FC2ブログ

小動物などの記事 (2/5)

小動物など~メニュー~

※【昆虫】や【フェレット】を除く小動物のタイトル(クリックで記事へ)をまとめてみた。
【小動物など】の書庫をクリックすれば一覧ページが表示されるが、リストは複数ページに分割されてしまう(該当タイトルは1ページにまとめた方が便利)。また他の書庫に収めた小動物関連記事(◎)も加えてまとめておきたいと思って作ってみたしだい。


小動物など(昆虫・フェレットを除く)メニュー

カメレオン~捕食・体色変化&観察動画~
カメのヘソ!?
疑問:ヤマカガシが《相手の目を狙って毒液を飛ばす》説
ミミナガハリネズミ(オオミミハリネズミ)
ミミナガハリネズミ驚異の反射神経
ヒバカリ(ヘビ)の飼育プチ記録
幼蛇と成体・模様が異なる理由:アオダイショウ
Myカメレオン映像TVに…ならず
【ヒバカリ】名前の由来考
うちゅうのモグラ捕獲!?!
親とは似てないシマヘビ幼蛇
ニホンヤモリの瞳孔
ヒバカリ幼蛇の捕食
サファイア・ブルーなヒガシニホントカゲ幼体
なんちゃってフタオトカゲ!?
トカゲの尾は何度も切れる!?
ヘビの抜け殻&アオダイショウ幼蛇
ヒガシニホントカゲの捕食
穴を掘るヒガシニホントカゲ
ヒガシニホントカゲ~《分類》雑感
猫目のアオダイショウ!?
日光浴するニホンヤモリと卵
珍事記事、ハリネズミではなくヤマアラシ
日本テレビ『ZIP!』でハリネズミ
外来種を悪とみなす見方についての違和感
逃亡ヘビ事件

トップーページにも各ジャンルの主なタイトル(記事にリンク)をまとめてある。

ヘビの抜け殻&アオダイショウ幼蛇

ヘビの抜け殻&脱皮主のアオダイショウ幼蛇

前記事の石垣でヒガシニホントカゲハリサシガメを撮っていたところ、まだ新しいヘビの抜け殻を見つけた。

セミの抜け殻などは成虫が脱出するさいに背中が裂けているが、ヘビの抜け殻は全体がほとんど無傷で残っていることがある。この抜け殻は残念ながら(?)途中で切れていたが、すぐ近くに残りがあった。

実はこの↑抜け殻の近くに脱皮主と思しきアオダイショウ幼蛇がいたのだが、カメラを近づけると石垣の奥に隠れてしまい、抜け殻との2ショットは撮ることができなかった……。
しかし、しばらくすると近くの石垣の隙間から現れた。


アオダイショウの幼蛇は成体とは違った模様や体色をしているので、一見別種のヘビに見える。幼蛇のはしご模様が、マムシの銭形模様に間違えられるらしく、しばしばマムシと誤認されている。マムシの瞳孔はネコのように縦長だがアオダイショウの瞳孔は丸い。

ヘビは二股に分かれた舌をよく出し入れする。これは舌で集めた空気中の化学物質を口蓋にある一対のヤコブソン器官(嗅覚器官)へ運んでニオイを感知するため。

ヘビは手足がないのに実にスムーズに移動することができる。くねらせた体の要所要所で体を押し当て一定方向(頭の方向)に体を滑らせ続けることで前進できる。下から上への移動も滑るように(実際に滑らせて)自由自在。
ちなみに幼蛇とはずいぶん印象が違うアオダイショウの成体↓。

