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2011年05月の記事 (1/1)

人はなぜ宝くじを買うのか

宝くじは買い手に極端に不利な賭けだ。当選額は大きいかもしれないが、それを引き当てる人はごくわずか。外れる人が圧倒的に多い。確率的に考えたら「当たり」を得るには平均、倍以上の投資額が必要となる。
お買い得ならぬ「お買い損」は明白なのに買い求める人が多い。不思議なことだ。

僕は子どもの頃から「道理(合理性)」をものさしに物事を考えてきた。
自分が感じたり当たり前だと思い込んでいる事が本当に正しいのか非常に不安を覚えた時期があって(※)、こうした強迫観念ともいえる不安から価値観を立て直す手がかりになったのが「道理(合理性)」だったわけである。

ただ、人の行動は必ずしも「道理」で測れるとは限らない。少なくともそう感じる事が世の中にはままある。
「ギャンブル」もその1つで、客観的に考えて損をする確率が多い賭けにどうして乗っかる人が多いのか、長い間僕には疑問だった。

競馬やパチンコのように、自分の推理や技能をある程度反映できるものであるなら「遊び」として参加し楽しむ要素が入り込む余地があるのかもしれない。しかし宝くじになるとこれは個人の技能が入り込む余地のない完全な「確率」の世界のことである。もし宝くじを全て買い占める事ができたとしても、還って来る額(当たりの総額)は5割にも満たない。
そんな損(不利)な賭けがどうして成立するのか(なぜ買う人がいるのか)?

「買わなきゃ、当たらない」──と、宝くじを買う人はよく言う。
「買わなきゃハズレない」というのが「道理」のはずだ。そうは考えないのだろうか?
「夢を買う」という人もいる。
不利な賭けにのっかって勝つ事を期待するのは身勝手というか虫の良い話であり、僕の「道理」では説明がつかない……。
「地球人は何を考えているのかわからん」──そう思っていた時期がしばらくあった。

しかし、「人の心とは何か」という問題を自分なりに考えて行くうちに、あるとき解答らしきものにたどりつくことができた(つもりでいる)。
一見不合理な「性質」が、いったいなぜ生まれてきたのかと思いをめぐらし……他の生物同様「進化」の中で生存率を高める要素として機能したからではないかと考えるに至ったからだ。

「自分に明らかに不利な賭けでも、自分が勝利できると思える」という「性質」は言い換えれば「逆境においても(客観状況よりかなり甘い)希望的観測を持ち続けることができる」──ということだろう。
こうした欺瞞が実は「生き残る活力」につながっているのではないか。

例えば人が危機的な状況に置かれたとき──、
「(合理的に考えて)逆境を正しく認識し、とても助かりそうにないとあきらめる人」と「(不合理でも)希望的観測を持ち続け、生き延びようと努力し続ける人」が、いた場合、後者の方が生命力を発揮するだろうし、生存率も高まるはずだ。
「道理」を度外視し「自分だけは大丈夫(つきがある)」と信じて頑張れる性格遺伝子(?)が世代を重ねる中で濃縮して固定化したのではないかと考えるようになった。
一見「非道理」に見えても、それがあることで生存率を高めるものなら、進化の中でシステムとして固定していくのは理解できないことでもない。

元々、生命の危機が迫っときに最後まであがくという本能的な(生存率を高める反応)システムは、人が「道理(理性)」を獲得する以前からあったものだろう。それは比較的新しく獲得した「道理(理性)」のシステムよりも強固で優位に働くことで、時に「道理」を曲げた形で意識(現状認識)化される──それが根拠無く「自分だけはラッキー」と思える感覚の背景にあるような気がする。

この考えに至って、ギャンブルが成立するのは人の本質(本能?)に根ざしたものだからだろうと受け止められるようになった。

「逆境の中でも、決してあきらめず、希望を持ち続けて頑張る」という考え方を人が持てることも、逆境にある人に根拠の無いエールを送れることも、「不利な賭けでも自分は勝てる」と信じることができるギャンブル心理と重なるものが根っこ(本質)にあるからではないかという気もする。

