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2018年01月の記事 (1/1)

七人の侍@黒澤明DVDコレクション


先日、書店で《黒澤明DVDコレクション》なるシリーズが発売されているのを知った。

黒澤明DVDコレクション/朝日新聞出版
https://publications.asahi.com/kad/

没後20年特別企画ということで黒澤監督の作品全30作をマガジンとセットで隔週で発売していくらしい。
店頭で見つけたのは創刊号の『用心棒』だった。手にとってみると次号予告に『七人の侍』とある。これは買わねばと思って、発売日の本日(1/30)、第2号を入手したのであった。

僕は『用心棒』も『七人の侍』も以前NHKBS2で黒澤明特集が放送されたとき録画したDVDを既に持っている。だから創刊号(『用心棒』)を買うつもりはなかったが、最高傑作の『七人の侍』が出るとなるとスルーするわけにはいかない……。
『七人の侍』はそれだけ素晴らしい映画だ。内容については以前くわしく感想を記事にしている(*)ので割愛するが、理屈抜きにおもしろい。理屈をいえば、巧みで完成度の高い構成に感心してしまう。長い映画(207分)なのだが、それを感じさせない──退屈するところがなく、何度観ても引き込まれてしまう。
これまで観た映画の中からベストワンを選べと言われたら『七人の侍』は真っ先に浮かぶ最有力候補の1つといえる。僕に限らずこの作品に惚れ込んだ人は多いはず。件のNHKBS2黒澤明特集のアンコール視聴者投票でも『七人の侍』はダントツで第1位に選ばれていた。

『七人の侍』には侍をガンマンに置き換えた『荒野の七人』というリメイク洋画があって、これもエンターテイメント作品として充分面白かった。しかし、味わい深さ、緻密さなどで『七人の侍』には及んでいなかった。
ちなみにも『用心棒』の方も、クリント・イーストウッド主演で『荒野の用心棒』という超有名マカロニウエスタンのリメイク作品がある。こちらは『用心棒』より『荒野の用心棒』の方が面白かったし良くできていると思っている。
『荒野の用心棒』もテレビ放送を録画したDVDを持っていたが、《マカロニ・ウエスタン傑作映画DVDコレクション》(*)が創刊された時に、あらためて購入している。

傑作作品は称賛したいし応援したくなる。多くの人が鑑賞する機会が増えて欲しい。そういった意味で《黒澤明DVDコレクション》のリリースは歓迎したい。

隔週刊 黒澤明DVDコレクション 第2号/1657円+税
『七人の侍』1954年/モノクロ/207分
監督:黒澤 明/脚本:黒澤 明・橋本 忍・小国英雄
出演:三船敏郎・志村 喬・津島恵子 他


*映画『七人の侍』の巧みさ

https://hoshtani.blog.fc2.com/blog-entry-110.html

*G・ジェンマの《空中回転撃ち》@南から来た用心棒
https://hoshtani.blog.fc2.com/blog-entry-553.html


■エッセイ・雑記 ~メニュー~
https://hoshtani.blog.fc2.com/blog-entry-130.html

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雪とセミ!?他

1月22日に降った雪は東京都心でも20cm以上の積雪となったらしい。東京都と埼玉県の境にある狭山丘陵では、それ以上。寒さが続いているので(さいたま市では26日に最低気温が-9.8℃まで下がり1977年観測開始以来の最低記録を更新)、雪はまだ少しのあいだ残りそうだ。
雪のあとは目につく虫も減る。フィールドの状況を、ちょろっと見に行ってみた。

冬の風物詩「雪」と夏の風物詩「セミ」のコラボ!?





フユシャク探しで冬に木の幹を見てまわるようになって気づいたことだが、セミの抜け殻は意外にあちこちに残っている。「セミの抜け殻」というとセミが活動している夏のイメージがあって、ほどなく落ちたり朽ちたりしてしまうのだろうと思っていたが、気をつけて見ていると1年くらい残っているものもあったりする。
虫見をするようになって、冬にセミの抜け殻を目にすることは珍しくなくなったが、その状況が一見してわかるシーン──雪を背景にサクラに残されたセミの抜け殻を撮ってみたしだい。
そしてレアな(?)セミの成虫の姿も!?




