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地震の予知~作家の死~

ショートショート『地震の予知~作家の死~』


















400字詰め原稿用紙(20字×20行)換算で8枚のほどのショートショート。ワープロ(後にパソコンの普及で絶滅した日本語ワードプロセッサ専用機)で作成した簡易個人紙《チャンネルF☆通信》の第4号(1993年8月28日)に載せたもの。当時は安部公房の死が報じられた頃で、少し前には松本清張や長谷川町子が亡くなっていた。大物作家の訃報に色々感じるところがあって、そうしたことが着想のきっかけとなった。作中の《矢部耕坊》は《安部公房》のもじりで、《増本誠張》は《松本清張》、《瀬川真知子》は《長谷川町子》をもじったネーミング。
パソコン以前──ワープロ専用機を愛用していた頃は、(それ以前は手書きで原稿を書いていたものが)活字でラクラク出力できるのが楽しく、簡易個人紙・簡易個人誌を気ままに作っていた。【Yahoo!ブログの可能性】でも記したが、現在の拙ブログもこの感覚に近いところで続けている。当時作っていた《チャンネルF☆通信》と《チャンネルF》の一部↓。


《チャンネルF☆通信》第8号↑に掲載した『団地さいごの日!?』と『消えた大はつめい』は既にYahoo!ブログに投稿している。『団地さいごの日!?』の方は童話だが、やはり地震の予知を扱っていたりする。『地震の予知~作家の死~』は《チャンネルF》12号に再収録していた。
当時、ワープロ専用機で簡単に個人紙や個人誌を作れるようになったものの……その読者は少数の限られた仲間だけだった。そこで改めてブログで公開してみることにしたしだい。

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カマキリ卵の大雪予言説はなぜ生まれたか?

※外部ブログにアップした過去の記事(2008.12.03)の再録(若干補筆)。『カマキリは大雪を知っていた』(酒井與喜夫・著/農山漁村文化協会・刊)を読む以前に記していたもの。

カマキリの卵嚢(らんのう)が高い所にあれば大雪!?

木の枝が葉を落とす頃になって目につくようになるものがある。
ウスタビガ(蛾)の繭やカマキリの卵のう(卵を収めたもの/卵鞘<らんしょう>)などだ。
それまで葉に隠れていたものが、枝が裸になることで、あらわになる。



ウスタビガの緑色の繭が作られるのは夏の終わり。周囲には緑の葉がしげっているので、この時期に繭を見つけるのは難しい。繭の中で蛹になったウスタビガは秋には羽化してしまうので、この繭が目立つ冬にはもう役割を終えているわけだ(その頃になれば抜け殻の繭が見つかっても問題無い)。

オオカマキリの卵のうの方はウスタビガの繭に比べれば、色彩的には目立たないが、やはり枝が裸になった冬に気づくことが多い。200~300個ほどの卵を収めた塊=卵のうは泡を固めたような断熱構造になっており、冬を越し、翌年の4月下旬~5月頃に孵化する。

2~3年前の冬、ウスタビガの繭がどのくらい見つかるものか、多摩湖・狭山湖周辺を探しながら歩いてみたことがあった。
それまでは気づかなかったが、注意して探してみるとあちこちに見つかる。
そのウスタビガ繭探しで気がついた事がもう一つあった。カマキリの卵のうが予想外に高い所──木の梢付近にも見つかるのだ。

「あんな高い所で産卵するなんて珍しいな」──などと最初は意外な気がしたのだが……考えてみたら、高い位置の卵のうなんて、注意していなければ目に入らない(ウスタビガの繭も意識的に探してみるまでは気づかなかった)。
カマキリの卵のうは、以前から高いところに(も)あったのだろう。ただ、僕の方が気づかなかっただけなのだと考え直した。
これまで、視界に入る目につきやすい高さの──低い位置の卵のうしか認識していなかったので、なんとなく「カマキリの卵のうは低い所にあるもの」と思い込んでいたわけである。

ところで、カマキリの卵のうといえば、少し前に面白い俗説(?)が流行った(?)。
カマキリの卵のうの位置から、その冬の積雪量が占える──というものだ。

カマキリが高いところに産卵すると大雪

──そんな言い伝えが雪国にはあるというのだ。

カマキリは積雪値を予測し、雪に埋もれない高さに卵を産む

──という理屈らしい。

オオカマキリの卵のうの高さから積雪量を予想する研究をし、《カマキリの雪予想》が正しかったことを科学的に証明した(という)本(*)が出版されたり、それがテレビで紹介されたりしたため、この俗説は一気に広まった感がある。
(※その解明本に対しては懐疑的な意見も多く、後に反証本も出たらしい)

カマキリの大雪予言がもし本当なら──たしかに面白い。
だが僕は(も)この俗説はガセだろうと思った。
ウスタビガの繭探しで、カマキリの卵は低いところにも意外に高い所にもあるものだ──という事実を知ったからだ。もちろんその冬、東京・埼玉周辺で木の梢に届くような積雪などなかった。

昆虫はスゴイ能力を備えていて、よく感心させられるが……予知能力があるとはにわかに信じられない。

それに、そもそもカマキリはなぜ積もる雪を避けて高い場所に卵のうを避難(?)させなければならないのか?
卵のうが冬の間、雪に埋まったとしても……卵が孵る時期には雪は溶けているはずだから孵化に直接影響はなさそうな気もする。
後に知った事だが……実際に雪に埋もれた卵のうからもちゃんとオオカマキリは誕生するそうである。

《カマキリがその冬の積雪予想をして卵を産む高さを決めている》という俗説は間違い──どうやらそれが本当らしい。

ところで、この俗説を知ったとき、その真偽とは別に、この「言い伝え」がどうして誕生したのかという点に僕は興味を感じた。

俗説は誤りだったとして……それではナゼありもしない誤認が生まれ、人はなぜそれを信じて(納得して)しまったのか?