人は「道理」を理解できるようになったことで多くの他者と共通認識(判断)を持つ事ができ、これによって社会性(ルール)を強化し、生物として繁栄することができた──と僕は考えている。
ただ、「生存率を高めるシステム」は「道理」に優先して「採用」され続けてきたのだろう。
そう考えると、世の中の「道理」に反した理不尽な出来事も(許せるかどうかは別にして)あるていど説明できる気がする。

※僕は宇宙の常識人!?

https://hoshtani.blog.fc2.com/blog-entry-118.html

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ミミナガハリネズミ驚異の反射神経

ミミナガハリネズミ(オオミミハリネズミ)驚異の反応スピード



以前飼っていたミミナガハリネズミ(オオミミハリネズミ)
お迎え当所(1994年)、写真を撮って驚いたことがある。

当時はデジカメではなく、35mmフィルムの一眼レフカメラ(オリンパスのOM10)を使っていた。フィルムカメラは撮った写真が撮影現場では確認ができない。
現像に出して、写真が出来上がってくるのを楽しみにしていたのだが……写っていたのは、みなブレたNG画像ばかり!
よく見ると頭のブレ方が激しい。撮影中、ハリネズミがシャッター音に反応してビクッと頭のハリを逆立てていたのはわかっていたが……これが「ブレ」の原因だったのだ。
まさかシャッター音に反応してその後に起こした動きが写真に写っているとは思わなかった。




デジカメならシャッターを切ってから実際に記録されるまでタイムラグがあるから起こりうる現象かもしれないが、フィルムカメラの場合、シャッターを切った瞬間の画像が記録される──そんな意識があった。実際、フィルムカメラでは動きの速いアクションやアクロバット・シーンなどもちゃんと撮れていた。

それが、シャッター音がしてシャッターが切れるわずかな間にハリネズミは反応して動き出していたことになる。

一眼レフカメラではレンズを通した像をファインダーで確認できるような仕組みになっている(これによって視差のギャップを解消&また交換レンズなどの使用が可能になったわけだ)。
構造としては──普段レンズとフィルムの間にはミラーで仕切られ、レンズを通した像はこのミラーに反射してファインダーに映し出される。
シャッターボタンを押すと、このミラーが瞬時にたたまれ、レンズを通した光はフィルム側へ届く。そしてフィルムの前を走る幕のスリットから光がフィルムに届いて画像が記録(感光)されるわけだ(フォーカルプレーンシャッター)。
撮影が終了するとただちにミラーが復元するので、ファインダーをのぞいているとシャッターを切った一瞬だけ暗くなるが、すぐに視界は戻る。

人間の感覚ではほんの一瞬──ほとんど同時と感じられるプロセスだが、正確にはミラーがたたまれた直後にフォーカルプレーンシャッターが走る。ハリネズミはミラーが跳ね上がる音に反応して、シャッターが走るときには動きだしている──ということになるわけだ。
この反応速度は驚異的である。

これによって、撮った写真はことごとくブレてしまいほとんどがNGとなってしまった。

そこでブレ対策として、ストロボ撮影をしてみた。一瞬の閃光で「瞬間」を記録しようと考えたわけだが……これによってブレはほとんど無くなったものの、やはり姿勢がシャッターを押した時は変わってしまっているので、ポーズの点でNG。


ハリネズミというと、なんとなくもっさりしたイメージもあるが、この驚異の反応スピードによってフィルム2~3本が、ほぼNGとなった。

音に敏感なようなので、できるだけ静かにして落ち着いたところでシャッターを切るようにしてみたが、やはりダメ。むしろ周囲が静かになると、よけいシャッター音に過敏になるようだ。
そこで逆にラジカセで小音量の音を流し続け、音になれた頃にシャッターを切ってみたところ、なんとか撮らせてもらえるれるようになった。
ハリネズミを飼い始めて最初に驚いた事のひとつである。