アオダイショウの幼蛇と成体ではなぜ模様が違うのかふしぎなところだが……以前、これについて考えてみたことがある→【幼蛇と成体・模様が異なる理由:アオダイショウ

ヘビの抜け殻はヘビ本体よりも長くなる

ヘビは体をくねらせて一定方向(頭の方向)に滑る(進む)ことができるが、滑る方向を決めているのが腹板と呼ばれる幅の広いウロコだ。今回の抜け殻で見てみると↓。

腹板はヘビの腹側(つまり地面などと接する部分)の幅の広いウロコ。継ぎ目が前の腹板の下に重ねられているので、頭方向へは抵抗なくスムーズに滑るが、尾方向には腹板の後縁がひっかかってブレーキとなる。つまり腹板が逆進防止のストッパーの役割りをはたしている。
抜け殻の頭を見ると、眼をおおっていた透明なウロコもいっしょに脱皮しているのがわかる↓。

半透明のウロコ(体鱗)の間に見える白っぽい部分は、普段ウロコの下にたたまれている皮膚で、大きな獲物を呑み込んだときなどに拡張する。脱皮のさいには、このウロコの下にたたまれている皮膚も伸ばされていくことになり、そのため抜け殻はヘビ本体よりも長くなる。

ヘビの脱皮は鼻先から始まり、頭をおおっていた古い表皮がめくれ上がり、パーカーのフードをはねあげたように後屈する。その反転した頭が古い体を呑み込んで行くような形になる。ストッキングを脱ぐように古い皮を裏返しながら脱皮は進むので、抜け殻を傷つけることなく本体が脱出できるわけだ。脱ぎ終えたヘビの抜け殻は裏表が逆転している(抜け殻↑では頭の外側だった面が内側になっている)。

(※↑【脱皮マジック】より再掲載)

余談だが……ヘビの脱皮は本体より抜け殻が長くなるのに対し、昆虫の脱皮では抜け殻より大きな本体が現れたりする……これにもビックリだ。

(※↑【脱皮マジック】より再掲載)

トカゲの尾は何度も切れる!?

トカゲ密度が高い石垣

何度も記している通りハリサシガメが見られる石垣はトカゲ密度が高い。

あちこちで日光浴しているヒガシニホントカゲ──かつてニホントカゲと呼ばれていたものが今では3種類に分けられ、東京で見られるのはヒガシニホントカゲということになるらしい。


ヒガシニホントカゲにまじってニホンカナヘビの姿もチラホラ。この石垣ではヒガシニホントカゲが圧倒的に多いが、緑地全体ではニホンカナヘビを見かけることの方が多い。



トカゲの尾:自切と再生


日光浴するヒガシニホントカゲの中に尾が短めの個体がいた。よく見ると尾の途中から色が微妙に変わっていて尾の先端もいくぶん丸い……どうやら再生した尾のようだ。再生した尾は元の尾よりもクオリティが落ちるという印象があったので、(長さが劣るとはいえ)こんなにきれいに再生することがあるのかと意外に感じた。
この石垣で見かける多くの個体の中には、尾が切れたものや再生したものの姿もある。

「トカゲの尻尾(しっぽ)切り」という言葉(トカゲが尾を切り捨てて逃げるように、不祥事などが露見したとき、部下に責任をかぶせて上司が追及を逃れること)があるように、トカゲが尾を自ら切り落とすこと(自切)はよく知られている。
僕も、ネコに襲われたヒガシニホントカゲが尾を自切するシーンを見たことがある。切り離された尾は地面でピチピチと跳ねまわり、その動きにネコが気をとられているスキに本体は草の間に逃げ隠れた。トカゲ自切は、敵の注意を尾に引きつけ本体からそらす陽動作戦として機能しているのだと納得した。幼体の尾が目をひく鮮やかさなのも、小さいながら陽動効果を高めるためではないかという気もしている(*)。
そのヒガシニホントカゲ幼体の自切した尾↓。役割りを終えた尾をアリ達が運んでいた。

