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SFメルヘン『地球のタネ』

※400字詰原稿用紙14枚半ほどのSFメルヘン



 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 



個人紙《チャンネルF☆通信》13号(1995.11.25)に載せた『宇宙観』という短編をまったく別のシチュエーションで描きなおしてみたもの。

ちなみに、『宇宙観』はごくごく普通のありふれた男女のハナシ。会話の中でテラフォーミングがでてくる。2人の日常とはかけ離れた全く次元の異なる話題が展開していくが(『地球のタネ』で書かれている内容)、それが最後に男女の現実的なテーマに帰結するという作品。
書きたかったのは「地球にとってガン細胞のようにも思える人類が、実は地球の遺伝子の役割を担った存在だったという世界観の改変」──法廷物の逆転劇みたいな面白さを狙ってのことだったのだが、そうした壮大な次元のハナシを、あえて日常的な舞台で展開し、最後に男女の抱えている日常の問題と重ね合わせることができれば、洒落た感じでまとまるのではないかと考えた。

ところが、『宇宙観』を読んだ友人は、僕が書きたかったことではなく、男女の関係の方に期待して読んだらしい。
読み手にしたら、会話の中でかわされる非日常的な話題より、男女の関係の方に注意が向くのも無理ないかもしれない。
そこで、シンプルな設定でつくりなおしたのが『地球のタネ』ということになる。
宇宙に浮かぶ宇宙船の中での1シーン──そのイメージはハードSFではなくメルヘンに近い(僕が考える狭義の【メルヘン】ではないが)。『地球のタネ』を描いたのは『宇宙観』(1995年)と同じ頃だったのではないかと思う(今回わずかに手を入れてアップ)。

タイトルの「地球のタネ」は、実は僕が考えた言葉ではない。漫画家のますむらひろしさんが月刊MOEにアタゴオルシリーズを連載していた頃に著者のひとこと欄(だったか?)に「《地球の種》の夢みた」というような事を書かれていたように記憶している(たぶん?)。「地球の種」とはまたすごいと感心し、「果たしてそれはどんなものなのだろう?」なんて思ったことがあったので、『宇宙観』の着想から「地球の種」に結びついたところもあったかもしれない。

※本文に不備がありました。改訂版は→地球のタネ

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