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フェレット漫画@ハムスペ覚書

01Ferret漫画ハムスペ
サービスを終了したfreemlの古い記事に記していた、フェレット漫画に関する覚書をあらためてまとめておくことにした。あおば出版・刊『月刊ハムスター倶楽部スペシャル』(のちに『月刊ハムスペ』)というペット漫画雑誌にフェレット漫画を不定期連載していたことがある。これは僕にとって全く意外な展開だった。小学生〜中学生の一時期、ノートに4コマ漫画を描いていたことがあったがラクガキ程度のもので、本式に漫画を勉強したことは無い。なのにどうしてフェレット漫画を描くことになったのかといえば、僕がフェレットを飼っていたからだ。フェレットは家畜化されたイタチ科の動物で、飼ってみるとなかなかおもしろい。この魅力を伝導すべく(?)、個人誌《チャンネルF》に(文章で)飼育レポートをまとめたり、ビデオに撮ったりしていた。ペット雑誌に投稿して記事に取り上げられたり、取材を受けたこともあった。
02CFペット雑誌2表紙
03かわ小Ferret散歩
フェレットが出てくる掌篇童話(チョコといっしょのおるすばん)を描いたこともあったし、こうした流れの延長にフェレットの漫画化があった。
《マンガを描くことがメインで、その素材としてフェレットを選んだ》のではなく、《フェレットを飼育していて、その面白さをまとめ・記録する手段としてマンガにも手を出した》という形である。だから、同人誌で取り組んでいた児童文学とは、かなり温度差がある。文芸作品に関しては《創作作品としての理想を目指す》という気持ちがあったが、フェレット漫画に関しては「マンガとしての理想」を目指そうという意識はあまりなく、《飼っているフェレットの魅力をマンガでどう伝えたらよいか》という次元で取り組んでいた。
漫画修行の経験もない僕が、臆面も無くヘタクソなマンガを描くことができたのは、ハードル(理想)が低かったからだ。画力が無いのは自覚しているが、フェレットという素材はおもしろいのだから……エピソードの記録として残しておくのも悪くない。うまくいって雑誌に掲載されるようなことになれば、もちろん嬉しいが、ダメならダメでかまわない──ダメでもともと的な、低いこころざし(?)で取り組んだので自分のヘタクソさにメゲることなく描くことができたのだろうと思っている。


フェレット漫画について(freemlより/※加筆あり)
僕がフェレットを飼い始めた頃、まだフェレットの飼育情報は少なかった。なのでフェレットの記事が載っている本や雑誌は手当り次第に買って読んだ。テレビ番組もフェレットの特集があると録画してコレクション(?)していた。僕はふだんほとんどマンガを読まないのだが、フェレットに関してだけはマンガにも触手を広げていた。
そうして気づいたことだが……ペット漫画は色々あれど、フェレットを扱ったものが意外に少ない。
「フェレットほど面白いペットはいない」──そう思っている僕にとって、これは不満だった。「フェレットの漫画を描く人材が不足しているのか? ならば僕が描いて持ち込んでみたらどうだろう」などと思ったりしたものである。しかし無論それは「もっとフェレットの漫画が読みたい」と渇望する気持ちから生まれた妄想のようなもので、その時点では実際に自分で漫画を描くつもりなどはなかった。

ところが2001年の暮、「フェレット漫画が載っている雑誌」との情報を得て購入したアニマル・コミック誌《ハムスター倶楽部スペシャル》に、たまたま動物漫画の公募が載っており、それを見て気持ちが動いた。
《ハムスター倶楽部スペシャル》の版元=あおば出版は、色々な動物の漫画シリーズを出しているところで、数少ないフェレット漫画『フェレット倶楽部』(全3巻)の版元としても記憶があった。
「もっとフェレット漫画を!」と常々望んでいた僕はこの公募を知ったことで「公募してるのなら、ウチのフェレットのエピソードを描いて応募してみようか」という思いにとらわれてしまった……。
漫画歴など皆無に等しい僕がにわかに描いた作品でいきなり入賞できるとは考えにくいけれど……漫画という形にしてウチのフェレット(ブランカ&グランジ)の記録を残しておくのも良いではないか。個人誌《チャンネルF》のネタにもなるし、落選しても無駄にはならない……(実際に描いた漫画のコピーで個人誌《チャンネルF・14号/15号/16号》を作成してフェレットの散歩オフで配布している)。
そんな気まぐれを起こして描いてみたのが『フェレットinジャケット』だった。応募したのが《第6回ハムスター倶楽部スペシャル新人まんが大賞》である。
フェレットinジャケット』はタイトル通り「上着のふところに入って散歩に行くフェレット(懐中イタチ・肩乗りイタチ)」のアウトドア派なエピソードを、応募規定の8ページ枠で構成してみた作品。
これまでの小動物漫画というと、舞台が室内に偏り勝ちのきらいがあるが、そんな中にあって散歩派のわが家のフェレットのアウトドア中心のエピソードはユニークなのではないか……という狙いもあって、色々と自分なりの工夫で応募規定の8ページ枠で構成してみたものだ。

