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昆虫などの記事 (1/119)

メタリックな美麗昆虫10種

メタリックな輝きを放つ美しい昆虫
昆虫の中には金属的な光沢や宝石のような輝きを持つものがいる。これまでに僕が撮った画像の中からきれいな昆虫を10種ほどまとめてみた。

01銅猿葉虫A
メタリックな光沢が美しい宝石のようなアカガネサルハムシ(体長7mm前後)。美麗昆虫として名高いヤマトタマムシ(体長30〜41mm)に比べるとぐっと小ぶりだが、鮮やかな輝きはひけをとらない。光沢昆虫は見た目の美しさを画像に収めるのが難しい。まぶしく輝く部分に露出を合わせると他の部分が暗くなってしまうし、他の部分に露出を合わせると輝きの部分が白っぽくとんでしまい実際の輝きが伝わりにくい。そんな中で比較的〝輝いている感じ〟がうまく撮れたかと思われた1枚⬆だったが……残念なことにこの個体は右触角の先が2節ほど欠けていた。これ⬇は別個体。
02銅猿葉虫B
成虫が現れるのは5〜8月。ノブドウやエビヅルでよく見かける。成虫は葉を食べているが、幼虫は根を食べるらしい。ありふれた虫ではあるけれど、〝身近に見られる美麗昆虫〟というところが良い。
03銅猿葉虫C
余談(ジョーク)だが……アカガネサルハムシの「サル」を「申(さる)年」にかけて年賀ブログに登場させたことがあった。「サル」を「申」と記せば「アカガネ申ハムシ」→「アカガ 神 ハムシ」(亜科が神ハムシ)と読めなくもない!?

04タマムシ@葉
メタリックな輝きを放つ美麗昆虫といえばタマムシ(ヤマトタマムシ)を思い浮かべる人が多いだろう。国宝の「玉虫厨子(たまむしのずし)」は有名だし、見る角度によって色合いが変化するメタルカラーから「タマムシ色」などという言葉もある。漢字表記では「玉虫」──この「玉」は「玉石混淆(ぎょくせきこんこう)」の「玉(ぎょく)」──宝石のことだろう。あるいは「吉丁虫」とも書き、縁起の良い虫ともされる。

タマムシのメタルカラーは体の表面が多層薄膜構造になっていることから生み出される光学的な色彩らしい。これはオスがメスを見つけるのに役立っているそうで、タマムシの大きな眼を見ると視覚依存度が高そうなこともうなずける。
また、キラキラ光ることは鳥に対して忌避効果があるとも言われている。鳥除けを目的に田んぼに設置された反射テープやCDなどを見ると、そういった効果もあるのかもしれない。自然界では捕食者にとって餌となる生き物は目立たないように進化したものが多く、逆に「目立つものは警告的意味合いを持つ」生き物が多い。それでキラキラ光って遠くからでもよく目立つものは警戒したくなるのかもしれない。

しかし、この〝目立つこと〟が「はったり」だと見破られ、エサになることがひとたび認識されてしまえば、逆に目立つことで狙われやすくなるというリスクがあるはずだ。ヤマトタマムシの金属光沢による忌避効果がいかほどのものか……じゃっかん疑問を感じないでもない。というのは、以前、タマムシが産卵に来る伐採木置き場で、日中、腹を食われたヤマトタマムシを見たことがあったからだ。そばからカラスが飛び立ったので、そのカラスが伐採木置き場にやってくるヤマトタマムシを待ち受けて捕食していたのではないかと考えた。この場所で何度かカラスを見ている。
05タマムシ腹欠A
06タマムシ腹欠B
この腹の無いタマムシはしきりと脚を動かし、こんな状態になりながら上翅を開いたり閉じたりしていたから、まだ被害にあってさほど経っていなかったのだろう。小さなアリが来はじめていたが、まだ少ない──時間が経っていればもっとたくさん集まっていたはずだ。日中に、こんな食い方をするのはカラスではなかろうか?
カラスはカブトムシやクワガタが集まる樹液ポイントを覚えているようで、その近くで腹の無いカブトムシやクワガタがもがいている姿をよく目にする。頭の良いカラスなら同様にタマムシが飛来する産卵ポイントを覚えていて待ち構えて捕食していてもおかしくない気がする。

本来(?)鳥にはキラキラ光る物を警戒する本能が備わっているのかもしれないが……中には冒険家の個体(?)がいて、手を出してみたら「食える」ことがわかり、一転して狙うようになる──というケースもあるのかもしれない?

