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虹色の宝石!?アカガネサルハムシ他

虹色に輝くアカガネサルハムシ

ノブドウの葉の上にアカガネサルハムシを見つけた。珍しい昆虫ではないが、すこぶる美しい。ヤマトタマムシなど光沢美麗昆虫は色々いるが、メタルカラーの多彩さではアカガネサルハムシが秀でている。赤~黄~緑~青~紫……虹のように輝くメタルカラーが素晴らしい。


いつもは動き回ってなかなか撮らせてくれないアカガネサルハムシが、めずらしくじっとしている……と思ったら排泄中!?──動かずにいるというのはシャッターチャンスでウンが良いのか!? しかし、この姿勢では顔が見えないので、葉を動かして顔の見えるアングルを模索……すると、アカガネサルハムシは動き出して葉の裏側にまわり込もうとした。


葉の裏に移動しようとするアカガネサルハムシ↑。葉の裏に隠れたので葉を裏返すと……さらにその裏へ(葉の表へ)まわり込む……。そんなことを繰り返しているうちに、葉の縁でアカガネサルハムシの動きが止まった。




よく見るとノブドウの葉を齧り始めていた。食事中も撮影のチャンス!?
しばらく葉を食べていたのでそのようすを撮るることができた。








光沢昆虫は画像にすると実際のキラキラ感はかなり目減りしてしまうのだが……それでも、かなり美しい。光沢美麗昆虫の代表ヤマトタマムシ(体長30~41mm)に比べるとアカガネサルハムシはボリューム感で劣るものの(体長5.5~7.5mm)、美しさにおいては決して引けをとらないアッパレな虫だと思う。

ハチっぽいハエ・ムネグロメバエふたたび



アカガネサルハムシが「美しい昆虫」なら、ムネグロメバエは「おもしろい昆虫」といった印象。先日、【蜂擬態!?ムネグロメバエ】で初めて見た昆虫だが、これで(ハチっぽい容姿なのに)ハエだというところに面白味を感じた。その後目にする機会があったので、あらためて撮ってみたもの。


ハチに擬態した昆虫は少なくない。蛾やカミキリなどでもハチに似たものがけっこういる。毒針を持つ危険昆虫ハチに似せることで天敵を回避して生存率を高める生存戦略が有効ということなのだろう。その強面のハチに寄生するハエ──というところも意外でおもしろい。普通、ハチとハエといったら、ハチの方が断然強そうな気がするが……ムネグロメバエはハラナガツチバチなどに寄生するらしい。

最近見た虫から…



アシナガオトシブミは5月中旬に雑木林で2度見ている。雑木林の縁にはウラナミアカシジミ(成虫)の姿もあった。


止まっているところに近づくと、後翅をこすり合わせ、尾状突起を上下に動かしてみせる──これは虫の触角の動きを思わせる。尾状突起の根元には眼状紋もあるので、天敵に偽の頭部と誤認させる陽動効果がありそうだ。実際、尾状突起付近を失った個体を見ることも少なくない。頭部を狙われていれば致命的だが偽の頭部に攻撃を誘導したことで生き延びることができたということなのだろう。
やはり雑木林の縁に出ていたミズイロオナガシジミにも似たような尾状突起がある。


チョウではないが、なかなかキレイな蛾↓。


ウコンカギバは成虫よりも幼虫に魅力を感じるのだが……。


※↑【葉上のドラゴン:ウコンカギバ幼虫】より


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妖虫!?ぷちドラゴン~擬木の幼虫

葉上のドラゴン!?!妖虫ウコンカギバ



キアイを入れれば(?)、鼻先にユニコーンのような長いツノをもつ龍に見える!?
これまでも何度かネタにしてきた、あの生物と、また遭遇!


葉の上に乗るプチサイズの龍!?──《妖虫》感満載。






──ということで、これはウコンカギバという蛾の幼虫。見つけたときはガードパイプの支柱のてっぺんにいた↓。




食植物から落下した幼虫が枝先に戻ろうとして誤ってガードパイプや柵などを登ってしまい、てっぺんで行き場を失いたたずむ姿は、ありがちな光景。
ウコンカギバは珍しい昆虫ではないのだろうが、こういう状況でもなければ、なかなか目につくものでもないので、出会った時にはしばし見入ってしまう。