否!青リンゴの香り/オオクモヘリカメムシ



少し前にネット上で、こんなウワサを目にした。
オオクモヘリカメムシは、青リンゴのさわやかな香りを出すらしい。
カメムシは悪臭を放つことで有名な昆虫だ。オオクモヘリカメムシもその仲間。しばしば見かけるがニオイを確かめた事はなかった。
「本当だろうか?」と色々検索してみると、朝日放送のテレビ番組『探偵!ナイトスクープ』の中で、そんなネタが取り上げられていた事がわかった。

朝日放送・探偵!ナイトスクープ

http://asahi.co.jp/php/knight-scoop/search/search.php?mode=result&oa_date=20061013

これで【青リンゴカメムシ】の「ウワサ」が広がったのだろう。ただ、このサイトではこのネタが本当だったのか、その真偽については触れられていない。
「本当にオオクモヘリカメムシは、青リンゴ臭がするのだろうか?」
という疑問と好奇心が当然のことながら(?)わいてきた。

フルーツ系の臭いを発する昆虫がいる事は知っている。
スジグロシロチョウのオスが発するレモン臭は僕も確かめ納得しているし、タガメのオスはバナナ臭を発するという。
タガメもいってみればカメムシの仲間(カメムシ目)……タガメがバナナ臭を放つなら、青リンゴ臭を放つカメムシがいても不思議ではないかもしれない。

こんどオオクモヘリカメムシを見かけたら、臭いを確かめてやろう──そう思っているうちに昆虫が活動する季節がやってきた。
今月に入って何度がオオクモヘリカメムシを見かけて「チャンス」と思って嗅いでみたのだが……交尾中のためか、指でつついても臭いを発してくれなかった。
そこで単独でいる個体との出会いに宿題を持ち越していたのだが……ようやく今日それを確かめる事ができた。

前胸背面にちょっと傷のようなものがある個体だが臭い実験には支障ないだろう。
デジカメで撮ったあと、指でつまんでニオイを嗅いでみた。

僕の率直な第一印象は──、


「オエ~! こんなん、青リンゴぢゃ な~い!」

ちっとも「さわやか」なんかではない!
言われてみれば青リンゴっぽい酸味のある青臭さが混じっているような気もしないではないが、これをもって「青リンゴの香り」というのは誇張がすぎる。
「青リンゴ臭」なら食欲をそそるが、「オオクモヘリカメムシ臭」は食欲を減退させ、むしろ吐き気を誘導しそうだ。

強烈な臭いも希釈されれば、あるいは「青リンゴ臭」になるのかもしれないと思い、時間を置いて何度も指に残った臭いを嗅いでみたのだが、ニオイが薄くなっても、「青リンゴ臭」的要素(?)が不快臭を上回ることはなかった。
「さわやかな香り」を感じる局面は断じてなかった。

──というのが、今回の僕の感想。
ただ、ニオイは客観化しにくいし、人によって感じ方も違うだろう。
また、もしかすると、オスとメスではニオイが違うなんてこともあるかもしれない。

他の方の感想もぜひ、うかがってみたいところである。
オオクモヘリカメムシを見かけたら、「青リンゴのさわやかな香り」か「オエ~臭」か、ニオイ・ロシアンルーレット(?)を試してみてはいかがでしょうか?


