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2012年03月の記事 (1/1)

ゼフィルス的フユシャク!?フチグロトゲエダシャク

日差しはだいぶ春めいてきて、越冬から目覚めた虫たちの姿をぼちぼち見かけるようになってきたが……まだフユシャク(冬に出現する蛾/*)は見られる。

冬の初めに現れるフユシャクは、天敵(虫を餌とする昆虫や両生・爬虫類など)が活動停止した後にようやく出てくる遅起きタイプというイメージがある。それに対し、冬の終わり~早春に現れるフユシャクは天敵が活動を始めるより前に始動し繁殖活動を済ませてしまおうという早起きタイプという感じがする。
これは僕の受け止め方に過ぎないのだろうが、生き物の気配が少なくなっていく「秋の後」に出てくるフユシャクにはなんとなくわびしさを感じ、動植物たちが動き出す「春に向けて」に出てくるフユシャクには、はつらつとしたもの(春の予感?)を感じてしまう。

ということで、きょう目にしたフユシャクがこれ。

フチグロトゲエダシャクのペア・ショット






まずオスの翅が目に入り、「きれいなセセリチョウ!?」──と思った。フユシャクの♂には地味なイメージがあるが、このフチグロトゲエダシャクに関しては、ちょっとオシャレである。
きれいな翅を持つオスに対しメスには翅がない。性的二型が顕著なこともフユシャクの特徴を実感できて良い蛾である。
翅が退化した♀は当然飛ぶことができず、性フェロモンを放って♂を呼ぶわけだが、♂の発達した触角をみると、いかにも空気中のニオイ物質をキャッチするため表面積を広げたセンサーといった感じがする。

今回「フチグロトゲエダシャク」をネットで検索してみたら、けっこう人気がある蛾らしいことがわかった。
河川敷に局所的に生息しているそうで、出現する時期も限られるので、そういった意味では「珍しい」──加えて、♂のオシャレなルックスも人気の理由なのだろう。
ゼフィルス的フユシャク!?──っぽいイメージがしないでもない。
(※【ゼフィルス】は年に一度だけ現れる可憐なシジミチョウの仲間の総称で、蝶の愛好家に人気がある。フチグロトゲエダシャクも「年に一度限られた時期に出現し、愛好家に人気がある」という点で、「蛾界におけるゼフィルスのような存在」なのかもしれないと感じた)

ちなみに埼玉県では絶滅危惧種だそうである。
しかし画像のフチグロトゲエダシャク・ペアは埼玉県と東京都のちょうど境界あたりでみつけた。河川敷ではないが水辺の近くだった。
ぎりぎり東京側だったが……東京都でも「珍しい」種類なのであろうか……。


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なんちゃってフユシャク?

なんちゃってフユシャク!?メスコバネマルハキバガ

前の記事でもネタにした【フユシャク】は冬に成虫が出現するシャクガ科の蛾の総称。3つの亜科(フユシャク亜科・ナミシャク亜科・エダシャク亜科)にまたがり35種ほどいるらしい。メスは翅が退化しオスとはだいぶ様相が異なるという特徴がある。
そのフユシャクに間違えそうな蛾がいる。昨日ペアでいるところを見つけた。






メスコバネマルハキバガはフユシャクのように♀の翅が退化しているが、【シャクガ科】ではなく【メスコバネキバガ科】なのでフユシャクとは呼ばないらしい。
3月~4月に見かける蛾で、↓は以前4月に撮影した♀。


フユシャクのようでフユシャクでない……こんなメスコバネマルハキバガは「フユシャクもどき」と呼びたいところだが、「フユシャクモドキ」という呼び名はかつて別種の蛾(ハイイロフユハマキ<ハマキガ科)に使われていたそうだ。
ということで「なんちゃってフユシャク」と勝手に呼ぶことにした。

フユシャクに昇格!?トギレフユエダシャク

メスコバネマルハキバガのペアを見かけた日(3/27)、目についたフユシャクの♀がいた。こちらは正真正銘のフユシャクだが……昔はそうではなかった!?