チョウやガの幼虫の腹脚は尾脚(第10腹脚)を含め5対が基本だそうだが、ウコンカギバ幼虫は尾脚が無くて4対。
今回、ガードパイプ上で見つけたウコンカギバ幼虫だが、食植物から離れていたため、飢餓状態にあるなら食植物に戻せばすぐに食事を開始するかもしれない。そう考えてホストと思われるカシの若葉に移してみたのだが……葉を食べるようすは観察できなかった。カシの枝先が接していたワイヤーフェンスに登り始めてしまったので、(食べやすそうな)コナラの若い葉へと再移動。ドングリから発芽した若い葉にとまらせて撮ったのが葉上の画像ということになる。


以前見つけたウコンカギバ幼虫は、コナラの若葉に移すとほどなく食べ始めたが(*)、今回の幼虫は葉をかじる気配も見せなかった。しかし後日、現場をのぞいてみると、幼虫の姿は見当たらなかったものの、幼虫がいた葉には食痕が残されていた。


ウコンカギバ幼虫の奇妙な突起は何のため?

ウコンカギバ幼虫の特徴と言えば、背中&腹端から伸びる異様な突起だろう。いったいこの器官は何のためのものなのだろう? その意味・役割りは気になるところ。
奇妙なスタイルの昆虫ということで頭に浮かぶ可能性としては……捕食者たちの目を欺くため──ボディーラインをかく乱(エサである虫に見えないように)する隠蔽効果でもあるのだろうか?
あるいは捕食者たちが「引いてしまう」ような威嚇効果・忌避効果でもあるのだろうか?
それとも、ひょっとして、何らかの感覚器官?
でなければ、奇妙な姿は生存率を高める積極的な意味などない単なる変異で……種としての生存を脅かすほどのデメリットではない特徴が、たまたま受け継がれているだけなのだろうか?

幼虫時代は奇妙な姿をしているウコンカギバだが、成虫(蛾)を見ると、さほど変わったところはない。成虫の体には異様な突起物はないわけだが……ということは、幼虫時代の突起物はきれいに成虫の体内に収まって(吸収されて)いることになる。
とすれば、幼虫の体に生えた奇怪な突起物は、幼虫時代には使われない余剰成分──《成虫になるときに使われる素材(養分)》の貯蔵庫なのではあるまいか?
ちょっと(エネルギー貯蔵庫としての)ラクダのこぶを連想した。
ホントのことは解らないが、ユニークにして謎めいた容姿を見ていると想像は尽きない。

柵や擬木の迷える幼虫たち



擬木の上ではカギシロスジアオシャク幼虫がさまよっていた。ウコンカギバ幼虫ほどではないが、カギシロスジアオシャクの幼虫も背中に突起がある。カギシロスジアオシャク幼虫は展開するコナラの芽についていると背景に紛れてしまうので、この突起には隠蔽擬態の効果があるように思う。腹脚の数は尾脚を含めて2対。


擬木上では色々な幼虫やクモが徘徊しているので、そのしおり糸(?)が残る。そこを歩き続けると残された糸を拾ってしまいがち……。このカギシロスジアオシャク幼虫も突起などに糸が絡んでいた。
この時期、擬木では色々な幼虫を目にする。




5月に可憐な姿を見せるアカシジミ(チョウ)はまだ幼虫↑。
ウラナミアカシジミの幼虫↓もよく見かけるようになった。


少し前にユニークな姿の成虫がみられたオカモトトゲエダシャクも、もう幼虫が見られる。中にはずいぶん育っているものもいた↓。


オカモトトゲエダシャクは成虫(蛾)になると可変式の翅がメカニカルでカッコ良いのだが……幼虫時代は鳥糞のようで、だいぶ印象が違う……。
冬に繁殖活動し、ホルスタインちっくなメスが人気(?)のチャバネフユエダシャクも幼虫がだいぶ育ってきた↓。


イモムシ・毛虫のたぐいも多いが、それ以外にも色々な幼虫が見られる。


おそらくニホントビナナフシの幼虫だと思うが↑……その足元──擬木表面には幼虫やクモのものと思われる糸が残っている。
ホストの樹から離れた幼虫(もしくは飛ぶことができない虫)がエサの葉がある枝先を目指して高い方へと移動する──その習性から、擬木や柵などを登ってしまい、てっぺんで行き場を失って徘徊することを僕は《擬木遭難》と呼んでいる。食植物から離れ、飢餓状態の(栄養状態が悪そうな)虫も多い。
擬木の上には強風で落ちた葉や植物片などが乗っていることもあり、これを食すものもいる。


