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- 2018/05/26 : 虹色光沢アカガネサルハムシ [昆虫など]
- 2018/05/19 : 虹色の宝石!?アカガネサルハムシ他 [昆虫など]
- 2018/05/14 : タキシード天牛・虹色葉虫ほか [昆虫など]
カッコ良くて美しいウンモンスズメ

葉にとまったウンモンスズメをみつけた。シャープなフォルムに洗練されたカラーリング──ホレボレする美しさだ。蛾の本体だけを見ると鮮やかなデザイン&配色に見えるが、こうして緑の葉にとまっていると、緑の模様が葉と同化してボディーラインがごまかされて意外に目立たない。


翅の下にかくれて見えないはずの葉の縁が見えている!?↓──翅より葉が手前にあるかのように錯覚してしまう。

緑色の模様のグラデーションが影の陰影のように見えることで、平らな翅が立体的に分断しているように見える。
キレイなので色々な角度から撮ってみた。



緑色がきれいなウンモンスズメだが、茶色っぽいものもいる。昨年と一昨年、やはり6月に撮っていた茶色っぽいウンモンスズメ↓。


そして今回のグリーン・タイプ↓。

風変わりなモモブトスカシバ他

この6月上旬に初遭遇した珍蛾・モモブトスカシバが、またいた。これが通算4匹目。初めて見た時は「けったいな蛾だなぁ……」と感じたが、何度も見ているうちに、なんだかなじみ感・親しみがわいてきた。

これ↓は、雨上がりに葉の上にとまっていた昆虫。

最初は胸の赤いハチかと思ったが……なんだか違う!?

赤い胸に見えたのは上翅(翅鞘)のようだ。カミキリの仲間に上翅が短いものがいるが……カミキリには見えない。まるでハネカクシのようだな……と思っていると──、

後翅を収納すると──アカバハネカクシだった。
葉の上の甲虫つながりで──アカガネサルハムシ↓。


甲虫つながりで──ウバタマムシ↓。


またまた虹色にきらめくアカガネサルハムシ
光沢美麗昆虫アカガネサルハムシ──今月既に2回記事にしているのだが、開いてみると、あまりキレイぢゃない……。タマムシに引けをとらない美しさをアピール&後押し(?)するつもりで投稿したのに、画像では実際の輝きは感じられず、アカガネサルハムシに申し訳ない……。このままでは、「アカガネサルハムシの名誉を傷つけた」としてアカガネサルハムシ連盟から「今後は撮影禁止!」と処分されかねない?実際の輝きを再現することは無理だとしても、もう少し「虹色にきらめくメタリックな感じ」が出せないものかと、再々リベンジ。





金属光沢のある昆虫は陽射しや映り込む周囲の状況などの撮影環境で写り方が変わってくる。くもりがちな日にいくらかひらけた場所で良いモデル(あまり動かない)に出会ったときがチャンスだと思っているのだが……。
前回より良い条件で撮れたのではないか……と撮影してる時は思ったのだが……やっぱりイマイチ感は否めない。実際はもっと輝いているので脳内補正してみておくんなまし。今回のアカガネサルハムシ画像はすべて同一個体。
鮮やかなビロードハマキ(ビロウドハマキ)

クワの葉の上に風変わりな蛾が頭を下にとまっていた。漆黒のビロード地に黄色の水玉と赤い帯が鮮やかなビロードハマキ(ビロウドハマキ)。緑の葉の上でいっそう映えて見えたので、角度を変えながら撮ってみた。



ビロードハマキはハマキガ科の中で最大種だそうで、その上この配色なのだから、かなり見映えがする。こんなに目立ってしまって良いのだろうかと心配になってしまう。とまっているときの姿も、なんとも不思議な形に見える。こうした配色や体型には何か意味があるのだろうか?
目立つ配色には警告色のような効果でもあるのだろうか? 一見蛾には見えない形は、「目立っても、虫に見えない」ことで昆虫食のハンターからスルーされがちだったりするのだろうか?
こうしたデザインがもし生存率に有利に働いているのだとしたら、他に似たようなデザインの種類がいても良さそうな気がする。しかし、実際は似たような種類はいないようなので、「たまたま、こんなユニークな姿になっちゃったけど、生存率には支障がなかった」感がないでもない?
昆虫自体の姿や生態に対する関心とは別に、個人的には昆虫に対するヒトの反応──認知の仕組みにも興味を覚える。
ビロードハマキにしてみれば、そんなヒトの認知よりも、昆虫食のハンターたちにどう認知されるかが重要なのだろうが……。
虹色の金属光沢を放つアカガネサルハムシ