とりあえず描き上げて応募してみたものの、その後作品を読み返してみると、わが家のフェレットの個性や面白さを、どうも今一つ伝えきれていないのではないか……という物足りなさがあった……。
例えばグランジはノーマル(生殖腺&臭腺未手術個体)なのだが、それについては触れることができかった(タマを描いてある絵が 1コマあっただけ)。ノーマルであるがゆえのマーキングや最期っ屁にまつわるエピソードは、グランジを語る上では欠かせないところでもある。
そこで『フェレットinジャケット』では描けなかったエピソードのいくつかをあらためてまとめてみたのが『ふぇレッツ・ゴー』だった。
ペット漫画とはいえ、ただカワイイ・オモシロイというだけでは物足りない。描かれるエピソードの中に動物の特徴/能力や習性を考察するような要素あってもいいのではないかという思いもあって描いてみたものである。
この作品は《第6回ハムスター倶楽部スペシャル新人まんが大賞》の結果が発表になる前に既に描きあげていて、後に《第7回ハムスター倶楽部スペシャル新人まんが大賞》に応募することになる。

結果はさして期待せずに自分なりの描きたい(読みたい)ものを自分のできる範囲で描いてみた2作品だったが……結果は『フェレットinジャケット』が《第6回ハムスター倶楽部スペシャル新人まんが大賞》の〈回し車賞+編集部期待賞〉受賞(月刊ハムスター倶楽部スペシャル/2002年8月号掲載)。『ふぇレッツ・ゴー』が《第7回ハムスター倶楽部スペシャル新人まんが大賞》の〈ハムスター賞〉受賞(月刊ハムスター倶楽部スペシャル/2003年1月号掲載) と、意外にも2作とも入賞し、なんと「デビュー」ということになった。
フェレットを飼っていなければ漫画を描くこともなかったろうし、ましてや漫画家デビューなど絶対になかっただろう。

