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猫目のアオダイショウ!?

猫目のアオダイショウ!?



暖かい日が続き、昆虫やクモなども増えてきたが、アオダイショウも出てきた。画面右側にある頭部を見ればわかるように、アオダイショウの眼には黒っぽい模様がかかっている。これはエサとする鳥などが警戒する「眼」を隠す効果があるのだろうと僕は考えている。
昆虫には眼状紋(目玉模様)を持つものが多く、鳥が反応することが知られている。カイコの幼虫に色々な大きさのニセ目玉をつけてムクドリに与える実験を行った人がおり、大きな目玉は(鳥に対して)威嚇効果があり、小さな目玉は攻撃を誘導することがわかったという。鳥にしてみれば自分を狙う天敵の眼をいち早く察知して逃げるなり、眼を攻撃して(敵やエサを)無力化させることは、生存競走の中で獲得した有効な生き残り術なのかもしれない。昆虫の眼状紋(目玉模様)にすら反応する感度の《眼探知警戒システム》を鳥が備えているとすると、鳥を狙うヘビなどは、獲物から警戒されがちな眼を隠すことで狩りの成功率を高めてきたのではなかろうか……アオダイショウの《目玉模様》ならぬ《目玉隠蔽模様》には、そんな意味があるのではないかと想像している。
ところで、画像のアオダイショウは成体だが、幼体(幼蛇)は成体とはずいぶん違った色や模様をしており、しばしばマムシと間違えられる。僕にはアオダイショウ幼蛇とマムシはそれほど似ているようには思えないのだが……両種を見分けるポイントの1つが「眼」──アオダイショウの瞳孔は円形なのに対し、マムシの瞳孔は(猫の眼のように)縦長になっている。
当然、今回撮ったアオダイショウも「瞳孔は円形」のはずなのだが……画像をチェックしたら(マムシやハブのように)縦長っぽく見えたので「!?」。


眼だけ見るとマムシやハブのような「縦長の瞳孔」!?──よく見ると……、


アオダイショウの眼には、前屈みでカメラを構える僕の姿が映り込んでいた。

マムシ擬態!?アオダイショウの幼蛇



マムシと間違われがちなアオダイショウの幼蛇(幼体)は、こんな姿↑。アオダイショウ幼蛇の《はしご模様》がマムシの《銭型模様》に誤認されることがあるようだ。そのためか「マムシに擬態している」という説もあるが、僕は懐疑的だ。もしマムシが派手で目立つ警告的な色彩や模様をしており、それに似ているというのであれば、警告効果のある擬態といえるのかもしれないが……マムシの模様は目立たぬためのもので、警告的な意味合いはないように思う。アオダイショウ幼蛇の模様もやはりボディラインをかく乱する隠蔽的なもので、結果としてマムシと似ている(?)にすぎないというのが僕の考えだ。アオダイショウの成体と幼蛇で色や模様がなぜ違うのか──ということについては以前記したことがある(*)。ちなみに、シマヘビやジムグリも、幼蛇(幼体)は成体とはずいぶん違った模様がある。


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逃亡ヘビ事件

身近でもあった逃亡ヘビ事件

動植物園で行方不明になっていたカーペットニシキヘビがみつかったというニュースがあった↓。

<東山動植物園>逃亡のニシキヘビ、成長して戻る
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170726-00000081-mai-soci

行方が判らないでいる間にヘビは自力でエサを捕り、成長した姿で見つかったという。
この記事を読んで、昔、友人が飼っていたアオダイショウの逃亡事件を思い出した。
僕が小学6年生だったとき、クラスメイトが若いアオダイショウを捕まえてきて飼育を始めた。当初「なかなかエサを食わない」と心配していたが、思いのほか元気(?)で脱走。けんめいに捜索したものの見つけることができず、あきらめていたところ、後日、近所の家で発見されたという吉報(?)がもたらされた。喜び勇んで(?)引き取りに行ったというのだが……逃亡アオダイショウが発見された状態というのがまことにドラマチックだった。