●真・青リンゴの香り/キバラヘリカメムシ編
https://hoshtani.blog.fc2.com/blog-entry-170.html

アカボシゴマダラ急増中

アカボシゴマダラ

狭山丘陵でも2~3年前に見かけるようになって急に増えて来たチョウ。春型と夏型でずいぶん印象が違う。
日本では奄美大島とその周辺にのみ固有の亜種が分布していたというが、1995年に埼玉県で、2006年には東京でも確認されるようになり、これらは人為的に放たれた中国大陸産の亜種とみられているという。

あっというまに増えた印象が強いが、冬に越冬中の幼虫を探してみたところ、みつけることができなかった。数が少ないので見つからないのではなく、隠れるのが上手いのだろう(探し方が下手だったということも、もちろんあるのだろうが…)。ゴールデンウィークの頃になって越冬幼虫と終齢幼虫が急に目につくようになってきた。




幼虫は低いエノキ若木に多いようだ。低い方が天敵の鳥に見つかりにくいという理由でもあるのだろうか? エノキの若葉を食うので裸の枝をさがすと見つけやすい。




キレイな模様だが、これが新緑の中では展開中の若葉に見えてみごとなカムフラージュ効果をはたしている。


越冬幼虫は枝にそっくり、終齢幼虫は展開中の若葉にそっくりで見つけにくいが、サナギも見つけるのに苦労した。しおれてぶら下がった葉の裏側(白っぽい)のようで周囲に溶け込んで見えるのだ。




春型は飛んでいると白っぽいチョウに見えるが、夏型は黒と赤が目立ち、ずいぶん印象が変わる。

低いエノキの若木の周囲を飛んでいた♀が、なんと食草のエノキではなく、その間にのぞいていたお茶の葉に間違って(?)産卵。


孵化した幼虫はお茶の葉を食うのだろうか? それともエノキへ移動するのか? あるいは育つ事ができないのか……。

アカボシゴマダラとゴマダラチョウの幼虫

アカボシゴマダラは外来生物法の要注意外来生物に指定されている(※原産亜種を除く)。
幼虫が同じエノキの葉を食べる在来種のゴマダラチョウとの競合が危惧されているそうだが、アカボシゴマダラとゴマダラチョウは幼虫の姿も良く似ている。


尻尾のような2本の突起が、アカボシゴマダラ幼虫ではほとんど閉じているのに対しゴマダラチョウの幼虫では少し開いている。

現在、多摩湖・狭山湖周辺で見かけるのは圧倒的にアカボシゴマダラが多い。
ツマグロヒョウモンも数年前に見かけるようになった南方系のチョウで、今や東京でも普通種だが、見かけるようになってから劇的に増えたあと、ちょっと数が落ち着いてきた(?)印象がなくもない。


アカボシゴマダラも今が過渡期のピークでやがて個体数もそれなりに(?)安定していくのだろうか。

フェレットの嗅覚

グランジ(ノーマルフェレット・♂)は他のフェレットが散歩したあとを嗅ぎながら正確にトレースして歩いたり、土の下に隠れているカブトムシやヒキガエルをニオイをたよりに掘りだすなど、嗅覚は優れていた。


フェレット漫画:最後っ屁対決!?より

あるとき、散歩仲間のフェレットたちと遊んでいるうちに、1匹がつけていた首輪がとれてなくなってしまったことがあった。4人の大人(人間)が30分ほど探したのだけれど見つからない。しかし翌日、ふたたびその場所を訪れたところ、グランジは(ニオイを嗅いで)あっというまに落ち葉に埋もれていた仲間の首輪を見つけだした──なんてこともあった。

ニオイに反応するグランジ


フェレットが視力よりも嗅覚に優れていることをうかがわせる1シーン。
散歩中のグランジが急にニオイに反応し、銀紙に包まれていたガムをみつけだすところが映っている。視覚ではなく嗅覚でターゲットをみつけだしている点に注目。
拾い食いをしようとしていたので、あわてて回収。フェレットは異物食いが原因で腸がつまって手術をうけることの多い動物だ。こうしたモノを拾い食いしないように散歩中は眼が離せない。