僕が「カマキリの卵のうは低い所にあるもの」と思い込んでいた事と関係がありそうな気がする。

カマキリの卵のうは(おそらく)高い所にも低い所にも産みつけられるが、それが目につくようになるのは枝の葉が落ちた冬である。
その冬──雪が降る地方では、低い卵のうは雪で隠され、雪上につきでた枝に産みつけられた卵嚢のみが見つかりやすくなる。
積雪面よりずっと高いところに産みつけられた卵のうには普通気がつかない。

積雪量が少なければ、低い雪面から露出した卵嚢が目につきやすくなり、大雪の年には深く積もった雪の上に突き出た枝の卵嚢が目につくきやすくなる。
年によって積雪量が違うのに、そのつど雪面から露出したところにカマキリの卵のうがあるのに気づいた人が、
「カマキリはまるで、積雪量を予想して雪に埋もれない高さに産卵しているかのようだ」
──そう錯覚してしまったのではあるまいか?

いわば、自然のトリック(?)に人間が勝手にひっかかってしまった結果、生まれてきた俗説なのではないか……と僕には思えるのだ。

また、カマキリはその前脚を持ち上げた姿から「拝み虫(おがみむし)」とも呼ばれるらしい。ギリシャ語名には「予言者」の意味があるそうだ(おそらく「拝み虫」と同じように祈る姿勢に見える事からの命名ではないかという気がするが?)。
もしかしたらこうした俗称などもカマキリの予言能力という神秘的なイメージの誘導にかかわっているのかもしれない。


あるいは瞳のように見えるカマキリの擬瞳孔(偽瞳孔)──どの角度から見ても「こっちを見ている」ようにうつる──これもミステリアスな印象を人に与えているのかもしれない。ちなみに暗い所では複眼全体が黒くなる。

※外部ブログ・freemlのブログにアップしていたものだが、スパムTBが増えたため、Yahoo!ブログに移動した記事。



団地さいごの日!?

地震とゴキブリ?

大地震に対する危機感や防災意識が高まっている。突然やってくる災害をあらかじめ予知でないものか──ということは誰でも考えたことがあるだろう。以前、こんなテーマで書いた5枚ほどの読み切り童話がある。



















『地球さいごの日』みたいなインパクトのあるタイトルをイメージしたが、さすがにそれでは大げさなので、グッとスケールダウンして『団地さいごの日』とした。挿絵はオリジナルではスクリートーンを使った単色だったが、今回パソコンで色をつけてみた。
イラストの服装が冬物なのは掲載が年末だったため。ゴキブリが活動するには時期はずれだが……ストーブを使う冬であったことで、地震→火事というイメージの誘導はしやすかったかもしれない。

この掌編は、ゴキブリに災害の「予知」をさせようとした話だが……「予知」するといえばカマキリの「雪予想」を思い浮かべる人も多いだろう。《カマキリは積雪量を予知して雪に埋もれない高さに卵(卵のう)を産みつける》というもの。雪国につたわる言い伝えらしいが、実際にカマキリの卵のうの高さを調べて積雪量を予想し災害に備えようと研究している人もいる。
たしかにカマキリは、どこか神秘的なムードをただよわせている。
カマ状の前脚をたたんで持ち上げている姿から「拝み虫(おがみむし)」とも呼ばれ、ギリシャ語名には「予言者」の意味があるのだという。
カマキリが本当に積雪量を予言しているのだとしたらとても面白いのだが……残念ながらこれは迷信にすぎないことが確かめられている。
カマキリの卵のうと積雪の関係

話をゴキブリに戻して……ゴキブリと言えば童謡『黄金虫(こがねむし)』(野口雨情・作詞/中山晋平・作曲)に歌われている「コガネムシ」は実は「ゴキブリ(チャバネゴキブリ)」のことだという説がある。新聞や童謡解説本などにも紹介されているから(童謡『黄金虫』の解釈をめぐって)、黄金虫=ゴキブリ説はかなり浸透していると思われる。僕もこの衝撃の説を知った時は(イメージダウンで)ガッカリした。
しかしその後、このゴキブリ説は間違いで、野口雨情のいう「コガネムシ」は「タマムシ」だとする説を知り、今は黄金虫=タマムシ説を支持している。
童謡『黄金虫』の謎
宝石昆虫タマムシ/玉虫の金蔵とは!?

ついでにゴキブリが登場する漫画

未発表のフェレット漫画の中にもゴキブリが出てくるエピソードがあったので、そのシーンをば。








昆虫に対する興味は人によってかなり格差がある。虫が好きな人にも嫌いな人にも、また興味がない人にも広く知れ渡っていてインパクトがあるものはといえば、ゴキブリではないだろうか?