やはりサクラの幹にとまっていたセミの成虫──もちろん生きているわけではないが、冬にセミの成虫にでくわすと意外感があってビックリする。このセミ(死骸)は暮れにみつけたものだが、まだ残っていたので、これも雪を背景に撮ってみた。

降雪の後のフユシャク



(成虫の)出現は2月の中旬頃だろうと予想していたヒロバフユエダシャクだが、意外に早く確認。
その近くのサクラの枝にはチャバネフユエダシャク♀の姿も↓。


やはりサクラの幹にとまっていたシモフリトゲエダシャク♂↓。




雪がしっかり残っているところでも、擬木は雪融けが早い。そんな擬木にとまっていたフユシャク亜科のフユシャク♀↓。


このメス↑は腹端の毛束もわずかで腹も縮んでいるので産卵後のようだ。
擬木にはりついていたシロフフユエダシャク♂↓。


陽当たりの良いところでは、地表が露出しているところも──そんなところにいたフユシャク亜科のフユシャク♀↓。


腹端の毛束(産卵時に卵塊をおおうのに使われる)もたっぷりあって腹も大きいので産卵前だろう。同♀↓。





冬虫夏草な蛾!?

菌類のコンバットスーツ!? 冬虫夏草な蛾!?



ギボッチ(擬木ウォッチ)でかわったものを見つけた。菌類に侵された蛾(画面右を向いている)のようだが……(デビルマンの)デーモンに憑依されたかのような奇怪な姿が目をひいた。冬虫夏草の仲間で蛾の成虫に生えるキノコがあることは知っていたが……おそらくそれ──ガヤドリタケの仲間ではなかろうか?


それにしても、キノコに相当する突起の出方が絶妙なこのデザインは偶然なのだろうか? 猛々しく張り出した突起が戦闘モードの装甲っぽくも見える。《菌類のコンバットスーツ(鎧)》──特殊な菌類の感染によって変身能力を得た《冬虫夏草ヒーロー》なんていうイメージも湧いてきたりして。
キノコ・菌類方面のことはよくわからないが……変身後(?)の姿がおもしろかったので、色々な角度から撮ってみた。














この形から、オカモトトゲエダシャクを連想した。


しかし、よく見るとオカモトトゲエダシャクとは違う……大きさも、オカモトトゲエダシャクより小さい蛾が宿主だった。


謎のガヤドリタケ!?

冬虫夏草については「(植物を思わせる)キノコが生えた昆虫の姿から《冬は虫・夏は草となる》と考えられて名付けられた」という由来くらいしか知らなかっので、今回みつけたモノの正体を調べてみようと図書館をハシゴし『原色冬虫夏草図鑑』(清水大典/誠文堂新光社/1994年12月)と『カラー版冬虫夏草図鑑』(清水大典/家の光協会/1997年9月)を借りてきた。両方とも立派な本だったので、該当候補はすぐに見つかるだろうと思って「チョウ(鱗翅)目に生ずる種」のページをめくっていったのだが……ピッタリくるのは見当たらなかった。
蛾の成虫に生ずる冬虫夏草は意外に少なく(蛹や幼虫に発生するものが多い)、紹介されていたのは、ガヤドリナガミノツブタケ・アメイロスズメガタケ・ガヤドリキイロツブタケ・ジュズミノガヤドリタケ・ハナサナギタケ(蛾の蛹・幼虫・まれに成虫に生ず)だけだった(あとは分布がアメリカの Cordyceps isarioides)。
インターネットでも検索してみたが、近いのはガヤドリナガミノツブタケだろうか。しかしヒットした画像に比べると、今回みつけたものはキノコにあたる突起部分が少ないし、左右同じような位置から生じていて規則的(対称性がある)なところもひっかかる。突起が少ないのはあるいは宿主の蛾が小さいことも関係しているのかもしれない。あるいは、また別の未知な(?)種類なのか……。
結局、今回みつけた《冬虫夏草菌に侵されたとおぼしきもの》の正体は現時点ではよくわからずにいるわけだが……いずれにしても、見た目がおもしろかったので投稿してみた。

追記:その後のガヤドリタケ!?