04ハムスペ7th発表号

漫画制作中にみた夢の話(freemlより/※加筆あり)
僕が初めてフェレット漫画を描き始めた頃に見た夢の話。日記(プライベートにつけているもの)には2002年2月9日(土)とある。《第6回ハムスター倶楽部スペシャル新人まんが大賞》に応募することになる『フェレットinジャケット』の3ページ目のトレース(ペン入れ)をしていた日だ。
    *    *    *    *    *    *
 イヤな夢を見た。
 どういうわけか僕にギターの弾き語りのコンサートをしないかという話が持ちかけられる夢なのだが……「大したことはできないと思うけど……金になるなら、ちょいと練習してやってみるかなぁ」などと軽い気持ちで受けてしまう。そしてハタと気付けば、いつのまにか明日はそのコンサートの日なのである!
 なぜかバックを演奏することになっていた宇崎龍童に「照れずに歌えば、なんとかなる!」などと励まされ、「うん、なんとか頑張ってみるから」と答えるものの……考えてみたら、歌の練習などしていないし、練習するにも選曲すら決まっていないではないか! いやいやそれ以前に僕はギターなど弾いたことがないし、弾く以前にギターすら持っていないのである!
「しまった! ギターを買いに行かねば!」「ええと、楽器店はどこだ!?」時計を見ながら「まだ閉店時間ではないか!?」などと右往左往。しかし、これからギターを買いに行って練習したところで、明日のコンサートに間に合うはずもなく、アセりまくり「わずかな金につられて、畑違いのコトを引き受けるのではなかった!」と悔やんでいるところに、僕にコンサートの話を持ちかけてきた奴がチケットの売上を持ち逃げしたという報告がなされる。当然金も入ってくる見込みは無くなり、つらい状況だけが残った……という夢である。
 目が覚めてそれが夢だと判ったときには「ああ、夢でよかった……」と心の底から安堵したものである。
 しかし、いったなんでこんな夢を見たのか……すぐに思い当たった。
 今、応募用に進めているフェレット漫画が原因だ。ペット漫画の公募を知って、ジャンルが違うにもかかわらず、挑戦してみようかという気になった。そして、あわよくば賞金なんぞが入ればいいなぁ……などと甘いコトを考えながら進めてきたことに対する内省的気分がこんな夢を見せたのだろう。気分転換にと取り組んだ漫画だが、実際に描き始めてみると時間はかかるし「思ったほど簡単では無いな。ふだん漫画など描いていないのに気まぐれに挑戦して、賞金などムシが良すぎるか……」などと思いはじめていた頃だった。ちなみに夢の中で僕にコンサートの話を持ちかけてきて売上を持ち逃げしたのは実在の人物で、グランジを売っていたペットショップのオーナーである。フェレット漫画に集中しているので(夢の)キャスティングにもフェレットからの連想が働いたのだろう。そして、そのオーナーの店で買ったグランジはニューターフェレット(去勢&臭腺除去済み※当時は未手術のものより高価だった)だったハズが実はノーマル(未手術)だったという経緯があり、こうしたことも「いかがわしい」キャラクターとして夢に反映していたのかも知れない。
 とはいうものの、漫画の方は少しずつだが進めている。漫画の投稿常連達に比べれば描き慣れていないことはバレバレで……ペンのタッチに未熟さがでたり、描いてみて表面化する問題があったり……「これが編集者や選者にどう評価されるものか?」と不安や疑問も募ってきてはいるのだが、その一方、色々な問題を工夫しながら対処し、その成果が少しずつ形になっていくことが楽しみであったりもする。これが小説となると理想は高いので書き出すのにもかなりのエネルギーが必要だが、漫画に関しては高い理想を目指しているわけでもないので、そういった意味では進めることにさほど抵抗は感じないですんでいる。今はとりあえずここまで進めたのだし、完成させようと思っている。漫画に関連する夢を見ることも、今回が初めてではないし、起きている時も、漫画のことを考えながらトイレに入り、便座を下げずに座ろうとして危うく便器に落ちそうになったところで反射的に体をひねって踏みとどまり、「あー、びっくりした。くそっ、こんな策にはまってまんまと水の中に尻をつける俺だと思うてか!」なんてこともあったし……今は漫画に集中しているから、変な夢も見てしまったのだろう。
    *    *    *    *    *    *
──などという間の抜けた夢を見ながら描いていたフェレット漫画だが、幸運にも入賞し、『月刊ハムスター倶楽部スペシャル』(のちに『月刊ハムスペ』)に11回ほど不定期掲載された。残念ながら『月刊ハムスペ』は2007年8月号をもって休刊となるが、フェレット漫画のいくつかは色をつけて(雑誌掲載時には単色だった)、ブログに上げてある。
05Ferret漫画彩色

超魔術イタチ:編(&動画【超魔術イタチ】/ケバエ幼虫との遭遇)
グランジ目線で散歩:編(&グランジが散歩した距離/動画【快走!散歩派フェレット】)
イタチと迷信!?:編(イタチは不吉!?)
ニオイでほんろう:編(最後っ屁対決!?/【イタチのさいごっぺ】について)
すっげ〜:編(最大のハプニング!?)
忍者イタチ:編(&忍者イタチ動画)
☆『フェレットinジャケット』(フェレット漫画第1作)
☆『ふぇレッツ・ゴー』ハムスペ新人まんが大賞受賞作:編
☆『フェレットのいる風景

イタチmeets猫(※実写4コマ)
散歩派フェレット・プチアルバム



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《かわいさ》は赤ちゃんの武器!?