※フェレット漫画『ふぇレッツ・ゴー』ほか ※カラー加筆復刻版
しっぽの役割:編(フェレット:尾の役割&しっぽ振りの意味)
超魔術イタチ:編(&動画【超魔術イタチ】/ケバエ幼虫との遭遇)
グランジ目線で散歩:編(&グランジが散歩した距離/動画【快走!散歩派フェレット】)
イタチと迷信!?:編(イタチは不吉!?)
ニオイでほんろう:編(最後っ屁対決!?/&【イタチのさいごっぺ】について)
すっげ~:編(最大のハプニング!?)
忍者イタチ:編(&忍者イタチ動画)
『フェレットinジャケット』(フェレット漫画第1作)
ハムスペ新人まんが大賞受賞作:編
『フェレットのいる風景』

ミミナガハリネズミ(オオミミハリネズミ)





昔飼っていたミミナガハリネズミ(オオミミハリネズミ)。
栗のイガのようなハリの鎧にすっぽり体が包まれてしまうのがおもしろい。
僕が飼っていた頃はハリネズミはモグラ目(食虫目)に分類されていたが、その後ハリネズミ目として独立していたことを最近になって知った。

以前、ある子ども向けテレビ番組の中で「ハリをもつネズミは?」というクイズが出題されたことがあった。
正確に(分類的に)答えるなら「ヤマアラシ」だろう。ヤマアラシはネズミ目の動物で、ハリネズミは当時まだモグラ目に分類されていたように思う(2005年頃にハリネズミ目として独立したらしい)。さらにハリモグラという動物がいるが、これはモグラ目ではなくカモノハシ目(※かつてのモグラ目=食虫目は現在ない)。このあたりは名前と分類が違っていたりして、ちょっとややこしい。
この問題は子どもには難しいのではないかと思ったが……「ハリをもつネズミは?」の答えは(そのテレビ番組では)「ハリネズミ」となっていた。
この番組を見た子はハリネズミをネズミの仲間だと思ってしまっただろう。ちょっと不適切なクイズだったように思う。

ネズミのようであり、そうでない……そういった部分も含めて元々ハリネズミはフシギで面白い動物だと思っていた。そして1994年4月、ペットショップで偶然ミミナガハリネズミ(オオミミハリネズミ)を目にして、その大きな耳のキツネ顔にひかれてお迎えした。
ユニークでおもしろい動物だったが、現在ミミナガハリネズミは日本では入手しにくい状況らしい。そんなことも最近知って、ある意味貴重かもしれない(?)1994年飼育当時の動画をアップしてみたしだい(※動画の字幕内容は飼育当時の情報/現在ハリネズミはハリネズミ目に分類されている)。



この個体をお迎えした頃、創刊まもないペット雑誌《アニファ》の取材(カメレオン)を受けており、このハリネズミの写真も提供し2号に掲載してもらったなんてこともあった。1996年10月号にはハリネズミの特集が組まれ、その取材も受けている。
ちなみに、これらの取材にみえたカメラマンが故・関根史郎さんだった。関根さんは2001年1月、大久保駅で、ホームから転落した男性を助けようとして韓国人留学生の李秀賢(イ・スヒョン)さんと線路に飛び降り、電車にはねられて亡くなっている。取材にみえた関根さんは実直な印象の人だった。改めてご冥福をお祈りしたい。

当時はハリネズミ飼育書も出ていない頃で、ハリネズミの飼育情報は少なかった。エキゾチックアニマルの飼育書の1項目として、あるいはペット雑誌の特集なとで取り上げられるくらいだった。
1997年に誠文堂新光社から『ハリネズミクラブ』という飼育書が出版されたが、この本が国内初のハリネズミ専門の飼育書だったのかもしれない。
その後しばらくハリネズミから離れていたのだが、最近、やはり誠文堂新光社から『ザ・ハリネズミ』(大野瑞絵・著/2009年)という飼育書がでていることを知った。今はハリネズミを飼ってはいないが、書店で見て内容が充実していたので購入。僕がミミナガハリネズミを飼育していた頃に、こんな本があったらなぁ──と思わないでもない。


