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9月の天狗セプテング!?他

9月前半のテングスケバ

8月にも2度紹介しているが……9月前半にも見られたテングスケバ──いると、つい撮ってしまいたくなる昆虫の1つ。9月(September)のテングスケバ……ということで、略してセプテング(!?)。特に目新しい発見があったわけではないが、9月前半に撮っていた昆虫の画像をいくつか。


葉上のプチ天狗。もっと人気があっても良い虫なのではないか……と、応援の意味を込めて(?)魅力的な姿を機会あるたびにアピールしてみる!?












テングスケバ(科)はカメムシ目(半翅目)。ということで……。

カメムシ目つながりで…



ハリサシガメの観察ポイントでもある石垣でみつけたカメムシ。フタモンホシカメムシの長翅型(短翅型もある)ではないかと思うが、よく似た種類にクロホシカメムシというのがいて、腹面の違いを確かめないと正確には両種を見分けるのが難しいらしい。


一部に「青リンゴの香りがする」と噂があって(?)、先月も嗅いでみたオオクモヘリカメムシ


以前、擬木で見かけた時は感じなかったが、こうして緑色の葉の上にとまっていると、体の緑色の部分が葉に溶け込んで、意外に(?)隠蔽効果が高そうだ。全身緑色でもよさそうな気がするが、そうなると「葉の緑」と「カメムシの緑」のわずかな色あいの違いがかえって目立って体の輪郭が悟られやすくなるのかもしれない。翅がベージュであることで、ベージュと緑色という大きな色格差に(捕食者の認知が)陽動され、「葉の緑」と「カメムシの緑」のわずかな色格差が認識されにくくなるということ(=ボディラインの隠蔽)は、ありそうな気がする。
もっともオオクモヘリカメムシは悪臭の武器を持っているのだから(これが捕食者に対して忌避効果があるのなら)むしろ目立つ警告色であった方が生存率が高まるのではないかという気もするが……カメムシのニオイと体色の関係はそう単純ではないのかもしれない。
体色が緑色のカメムシは葉の上では目立たないのだろうが……ケヤキの樹の幹で目立っていたフトハサミツノカメムシ♀↓。


フトハサミツノカメムシ♀はヒメハサミツノカメムシ♀とよく似ているが、フトハサミツノカメムシには前胸背の後側縁に歯状突起があるので、その有無で他種と識別できる。
やはりケヤキの幹にいたツノカメムシの幼虫↓。


カメムシ臭を放つ臭腺開口部(開孔部)は、幼虫では腹部背面に位置している(ツノカメムシ科は3対で6個)。


↑と少し違う感じもするが……やはり、ケヤキの幹にいたツノカメムシの幼虫↓。単に成長度合い(幼齢)の違いなのか、別種なのかはよくわからない。




幹の上では、ヨコヅナサシガメの幼虫に捕まり体液を吸われているカメムシの姿もあった……↓。


松の枝先にはマツアワフキが隠れていた↓。


アワフキムシはカメムシ(科)ではないが、カメムシ目(半翅目)の昆虫。


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青リンゴ亀虫!?を再び嗅いでみた

オオクモヘリカメムシ成虫の臭腺開口部&ニオイ



頭から小楯板にかけての緑色の部分がトランプのダイヤ型(菱形)に見えるオオクモヘリカメムシ成虫。ハート型の紋をもつエサキモンキツノカメムシが「ハート亀虫」なら、オオクモヘリカメムシは「ダイヤ亀虫」といったところ。
このオオクモヘリカメムシについては、「青リンゴのような匂い」がするという噂があって、以前試したことがあった。そのときは、さわやかな香りをイメージして嗅いだのだが……キツいニオイに「オエ~」っとなった(*)。僕には不快に感じられたニオイだが、「青リンゴのような匂い」という人もいる……。その時々の個体によって放出されるニオイの強さ(密度)に違いがあって印象が変わるのだろうか? あれから7年あまり経った今、もう1度、オオクモヘリカメムシのニオイを確認しなおしてみることにした。
カメムシの成虫は胸部腹面に1対の臭腺開口部(開孔部)があって、ここからカメムシ臭のする分泌液を放出する。




オオクモヘリカメムシ成虫の臭腺開口部を確認した後、つまんでニオイを嗅いでみることにした。


7年前は爽やかな香りをイメージしていきなり吸い込んだので悪臭との落差に衝撃を受けたが、今回はクサさに警戒しながら嗅いだためか、さほどショックは受けなかった……しかしやはり「オエ~」なニオイ。匂い始めはチラッと「稀釈すれば青リンゴ系になるのかもしれない?」という気もしたが、やはり「爽やかな香り」とはほど遠い。
指先に付いたニオイは1度流水で手を洗ったが落ちず、15分程経って、もう一度流水で洗うと、ほとんど臭わなくなった。