実際のキラキラ感がうまく記録できないのがもどかしい……。アカガネサルハムシの配色は、頭部・前胸はメタルグリーン、上翅は光沢のある赤銅色で会合部と縁がメタルグリーン──といった感じだが、光の加減や見る角度によって色合いが変化する。




メタリックな美麗昆虫の代表・ヤマトタマムシも、光の具合で色合いが変わって見え、このことから「玉虫色」(解釈に幅=曖昧さを持たす)などという言葉が使われるが……元祖タマムシよりもアカガネサルハムシの方が「玉虫色」の度合いは高いように思う。




光沢美麗昆虫の代表・ヤマトタマムシが緑を基調とした印象があるのに対し、アカガネサルハムシは赤っぽい印象がある。ボリューム感では圧倒的な格差(ヤマトタマムシの体長が30~41mmなのに対しアカガネサルハムシは体長5.5~7.5mm)があるが、メタリックな輝きはアカガネサルハムシだって負けてはいない。「玉虫色」の多彩さにおいてはむしろアカガネサルハムシが勝っているようにも見える。

タマムシ(ヤマトタマムシ)の知名度の高さに比べるとアカガネサルハムシは意外に知られていない気がする。実力(?/美しさ)以上に認知度に差があるのが、ちょっと悔しい?
頑張れアカガネサルハムシ! 負けるなアカガネサルハムシ!!
体型も大きさもよく似たトビサルハムシ

アカガネサルハムシ同様によくみかけるサルハムシにトビサルハムシがいる。プロポーションも大きさもアカガネサルハムシによく似ているのだが、印象はずいぶん違う。派手なアカガネサルハムシに対してトビサルハムシは地味。カメラを向ける機会も少なかったが、今回アカガネサルハムシとの比較で撮ってみた。

よく見るとしぶい魅力があるようにも思うが……似た仲間にアカガネサルハムシがいることで「地味な方」的な印象があって、ちょっと気の毒な感じかしないでもない?
上翅の白い模様は、白い毛が密集して作っているようだ。
虹色に輝くアカガネサルハムシ
ノブドウの葉の上にアカガネサルハムシを見つけた。珍しい昆虫ではないが、すこぶる美しい。ヤマトタマムシなど光沢美麗昆虫は色々いるが、メタルカラーの多彩さではアカガネサルハムシが秀でている。赤~黄~緑~青~紫……虹のように輝くメタルカラーが素晴らしい。
いつもは動き回ってなかなか撮らせてくれないアカガネサルハムシが、めずらしくじっとしている……と思ったら排泄中!?──動かずにいるというのはシャッターチャンスでウンが良いのか!? しかし、この姿勢では顔が見えないので、葉を動かして顔の見えるアングルを模索……すると、アカガネサルハムシは動き出して葉の裏側にまわり込もうとした。

葉の裏に移動しようとするアカガネサルハムシ↑。葉の裏に隠れたので葉を裏返すと……さらにその裏へ(葉の表へ)まわり込む……。そんなことを繰り返しているうちに、葉の縁でアカガネサルハムシの動きが止まった。


よく見るとノブドウの葉を齧り始めていた。食事中も撮影のチャンス!?
しばらく葉を食べていたのでそのようすを撮るることができた。




光沢昆虫は画像にすると実際のキラキラ感はかなり目減りしてしまうのだが……それでも、かなり美しい。光沢美麗昆虫の代表ヤマトタマムシ(体長30~41mm)に比べるとアカガネサルハムシはボリューム感で劣るものの(体長5.5~7.5mm)、美しさにおいては決して引けをとらないアッパレな虫だと思う。
ハチっぽいハエ・ムネグロメバエふたたび

アカガネサルハムシが「美しい昆虫」なら、ムネグロメバエは「おもしろい昆虫」といった印象。先日、【蜂擬態!?ムネグロメバエ】で初めて見た昆虫だが、これで(ハチっぽい容姿なのに)ハエだというところに面白味を感じた。その後目にする機会があったので、あらためて撮ってみたもの。

ハチに擬態した昆虫は少なくない。蛾やカミキリなどでもハチに似たものがけっこういる。毒針を持つ危険昆虫ハチに似せることで天敵を回避して生存率を高める生存戦略が有効ということなのだろう。その強面のハチに寄生するハエ──というところも意外でおもしろい。普通、ハチとハエといったら、ハチの方が断然強そうな気がするが……ムネグロメバエはハラナガツチバチなどに寄生するらしい。
最近見た虫から…