07青斑玉虫A
ヤマトタマムシほど派手ではないが、深緑色の光沢があるアオマダラタマムシ(体長17〜29mm)。春に見つかるのは越冬個体なのか赤紫色がかっていて美しい。同じ個体を別アングルで撮影⬇。
08青斑玉虫B
見る角度によって赤紫に輝く部分と緑色に輝く部分が変化する。この角度からは体の右側で赤みが強く左側は緑色に見える。
アオマダラタマムシの飛翔の瞬間(別個体⬇)。腹の背面はこんな色。
09青斑玉虫C

10六星玉虫A
ヤマトタマムシに比べるとかなり小さいし地味なムツボシタマムシ(体長7〜12mm)。背中に並んだ6つの紋は凹んでいて見る角度で色合いが変わる。翅を閉じた通常の姿は地味なのだが……飛翔時にあらわになる腹の背面がエメラルドのように美しい。
11六星玉虫B
12六星玉虫C
初めて宝石のように輝く腹の背面を見た時は、通常の地味な姿との格差に驚いた。飛翔時に目立つこの輝きは配偶相手を見つける標識として役立っているのかもしれない。輝くことで天敵の鳥などに狙われやすくなりそうな気もするが、そのさい標的にされる〝エメラルドの輝き〟は着陸して翅を閉じてしまえば消えてしまう──目立つ標的を見せておくことによって(天敵はその目立つ特徴にターゲットを絞る)かえって(翅を閉じたときの)隠蔽効果を高める陽動的な効果もありそうな気がする。
トカゲが尾を自切して敵から身を守ることは良く知られているが、ニホントカゲの幼体の尾もサファイアのように輝いている。切れた目立つ尾に敵の注意を向けさせて捕食を逃れる──同じような《陽動効果》をムツボシタマムシのエメラルドの腹にもあると考えるのは、そう不自然なことではないだろう。前述のヤマトタマムシが(忌避効果があると言われる?)〝目立つ輝き〟を持ちながら食われてしまうケースがあることを考えると、翅を閉じることで〝目立つ輝き〟をOFFにできるムツボシタマムシの対捕食者戦略(?)は理にかなっているように思われる。

13赤脚大青天牛A
アカアシオオアオカミキリ(15〜30mm)も金緑色に輝く美しい昆虫だが、アカガネサルハムシやタマムシの輝きとは質感(?)に少し違いがある。タマムシなどは滑らかな表面が輝いているように見えるが、アカアシオオアオカミのきらめきはざらついた表面で光が細かく反射しているような感じがする。実際に拡大すると、輝く頭部・前胸・翅鞘(上翅)には細かい凹凸があるのがわかる。
14赤脚大青天牛B
15赤脚大青天牛C
反射面の細かい凹凸が無数の反射光の点をつくり、キラキラした輝きを生み出している。

16ルリカミキリA
ルリカミキリ(9〜11mm)は橙色の体に瑠璃色にかがやく翅鞘(上翅)が美しい。カマツカ・ナシ・ヒメリンゴなどのバラ科植物につくらしいが、ホスト(寄主植物)のひとつベニカナメモチの植込みが増えたことで、最近は住宅街でも見ることができるようになった。小ぶりでSD(スーパーデフォルメ)風のボディラインも可愛らしいカミキリ。

17陣笠葉虫A
ジンガサハムシ(7〜9mm)はコンタクトレンズのようなボディラインを持ち、光を反射する金色の部分と光を吸収する黒い部分、そして光を透過させる透明部分を兼ね備えたユニークな昆虫。食草であるヒルガオの葉の裏にとまっていることが多い。陽にあたると金色の部分がキラキラ輝いて美しいのだが、すぐ葉の裏に隠れたり飛んだりするのでなかなかきらめく姿を撮らせてもらえない。あまり良い画像が残っていなかった……。
セモンジンガサハムシ(6mm前後)は黒地に金色の「X」模様のコントラストが美しい。こちらはサクラの葉の裏にとまっていることが多い。
18背紋陣笠葉虫A
トレードマークの「X」模様が金色に発色するまで羽化してから20日ほどかかるらしい。