擬木上の植物片をあさるナナフシモドキ(ナナフシ)の幼虫↑。《擬木遭難》してエサにありつけずなかった虫は餓死してその命は無駄になってしまうのか……というと、そうでもない。擬木の上にはやはり遭難した捕食性の幼虫やクモなどもいて、彼らの命をつなぐ役にはたっている。捕食性の虫たちにとっては意外に良い狩りの場となっているようで、こんな人工物の上にも生態系のドラマを垣間みることができる。


欄干を徘徊するナナフシモドキ(ナナフシ)幼虫を捕えたアリグモ↑。
擬木の上でイモムシの体液を吸っていたヤニサシガメの幼虫↓。




ドラゴンを折って昆虫進化の奇跡を思う


ふとしたことからネット上に《折り鶴》ならぬ《折り龍(ドラゴン)》の折り方を紹介する動画を見つけた(*)。「折り紙でこんなもの(形)まで作れるのか!?」と、にわかに興味がわいて、動画を見ながら《ドラゴン》に挑戦。なんとか折り上げたのが冒頭の画像。出来映えはともかく……1枚の折り紙から《ドラゴン》を折り上げることができることを実体験として確認。「よく、こんな複雑な形を実現する折り方を開発したものだ」と発案者には感心するばかり。

正方形をした1枚の紙片──このシンプルな素材から多様な形を折り上げる《折り紙》は創造的な遊びだ。日本人なら(?)誰でも子どもの頃に遊んだことがあるのではなかろうか? 折り紙のスタンダード・《折り鶴》を折ることができる人は決して少なくないだろう。その《折り鶴》の場合、突起部分は両翼とクチバシ(頭部)・尾の4つ──正方形の角も4つなので、紙の角を利用して突起部分を作ることは、なんとなく「できそう」な気がする。しかし、《折り龍(ドラゴン)》はかなり複雑な形をしている。突起部分は頭・四肢・両翼・尾など多い。こんな複雑な形を正方形の紙1枚で──切ったり貼ったりすることなく折り上げることができるというのだから驚嘆する。複雑な形をした《ドラゴン》を展開していけば1枚の正方形の紙に戻ってしまうというのも、なんだか不思議な気がする。これはもはやマジックだ。折り紙を全く知らない人が見たら《奇跡》のように感じるのではなかろうか?

折り方の行程を知らない人が《ドラゴン》の完成体を見たら──「この複雑な形は、どのように実現したのだろう?」と感じるに違いない。構造を理解するために完成体を展開して折り目を確認するかもしれない。正方形の紙の上につけられた折り目(山折り・谷折り)を正確にトレースし、その図面を「設計図」と考えるのではあるまいか。かなり複雑で難解な「設計図」だ。正方形の紙の上に引くことができる線(折り目)は無限に存在する。その中から《ドラゴン》で採用された図面を見つけ出すというのは《奇跡》に近い。できあがった結果(複雑な形)だけを見れば、《ドラゴン》の実現は《奇跡的》ということになる!?

しかし、実際に《ドラゴン》を折っていく過程は──(折り鶴に比べれば行程が多い分、複雑にはなるが)1つ1つのステップは、さほど難解ではない。理屈の上では紙のどこをどう折るかの選択肢は無限に存在するわけだが……実際の折り紙では、基本的には「角や辺を(他の角・辺・折り目や対角線などの基準に)合わせて折る」あるいは「折られた部分を開いて折り目を変える」などの手順で進められる。個々の手順──「次にどう折るか(もしくは開くか)」を考えるとき、実現できる選択肢は無限というよりむしろ限定的だ。いじることの出来る部分は限られてくる。

《折り鶴》にしたって、折り紙を知らない人が見れば「1枚の正方形の紙を折って作られた」とは信じがたい《複雑》なものだろう。ところが、多くの人がこの折り方を覚えている(折り方は《単純》なので記憶していられる)。ずっと折り紙から離れ「もう忘れた」という人でも、折り始めたら完成までたどり着くのはそう難しいことではないだろう。実際に折り紙を手にしてみれば、そのつど折ることができる選択肢はそう多くない──折りながら手順を思い出し、完成にこぎ着くことができるのではないかと思う。つまり完成体は《複雑》だが、それを折る手順は意外に《シンプル》だということだ。