アシナガオトシブミは5月中旬に雑木林で2度見ている。雑木林の縁にはウラナミアカシジミ(成虫)の姿もあった。

止まっているところに近づくと、後翅をこすり合わせ、尾状突起を上下に動かしてみせる──これは虫の触角の動きを思わせる。尾状突起の根元には眼状紋もあるので、天敵に偽の頭部と誤認させる陽動効果がありそうだ。実際、尾状突起付近を失った個体を見ることも少なくない。頭部を狙われていれば致命的だが偽の頭部に攻撃を誘導したことで生き延びることができたということなのだろう。
やはり雑木林の縁に出ていたミズイロオナガシジミにも似たような尾状突起がある。

チョウではないが、なかなかキレイな蛾↓。

ウコンカギバは成虫よりも幼虫に魅力を感じるのだが……。

※↑【葉上のドラゴン:ウコンカギバ幼虫】より
タキシード的ラミーカミキリ・虹色アカガネサルハムシetc.


今年もこの姿を見るようになった。2012年に初めて市内で発生を確認した時は驚いたが(*)、今ではすっかり定着して「お馴染みの顔」になったラミーカミキリ。タキシードを着たキョンシーに見えてしかたがないユニークな姿は見つけるとつい撮りたくなる──撮ると「ふきだし」を入れたくなってしまう。

ラミーカミキリ成虫はムクゲやカラムシの葉の裏にとまって葉脈をかじるが、葉の上に出ていることも多い。緑の葉の上ではけっこう目立つので(天敵に対して)コレで大丈夫なのかなぁ……と心配になってしまう。どうしてこんなデザインが実現したのか不思議な気がする。

カミキリつながりで、この時期カナメモチ類で見られるルリカミキリ。ラミーカミキリもルリカミキリも僕が子どもの頃には見たことがなかった。ラミーカミキリは温暖化にともなって(?)生息域を北上させてきたようだが、ルリカミキリは生け垣で(ホストの)カナメモチ類が増えたことで数を増やしてきたのだろう。上翅(翅鞘)のメタリックなルリ色が美しいカミキリだ。
美しいといえば、アカガネサルハムシも小さいながら金属光沢が美しい。


メタルカラーは多彩で虹色葉虫と呼びたくなる昆虫だ(*)。ただ、動き回ってなかなか希望通りに撮らせてくれない……今回も、このあと落下して見失ってしまった。
美麗昆虫では、羽化シーズンにあるアカスジキンカメムシも美しい。

美しいカメムシなのだが、この体色は標本にするとあせてしまうようだ。ただ、死んで色褪せた体に水を塗るとメタルグリーンが復活したりする(*)。
強引に「赤」つながりで、赤いもようが鮮やかなカメノコテントウ↓。

葉の上にとまっていると「赤い甲虫類」っぽく見えてしまう蛾──クリベニトゲアシガ↓。

近くの葉の上にいた別個体↓。

エレガントなキアシドクガも幻想的に舞い始めた

輝くような純白──白いチョウよりもエレガントなキアシドクガ(蛾)の羽化がはじまり、すでにミズキのまわりで幻想的な舞いが始まっている。
羽化して間もなく、まだ翅が伸びていない成虫がいたので、翅が伸びるようすを撮ってみた↓(画面すみの数字は「時:分:秒」)。


成虫だけ見ていると美しいが……今年は狭山丘陵で大発生してホストのミズキが大変なコトになっている(*)。
キアシドクガに比べると、地味な印象が免れないテングチョウ↓。

ツノゼミとアリ

葉の上にツノゼミがとまっていた。オビマルツノゼミではないかと思うが自信はない。そばにはアリがいて、しきりにツノゼミを調べていた。




ツノゼミの幼虫とアリには共生関係があるという認識はあった。幼虫がノズルのような腹端から排泄する甘露をアリはもらい、天敵からツノゼミ幼虫を守るというもの。似た関係ではオオワラジカイガラムシとアリで甘露の受け渡しを観察したことがあった(*)。
ただ、ツノゼミは成虫になっても同じようなことを続けているとは思っていなかった。成虫には翅があって、これが甘露ノズルのある腹端を隠しているように見えたからだ。
しかし、『ツノゼミ ありえない虫』(丸山宗利/幻冬舎)を改めて開いてみると、ツノゼミの成虫に甘露をねだるアリの画像も載せられていた。このツノゼミ成虫も甘露でアリのガードマンを雇う共生関係は続いているのかもしれない。