19青口太亀虫A
狭山丘陵ではよく見られるアオクチブトカメムシ(16〜23mm)もややザラっとした感じの表面が光を反射してきらめく奇麗なカメムシ。蛾の幼虫などを捕えて体液を吸う。日陰で撮るとキラキラ感がなかなかでず、陽が当るところで撮ると、まぶしく輝く部分がとんで、そうでない部分がつぶれがちになるので、見た目の美しさを画像で再現するのが難しい。
20青口太亀虫B
光の当たるとざらつきのある表面に細かい反射光の点がちりばめられたようにキラキラ輝く。見る角度で、緑〜赤の色合いが変わる。

21赤筋金亀虫A
アカスジキンカメムシ(18mm前後)は、メタルグリーンのボディに赤い模様が鮮やかな美しいカメムシ。きらめくメタルグリーン部分は、黒地に小さな輪紋が敷きつめられたように広がっている。タマムシのメタルカラーは標本になっても(死んでも)保たれるが、カメムシは標本にすると色褪せてしまうようだ。
ところが、色褪せたアカスジキンカメムシ(死骸)も、水分を与えると美しさがよみがえる。クモの巣に引っかかっていたアカスジキンカメムシの残骸──すっかり黒くなった前胸を水を含んだ筆で濡らしてみたところ、すぐにメタルグリーンの輝きが復活したので驚いたことがあった⬇。
22赤筋金亀虫B実験
アカスジキンカメムシは、羽化や脱皮をしたあとの《抜け殻を落とし》でよく観察した、僕にとっては馴染みのあるカメムシだ。

メタリックな輝きが美しい昆虫と言えば、セイボウ(青蜂)の仲間も目を見はるものがある。金属光沢のあるボデイに凹面鏡のような点刻がほどこされ、さらに光の粒に包まれたような輝き方をする。これは先日【宝石蜂セイボウ:輝きの秘密と生活史考】でプチまとめ記事にしているので、そちらをご覧あれ。



虹色の輝き!アカガネサルハムシ
タマムシとコガネムシ
輝くアオマダラタマムシと銀の蛾
エメラルドを隠し持つムツボシタマムシ
変化する輝き!?アカアシオオアオカミキリ@葉
可愛い悪役!?ルリカミキリの産卵
金色に輝くジュエリー昆虫
ゴールドX:セモンジンガサハムシ
アオクチブトカメムシの輝き
アカスジキンカメムシぷち実験で輝き復活
カメムシの奇行!?抜け殻落としプチまとめ
宝石蜂セイボウ:輝きの秘密と生活史考
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宝石蜂セイボウ:輝きの秘密と生活史考

Jewel wasps(宝石蜂)…セイボウの仲間
過去に昆虫関連の記事をずいぶん投稿してきた。虫見に出て撮るたびに記事にしていたので、同じ種類があちこちに分散していたり、他の昆虫の記事に紛れていたりしている。あらためてまとめておいてもいいかなと思うものもあって、とりあえず、これまでに撮った美麗昆虫の中でもメタリックな輝きをもつセイボウ(青蜂)=【jewel wasps(宝石蜂)】(英名)のぷちまとめ(といっても4種)。この仲間は日本に38種類が生息しているそうだ。