トギレフユエダシャク(シャクガ科>エダシャク亜科)は1993年よりフユシャクガとして扱われるようになったそうだ。かつては【トギレエダシャク】と呼ばれていたが、2009年に【トギレフユエダシャク】に改称されたという。

空目フユシャク

冬に成虫が現れ活動する蛾・フユシャク。オスは見た目にはふつうの蛾だが、メスは翅が退化して飛ぶ事ができない。鳥でいうならペンギンやキーウィみたいなものだろうか。ルックス的にもユニークなのでフユシャクのメスを見つけるとついデジカメを向けたくなってしまう。
先日見かけたシロトゲエダシャクは、メスとオスがそれぞれ「犬顔」「猫顔」に見えてしまった──ということで、ちょこっと空目をイラストにしてみた。
キアイを入れてジッとながめていれば、きっと見える!……かもしれない?

イヌ顔ネコ顔に見えるシロトゲエダシャク





この↑個体の模様がたまたまイヌ顔っぽく見えた。耳のたれたミニチュアシュナウザー(?)か口ひげ&あごひげをはやしたバセットハウンド(!?)。



フユシャク♀を見かけるようになったのは12月。ひとくちに「冬」といっても、活動の時期は種類によってずれているようだ。年が明けて春に向けて徐々に見かける顔ぶれも変わってきた。ということで──、

この冬に見たフユシャク・♀












12月には昼行性のクロスジフユエダシャクがよく見られた。12月~1月にかけてはイチモジフユナミシャクが目についた。元旦の昼に都立狭山公園近くで探してみたところ、♀だけで22匹を確認。苔むした桜の幹の日陰側で見つかる事が多かった。
その後少しずつ見かける顔ぶれも変わってきたが、似ている種類もあって正確なところは僕には特定できない……。
とりあえず、この冬これまでに撮ったフユシャク♀の一部である。

ネコ頭の虫!?

空目シリーズ:猫頭の蛾!?





猫顔もようの蛾



キアイを入れて眺めれば翅のもようがネコ顔っぽく見える蛾もいる。
画像のイボタガもウスベニスジナミシャクも頭を上にしてとまっていたが、天地逆さにしてみるとネコ目(もく)動物の顔っぽく見えなくもない!?
そういえば2010年元旦に、干支のトラにかけてホワイトタイガー顔に見える蛾をアップしたこともあった。ということで再掲載↓。


猫顔の虫といえば



こんなの↑も以前紹介していた。デフォルメしているが実在する昆虫。これも蛾なのだが、こちらは幼虫(トビモンオオエダシャク)。
ネコのような虫!? ※実写幼虫画像あり

人面虫・奇面虫





キアイを入れて眺めれば【顔】に見える(!?)昆虫







【ミミズク】植物の汁を吸う半翅目(カメムシ目)の昆虫。幼虫は平べったいが、成虫になると前胸背面に一対の耳介状の突起が現れる。ツノゼミみたいでおもしろい。この突起がミミズク(フクロウ科)の羽角に見えることから、この名がついたらしい。



【クロフヒゲナガゾウムシ】キアイを入れて眺めれば、顔に見えてくるハズ! 細長い顔、太い眉に四角っぽい目、大きな鼻の穴を持つ仮面にも見えるが、この鼻の穴を目に見立てると別の顔にも見える。



【マルウンカ】初めて見た時は変わった色のテントウムシかと思った。テントウムシやハムシの仲間(甲虫類=鞘翅目)ではなく、半翅目(カメムシ目)の昆虫。模様が宇宙人顔(?)に見える。



【イタドリハムシ】幼虫も成虫もイタドリなどを食べるのでイタドリ葉虫。鮮やかな模様はテントウムシの警告色を思わせる。鳥などが嫌う苦い汁を出すナナホシテントウやカメノコテントウに擬態しているらしい(イタドリハムシは苦い汁を出さないそうだ)。
キアイをこめたヒトには奇怪な顔に見える(?)奇面模様で天敵をビビらせる効果があったらおもしろいが、この模様にそんな意味は無いだろう。