オオクモヘリカメムシ幼虫の臭腺開口部&ニオイ



成虫がとまっていたのは松の枝先だったのだが、その近くにおそらく終齢と思われる幼虫も何匹かいたので、オオクモヘリカメムシ幼虫でもニオイを確かめてみることにした。
カメムシの幼虫は(成虫と違って)、臭腺開口部(開孔部)が腹部背面にある。科によってその位置や数に違いがあるようだ。


ヘリカメムシ科幼虫の臭腺開口部は、第5&6番目の体節の背中側にある。
ということで、オオクモヘリカメムシ幼虫の腹部背面をアップで──、




このあと、オオクモヘリカメムシ幼虫を右手でつまんで嗅いでみたが、放たれたニオイは成虫と同じだった。
今回、オオクモヘリカメムシの成虫と幼虫を1匹ずつ嗅いでみたが、それぞれ強い不快臭を確認できた。

ついでにマツヘリカメムシ成虫も嗅いでみた…

こうなると、これまでニオイを確認することができなかったマツヘリカメムシ(*)のニオイを確かめてみたくなる……。


ということで、マツヘリカメムシ成虫をつまんで嗅いでみたが、無臭……これまで、マツヘリカメムシ成虫を5匹嗅いでみたわけだが、全てニオイを確認することができなかったことになる。


マツヘリカメムシの臭腺開口部

マツヘリカメムシin集中線!?



マンガでよく使われる集中線──放射状の線を配することで線が集中する部分に注目させる技法だが……松葉が描く集中線の中心にいたのは──。


ということで、マツヘリカメムシの成虫。ヤラセではなく、撮りやすいところにとまっていたものを撮りやすい角度から撮ったら、こうなった。集中線が強調するマツヘリカメムシは「白いフレームの菱形メガネをかけた顔」に見えてしまう。
このマツヘリカメムシに関して、《洋ナシのようなフルーティーな匂い》がするというネット情報を目にした。そこで先日、2匹の成虫で試してみたが、確認できなかった(*)。気になっていたので、今回みつけた成虫でも試してみた。前回は小型容器に入れてシェイクしたのち嗅いでみたのだが(結果は無臭)、今回は直接指でつまんで嗅いでみた。


つままれたマツヘリカメムシはジタバタ暴れていたが、何回嗅いでもニオイは感じられなかった。

マツヘリカメムシ成虫の臭腺開口部

期待していた(?)フルーティーな匂いどころか、カメムシ特有の悪臭も確認できず……それでは、マツヘリカメムシの臭腺開口部(臭腺分泌液を放出する孔:開孔部)はどうなっているのだろう? 確認してみたくなった。
カメムシの臭腺開口部を確認するさい、当初はピンセットでつまんだり指で押さえたりして撮っていたが、捕まえてジタバタする虫で確認するのは、かえってやっかいだったりする。それよりも臭腺開口部が見える姿勢でとまっているカメムシを見つけて撮る方が容易い。
カメムシの臭腺開口部は、幼虫では腹部背面にあるが、成虫では胸部腹面にある──ということで、松の芽に腹面が見える姿勢でとまっている成虫を見つけた。


アップで臭腺開口部が見えるアングルを探す……。


このアングル↑では見えない……少しカメラの位置をずらすと、中脚の陰にかくれていた臭腺開口部が見えてきた↓。




こうしてマツヘリカメムシ成虫の臭腺開口部を確認することができた。構造的には(?)器官としての臭腺開口部は、ちゃんとついている。この成虫も指でつまんでニオイを嗅いでみたが、無臭だった。これで成虫4匹、続けてニオイを確認できなかったことになる。《フルーティーな匂い》はガセで、ニオイの弱いカメムシなのか……それとも、時期やコンディションの関係でたまたま匂わなかっただけなのか……。
いずれニオイを確認することができたら、追記することになるだろう……。


オオホシカメムシの臭腺開口部/ヒメホシカメムシとの比較追記

オオホシカメムシの腹面と臭腺開口部



アカメガシワの幼果にオオホシカメムシ(成虫)が来ていた。なんとか撮れる位置ではあったが、腹面しか見えない……腹面が見えているので、この機会に撮っておくことにした。


オオホシカメムシに良く似たヒメホシカメムシというのがいて、両種ともにアカメガシワの花穂で目にすることがある。虫見を始めた頃は、このオオホシカメムシとヒメホシカメムシの違いがよくわからなかった。当時、虫屋さんに腹面に違いがあると教わり、腹部が赤い→オオホシカメムシ/黒い→ヒメホシカメムシと見分けられるようになった。これは腹部腹面が赤いのでオオホシカメムシ。カメムシがニオイを発する部分──臭腺開口部(開孔部)も見えていたので、アップで撮ってみた。