ベビーシェマは赤ちゃんに備わった武器ではない!?
01フェレット幼体成体

赤ちゃんはかわいい。ヒトに限らず、イヌやネコなど、ほ乳類のベビーは、おおむね可愛いものだ。そう感じる現象について、「赤ちゃんが持つ《かわいらしく見える特徴(ベビーシェマというらしい)》は、赤ちゃんが自分を育ててくれる大人を惹きつけるための装備・戦術である」というようなウンチクを目にすることがある。
東洋学園大学の【知れば知るほど面白い!人間科学チャンネル】というサイトでも【赤ちゃんの“秘密の武器”!? ベビーシェマ】というタイトルで教育学博士が、そのような解説をしている。曰く《ひとりでは生きられない赤ちゃんが、生まれながらに備えた“秘密の武器”》《赤ちゃんは、自分を育ててくれる大人を惹きつけるために、「可愛さ」という武器を身につけて生まれてくるのです。》
──こうした考え方について僕は以前から疑問を持っていた。
「(赤ちゃんの)可愛さは武器」という感覚はわからないではないし、言い回しとしてはあってもおかしくない気もするが……科学的な解説で「赤ちゃんが獲得した生存戦略的特徴」みたいな伝え方は正しくないと思うからだ。

ヒトを含む子育てをする動物が《赤ちゃんを可愛と感じる機構》はあると僕も思う。ただ、それは《赤ちゃんが特別に備えた能力》ではなく、《子育てをする親に備わった能力》によるものだろう。
ベビーがかわいく感じられるのは、「赤ちゃんが《親の気を引くための特徴》をわざわざ備えて生まれてくる」からではなく、「親が《赤ちゃんの特徴をかわいいと感じる認知機構》を備えている」からだ──というのが正しい理解ではないだろうか。

なぜなら、子育てをしないトカゲやカメであっても赤ちゃん(幼体)はかわいいからだ。生まれてすぐに自立する爬虫類なら《親の気を引くための特徴》など必要ないはずである。しかし、にもかかわらず、トカゲやカメの幼体であっても、我々はイヌやネコの赤ちゃん同様にかわいいと感じる。ということは、そう感じる我々の側に「幼体の特徴をかわいく感じる認知機構」があるからだと考えるのが自然だろう。


子育てをしない爬虫類でも幼体はかわいい⬇
02ヤモリ幼&成体
03クサガメ幼体再
(※【身近な自然:里山】より)

「相対的に大きい頭」などベビーシェマと呼ばれる特徴は生物の幼体としての自然な形であって、《親の気を引くため》に特別にデザインされたオプションではない。そうした幼体の自然な特徴を「かわいく感じるスイッチ」が見る側の我々に備わっているということなのだと思う。
「赤ちゃんを可愛く感じる」機構は子育てを必要とする動物にとって重要なものだろう。しかしこれを、あたかも赤ちゃんが獲得した特別な生存戦略的特徴のように説明するのは的外れな解釈という気がしてならない。



カメのヘソ!?
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ミラクル☆スター〜実写版〜※ひとりで撮ったスーパーヒーロー・アクション
ミラクル☆キッド〜実写版〜※小学2年のスーパーヒーロー誕生
ミラクル☆シリーズさくっと制作経緯
自作ヒーロー:型紙マスクの作り方
幻のインディーズヒーロー・アクション※『ミラクル☆スター2』の絵コンテ
ヒーロー的宙返り
インディーズ&ローカルヒーロー目次

★フェレット漫画『ふぇレッツ・ゴー』※カラー加筆復刻版
しっぽの役割:編(尾の役割&しっぽ振りの意味)
超魔術イタチ:編(&動画【超魔術イタチ】/ケバエ幼虫との遭遇)
グランジ目線で散歩:編(&グランジが散歩した距離/動画【快走!散歩派フェレット】)
イタチと迷信!?:編(イタチは不吉!?)
ニオイでほんろう:編(最後っ屁対決!?/【イタチのさいごっぺ】について)
すっげ〜:編(最大のハプニング!?)
忍者イタチ:編(&忍者イタチ動画)
『フェレットinジャケット』(フェレット漫画第1作)
ハムスペ新人まんが大賞受賞作:編
『フェレットのいる風景』
フェレット漫画@ハムスペ覚書
イタチmeets猫(実写4コマ)
散歩派フェレット・プチアルバム
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※2019年12月に終了するYahoo!ブログ【星谷 仁のブログ】から移行してきたため、まだリンクの整理がしきれていところがあるかもしれません。

ヒガシニホントカゲ~《分類》雑感

かつてはニホントカゲ・今はヒガシニホントカゲ

気象庁による桜(ソメイヨシノ)の開花宣言──東京の桜(靖国神社の標準木)の開花は3月17日に発表された。平年に比べて9日、去年より4日早いという。この日、トカゲ密度の高いポイントに行ってみると、すでにアリが活動していた。