メタリックな輝きが魅力のイラガセイボウ
01イラガセイボウ1
イラガセイボウ(イラガイツツバセイボウ)はグリーン〜ブルーのメタリックな輝きを放つとても美しいハチ。体長は9〜12mmほど。画像ではわかりにくいが、実際にはかなり輝いて見える。金属光沢の昆虫は見たままの美しさを画像に記録するのが難しい。さらにハチなのですぐに飛ぶので接写するのに苦労する……。この個体は左翅を欠損していたので飛ぶことができず、じっくり撮ることができた。
02イラガセイボウ2
体の表面には金属光沢があってそれだけでも充分美しいのだが、この体表面には点刻と呼ばれる微細なくぼみが密集していて、これが凹面鏡のように〝どの角度から見ても点刻内には反射光が映る〟しくみになっている。このためキラキラ輝く〝光の粒〟を全身にまぶしたように見える。
03イラガセイボウ3
点刻内に明るく輝く〝光の粒〟を撮ろうと露出を絞ると、地色のメタルグリーンが黒っぽくつぶれ〝光の粒〟は白っぽくとんでしまう(やはり翅を痛めていた別個体⬇)。
04イラガセイボウ4
05イラガセイボウ5
腹端に5つの歯状突起が見える⬆──これが別名:イラガイツツバセイボウの「イツツバ(5つ歯)」の由来。腹端の歯数はセイボウの種類を見分けるポイントの1つ。セイボウの仲間はふつう「竹の筒やカミキリの脱出孔、土で作った巣などに捕えた虫(幼虫の餌となる)をたくわえ卵を産みつける寄生蜂」に寄生するのだが、イラガセイボウは例外的に蛾(イラガ)に寄生する。母蜂はイラガの硬い繭に孔をあけて前蛹に産卵するという。イラガの幼虫は刺されると(触れると)痛い虫としてよく知られている⬇。
06イラガ幼虫&繭再
イラガセイボウは北進昆虫で、明治から昭和の初期にかけては九州のみにしか記録がなかったそうだ。関東で見られるようになったのは戦後のことらしい。

虹色の蜂:セイボウ(青蜂)ならぬレインボウ(レイン蜂)!?
07ツマアカセイボウ
ツマアカセイボウは体長:6〜12mmほどのハチ。腹の虹色に輝くメタルカラーが美しい。《セイボウ(青蜂)》というより《レインボウ(レイン蜂)》と呼びたくなる。腹部末端の歯状突起は4歯。宿主はシブヤスジドロバチ。

08ムツバセイボウ1
ムツバセイボウは体長:10〜12mm。このハチも腹のあざやかなグラデーションが美しい。
09ムツバセイボウ2
この画像⬆では判りにくいが腹部末端の歯状突起は6歯──和名の「ムツバ(六歯)」はここから。
グルーミングで翅をつくろうときに腹が見える⬇。この個体は小さな白いダニをつけていた。
10ムツバセイボウ3
ムツバセイボウの宿主はヤマトフタスジスズバチ・オオフタオビドロバチ。
カミキリの脱出孔を利用したヤマトフタスジスズバチ(フタスジスズバチ)の巣の近くでカッコウのように托卵(たくらん)の機会をうかがうムツバセイボウ⬇。
11ムツバセイボウ4
ムツバセイボウはスキを見てヤマトフタスジスズバチの巣にもぐりこんで産卵。孵ったムツバセイボウの幼虫は、ヤマトフタスジスズバチが(自分の子のエサとして)貯蔵した蛾の幼虫(メイガ・ハマキガ・キバガ・ヤガなど)を食べて成長する。

12ミドリセイボウ1
欄干にとまったミドリセイボウ。陽が当ると点刻内の反射光が光の粉をまぶしたようにきらめいて美しいのだが──画像では白っぽい点になってしまう。
13ミドリセイボウ2
ミドリセイボウの体長は10〜13mm。腹部末端の歯状突起は5歯。宿主はヤマトルリジガバチ。

セイボウの生活史はどのように誕生したのか?
まず、狩り蜂がどうして幼虫のエサとなる特定の宿主(寄主)を選択するのか……僕の素人想像にすぎないのだが、《狩り蜂は幼虫時代に食した獲物の味やニオイを記憶しており、母蜂になるとそれを頼りに獲物を探し出し、狩って卵を産みつける》のではないか?
そう考えると、なぜ《セイボウが他の狩り蜂(寄生蜂)の巣(わが子のために蓄えたエサの貯蔵庫)にもぐり込んで〝カッコウの托卵〟のようなことをする》ことになったのか説明できる気がする。
仮に──セイボウの祖先Aは蛾の幼虫などに直接卵を産みつけていたとする。その卵がついたイモムシを後からきた狩り蜂Bが狩って巣に運びこむこともあっただろう。すると巣の中で孵化したAは、BがBの幼虫のために貯蔵した豊富なエサを食べ、しかも野外で育つよりも安全にBの巣の中で育つことができる。Aは親になると、自分が育ったエサと環境(巣)のニオイ覚えていて、Bの巣を探してそこに卵を産むようになった──というシナリオは、合理的に思われる。
Aにとっては、それまで通り野外のイモムシに寄生して育つよりも、Bの巣で育つ方が生存率は高いだろう。生存率が高い方が進化の中で選択されて現在の《狩り蜂(寄生蜂)にもぐりこんで卵を産みつける》というセイボウの寄生スタイルが確立したのではないだろうか。