「一見《奇跡》のように見える複雑さ──しかし、完成するまでの行程は、実は意外にシンプルな選択で形成されている」──久しぶりに折り紙を折ってみて、そんな感想を持った。

そして連想したのが昆虫などで顕著な《奇跡的とも思える複雑な進化》だ。
例えば《擬態》などは、その極みで、まったく系列が異なるのに酷似しているものがいたりする。複雑で完成度が高い《擬態》を見ると、「よくこんなデザインが実現したものだ」と驚嘆せずにはいられない。
デザインの酷似について、無限に存在しうるデザインの中から「たまたま似たもの」が生まれて、それが自然選択で残ったなどという解釈は都合が良すぎると疑う向きもある。《擬態》を含む《進化》は、偶発的な変異に由来するとはとても思えず、超自然的な(?)《意志》のようなものが働いているのではないかと考える人もいるようだ。

しかし、複雑きわまりない進化も折り紙の行程のように、実は個々の局面では、(「無限の選択肢の中から選ばれた」ものではなく)「シンプルな選択」の積み重ねで実現した複雑系なのではないか……そんな風に思えてきたりもする。
擬態する側も擬態される側も、その形態は細胞分裂(繰り返し)によって形成される。細胞分裂の制御で実現しうるデザインにはきっと共通のパターンがあるに違いない。そう考えると、デザインの選択肢は無限に存在するのではなく、あるていど限定的(規則的)なものなのかもしれない。
擬態の効果などとてもなさそうな種類で似通ったデザインを持つ昆虫もいる。こうした「他人のそら似」現象がちょくちょく存在するのも、デザインの選択肢が限定的であるためかもしれない。「他人のそら似」現象がしばしば起これば、その中から生存率に有利に働くデザインを持ったものが自然選択され、世代を重ねる中でその特徴が洗練されて酷似といえる擬態を完成させるケースがあったとしても、そう不思議なことではない気がする。

《ドラゴン》を折ってみて、その複雑な形を、実は比較的単純な行程を繰り返すことで作り上げることができることを実感した。《奇跡》のからくりをちょっとだけかいま見たような気がしないでもない。
《奇跡》つなかがりで、《昆虫進化の奇跡》も似たようなものではないか……などと思ってみた次第。
もちろん、折り紙と生き物の体の形成は全く別のものだが……《ドラゴン》の最初の行程は正方形の紙の対角を重ね合わせ二つ折りにするところから始まる。まっさらな正方形が谷折りの対角線で2分割されるわけだが、これは受精した卵子が二つに分裂する、最初の2分割のイメージと重ならないでもなかった。

*折り紙「ドラゴン」の折り方 (Jo Nakashima) - Dragón #6

https://www.youtube.com/watch?v=kUsxMXwCW8A


エッセイ・雑記 ~メニュー~

身近な遭難でUMAと遭遇!?

山奥で遭難し、そのとき異形なモノ(妖怪・UMAのたぐい?)と遭遇した──という話は昔からよくある。
遭難というと人里離れた場所をイメージしがちだが、身近な所でも起こりうる。というより起き続けている。気づかぬ人が知らないだけだ。そしてこうした遭難による異形な存在との出会いもある。
ということで、僕が最近、「身近な遭難」で出会った異形なモノをいくつか紹介してみたい……。

身近な遭難《擬木遭難》&異形なモノとの遭遇

さて、ここでいう「遭難」とは、虫の遭難。枝から落ちて擬木の柵や欄干などに登ってしまい、そこから抜け出せなくなっている状態を僕は《擬木遭難》と呼んでいる。葉を食べる幼虫は、落下すると木の幹をよじのぼり「餌の葉がある《高い所》」を目指す。しかし間違って擬木を登ってしまうとやっかいなことになる。のぼりつめても餌(葉)はない。支柱のてっぺんまで登ってそのフチをぐるぐる回り、その先がないことをようやく悟ると、少し降りて水平の手すりを移動、次の支柱を登って同じ事をくりかえす……擬木の上をいくら徘徊しても目指す枝葉に到達できないことを虫たちは知らない。
擬木上には同じように落下して擬木に登ってきたクモやサシガメ、カマキリなどの捕食者たちもいる。《擬木遭難》は虫たちにとって生死に関わる災難で、「遭難」は決して大げさな言い方ではないだろう。