K-POPの人気グループKARAのハン・スンヨンさんがハリネズミを飼育しているというのを最近知った。ハリネズミの人気は高まっているのかもしれない?
ハリネズミを飼っている、あるいはこれから飼う事を考えている人には『ザ・ハリネズミ』はオススメの1冊である。

コノハムシの体色変化

枯れ葉色のコノハムシ

ウチで飼育中のタイ産コノハムシは現在4代目。初代の3匹が全てメスで、単為生殖をくり返してきたので全てがメスである。
餌はシラカシとアラカシ──常緑樹なので、その葉はいつも緑(若葉は赤いが水差しすると日持ちが悪いので、緑の葉がついた枝をセットしている)。こうした環境で飼育していた我が家のコノハムシは、これまで全て緑だった(孵化して何日かは赤)。

だか最近1例だけ、枯れ葉色になったコノハムシがいる。
この個体は脱皮不全で葉にうまくとまっておれず、床面にいることが多かった。コノハムシを入れたプラケ容器は塗装していない木の棚に乗せてあり、透明な床の下は枯れ木・枯れ葉の色に近い。
そうしたことが影響してだろうか、床で過ごす脱皮不全個体の体色が枯れ葉色に変化したのである。




この個体は、脱皮不全で前脚と頭が古い殻からぬけきれずに固まってしまっていた。我が家のコノハムシの2齢以降の死亡原因のトップは脱皮不全である。「不全」の具合からして、この個体もダメかと思っていたのだが……その状態で何日か生きていた。固まった抜け殻を壊して身動きできるようにしてやったが、右前脚を失い左前脚もまともに使えない状態だった。葉に乗せてやると不自由ながら葉を食いだし、なんとか生き延びていた。


コノハムシには再生力があるので、次の脱皮がちゃんとできれば(右前脚は再生するだろうから)もう大丈夫だろうが……この体でちゃんと足場を選んで脱皮できるのかが心配だった。
果たしてこの個体は次の脱皮でまた失敗。右前脚は小さいながら再生していたものの、左前脚と左中脚を失い、さらに左後脚は抜け殻の中に残ってしまってうまく使えないという前にも増して不自由な状態になってしまった。

これでは歩行もままならない。葉にうまくとまっておられず、床に降り(落ち)がちとなった。それでも餌の葉を床に届くようにセットすると、それを食べて生きながらえているといった状況である。
そうしているうちに体色の緑が薄くなって枯れ葉色に変化していったわけである。


枝から落ちた木の葉が枯れていくかのような変化は驚きであり、この体色変化が脱皮を経ずに起こることにも驚いた。

実はコノハムシがとまる葉によって体色を返るという事は、かわはぎさんが実験で確かめている。
枯れた葉にとまっているとコノハムシは黄色っぽくなり、緑の葉にもどすと体色も緑に戻るという。そして赤い葉(レッドグァバ)で育てる実験もしている(※)。画像を拝見すると黄色を経てオレンジ色になるらしい。


常緑樹で育てている我が家では緑にしかならないものと思っていたが、はからずしも、我が家でも「枯れ葉色」が出現したので、いちおう記録としてアップしておく。

それにしても、この体色の変化は何によって起こるのだろう?
コノハムシは「眼で見て」周囲の色に体色を似せているのか?
眼を塞いだり、あるいはサングラスのようなものをつけても体色の変化が起こるのか、実験で確かめてみたい気もするが……そこは一般民間人なので、あまり虫に失礼な事はできないのである……。

脱落した前脚は緑色のまま

床に降りたコノハムシ本体は枯れ葉のように変色したが、数ヶ月前の脱皮で脱落した前脚(枯れ葉色のコノハムシとは別個体のもの)がまだ緑色をしていたので現在の画像を追記しておく。何によって体色の変化が起こるのか……フシギである。