その家ではカナリアを飼っており、その鳥カゴの中で問題のアオダイショウは発見された。鳥カゴの格子の隙間から入り込み、カナリアを捕食していた。ヘビは獲物を丸呑みにするので、当然食後は腹が太くなる。鳥カゴに入り込むことはできたアオダイショウだったが、カナリアを呑み込んでしまうと膨れた腹が格子につかえて出られなくなった……そんな状態がカナリアの飼い主によって発見されたという。
僕はそのクラスメイトに顛末を聞いただけで、現場は見ていないのだが……想像するとスゴイ状況だ。

カナリアの飼い主がいつものように鳥カゴをのぞきこむと……そこにいたのは愛しいカナリアではなく腹の膨れたヘビだった!?──そのときの衝撃はいかほどのものだったか?
失ったペットが見つかったということで引き取りに行ったら、その家のペットを食っちゃっていたというのも、かなり気まずい状況だ。
ペットを失った飼い主とペットを取り戻した飼い主──悲しみや怒り・喜びや申し訳なさが渦巻く両者の間で、どのように逃亡アオダイショウの引き渡しが行なわれたのか……その場の空気を想像するといたたまれなくなる。

逃亡ヘビが無事に(?)見つかる──この記事を読んで、むかし級友から聞いた「アオダイショウ逃亡事件」を久しぶりに思い出したのであった。


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ヘビの抜け殻&アオダイショウ幼蛇

ヘビの抜け殻&脱皮主のアオダイショウ幼蛇

前記事の石垣でヒガシニホントカゲハリサシガメを撮っていたところ、まだ新しいヘビの抜け殻を見つけた。


セミの抜け殻などは成虫が脱出するさいに背中が裂けているが、ヘビの抜け殻は全体がほとんど無傷で残っていることがある。この抜け殻は残念ながら(?)途中で切れていたが、すぐ近くに残りがあった。


実はこの↑抜け殻の近くに脱皮主と思しきアオダイショウ幼蛇がいたのだが、カメラを近づけると石垣の奥に隠れてしまい、抜け殻との2ショットは撮ることができなかった……。
しかし、しばらくすると近くの石垣の隙間から現れた。




アオダイショウの幼蛇は成体とは違った模様や体色をしているので、一見別種のヘビに見える。幼蛇のはしご模様が、マムシの銭形模様に間違えられるらしく、しばしばマムシと誤認されている。マムシの瞳孔はネコのように縦長だがアオダイショウの瞳孔は丸い。


ヘビは二股に分かれた舌をよく出し入れする。これは舌で集めた空気中の化学物質を口蓋にある一対のヤコブソン器官(嗅覚器官)へ運んでニオイを感知するため。


ヘビは手足がないのに実にスムーズに移動することができる。くねらせた体の要所要所で体を押し当て一定方向(頭の方向)に体を滑らせ続けることで前進できる。下から上への移動も滑るように(実際に滑らせて)自由自在。
ちなみに幼蛇とはずいぶん印象が違うアオダイショウの成体↓。


アオダイショウの幼蛇と成体ではなぜ模様が違うのかふしぎなところだが……以前、これについて考えてみたことがある→【幼蛇と成体・模様が異なる理由:アオダイショウ

ヘビの抜け殻はヘビ本体よりも長くなる

ヘビは体をくねらせて一定方向(頭の方向)に滑る(進む)ことができるが、滑る方向を決めているのが腹板と呼ばれる幅の広いウロコだ。今回の抜け殻で見てみると↓。


腹板はヘビの腹側(つまり地面などと接する部分)の幅の広いウロコ。継ぎ目が前の腹板の下に重ねられているので、頭方向へは抵抗なくスムーズに滑るが、尾方向には腹板の後縁がひっかかってブレーキとなる。つまり腹板が逆進防止のストッパーの役割りをはたしている。
抜け殻の頭を見ると、眼をおおっていた透明なウロコもいっしょに脱皮しているのがわかる↓。


半透明のウロコ(体鱗)の間に見える白っぽい部分は、普段ウロコの下にたたまれている皮膚で、大きな獲物を呑み込んだときなどに拡張する。脱皮のさいには、このウロコの下にたたまれている皮膚も伸ばされていくことになり、そのため抜け殻はヘビ本体よりも長くなる。