そんなわけで、雑木林沿いの遊歩道の擬木には、遭難中の様々な虫が這っていたりする。中にはギョッとするような異形な姿をしているものも……。


これ↑は【怪獣!?ドラゴン!?!UMAじゃない実在生物】で投稿した画像だが、先日も擬木で遭遇した。その時の画像がこれ↓。


何度であってもユニークな造型にカメラを向けたくなってしまう。


これはウコンカギバもしくはヒメウコンカギバという蛾の幼虫だろう。キアイを入れればドラゴンに見えなくもない姿は空目(そらめ)チックだが、和名も文字列空目しがちな危険な香りを感じる。「ウコンカギバ」を「う○こ嗅ぎ場」と誤読しないよう注意が必要だ。
この幼虫──頭部に一対の突起があって、これがちょっと猫耳っぽく、猫顔にも見える。猫顔のイモムシは意外に多く、個人的には猫顔幼虫はポイントが高い(いったい何のポイントだか……)。


猫顔もおもしろいが、この幼虫でまず目を引くのは、やはり背中や腹端に生えた何とも不思議な突起だろう。角度や形が変わるのでいちおう可変式の器官ではあるようだが……これにはいったいどんな意味があるのだろう? この突起があることで(昆虫食の)鳥が忌避するとか(鳥も異形を嫌うとか?)……身を守ることに何か役立っていたりするだろうか? 突起をたたんでいるときは枯れた植物片に見えなくもないから、隠蔽擬態の効果はあるていどあるのかもしれないが……隠蔽工作の器官にしては仕掛けが大掛かりすぎる気もする。あるいはやがてメタモルフォーゼするときに備えて養分を貯蔵しておく器官で、体を再構築する際にアクセスが良い資材置き場みたいな役割りでも果たしているのだろうか?
異形ともいえる謎めいた不思議な姿には興味を抱かずにはいられない。
次に紹介するイモムシも猫顔で背中に突起をもつが……この突起を猫のシッポに見たてて、キアイを入れれば《残像を残しながら移動するネコ》に見える……ハズ!?


という↑イメージを思い描いて見てみよう!


見えなかったとすれば……それはキアイが足りなかったのです、きっと……。
いずれにしても、ギンシャチホコ(蛾)の幼虫もユニークな姿をしている。


イモムシで緑色と茶色の配色のものは少なくない。緑色の部分は食植物の葉に溶け込み、茶色の部分は葉のフチの枯れた部分や枝に紛れて見える──配色の違う部分で体が分断されて認識されることで天敵に見つかりにくくなるという隠蔽効果があるのだろう。

次のイモムシは猫顔ではないし、背中に突起も無いが……その模様がふるっている。少し前にもネタにしたが(*)《長い髪をなびかせたスーパーヒロイン》に見えてしかたがないホソバシャチホコ(蛾)の幼虫↓。


個体ごとに描かれたスーパーヒロインの顔・表情に違いがあるので、見つけると、つい撮ってしまう。擬木のふちを徘徊していた個体↓。


スーパーヒロインとはおもむきが違うが、僧侶か地蔵のように見える空目昆虫@擬木↓。


アカシマサシガメは捕食性のカメムシ。カメムシというと嫌われがちだが、僧侶や地蔵に似ていると、ちょっとありがたい感じがしないでもない!?
そして、空目つながりで、擬木上の《赤い笑い》↓。


背中の模様が笑顔に見えるアカスジキンカメムシだが、先日、擬木上で見つけた個体は黒かった。アカスジキンカメムシに黒化型があることは知っていていつか見たいとは思っていた。部分的に黒い個体は何度か見たことがあり、形成過程の部分的不全で黒くなることもあるのではないかと思っているのだが……この個体は「ほぼ全身黒い」。ただ、頭部付近に緑が残っており、「(遺伝的な欠陥で?)緑が作れない」わけではないらしい?
これが遺伝的な要因による黒化型なのか後天的な発達不全(?)による黒化なのか……よくわからない。


ちなみに、スタンダードなアカスジキンカメムシはこんな感じ↓。


身近な所に未知との遭遇を期待し、不思議を発見するのが醍醐味──そう思って虫見をしているのは僕だけではあるまい……。


狭山丘陵の龍

狭山丘陵に龍の巣窟が!?