ホソヘリカメムシの死骸を運ぶクロヤマアリ↑。
石垣には日光浴をするヒガシニホントカゲの姿もあちこちで見られた。




ところで、このトカゲ──かつてはニホントカゲと呼ばれていた。それが遺伝子型の違いから3種類(ニホントカゲ・ヒガシニホントカゲ・オカダトカゲ)に分けられ、今ではニホントカゲというと西日本に分布する別種をさすことになる。分けられた3種類を外見で識別するのは難しそうだ。
ニホントカゲとヒガシニホントカゲ(東日本に分布)を見分ける目安として(?)頭部のウロコの配置(前額板の並び)の違いをあげている記事もあったが……僕がみたところ、この石垣では両種の特徴をもった個体が混在する。この見分け方は確実ではなさそうだ。けっきょく僕には外見では識別できないので、分布上(東京で見られるものは)ヒガシニホントカゲなのだろうな……と判断しているしだい。

かつては「ニホントカゲ」だったものを「ニホントカゲ」「ヒガシニホントカゲ」「オカダトカゲ」に分けたのには、もちろん学術的な根拠があって、それが妥当だという科学的判断に基づいてのことだろう。
しかし、素人の立場からすると、外見上も生態的にもさして違いがあるとは思えないものをどうして別種として扱わなければならないのか、よくわからない。

《分類》と《種》…素人の雑感

個人的には《分類》とは、「特徴の共通するものをグループ分けして《整然化》すること」だと考えていて、「《分類》の単位にあたるのが《種》」だという理解でいる。生物学の現場感覚とは違うかもしれないが、一般の人が考える《分類》の基本概念は、そんなところではないかと思う。

しかし生物学界では、ニホントカゲの例を含めて、科学の進歩でより厳密な分け方ができるようになって《分類》が細分化していく……科学的には《整然化》が進んだということになるのかもしれないが、一般の人には正しい同定が困難になって、むしろ《煩雑化》に向かっている気がしないでもない。科学的正確性を高める《分類》が、逆に誤同定のリスクを増やしているのであれば、本来の《分類》の理念とは逆行しているような気がしないでもない……。

生き物について見たり語ったりするのは専門家の独擅場ではない。多くの人が生き物を話題にするとき、その生き物をさす固有名詞として「種名」を利用している。「種名」の圧倒的ユーザーは、一般の人(素人)だろう。そうした大多数のユーザーが客観的に判断できるわかりやすい基準で《種(名)》が決められることが望ましい……一般の素人の立場からすると、そんな思いがする。

画像のトカゲも、以前ならその外見的特徴から「ニホントカゲ」と自信をもって記せたが、今は「ヒガシニホントカゲ」と確信を持って言うことができない。僕には確かめる手だては無いが、分布域からすると、どうもそうらしい……と曖昧さをもって判断することしかできず、納得感が薄い。
「ニホントカゲ」「ヒガシニホントカゲ」「オカダトカゲ」を(かつてのように)同じ《種》として扱い、その中に生息域によって遺伝子型の違いがある──という形で理解することはできないものだろうか?
実質的(?)に明確な違いがないものは同一種として扱った方がスッキリする──そう思うのは僕だけではないだろう。

種類を特定する「ものさし」として図鑑を利用する人は多い。それが図鑑の役割りでもあるはずだ。ならば、図鑑を頼り同定しようとする利用者が判断可能な客観基準によって種が記載されていることが望ましいのではあるまいか。

生き物の《分類》&《種(名)》というのは、《住所》&《氏名》みたいなものだろう──僕はそう考えている。「どこの誰」かを示す記号。その人自体は変わらないが、現住所が変わったり、氏名が変わることがある……。

《分類》&《種(名)》はその生き物をさす記号だが……当該生物そのものは「自然物」であり、《分類》&《種(名)》はヒトが作った「記号」──「人工物」にすぎない。生き物そのものは変わらないのに、《分類》や《種(名)》の方は時代によって・図鑑によって・専門家によってしばしば変わる──移ろうのはヒトが作った記号の部分だ。
変更が絶えないのは──《分類》は、自然物を理解するために人がこしらえた「後付けの理屈(基準)」だからだと僕は考えている。これは《文法》に似ている。言葉は自然発生したものだが、これを整理するために《文法》が作られた──「生物」も「言葉」も自然発生したものであって、《分類》や《文法》はあとからそれを分析して《整然化》をはかった基準だろう。後付けの理屈だから、うまく当てはまらない部分が発覚するたびに、つじつま合わせの対応──整合性の調整や変更が必要になって《煩雑化》してきたのだろう。