カメムシの臭腺開口部は成虫では腹面にある。中脚の付け根と後脚の付け根の近く──中胸と後胸の境い目に開口している。ちなみに、カメムシの幼虫では臭腺開口部は腹部背面にある。
腹面を念入りに撮ったので、背面ショットも……と思ったのだが、オオホシカメムシは幼果から落下。ツツジの葉の上に着地した。


臭腺開口部を確認したのだから、ニオイの方も確かめておこうと、この成虫をてのひらに握って軽く揉んで嗅いでみた。
今回は(?)かすかに薬品のような(?)ニオイがしただけだった。元々あまりニオイが強くない種類なのか、個体の(コンディションの)問題なのか……キマダラカメムシやクサギカメムシのような強烈な悪臭ではなかった。
とりあえずオオホシカメムシの背面ショットも撮れたので、比較用に以前撮ったヒメホシカメムシの画像もあげておく↓。見慣れてくれば背面を見ただけで見分けられるが、デザインがよく似ているので最初は違いがわからなかった。


前胸背がツートンのオオホシカメムシ



その後、同じアカメガシワの幼果にオオホシカメムシが背中を向けてとまっていたので、背面ショットを改めて撮ってみた。


撮影中は気づかなかったが、このオオホシカメムシ、前胸背が上下(前葉・後葉)で2色に分かれていた……。


前胸背が前葉と後葉で色違い(というより後葉の色が異常?)のオオホシカメムシを見たのは初めて。何かの疾患・不全のようなものなのだろうか? それとも時々、こんなタイプ(?)も発現するのだろうか……?

【追記】ヒメホシカメムシと腹/オオホシカメムシとの比較

オオホシカメムシがいた同じアカメガシワにヒメホシカメムシが来ていたので、その画像を追加。




オオホシカメムシとヒメホシカメムシの違い──腹部腹面の比較↓。


オオホシカメムシの腹部腹面は赤いが、ヒメホシカメムシは黒い。


紅葉モードのセアカツノカメムシ他

紅葉モードのセアカツノカメムシと臭腺開口部



ワイヤーフェンスの上部にとまっていたセアカツノカメムシ成虫♀は紅葉したかのように赤っぽくなっていた。本来はもっと緑色をしている──ということで、比較用に6月に撮影したセアカツノカメムシ成虫の♂と♀↓。


ワイヤーフェンスの上部にとまっていたセアカツノカメムシ成虫♀を腹面が見える角度で撮ってみると……、


ニオイ(カメムシ臭)物質を分泌する臭腺開口部(開孔部)は、成虫では中脚と後脚の付け根ふきん──後胸腹面に1対(2個)開口している。


成虫では胸の腹面に1対(2個)ある臭腺開口部(開孔部)だが、幼虫では腹部背面に3対(6個)開口している。7月に撮影したセアカツノカメムシ幼虫↓。


カメムシ幼虫の臭腺開口部(背板腺)は科によって位置や数に違いがあるが、ツノカメムシ科の種はキンカメムシ科と同じ──第4・5・6番目の体節の背中に各1対=計6個)開口している。アカスジキンカメムシ幼虫の臭腺開口部に比べると判りやすい。

最近目にした虫から



やはりワイヤーフェンスの上部にとまっていたハサミツノカメムシ成虫♂↑。あざやかな緑色をキープしていた。


ワイヤーフェンス支柱のトップにとまっていたモンキツノカメムシ↑。
そして、よく似たエサキモンキツノカメムシ↓。


モンキツノカメムシとエサキモンキツノカメムシは、紋の形が違うとされているが、まぎらわしい個体もいる(*)。
ワイヤーフェンスの上部には、ウバタマムシの姿も↓。


ウバタマムシはホストのマツでも見られる。






↑と同じ個体↓。


松の枝先を見ていくと、ウシカメムシの幼虫がとまっていた↓。


今シーズンはカメムシが多いという報道があったが、ウシカメムシ幼虫を見かける機会も今年は多めかも? 別個体↓。


ちょっとキレイなウスミドリナミシャク(蛾)↓。


10月にも何度か見かけていたウスミドリナミシャク。ホストはイヌマキらしいが、僕が見たウスミドリナミシャクはいずれもサクラの幹にとまっていた。


擬木の上にいたコブハサミムシ。ハサミムシは時々見かけるが、虫見を始める前は飛翔できる種類がいるとは思わなかった。(ハサミムシにしては)立派な翅が目立つコブハサミムシは飛ぶことができるそうな。コブハサミムシにはユニークな習性があって、それについて、Ohrwurmさんがブログで興味深い話を記されている↓。




擬木の上にいた人面蜘蛛的ビジョオニグモの♀↑。晩秋に時々見かける。
晩秋に見かけるといえば、この蛾もお馴染み↓。


ニトベエダシャクが見られるようになったので、ぼちぼちフユシャクも出てくるだろう。