虫見で近くを通るたびに、「なんで、こんなところに龍が?」とフシギに思っていたのが、金乗院(こんじょういん)のオブジェ(?)。金乗院は山口観音(山口千手観音)とも称される寺院で、多摩湖と狭山湖の間に狭山山不動寺(狭山不動尊)と隣接する形で位置している。




僕は寺院方面の知識は皆無なので、そこにあるものが何なのか、呼称も目的も用途も由来もさっぱりわからない。作法もわからないから失礼があってはいけないと思い、そうした施設には近づかないようにしてきた。それゆえ無知は相変わらずで、今でも力一杯わからないままだったりする。
それでも日光東照宮に「鳴竜」なるものがあるということは子どものころ読んだ科学の本で知っていたから……寺院と龍(竜)にはきっと何らかの関係があるのだろう……くらいは漠然と想像できる。しかしその由来について確かめることはしてこなかった。


これまでずーっとスルーし続けてきたわけだが、通りかかって目に入れば、やっぱり「なんで、こんなところに龍が?」と気になる。
「もしかしたら、この場所(狭山丘陵)に龍にまつわる、おもしろいハナシでもあるのだろうか?」──最近ふとそんな思いが頭をよぎった。
寺院方面のことはよくわからないが、「龍」にまつわる話なら興味がないでもない。
ということで、龍の由来について、どこかに記されているのではないかと、先日はじめて金乗院をのぞいてみた。
結論から言うと、龍と金乗院の関わりを記した資料はみつからなかった。しかし、敷地内のあちこちに予想以上の数の龍があってビックリ。帰宅後、ネットで調べてみると、金乗院の本堂天井には墨絵の「鳴竜」まで描かれているという。
























今回アップしたのは金乗院の龍の一部だが……これだけ龍にこだわったのには、きっとそれなりの由来が存在するからに違いない。それはいったい何なのか!?

《狭山丘陵の龍》と《なんちゃってドラゴン》

「狭山丘陵」と「龍」……この2つのキーワードを結びつけるものは?
ここで頭に浮かんだのは……狭山丘陵で実際に僕も幾度か目にしている《なんちゃってドラゴン》。


狭山丘陵にじっさいに生息しているこんな↑生きもの──プチ龍(ドラゴン)!?に由来する逸話でもあるのではあるまいか!?
じつはこの《なんちゃってドラゴン》──ウコンカギバという蛾の幼虫(※実写画像)なのだが、龍は「毛虫のように小さくもなれる」と記された資料(漢代初期の『管子』)もあるそうだから、昔の人が《なんちゃってドラゴン》をみて龍と思ったとしても、おかしくはあるまい。これが元となる伝説のようなものが生まれ、龍がまつられるようになったのだとしたら──小さな蛾の幼虫がきっかけで、これだけ巨大な施設ができたとしたらアッパレな話だ。

……というのは、もちろん妄想的冗談。
ネットで金乗院のことを調べていると、《弘法大師が龍神に祈念し、霊泉を得たという伝えもある》という情報がみつかった。
「弘法大師」……聞いたことはあるような気がするが……僕は歴史上の人物とフィクションの人物の区別がよくわからない。実際に会った人の名前もなかなか覚えられないのに、会ったこともないヒトのことまでとても覚えられやしない。
「弘法」っていうと、あれか? ことわざにもある「弘法も……なんとやら」の弘法か? 達人でもときには失敗するというたとえの……そうそう、「弘法も木から落ちる」。弘法のような木登りの達人でも、ときには失敗するという……ちょっと違うか?
その(?)弘法大師が霊泉を得たさいに祈念した【龍神】というのが、金乗院の龍のモチーフなのであろうか?
そういえば、金乗院には「弘法大師像」なるものがあり、そのとなりの解説札にも霊験あらたかな水についての記述があった。また「霊水」について説明書きもあった。




金乗院の中には「八体守護仏(十二支の方向には八体の仏がいるとされているそうな)」というのがあって、十二支の「辰」がモチーフと思われる龍もあった。先の「龍 vs 虎」画像の上にあるレリーフの「辰」もそれだろう。




十二支の「辰」もあったが、金乗院の龍は《弘法大師の「霊水」がらみの【龍神】》由来のものではないか……超ド素人なりにそう解釈してみたのだが……この理解が正しいのかどうかサダカではない……。
金乗院にはたくさんの施設があり、それぞれに説明もあったのだが、その方面の基礎知識が無い僕には記された内容の意味や価値がよくわからず、「敷居の高さ」のようなものを再確認した感じがしないでもなかった。
教養のある人にはありがたい場所なのだろうが……僕のような無教養な者には、あれだ…「猫の耳に真珠」なのであろう……。