ハチに寄生するのが主流のセイボウ類の中で、例外的にイラガに寄生するイラガセイボウは「寄主の種類」でみると「蜂と蛾」でかけ離れているが、これも前記の前提にたてばそう不思議ではなのかもしれない。すなわち、セイボウの祖先Aが卵を産みつけたイモムシが、Aの孵化より先に蛹化してしまうケースがあったとする。チョウや蛾の幼虫は蛹化するときに脱皮をするので、そのさいに脱ぎ捨てられた抜け殻いっしょに孵化前の卵もエサから脱落して死んでしまうことになる。しかし、イラガの場合、幼虫は蛹化する前に繭を作り、繭の中で脱皮をするので、Aの卵はイラガの蛹とともに繭の中に残ることができる。それでイラガを食って育ったAの幼虫は、親になると自分が育ったイラガの繭のニオイをたよりに産卵ターゲットにイラガの繭を選択するようになった──と考えれば筋は通る。
蛹化する前に繭を作る蛾は他にもいるが、多くの蛾が作る繭とイラガの繭は質感的にずいぶん違う。仮に繭の中で寄生に成功して育つことができたとしても、成虫になったAが繭を破ることができなければ子孫を残せない。その蛾の繭は産卵ターゲットとなり得ないことになる。それがイラガの繭では成虫になったハチのアゴで食い破ることができたために、宿主としてイラガを選択することができたのかもしれない。

本当のところはわからないが、そんな可能性を想像してしまう。美しいセイボウの風変わりな生活史をみると、ついあれこれ考えてしまう。



メタリックに輝く虹色のハチ ※ツマアカセイボウ
宝石蜂(jewel wasps)セイボウ ※ミドリ・クロバネ・ツマアカセイボウ
宝石蜂セイボウの生活史起源考?
托卵の機会をうかがうムツバセイボウ
ムツバセイボウふたたび
ミドリセイボウとルリジガバチ
輝くミドリセイボウ
宝石蜂ムツバセイボウ待機中
宝石の輝き!イラガセイボウ
イラガセイボウの輝き再び
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ツインテールかわいい昆虫は

「ツインテールの日」にちなんで…
本日、2月2日は、日本ツインテール協会が定めた「ツインテールの日」──なのだそうだ。某所のニュース一覧に【ツインテールかわいいキャラは】という見出しがでていた。
「ツインテール」と言えば(僕らの世代では)その名の怪獣が思い浮かぶが……これは「かわいいキャラ」ではない。ニュース見出しを見て僕の頭に思い浮かんだのはブチミャクヨコバイの幼虫だった。

01斑脈横這B再
ルリボシカミキリ〜ツインテールヨコバイより⬆

ブチミャクヨコバイの幼虫が、小さな体を水平に保ちながら左右に動かすダンスは風変わりで、これは「かわいい」と言っても良いだろう。
02斑脈横這ダンス再
ミミズクのダンスより⬆

ヨコバイの仲間がときおり見せるダンス──その意味について考えてみたことがあって、【ミミズクのダンス】ではその考察を記している。

他に「ツインテール」で思い浮かんだのはヒメハサミツノカメムシだった。こちらは「かわいい」というよりは「カッコ良い」カメムシ。きれいな昆虫なので、これも過去の記事から画像を再掲載しておく。

03姫鋏角亀虫♂再
レッドV:ヒメハサミツノカメムシより⬆


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今季初フユシャク確認

今シーズン初のフユシャク(冬尺蛾)を確認
雪をかぶった富士山が見える狭山丘陵では、さほど落葉は進んでいない。葉をすっかり落とした木もあるが、まだ緑色の葉をつけたコナラやカエデもある。そんな中、今シーズンも初フユシャクを確認。今シーズン初のフユシャクはクロスジフユエダシャクだった。
今回の画像はないが……こんな蛾だということで昨年の画像から⬇。