ヘビの脱皮は鼻先から始まり、頭をおおっていた古い表皮がめくれ上がり、パーカーのフードをはねあげたように後屈する。その反転した頭が古い体を呑み込んで行くような形になる。ストッキングを脱ぐように古い皮を裏返しながら脱皮は進むので、抜け殻を傷つけることなく本体が脱出できるわけだ。脱ぎ終えたヘビの抜け殻は裏表が逆転している(抜け殻↑では頭の外側だった面が内側になっている)。


(※↑【脱皮マジック】より再掲載)

余談だが……ヘビの脱皮は本体より抜け殻が長くなるのに対し、昆虫の脱皮では抜け殻より大きな本体が現れたりする……これにもビックリだ。


(※↑【脱皮マジック】より再掲載)

ウラギンシジミ幼虫など

クズの花穂にウラギンシジミ幼虫~アオダイショウほか



クズの花穂にウラギンシジミ(チョウ)の幼虫がいた。2本(一対)の筒状のツノは、ちょっとカタツムリの触角を思わせる。キレイなので《陸のウミウシ》といった感じもしないではない。別の花穂には、ひとまわり小さい紫色の固体が↓。


実はこのユニークなツノがある方が尻。刺激を与えるとこの筒状角からブラシのようなものを出してパッと広げたかと思うとサッと収納する──ほんの一瞬広がるブラシがまるで線香花火のようで、知らずに初めて見た時は大いに驚いた。


この画像↑は【紫のピカチュウ!?ウラギンシジミ幼虫の線香花火】より再掲載したものだが、いったい、どんな器官がどういう経緯をたどって発達し、こんな奇抜なギミックを完成させたのか……フシギでならない。ちなみに、成虫はこんな蝶↓。


成虫はどこといって変わったところのない普通のチョウなのに……幼虫がユニークすぎる。他にもいないかと探してみると……ウラギンシジミ幼虫がいたクズがからむクサギの木に、こんなのがいた↓。


アオダイショウの生体。このアングル↑からでは顔が見えなかったので……顔がみえるアオダイショウ幼蛇の画像も↓。


アオダイショウは幼蛇と成体で模様や体色が違う──まるで別種のようだ。いったいデザインが変化することにどんな意味があるのだろう?──そう考えて推察してみたことがあった→【幼蛇と成体・模様が異なる理由:アオダイショウ】。
僕が虫見で歩くエリアはだいたい決まっているので、であう生き物の種類も重複することが多い。ということで、やはりこれまで何度もネタにしているヤマトタマムシ↓。


ヤマトタマムシは何といっても美しいので目をひく。いれば撮ってしまう。構造色と呼ばれるメタリックな輝きを放つ翅鞘が「玉虫厨子(たまむしのずし)」の装飾に使われたのは有名な話だ。「コガネムシは金持ちだ 金蔵建てた 家建てた」の歌詞で知られる野口雨情・作詞の童謡『黄金虫(こがねむし)』で歌われている「コガネムシ」はヤマトタマムシだという説がある。僕は「ヤマトマムシの翅鞘で装飾された《玉虫厨子》」を「コガネムシ(ヤマトタマムシ)の《金蔵》」に見立てるという着想を得て雨情はこの歌詞を書いたのではないかと想像している(*)。
やはり擬木にとまっていたニホントビナナフシ成虫♀↓。


ニホントビナナフシも狭山丘陵では常連の昆虫。そのほとんどがメス。九州以北では単為生殖といわれ、僕もこの周辺でオスはいないものだと思っていたので、4年前に初めてオスを見た時は驚いた。そして2013年12月には両性生殖を確認(*)。屋久島以南では両性生殖をする本来は南方系の昆虫のようだが、東京で12月にニホントビナナフシのペアをみつけたときは何ともフシギな気がした。
ニホントビナナフシについては、雌雄モザイク(1つの個体の中にオスとメスの特徴が混在する)を見つけたことも2度ある(*)。
当初はニホントビナナフシの成虫♀は緑色──と思っていたが黄色い個体を見つけて「こんな体色になることもあるのか……」と驚いたことも(*)。
これもなかなかフシギな昆虫だ。