自切した後、尾は再生するが骨は再生されず、見た目も再生部分はハッキリわかることが多い。


「トカゲの尻尾(しっぽ)切り」は1度限りではない

トカゲの尾の自切&再生は子どもの頃から知っていたが、長い間それは「1回限り」のものだと思い込んでいた。
「トカゲの尾には切れやすい場所があって、そこから切れる」という知識はあったのだが……脱離節(その部位から先が自動的に脱離しやすい構造)はその1カ所だけだと理解(誤認)していた。その「切れやすい場所」で自切は起こり、再生した尾では(脱離節は無いのだろうから)2度と脱離は起こらない──そういう理解でいたのだ。

ところが……トカゲの仲間であるグリーンイグアナで、「2度の《尻尾(しっぽ)切り》」を目の当たりにして驚いたことがあった。飼育中のグリーンイグアナの尾を不用意につかんで自切させてしまったことがあったのだが……当時は「トカゲの尻尾(しっぽ)切りは1度限り」と思い込んでいた。だから再生した尾はもう切れることはあるまい──そう信じてつかんだところ、以前切れたところより上(胴に近い部分)で再び自切が起こったのだ(その後、尾は再び再生した)。
このとき初めて「トカゲの尻尾(しっぽ)切り&再生は1度限ではない」ということを知った。グリーンイグアナで2度目の自切があったのだから、ニホントカゲやニホンカナヘビでも同じことが起こりうるだろうと考えるようになった。
トカゲの尾の骨には一節ごとに「脱離(だつり)節」が並んでいるという。このどこかで自切が行われる──「トカゲの尾の切れやすい場所(脱離節)」は1カ所ではなかったのだ。
尾を自切したヒガシニホントカゲを色々見比べてみると、確かに個体によって尾が切れた位置に違いがある──これは脱離節が1カ所ではないことを物語っている。





自切後に再生する尾には骨はなく(骨の変わりに管状の軟骨が通るらしい)、従って脱離節も形成されないはずだ。(脱離節がない)再生尾での自切は起こらないのだろうが、脱離節を温存した根元近くのオリジナル部分での自切はあり得るということだろう。

最初の自切のさいに残った尾に脱離節が温存されていれば、そこで2度目の自切は起こりうるだろう──今はそう考えている(グリーンイグアナでは確認しているがヒガシニホントカゲやニホンカナヘビでは未確認)。
余談だが、自切したのち再生した尾が二股になることもあるようだ……。

(※↑【なんちゃってフタオトカゲ!?】より)

ちなみに、かつて飼っていたグリーンイグアナ↓。




なんちゃってフタオトカゲ!?

第2のしっぽ?なんちゃって双尾トカゲ!?


尾が二股に分かれたトカゲがいた。
猫又ならぬトカゲ又!? 双頭のヘビならぬ双尾トカゲ!?!


これは再生した尾が二股に分かれていたヒガシニホントカゲ。尾が2本あるトカゲは時々みつかるようだ。
トカゲの仲間は敵に襲われた時など自ら尾を落とすことがある(自切)。切り離された尾はピチピチと跳ね回って敵の注意を引きつけ、そのスキに本体は逃げる──捨て身ならぬ捨て尾の陽動作戦というわけだ。切れた尾は再生するが、自切が中途半端で(?)捨てたはずの尾が完全に切れていない状態で新たな尾が再生すると尾が2本のトカゲができあがる。また、自切後、再生した尾が傷つくなどすると尾が2本できることもあるそうだ。
この個体も再生した部分で尾が二股に分かれていた。一つは短めだが、背面に突き出しているのでサメの第2背ビレっぽくて、ちょっとカッコ良かった。

このなんちゃって双尾トカゲがいたのは、雑木林沿いの石垣。最近ハリサシガメを見に行く場所だ。この石垣はトカゲ密度が高い。

ただ、いつでもたくさん見られるわけではなく、いるときには石垣のあちこちで目にするのに、いないときはほとんど見かけない(炎天下で石垣が熱く焼かれているときは少ない)。
この時は曇りがちで(あまり暑くなく)石垣のあちこちでヒガシニホントカゲの姿が見られた。その中に、なんちゃって双尾トカゲを見つけたので撮ってみたしだい。
瑠璃色に輝く尾が美しいヒガシニホントカゲの幼体(*)もでていた。