01黒筋冬枝尺ペアA
02黒筋冬枝尺ベアB

今シーズン初のクロスジフユエダシャク:オス&メス&婚礼ダンス
昨日(11/29)、雑木林の縁で低く飛ぶクロスジフユエダシャクのオスを確認──これが今シーズン初のフユシャク(冬尺蛾)だった。とまりそうでとまらずに飛び続けるクロスジフユエダシャク♂──メスを探しているが見つからないときの飛び方だ。
おそらくオスはメスより早めに羽化しているのではないかと思うのだが、メスがいなければ飛ぶのを止めて待機状態に入る──まだ、とまっているオスが多いので(枯葉にまぎれて見つけにくいために)目にとまる個体が少ないのだろう。この日目にしたオスはこの1匹だけだった。
メスが現われれば飛翔するオスが目につくようになるはず──そう思って今日(11/30)、前日オスを確認した場所に行ってみると、10匹前後のオスが飛んでいた。そのうち数匹は比較的狭い範囲に集中しており、婚礼ダンス(はばたき歩行)をしているものもいる。メスが近くにいる──そう思って近づくと、低い植込みの枝にとまっているクロスジフユエダシャクのメスが目に入った。今シーズン初のフユシャク♀である。ふつうは落葉の葉の裏に隠れてオスを(フェロモンで)呼び寄せるのだが、まだ落葉が少ないせいもあってか、このメスはヒト(僕)の目にとまりやすい枝にとまっていた──そのおかげで、僕は婚礼ダンスでニオイをたぐって♀を探り当てるクロスジフユエダシャクのオスたちより早くメスを見つけることができた。ほどなく婚礼ダンスするオスの1匹がメスに到達し交尾が成立。今シーズン初の婚礼ダンス&ペアとなった。

この時期になると、期間限定のクロスジフユエダシャクの婚礼ダンスによるペアリングは見ておかないと……という気になるが、婚礼ダンスはいつでも簡単に見られるものでもない。オスは飛べども婚礼ダンスがなかなか始まらない……ということも少なくない。一方、たまたま通りかかった時に婚礼ダンスが始まることもある──昆虫観察は運任せのようなところがある。
それが、今シーズンは初フユシャク♀を確認したとたん、ほぼ待機時間0で初婚礼ダンスによるペア成立を観察できたというラッキーな出だしとなった。夏休みの宿題が初日に片付いてしまったみたいな感じ?


まるで別種なフユシャクの♂と♀〜冬尺蛾記事一覧

フユシャクの婚礼ダンス
クロスジフユエダシャクはなぜ隠れて交尾するのか
意外な翅の役割り!?クロスジフユエダシャク
昆虫など〜メニュー〜
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エサキモンキツノカメムシの羽化殻落とし&亀虫臭

エサキモンキツノカメムシの羽化殻落とし
先日、擬木で羽化中のエサキモンキツノカメムシを見つけた。羽化後の《抜け殻落とし》(羽化殻落とし)が観察できるチャンスと思い、(おどかさないように)3〜4mほど離れたところから、しばしウォッチング。そのもようを記しておく。カメラはなかったので今回の画像は無いが、エサキモンキツノカメムシがどんな昆虫で、どのような形で羽化をするのか──イメージが描けるように、過去の画像をあげておく。
01江崎紋黄角亀虫成虫A
02江崎紋黄角亀虫羽化14

羽化殻落とし(羽化後の抜け殻落とし)とカメムシ臭
今回(2019年11月15日@東京)観察した羽化殻落とし(羽化後の抜け殻落とし)行動は以下の通り。

【10:46】遊歩道の擬木で羽化中のエサキモンキツノカメムシを見つける。新成虫の体はほとんど露出し、腹端が抜け殻の中に残りぶら下がっている状態。見つけたときは脚はまだ見えず(抜けきっていないようだった)。