1月22日の大雪(東京では積雪が23cm)で雪に埋もれたはずだが、雪融けあとも同じ場所に健在だった。


シモフリトゲエダシャク・シロフフユエダシャク

「フユ」がつかないフユシャク:シモフリトゲエダシャク



シモフリトゲエダシャクの♀が出ていた。標準和名に「フユ」の文字こそ入っていないが、立派なフユシャク(冬尺蛾:年1回、冬に発生しメスの翅は退化しているシャクガ科の蛾)のひとつ。初めてこのフユシャク♀を見たときはユキヒョウを連想した。




体をおおう鱗毛が高級毛皮を思わせる。体格も立派で、フユシャクの中では日本最大級らしい。以前であったメスはかなりボリュームがあった。
メスの小さな翅は退化していて飛翔の役には立たない。知らない人が見たら、これが蛾の成虫だとは、とても想像できないのではないか──というくらいユニークな姿をしているメスに対してオスは普通の(?)蛾↓。


シロフフユエダシャクも出てきた



シロフフユエダシャクも出てきた。今シーズン初のメス↑は、ガードパイプの支柱にとまっていた。擬木の上に出ていたシロフフユエダシャク♀↓。






シロフフユエダシャクのオスは、1月上旬から目にしている。


陸橋の欄干にとまっていたシロフフユエダシャク♂↓。


ウスバフユシャクのペア





ウスバフユシャクのペアは12月にも見ているが、このところ目にする機会が増えてきた。
擬木にとまっていたウスバフユシャク。ペア↓。


壁面にとまっていたウスバフユシャク・ペア↓。




冬に見かけるフユシャクでない蛾

冬に出会う蛾はフユシャクばかりではない。しばしば見かけるマエアカスカシノメイガはシースルーの翅がエレガント。




駅の階段にとまっていた枯葉ちっくなホシヒメホウジャク↓。


一口に「蛾」といっても、種類によってずいぶんイメージが違うものだ。

フユシャクの卵塊

毛のコーティング:卵塊表面の変化

前回の記事(【フユシャクの産卵&コーティング】)で紹介したフユシャク亜科のフユシャク(シロオビフユシャクかクロバネフユシャクあたり?)の卵塊。完成直後はフェルトのようだった卵塊の表面は質感が変わっていく。


産卵しながら行われる1層目のコーティングでは、貼り付けられた毛の向きはバラバラ。この時点では、かなり毛羽立っている状態。産卵を終えた後も卵塊に「毛の上塗り」をくり返すので、完成時には表面はしまってフェルトのような仕上がりになる。


やがて表面の毛は1度溶けて固まったかのように質感が変化する。


前回の記事を投稿した後、mixiの方で知人の虫屋さんから、毛を貼りつけるさいに分泌物も出しているのではないかというコメントをいただいたが、そう考えると繊維状のコーティングが固まって質感が変化するのも納得しやすい。
別個体のフユシャク♀と完成まもないと思われる卵塊↓


完成直後は繊維感があった表面は、その後一体化して硬質の膜のように変化していく。


卵塊だけを見ると、この中に蛾の卵が隠されているとは想像がつかない。卵を覆うコーティングは強固に見え、卵から孵った非力な幼虫が、この膜を突破できるのだろうか?──と心配になってしまう。
そもそも毛の下に卵がどのような形でいくつくらい産みつけられているのかもわからない──産卵時から毛でおおわれているため卵の状態は確認できていなかったわけだが……そうした疑問のいくつかが明らかになった過去の観察例を──、




1月上旬に鉛直の壁面に産みつけられたフユシャクの卵塊↑。膜化した表面には4月下旬に孵化した幼虫が作ったと思われる孔があいていた↓。


産卵1年後にはコーティングされた部分がはげ落ち、壁面に貼り付いた卵の殻(抜け殻)があらわになっていた。やはり毛で固められた部分は膜となり卵をおおっていたということだろう。卵は整然とかためて産みつけられていたことも確認できた。

