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創作&挿絵などの記事 (1/6)

人面ガエル

400字詰原稿用紙8枚半ほどの《怖い話》。読み切りホラー童話。
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因果応報(ショートショート)

因果応報~神の采配~(ショートショート)
















《臓器移植法に基づく初の臓器が移植から20年》というニュースが、先日報じられていた。日本では移植を待つ患者に対して提供者が少ないことが問題になっているらしい。《脳死~臓器移植》にまつわる話では以前から頭の中にストックしていた着想があったのだが、この機会に短くまとめてみることにした。それが今回の『因果応報~神の采配~』(四百字詰め原稿用紙で7枚弱)。着想のきっかけは海外ドラマ『ER 緊急救命室』だった。シカゴの病院を舞台としたERシリーズの中でも、臓器移植はしばしば取り上げられるエピソードで、ドラマを観ながら色々と思うところがあってこの着想が生まれた。『因果応報』というと仏教っぽいし、登場人物は日本人の設定で描いたが、僕の頭の中では舞台はERのカウンティ総合病院だったりする。

病院跡の座敷童子

病院跡の座敷童子(読み切り児童小説)

子ども達が遊んでいると、いつの間にか1人増えている……なのにあとから加わったのがどの子なのか誰にもわからない!?──《謎のプラス1》座敷童子の正体とは!? 四百字詰め原稿用紙で20枚半ほどのファンタジー。

































《いつのまにか1人増えているのに、それが誰なのかわらない》──というミステリアスな座敷童子現象(?)に対する謎解き(解釈)が着想のきっかけとなった作品。朝日小学生新聞に作&絵で短期連載した『病院跡のざしきぼっこ』(1994年12月17日~12月25日・全8回)をまとめて若干手を加えたもの(今回のカットは当時の挿絵ではない)。

新聞や雑誌等で発表することができた作品も、そのとき限りで読み返される機会がないまま埋もれてしまうことは多い。昔は不特定多数の人が目にする《発表の場》はごく限られていたから、それが普通だった。しかし今ではインターネットを利用し《誰でもアクセスできる場》に個人で情報を発信することが容易にできるようになった──ということで、埋もれがちな小品をブログで再公開してみることにした。
小説を投稿しているブログは珍しくはないようだ。ただ、途中から始まっていたり、途中で終わっていたりする記事だと、その前後を探すのがわずらわしい。閲覧者の立場からすると、開いた記事の中で完結した「読み切り作品」であることが好ましいように思う。そんな理由からサラッと読める掌篇やショートショートを掲載してきたが、本作はやや長め(原稿用紙換算で20枚半)……ブログで紹介するにはどうかと迷ったが、試しに載せてみることにした。例によって、文芸作品は「縦書き」の表記がしっくりくるので禁則処理をほどこした縦書きの画像にしてある。


エアポケット幻想 ※着想・パロディなど

とどけられたポケッチ(読み切り童話)

読み切り童話『とどけられたポケッチ』

小学3年生の葛藤を描いた四百字詰め原稿用紙12枚ほどの生活童話。

























日常を舞台とするファンタジーやアイディア・ストーリーが僕の好みだが、これは珍しく「内面の葛藤」をテーマにした作品。というのも小学3年生の国語のテストで使われる素材文として依頼を受けて書いた作品だったからだ。
素材文作成依頼書を要約すると注文は次のようなものだった。

《設定》
①字数は四千字~五千字程度。
②前半、後半という境目を多少意識して欲しい。
③主人公は小学生(3年生が望ましい)。
④<主人公>と<友人>もしくは、<家族(親または兄弟、姉妹など)>という構図。
⑤ちょっとした誤解による対立構造の表面化。(<対家族、または、対兄弟>)。
⑥葛藤型(ジレンマの中で苦悩する主人公の姿を描いた)であること。
⑦主人公の精神的な成長が見えること。
別紙の<文章テーマコード表>に従えば、<物語文>、<当事者型>(主人公の行動・心情を中心とするもの)、<友人(家族)>、<発展的解決型>(精神的な成長)、<周囲との行き違いによる孤立化(思い込みによる孤立化)>というイメージ。
《しかけ》
※全体を通じて、心情表現が多彩であること(比喩、間接的な心情表現など)。
※主人公の心情の変化が、ある程度つかみやすいこと。
※続き(後半)をどうしても読みたくなるような<しかけ>を前半に設ける。
《注意点》
※<いじめ>、<離婚問題>などの題材は避けてください。
※<死>に関することがらには、十分に注意してください。
※<性>的な表現の取り扱いには、十分に注意してください。


──というわけで、不思議が起こるわけでもなく、奇抜なオチがあるわけでもないが、日常を舞台に、ちょっとした出来事に揺れる主人公の心情を描くことに照準をしぼった作品となった。こんな作品も描いていたということで。
ちなみに《ポケッチ》のモデルは一時大流行した《たまごっち》──これのフェレット(イタチ科)版をイメージしたもの。『チョコといっしょのおるすばん』でもフェレットを登場させているが、当時はフェレットを飼っており、スキあらばその魅力をアピールしようとしていた。当時飼っていたフェレットと、その散歩が紹介されたペット雑誌↓。






暗示効果(ショートショート)

ショートショート『暗示効果』原稿用紙8枚版


















『暗示効果』は個人紙《チャンネルF☆通信》第14号(1996年1月31日)に記した400字詰め原稿用紙換算4枚ほどの作品で、後に講談社の『小説現代』1996年11月号に掲載された(ショートショート・コンテスト)。これに加筆して8枚ほどにしたのが本編ということになる。
ショートショートは簡潔な(短い)方がオチのキレが良い……という気もしないではないが……この作品に関しては、4枚版では、ちょっとあっさりしすぎているように感じ、《患者の女性にどうして『暗示効果』が必要なのか》──《ネガティブ思考を断ち切ることが重要》であることを印象づけるくだりを書き加えた。
ショートショートというと簡潔化を目指すがゆえに説明に終始した《あらすじもどき(?)》に陥りやすい気もするが、短い作品であっても小説的な味わいを持たせたい……という気持ちもあった。筋を説明するだけの《あらすじもどき(?)》は、いってみれば《地図》のようなもの。短くても《風景画》の味わいがあるのが小説だろうという気もする。その意図が充分発揮できたかは別にして……そうした思いがあっての加筆8枚版となった。
『暗示効果』4枚版が掲載された雑誌『小説現代』1996年11月号と、講談社文庫『ショートショートの広場10』(2000年1月)↓。