【11:05】新成虫は腹端で抜け殻にぶら下がり脚も6本とも抜けて擬木につかまる(上記羽化画像と同じ状態)。

【11:08】腹端を外し完全に抜け殻から離脱。頭部を上に向ける(まだ羽化殻とは向き合っていない)。

【11:20】新成虫が羽化殻の真下で羽化殻と向き合う(抜け殻落としは頭突きするように行われる)。

【11:28】新成虫は下から頭で羽化殻を押し始める(抜け殻落とし行動)。しかし、すぐわきを自転車が通りぬけ、動きを止める。

【11:30】新成虫が羽化殻(抜け殻)落とし行動を再開。羽化殻は落ちかけるも……すぐ下にひっかかって宙吊り状態となる(羽化殻は上向きになる)。

03羽化殻落とし図解E1
擬木にはクモのしおり糸や蛾の幼虫が徘徊して残した糸が残っており、意外に抜け殻がひっかかりやすい。

【11:31】3〜4m離れて観察していたのだが、突然、カメムシ臭を感じる。以前、エサキモンキツノカメムシやモンキツノカメムシに触れた時に発せられたニオイと同じ。近づいて確認してみると、やはり観察中の新成虫のものだった。カメムシの抜け殻落とし(脱皮殻落とし&羽化殻落とし)はこれまで何度か見てきたが、観察中にカメムシ臭を感じたのは初めてだった。

その後、1時間の間に何度か新成虫は抜け殻の横で向きを変えるが、動き始めると人や自転車の往来があって停止ということを繰り返す。

【12:31】新成虫が動きだし、2度目の羽化殻落とし行動。しかし羽化殻は数cmほど落ちたところでまたひっかかってしまう(羽化殻は下向きになる)。新成虫は落としたと認識したのか(?)上の方を向く。

04羽化殻落とし図解E2
【12:32】新成虫が真上を向く。
【12:37】羽化殻の方を向く(引っかかっていることとに気づいたか?)。
【12:38】新成虫は斜め上を向く。

【12:43】新成虫が羽化殻を向いて横向きになる。3度目の羽化殻落とし行動にでるかと思いきや、羽化殻から離れて擬木支柱を登っていく。なかなか落ちない羽化殻に負けて(?)自分が移動したのか?

【12:46】擬木支柱を登る。
【12:47】擬木支柱の上まで登りつめると──、
【12:48】支柱を下り始める。羽化殻から離れようと上へ移動を始めたが、それ以上進めないので、より遠くへ移動できる方向を模索?

【12:50】羽化殻の横を降りて下の横棒(平桁)を進む。
【12:53】羽化殻から160cmほど離れた場所で上を向いて静止。

05新成虫移動図解E3

──ということで、今回の観察では、羽化後のエサキモンキツノカメムシ新成虫は2度、羽化殻落とし行動を見せ、そのつと羽化殻は落ちかけるが、クモもしくはガの幼虫が残したと思われる糸にひっかかって宙吊りでとまってしまう。すると落ちない羽化殻を嫌ってか、新成虫は自分が移動して羽化殻から160cmほど離れた場所で静止(翌日おなじ場所にいた/体色はほとんと整っていた)。
羽化殻が落ちていれば、新成虫は移動せずにその場にとどまって体色が整うのを待ったのではないかと思う。
今回、興味深かったのは、1度目の羽化殻落としに失敗し、新成虫と羽化殻が並んでしまったときに、カメムシ臭が発せられたことだ。3〜4m離れたところにいた僕にもハッキリわかる強さ(濃度)だった。過去にエサキモンキツノカメムシやモンキツノカメムシに触れた時、何度か嗅いだニオイだが、敵に襲われるなど《身の危険を感じたとき》と同様の反応であったとすると、新成虫は、少し前まで自分の体だった羽化殻を《敵》もしくは《身の危険》と認識するのだろうか? そのために《攻撃(羽化殻落とし)》をしかけて追い出そうとしたり、それができないと自らが《逃亡》をはかる──という行動にでたのだろうか?
(一部の?)カメムシが抜け殻落としをするようになった原因行動(?)と何か関係があるのかもしれない……。



カメムシの奇行!?抜け殻落としプチまとめ ※抜け殻落とし&その意味

ハートフルな亀虫エサキモンキツノカメムシ
ハート亀虫羽化 見守るキリスト!? ※初めての抜け殻落とし
笑顔とハート(愛)のエサキモンキツノカメムシ
ツノカメムシの異種ペア
モンキツノカメムシとエサキモンキツノカメムシ他
エサキモンキツノカメムシの抜け殻落とし他 ※羽化殻落とし
ハート紋のモンキツノカメムシ&… ※紋型では見分けられない
ハートカメムシとブロークンハート亀虫!? ※ハート紋も色々
昆虫など〜メニュー〜
《チャンネルF+》〜抜粋メニュー〜