FC2ブログ

ユーザータグ : ピーマンの記事 (1/1)

昔流行った「ピーマン」語源/震源地は僕ら?


今ではすっかり死語になってしまったが……昔、「ピーマン」という言葉が流行った時期がある。1980年前後の頃だったろうか。
「話がピーマン」「頭がピーマン」というような使われ方をし、意味するところは「中身が無い」。
当時はまだ【新語・流行語大賞】などなかったが、もしあったとしたら、きっと上位にノミネートされていたに違いない。『雑学おもしろ百科・10』(角川文庫/1984年)によるとインベーダ世代の印象に残る流行語では、第1位の「なんちゃって」に続いて「話がピーマン」が第2位にあげられているとか。
さて、この一世を風靡した(?)「ピーマン」の語源だが──「野菜のピーマンに由来する」というのが多くの人の認識だろう。僕もテレビ番組の中で、そのような解説をしているのを何度か見た記憶がある。

しかし、それは間違い──流行語「ピーマン」の語源は「野菜のピーマン」ではなく、我らが友人のあだ名「プチコンマン→(略して)Pマン」だった!
……のではないかと僕は考えている。

「プチコン」というのはその友人・U君が中学~高校時代に使っていた独特の打撃技のことである。普通、パンチは拳を握って打つが、「プチコン」は人差し指と中指をそろえて延ばし、その先端で相手の胸骨などを突く。空手の貫手(ぬきて)にちょっと似ているかもしれない。
指先の攻撃とはいえ、肉の無い胸骨を狙ってピンポイントで突かれると、これがけっこう痛い。拳で打たれるより指のぶんだけ早く届くし、ブロックしても狭い隙間をぬってくるので意外によけにくかったりもする。
U君はこの奇妙な技を得意技にしていた。技を放つ時には「プチコン!」とかけ声をかけていたことから、この技は「プチコン」と呼ばれ、その使い手であるU君は「プチコンマン」と呼ばれるようになったわけである。
「プチコンマン」もしくはこれを縮めた「Pマン」が彼のあだ名だった。

さて、この「Pマン」ことU君にはいろんな逸話があるのだが、そのひとつに「《脳みそ別の知恵》事件」というのがある。
U君が何かのはずみで頭部をぶつけたとき、仲間から「今の衝撃で脳細胞が○万個は壊れたな」とからかわれた。すると彼は「バーカ。脳みそは家に置いてきたから無事なのね」と言い放った。仲間たちはすかさず「じゃあ、その頭の中はカラッポかよ」と切り返し、これが「Pマン」の「脳みそ別の知恵」と言われる逸話である。
U君をからかうために「Pマン」はしばしばピーマン頭の怪人としてイラストに描かれ、テーマソングまで作られたりした。その歌詞の中にも「脳みそ別の知恵~」というフレーズが入っていた。
こうしたことから僕らの仲間内では「Pマン」といえば「脳みそがない」と同義語として浸透していったのだ。
U君も「Pマン」というあだ名に過敏になり、駐車場の「P」マークを見ていただけで、あるいはピーマンに形が似た(?)初心者マークを見ただけでプチコン攻撃を受ける被害者も続出した。

こうして僕らの仲間内では「Pマン」というのはU君をさす(からかう)あだ名となった。
画像は当時(学生時代)に僕が書いたプチコンマン・U君とアマゾンライダーをもじった丸損ライダーP(頭がピーマン、腕に「P」の腕輪がついている。額の傷や名前の「丸損」にもまた別の逸話がある)。

U君が「Pマン(=プチコンマン→脳みそ別の知恵)」と呼ばれ、からかわれているのを見て、「(野菜の)ピーマン(=中身が無い・中身がカラッポ)」由来の言葉だろうと解釈(誤解?)した人もいたのではないだろうか。そうした理解で彼らの間でも使われだし、それが一般化して広まったのではないか……僕はそう推理している。
U君が「Pマン(プチコンマン)」と呼ばれるようになったのは「話がピーマン」というフレーズが全国で流行るようになる何年か前である。


※インディーズ特撮ヒーローものに『Pマン』(創映会+幻視人)というステキなシリーズがあるが、もちろんこれはプチコンマンとは何ら関わりがない。

スポンサーサイト