《分類》や《種(名)》の変更は、きっと専門家にとっては科学的根拠に基づく妥当な判断──《整然化》なのだろうが……「種名」を使う大多数のユーザーにしてみれば《煩雑化》であることも多いのではなかろうか? 同定の基準がもっと一般的でわかりやすいものであったらいいのに……と思ってしまうのは僕がド素人だからだろう。


穴を掘るヒガシニホントカゲ

穴を掘って地中の幼虫をゲット!


地面に穴を掘っているヒガシニホントカゲがいた。意外に深くもぐっている。エサ探しで落ち葉の下にもぐり込む姿はよく目にするが、穴を掘っているのを見るのは初めて。この光景を見て頭に浮かんだのが「産卵するために穴を掘っているのだろうか?」という可能性。カメレオンなど穴を掘って産卵するトカゲがいることは知っていたが……ヒガシニホントカゲも穴を掘って産むことがあるのだろうか?

穴を掘っていたヒガシニホントカゲが顔をのぞかせた。ちょうど近くに別のヒガシニホントカゲが近づきつつあったのだが、穴掘りをしていた方がそれを見つけ、追いまわす場面が展開。追い返して戻ってきたヒガシニホントカゲは同じ場所で穴掘りを続行。そして間もなく地中から幼虫をくわえて出てきた──穴掘りは地中の獲物を捕まえるために行なっていたのだ。ヒガシニホントカゲは発掘した獲物をくわえて(安全な)石垣の隙間へ移動。

ヒガシニホントカゲは発掘した幼虫は、地中で草の根を食うコガネムシ類の幼虫だった。
※【訂正】ヒガシニホントカゲが掘り出した幼虫はハナムグリ亜科のもので腐植土など(枯れ葉、朽ち木なども)を食べているそうです)
これまでこの石垣周辺ではミミズやコガネムシ類の幼虫をくわえたヒガシニホントカゲの姿をしばしば目にしてきた。ミミズはまだ地表でみつかることもあるが、地中にいるはずのコガネムシ類の幼虫はどこで見つけてくるのだろうと不思議に思っていた。
その謎がこれで解けた──《ヒガシニホントカゲは穴を掘って獲物を捕まえることがある》。
しかし、いったいどうやって地下のコガネムシ類幼虫の存在に気づいたのだろう? 幼虫の糞やそれが分解したときのニオイでも察知しているのだろうか? それとも幼虫が地下で草の根を齧る振動でも察知しているのだろうか?
帰宅後、調べてみると、ニホントカゲの穴掘り行動は珍しいことではないらしい。飼育下でも穴掘り行動をするようだが……餌がいなくても穴を掘るということは、必ずしも獲物の気配を察知して掘るわけではないのだろう。穴掘りは餌探しの行動の一環なのかもしれない。
さて、石垣のすきまに移動したヒガシニホントカゲだが……獲物はけっこうデカい。呑み込みにくいようで、何度もくわえなおしていた。

幼虫は太くて呑み込めないのではないか……と心配になったが、頭から呑み込み始めると、そのまま一気に丸呑みしてしまった。

コガネムシ類の幼虫をのみ終えようとしているヒガシニホントカゲ。

長いミミズも丸呑みするヒガシニホントカゲ


こちらでは、ヒガシニホントカゲがミミズを捕らえていた。画面隅の数字は撮影時刻(時:分:秒)。







長いミミズを2分半ほどで完食。噛み切ったりせずに丸呑みだった。

ひからびたミミズ(?)も獲物のうち!?


ひからびたミミズらしきものをくわえてハイテンションのヒガシニホントカゲ。先月も同じような光景を目にして驚いた(*)。ヒガシニホントカゲやニホンカナヘビが食すのは生きた獲物というイメージがあったからだ。すっかりひからびてしまった干物にまで手を出すとは意外だった。このヒガシニホントカゲは干物を何度もくわえ直し、ふりまわしていた。欠けて短くなった部分を食べていたようだが、獲物をくわえたまま草陰に姿を消したので完食できたのかどうかは分からなかった。

ヒガシニホントカゲのハンティングの対象範囲は意外に広そう!?