丁寧なコーティングをするフユシャク♀

このタイプの卵塊をつくるフユシャクは産卵後(1層目のコーティングの後)も毛の上塗りをくり返す。小さな虫ながら、その丁寧さ・勤勉さには感心するばかり。新たな卵塊を見ていると、産卵を始めた翌日には完成していることが多いように思われる。しかし、中には3日間もコーティング(上塗り)行動を続けていたメスがいた。


産卵開始時には、まだ(卵がつまった)腹も大きく、腹端の化粧筆(フェイスブラシ)のような毛束もたっぷり残っている。産み始めの位置を基点に、この画像↑のメスの頭のあたりまで卵塊は拡張されていく↓。








産卵翌日には上塗りする腹端の毛もつきている状態だったが、それでもコーティング行動を続けていたメス。卵塊はすでに完成しているように見えるが、本能の《終了》スイッチが壊れて入らなかったのか? けっきょく丸3日はコーティング行動を続けていたことになる。
こうした念入りにコーティングをするフユシャク♀とは対照的に、コーティングが雑なフユシャクもいる。

列状の卵塊では毛のコーティングが雑!?

フユシャク亜科のフユシャク(冬尺蛾)の中には、列状の卵塊を作るものもいる。やはり腹端の毛で卵をおおうが、前述の丁寧なコーティングをするフユシャクに比べるとかなりザツな感じがする。


擬木に産卵していたフユシャク亜科のフユシャク♀↑(クロテンフユシャクやウスバフユシャクあたり?)。
翌日の卵塊↓。撮影角度を変えて、画面左が産卵開始側⇔画面右が産卵終了側。






産卵を開始した側では毛のコーティングが不充分で卵がのぞいている部分がある。この種類は産卵後の「毛の上塗り」はしないようだ。
露出した卵にひかれてか……小さなハチ(寄生蜂?)が卵塊を物色していたことも……↓。


やはり擬木に産みつけられていた別の列状卵塊↓。




3月半ばに一部の卵が壊れていた↑。殻の損傷は大きめ──孵化した幼虫が食したのか、外部の天敵によるものか?
3月の終わりにはほとんどの卵がカラになっていた↓が、殻の損壊の程度の違いが気になる……。


大半の卵は孵化したようだが、ところどころに孵化していない(孔が開いていない)卵が残っている。中央列の右端から8つ目の卵も未孵化だが、この卵には6日前にダニがついていた。


ダニが寄生したことで孵化できなかったのだろうか?
卵に寄生する蜂やダニがいるとすれば、丁寧なコーティングで仕上げた卵塊は被害を受けにくそうな気がする。だとすれば、労力を要す丁寧な仕事にはそれなりの見返り(生存率を高める)効果があるということになる。
フユシャクが産みつけた卵をわざわざ毛で覆うのには、霜付防止(防寒対策)や乾燥防止対策の意味合いがあるのではないかと想像していたが、卵にまとわりつくハチやダニを見て、(強固なコーティングには)寄生対策の意味もあるのかもしれないと考えるようになった。先の虫屋さんからいただいたコメントには、「冬に樹幹や小枝から採餌する小鳥のガラ類から逃れる効果」の可能性も指摘されていたが、視覚的には卵を隠す隠蔽効果があるので、そうした天敵対策の意味もあるのかもしれない。

フユシャクの産卵&コーティング

オスの翅に隠れたメス:ウスバフユシャク



擬木にとまっていたウスバフユシャク♂。フユシャク(冬尺蛾)のオスが頭を下にとまっているときは交尾していることが多い気がする。そう思ってよく見ると……オスの翅の下からメスの脚がのぞいていた。
角度を変えてのぞきこむと……。


ウスバフユシャクは12月半ばにもペアをみている(【フユシャク色々】)。フユシャクの1つで、オスには翅があるが、メスには翅がない。

産卵前のフユシャク亜科のフユシャク♀



年が明けてからはフユシャク亜科のフユシャクを見かけることが多くなった(他にエダシャク亜科・ナミシャク亜科のフユシャクがいる)。このメスは翅が消失していて、単独でいると種類を見分けるのが難しい(翅のあるオスとペアでいるとわかりやすい)。


