産地もトレードマークも「東京」で統一感がある方がスッキリする!?
撮影中落ち葉の上に落下した純正!?トウキョウトラカミキリ──背中の模様は「T」に見える↓。


毎春、トウキョウトラカミキリに少し遅れて現れるトゲヒゲトラカミキリも出てきた。


ぎりぎり東京都側の鉄柵上にいたヨツボシチビヒラタカミキリ↓。


ガードパイプ上のヨツボシチビヒラタカミキリ↓。


落ち葉の上に移動して撮ったもの↓。




擬木の上にいたヨツボシチビヒラタカミキリ↓。






やはり擬木の上で見つけた、とてもキレイなカミキリ──ヨツボシチビヒラタカミキリをデカくして赤を加えたゴーヂャス版といった感じのアカネカミキリ↓。


美しいカミキリだったのに、鮮明に撮れず残念……(飛び去ってしまった)。珍しいカミキリではないようだが、ギボッチ(擬木ウォッチ)ではあまり見たことが無い。
欄干上を走り回っていたヒシカミキリを見つけたが、動き続けてうまく撮れず……落ちていた枯れ枝にとまらせてみたところ、ようやく静止した↓。










カミキリではないが……甲虫類ということで。小ぶりながら赤い宝石のような輝きを放つファウストハマキチョッキリ。




光沢昆虫を見たまま美しく撮るのは難しいが……ファウストハマキチョッキリも画像にするとだいぶキラキラ感が目減りしてしまう……。もう少しキレイに撮りたいものだが……いつもかなわぬうちに飛び去ってしまうのであった……。
ついでに、立派な触角が目をひくヒゲコメツキのオス↓(立派な触角はオス限定)。




コミミズクの羽化など

コミミズクの羽化・翅が展開するようす



擬木の支柱で羽化中のコミミズクを見つけた。コミミズクはセミやカメムシと同じ不完全変態──蛹を経ずに幼虫から直接成虫へと羽化する。


見つけたとき、すでに6本の脚は古い殻から抜け、腹端がまだ殻の中に残った状態だった。翅は根元から膨らみ始めており、まだ縮れた上翅先端は赤っぽかった。この翅が展開するようすを記録。画面隅の数字は撮影時刻の「時:分:秒」。























抜け殻から離れ、抜け殻と並んだショット。まだ体色は薄いが、だいぶ成虫らしい姿に整ってきた。
以前撮影したコミミズクの成虫と幼虫の姿をあらためて↓。


コミミズク幼虫は秋から冬に擬木でちょくちょく見かける。本来は枝にとまっているのだろうが、枝にとまっていると見つけるのは難しい。


キレイだったので撮ってみた…



葉の上に静止していたハエかアブ!?──メタリックにきらめきが目にとまって撮ってみた。帰宅後調べてみたところ、エゾホソルリミズアブのようだ。メスは両眼の間がもう少し広いので、2匹ともオスだろう。


ガードパイプ上にいたハチもキレイだったので撮ってみた↓。


ウマノオバチに似ているが産卵管が短いのでヒメウマノオバチメスのようだ。
ついでに、サクラの葉の裏にとまっていたセモンジンガサハムシ↓。


背中にきらめくゴールドのX紋が魅力のセモンジンガサハムシだが、この虫はの姿もなかなかユニーク。
越冬明けのアカスジキンカメムシ幼虫↓も、よく見るとキレイ。


アカスジキンカメムシは終齢(5齢)幼虫で越冬するとされているが、この個体↑はまだ4齢幼虫。近くには終齢(5齢)幼虫も出ていた↓。



猫目のアオダイショウ!?

猫目のアオダイショウ!?



暖かい日が続き、昆虫やクモなども増えてきたが、アオダイショウも出てきた。画面右側にある頭部を見ればわかるように、アオダイショウの眼には黒っぽい模様がかかっている。これはエサとする鳥などが警戒する「眼」を隠す効果があるのだろうと僕は考えている。
昆虫には眼状紋(目玉模様)を持つものが多く、鳥が反応することが知られている。カイコの幼虫に色々な大きさのニセ目玉をつけてムクドリに与える実験を行った人がおり、大きな目玉は(鳥に対して)威嚇効果があり、小さな目玉は攻撃を誘導することがわかったという。鳥にしてみれば自分を狙う天敵の眼をいち早く察知して逃げるなり、眼を攻撃して(敵やエサを)無力化させることは、生存競走の中で獲得した有効な生き残り術なのかもしれない。昆虫の眼状紋(目玉模様)にすら反応する感度の《眼探知警戒システム》を鳥が備えているとすると、鳥を狙うヘビなどは、獲物から警戒されがちな眼を隠すことで狩りの成功率を高めてきたのではなかろうか……アオダイショウの《目玉模様》ならぬ《目玉隠蔽模様》には、そんな意味があるのではないかと想像している。
ところで、画像のアオダイショウは成体だが、幼体(幼蛇)は成体とはずいぶん違った色や模様をしており、しばしばマムシと間違えられる。僕にはアオダイショウ幼蛇とマムシはそれほど似ているようには思えないのだが……両種を見分けるポイントの1つが「眼」──アオダイショウの瞳孔は円形なのに対し、マムシの瞳孔は(猫の眼のように)縦長になっている。
当然、今回撮ったアオダイショウも「瞳孔は円形」のはずなのだが……画像をチェックしたら(マムシやハブのように)縦長っぽく見えたので「!?」。


眼だけ見るとマムシやハブのような「縦長の瞳孔」!?──よく見ると……、


アオダイショウの眼には、前屈みでカメラを構える僕の姿が映り込んでいた。

マムシ擬態!?アオダイショウの幼蛇



マムシと間違われがちなアオダイショウの幼蛇(幼体)は、こんな姿↑。アオダイショウ幼蛇の《はしご模様》がマムシの《銭型模様》に誤認されることがあるようだ。そのためか「マムシに擬態している」という説もあるが、僕は懐疑的だ。もしマムシが派手で目立つ警告的な色彩や模様をしており、それに似ているというのであれば、警告効果のある擬態といえるのかもしれないが……マムシの模様は目立たぬためのもので、警告的な意味合いはないように思う。アオダイショウ幼蛇の模様もやはりボディラインをかく乱する隠蔽的なもので、結果としてマムシと似ている(?)にすぎないというのが僕の考えだ。アオダイショウの成体と幼蛇で色や模様がなぜ違うのか──ということについては以前記したことがある(*)。ちなみに、シマヘビやジムグリも、幼蛇(幼体)は成体とはずいぶん違った模様がある。