また獲物を探して活発に動く個体も多く、蛾やイモムシ、ミミズなどを捕食するシーンも見られた。中にはシオヤアブを捕まえた個体もいた。

シオヤアブはスズメバチやオニヤンマも捕食するそうで「最強の暗殺昆虫」なんて呼ぶ向きもあるみたいだが……そんな相手をハンティングするヒガシニホントカゲ、あっぱれ!
ピンチの時には自ら尾を切り離して逃げる──そんな大胆な生存戦略まで取り入れて生きのびてきたヒガシニホントカゲ。つまりそれだけ狩られることが多い小動物なのだろう。しかし、そんなヒガシニホントカゲも立派なハンターであることを見せつけるシーンであった。

サファイア・ブルーなヒガシニホントカゲ幼体

青く輝く尾が美しいヒガシニホントカゲ幼体


ヒガシニホントカゲの幼体は小さくてかわいらしい。そしてびっくりするほど美しい。黒いボディーに金色のライン&ブルーに輝く尾は宝石のようだ。僕が持っている図鑑では【ニホントカゲ】と記されているが、今はそれが3種類に分けられ、東日本に分布しているのは【ヒカシニホントカゲ】になるらしい。



ヒガシニホントカゲの幼体はとても美しいのだが、これまでほとんど撮っていなかった。というのも、警戒心が強く敏捷なので、カメラを向てもすぐ逃げられてしまっていたからだ。めずらしい生き物でもないので「別に今撮らなくてもいいや」とすぐにあきらめ、《いつでも撮れる感》から「そのうちキレイに撮れそうな場面にであったら、その時撮れば良い」と放置していた。
それが先日、ヒガシニホントカゲの密度が高い石垣を見つけたので、狙ってみたしだい。カメラを向けたモデルの大半は逃げてしまったが、いくつかは撮ることができた。

このように幼体↑はあざやかだが、生体↓になると地味な色合いになる。


ヒガシニホントカゲ幼体の捕食

ちょうどイモムシを捕食した幼体がいたので食事シーンを追ってみた。不鮮明な画像もあるが、順を追って並べてみる。







完食すると口のまわりの泥を落として終了。食事時間は1分40秒ほどだった。

食事シーンを見ることができたが、こんなシーンも……↓。


幼体の尾が目をひくほどキレイな理由

ヒガシニホントカゲ幼体は頭~胴の部分は黒地に金のラインは鮮やかだ。これは物陰にかくれて体の一部がのぞいた状態では明暗で分断されてボディーラインを隠蔽するような効果がありそうだ。そして何といっても目をひくの青光りする尾──これには、天敵に襲われ尾を自切したさいに、天敵の注意を切り離した尾に集める陽動的効果があるのだろう。
「トカゲのしっぽ切り(トカゲが尾を切り捨てて逃げるように、不祥事などが露見したとき、下位の者に責任をかぶせて、上の者が追及から逃れること)」なんていう言葉があるが、ヒガシニホントカゲも天敵に襲われるなど危険を感じると自ら尾を落として逃げる。切り離された尾はピチピチ跳ねまわって敵の注意をひく。その間に本体は逃げるという寸法だが、離脱して跳ね回る尾は目立つ方が陽動効果は高い──そう考えると、逃げ隠れる側の頭と胴は明度が低く、敵の注意をひくべく尾が目をひく輝きを放っているのも合点がいく。
トカゲの尾の骨には一節ごとに特別な割れ目が入っていて、そこで離脱するしくみになっているという。切れた尾は再生するが、再生した尾には骨はないため再生部分での自切は起こらないらしい。
再生した尾は元の尾ほどキレイではなく短くなりがちなので見てわかる↓。