あわいブルーの小さな翅が魅力のイチモジフユナミシャク♀ホルスタインちっくなチャバネフユエダシャク♀などに比べると、ルックス的には地味な印象が否めないフユシャク亜科のフユシャク♀だが……特典(?)をあげるとすれば、腹端の化粧筆(フェイスブラシ)のような毛束だろう。この毛束は産卵のさいに卵塊をおおうコーティング素材として使われる。


やはり木製の手摺の上にいたフユシャク亜科のフユシャク♀↓。




基本的には夜行性なのだろうが、しばしば日中も交尾や産卵している姿を目にすることがある。ということで──↓。

産卵中のフユシャク亜科のフユシャク♀



欄干(らんかん)の金属製手すりの上で産卵を始めたフユシャク亜科のフユシャク♀。まだ腹は大きく、腹端の化粧筆(フェイスブラシ)のような毛束もたっぷり残っているが、手摺にはすでに抜けた毛が貼り付けられている。この下に卵が産みつけられている。この25分後↓(画面左下の数字は撮影時刻──時:分:秒)。


卵を全て産み終えてから毛でおおうのではなく、卵を産みながら毛をカバーして産卵領域を拡張していく。


クロバネフユシャクかシロオビフユシャクあたりか……よくわからないが、この種類はかなり念入りに毛のコーティングを行う。卵を産みつけながら毛をはりつけていく一層目は特に時間がかかるようだ。


こうしてわざわざ手間をかけて卵を毛でおおっていくのは、労力に見合うだけの意味があるからだろう。卵に霜がつかないような防寒対策・乾燥を防ぐため・卵に寄生する蜂などから卵を守るため──そんな可能性を想像している。




このような卵塊を作るフユシャクを以前も観察したことがあるが(*)、卵を産み終わった後も、毛の上塗りを何度も繰り返していた。
ということで、翌日、現場に戻ってみると──↓。

産卵後のフユシャク亜科のフユシャク♀



すでに産卵&コーティング作業は終了し、そばには大仕事を終えて、やつれたメスの姿があった。




産卵前と同じ昆虫とは思えないほどのプロポーションの変わりよう……。
そして、「大仕事」の結果は──↓。


前日の「産卵しながらの一層目」作成時は、もっと毛羽立った感じのコーティングだったが、その後何度も「上塗り」をくり返して「みっちりしまった感じ」に仕上がっている。
別の場所(木製の手すりの上)でも、産卵&コーティングを終えた、同種と思われるフユシャク♀の姿をみつけた。




毛のコーティングは、やがて膜のようになり、その膜に孔をあけて幼虫が孵化するようだ(*)。
フユシャク亜科でも種類によって卵塊の形状やコーティングの精度には違いがる。雑なコーティングをする種類では毛の薄いところで卵が覗いていたりする(*)。


フユシャクの産卵とその後 ※産卵&腹端の毛によるコーティングのようす
フユシャクの産卵:列状卵塊ほか
フユシャクの天敵!?

飛翔へのあこがれ!?

博士になって発明したかったのは…

“男の子の将来の夢”──「大人になったらなりたいもの」のアンケートで「学者・博士」というのがトップになったらしい。

■“男の子の将来の夢” 1位は15年ぶりに「学者・博士」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180105/k10011279391000.html

僕も子どもの頃、将来「博士」になりたいと思っていたことがある。といっても「博士」が何なのか、ちゃんと理解していたわけではない。漫画やアニメに登場する「博士」を見て、鉄人28号や鉄腕アトムなどを作る人のことだと考えていた。将来、博士になって、鉄人28号のようなロケットエンジン付きのランドセルを発明するのが夢だった。


同級生たちが通学路を歩いて登校するそのすぐ頭上を、僕だけロケットエンジン搭載のランドセルを背負って(鉄人28号や鉄腕アトムのように)さっそうと飛翔して小学校へ向かう──そんな光景を思い描いて悦に入っていたものだ。将来、博士になっても小学校に通っている前提で考えていたのが、幼稚でおかしい。

飛翔への憧れ

かなうかどうかは別として──スーパーマンのように空を飛ぶことができたら──という憧れは誰もが1度は抱いたことがあるのではあるまいか?
中学生だった頃──友人たちと撮った「とびあがり前転」の写真が、「スーパーマンが飛んでいる」かのように見えて、「飛翔する姿は、やっぱりイイ!」と再認識。そして「飛翔(しているように見える)写真」を撮るのが密かなマイブームとなったこともあった。
最初は芝生の上で「飛んで」いたが、そのうちエスカレートして、プチ崖からの飛翔シーンを撮るに至る。もちろん実際に飛翔することはできないので、空中で1回転して足から着地していたわけだが……こうしたダイビング宙返りが、後のインディーズヒーロー・ミラクル☆スターにもつながっていくことになる。
そして「スーパーマンのように飛ぶ」というと思い出すのが、そのミラクル☆スターの宿敵役のモデルとなった人物──自称・スーパースター某が見たという夢である。これはミラクル☆スターが初めて登場する個人誌《チャンネルF》第9号でも紹介したことがあった。




個人誌《チャンネルF》第9号で紹介した、スーパースター某(こと、ネアンデルタール某)の見た夢とは──、

 某が立っているところは、学校の校舎の中らしい……。
 彼は(夢の中で)スーパーマンだった。
 ──どろぼうだっ!
 ──つかまえろっ!
 どこかで、人々が叫ぶ。
 ──オレの、出番だ!
 某は、さっそうと床を蹴って飛翔する。
 ところが、なかなかうまく飛行できない。
 高度は上がらず、むしろ床を蹴ったときより頭の高さは低くなっている。
 ──へんだな?
 そう思っているうちにも、高度はどんどん下がっていく……。
 ──おかしいぞ!?
 必死に上昇しようとするのだが、高度はさらに落ちて、床の上数センチのところ……腹がすりそうなところを、かろうじて飛んでいる。
 そればかりか、飛行速度もじりじりと落ちていく……。
 ──くそっ、どうしたんだ!?
 床すれすれのところを、のろのろと飛んでいる某を、後ろから、泥棒を追いかける人々の足がドタドタと追い抜いていく……。
 ──こんなはずじゃあ……
 彼のわきを、彼に見向きもせずに次々と追い越していく人たちを見上げながら、某は考える……。
 ──オレはなんで、わざわざ飛んでいるのだろう?


自分ではスゴイ・カッコイイと思っていること(自己評価の高い部分)が、じつは(世間的には)さほど期待も注目されていない?──そんな気分が反映した夢ではなかろうか……という気がしないでもないが、夢の内容は抱腹絶倒だ。

飛翔とは関係ないが、彼には他にこんな夢を聞かされて笑った記憶もある。
某が自動車教習所に通っていた頃──まだ取得していない運転免許証を夢の中では取っていて、大型バスか何かを運転していたらしい。いきなりデカい車を操りたがるところは見栄っぱりな彼らしい。快調に運転していたバスだが、上り坂にさしかかると、パワーダウン。スピードはしだいに落ちていき……気がつくとバスを運転しているのに、なぜか足は一生懸命(自転車のペダルを)漕いでいたそうな……。
そういえば僕も空を飛ぶ夢で──空中を一生懸命平泳ぎでかき進もうとする夢を見たことがあった。どうせ(?)夢の中のことなのだから、さっそうと飛翔できてもよさそうなものだが……意外に思い通りにはいかず、間抜けな夢になってしまうことも少なくないないものである……。

将来の《夢》──「博士」という話題から、漠然とそんな回想が展開した。
そんな、たあいもない回想覚書。

謹賀新年2018戌年



謹賀新年2018・戌(いぬ)年



……と、これだけでは寂しいので──干支の犬にちなんだ小話を↓。

ふろく:愛犬家博士 夢の発明



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