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擬態の達人コノハムシ~TV番組

擬態のスペシャリスト・コノハムシ



「《擬態》で思い浮かぶ生き物といえば?」──そんな質問をし集計をとったら、コノハムシはおそらくかなり上位にランキングされるだろう。
葉にそっくりな姿で知られるコノハムシ──実際に見たことがある人は少ないだろうが、その存在は多くの人の知るところだと思う。
以前、タイ産コノハムシ(画像)を飼育したことがあったが、その擬態っぷりには驚くばかりだった。姿が木の葉に似ているのは見ての通りだが、とまり方がまた絶妙だったりする。


コノハムシは必ず腹面を上、背面を下に向けてとまる。ポジションもうまく葉にまぎれる位置を選んでいる。


単に体の形を葉に似せているというだけではない。体を葉のように薄くすれば、ふつうならばどうしたって内蔵が(透過光で)透けて見えてしまう。いくらボディーラインを葉に似せても、内蔵の影が透けていたのでは、そこにいるのがバレバレ。ところが、コノハムシは通常のとまり方をしたときのみ内蔵の影が透けて見えないようになっている。




そして視覚的な擬態だけではなく、おそらく化学擬態もしておりニオイもホストの植物に似せている──というのは、次のようなエピソードがあったからだ。


コノハムシは食べる葉(種類)が限られている。他の葉を与えても食べなかったのだが……あるとき、なんとキッチンペーパーを食べた個体がいた。キッチンペーパーにはコノハムシの糞(ほのかにエサの葉のニオイがする)の染みがついており、この染みにそって食痕が残されていたのだ。


食草以外の葉は食べようとしなかったコノハムシがキッチンペーパーを誤食した──これは《コノハムシがエサとなる葉を「ニオイ」で識別している》ということなのだろう(だから、そのニオイが染みたキッチンペーパーをエサの葉と誤認した)。
誤食といえば……コノハムシの密度が高くなると、他の個体の体を齧ってしまうという事故が起きる。最初はケンカかとも思ったのだが、どうもそうではないようで……どうやら《仲間の体をエサの葉と誤認して食ってしまう》らしい。



①《コノハムシはエサとなる葉を「ニオイ」で識別している》
②《仲間の体をエサの葉と誤認して食ってしまうことがある》

──この2つのことから、《コノハムシの体はエサの葉と同じニオイがする》ということが推察できる。コノハムシは容姿をホストの葉に似せているだけでなく、ニオイも似せてアリなどを欺いているのではないか──僕はそう考えるようになった。

コノハムシの木の葉への擬態の完成度には感心するが、さらには……自らを木の葉に似せているばかりか、周囲の木の葉を自分に似せて加工している可能性すらある。
ふつうに考えると、葉を食べる虫は食痕をあまり残し(広げ)たがらないのではないか? 食痕は天敵が獲物を見つけるさいの手がかりになるだろうから、食い散らかしてあちこちに食痕を拡大させるより、食い始めた葉はキチンと食べて(処理して)次の葉に移った方が手がかり(食痕)を少なく抑えられる。チョウやガの幼虫には寝床(?)と食事の葉を分けているものもいるようだが、これも食痕の近くにいると寄生蜂などの天敵に見つかりやすくなるため、その危険回避の行動という気がする。
ところが、飼育していたコノハムシは食痕を残したまま他の葉を食い始めたりしていた。最初は食べ散らかして行儀が悪い虫だと思ったのだが……コノハムシが葉を齧ったあとのカーブはコノハムシの脇のカーブに似ている。つまり、コノハムシは《コノハムシの食痕のある葉》のように見えるわけだ。


(※【コノハムシ~卵から成虫まで~】より再掲載↑)
《コノハムシの食痕のある(コノハムシに似た)葉》が散在することで、コノハムシ本体がそれにまぎれて、どこにいるのか見つけにくくなる効果があることに気がついた。これは《周囲の葉を自分に似せて加工する事で自らのカムフラージュ効果を高めている》とも言えるわけで──自らの体を葉に似せる一方、周囲の葉を自らに似せているとすれば、これぞ《擬態》の奥義という気がする。


コノハムシがテレビ番組で取り上げられる!?

こんなユニークな昆虫・コノハムシの記事を過去にいくつか投稿しているが、最近(先月初旬)、テレビ番組の制作スタッフの方からコノハムシの画像を使わせて欲しいという連絡があった。許諾していくつか画像をお送りしたので、番組内で1枚か2枚、使われるかもしれない。
その番組とはテレビ東京のリトルトーキョーライフ(毎週水曜日24:12~25:00)というバラエティ番組。来週の「へんないきもの」というテーマの回でコノハムシの画像が使われるらしい。
番組ホームページの「次回予告」には──、

2018年9月26日(水) 24時12分~
食事中に餓死!?「へんないきもの」について質問!!

▽負けたら性転換!!性別をかけた交尾とは!?
▽食事中に餓死する生き物とは!?
▽ゾウは耳と○○○で音を聴く!?
▽擬態がヘタクソすぎる生き物とは!?ほか

出演者
【MC】
 Hey!Say!JUMP
 川島明(麒麟)
【アシスタント】
 繁田美貴(テレビ東京アナウンサー)
【師範】
 早川いくを

番組概要
「質問道場」とは…知っていそうで、意外と知らない世の中の事。その道に詳しい師範(専門家)を招き、Hey!Say!JUMPとジャニーズWESTが質問攻め!「良い角度の質問」をするセンスを競い合う!はたして、どんな質問が飛び出すのか…!?


──とある。
果たしてコノハムシの話題がどれだけ取り上げられるものか……僕はテレビを離脱しているので、放送内容を確かめることはできないが、コノハムシのアッパレな魅力が紹介されることを期待している。
そんなことがあったので、あらためてコノハムシのことを記してみた。


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『三宅裕司のえびぞり巨匠天国』と出演覚書

今ではすっかりテレビのない生活に慣れてしまったが……もう四半世紀以上も前に、冗談半分に作った映像作品でテレビ番組に出たことがある。この番組を検索してみたところ、Wikipediaにも情報がまとめられていたが、いくつか間違いも見受けられた。そんなこともあって、この番組と僕が出演した回の覚書をあらためて記しておくことにした。

『三宅裕司のえびぞり巨匠天国』通称『えび天』出演覚書



平成名物TV『三宅裕司のえびぞり巨匠天国』──通称『えび天』は、1991年1月12日~1991年9月28日にかけてTBSテレビで毎週土曜日の深夜24:40~27:00(日曜日午前0:40~3:00)に放送されていた映像作家発掘番組。ミュージシャン発掘番組『三宅裕司のいかすバンド天国』──通称『イカ天』の後継番組ということで、(『イカ天』に対して)『えび天』になったのだろう。<映像><美学><造形><理念>──この頭文字をとって「えびぞり」という説明が番組内でなされていた。
司会は三宅裕司と福島弓子(TBSアナウンサー)。毎回10組の自主制作映像作品(基本的には3分以内)が紹介され、映像関係者やゲストからなる「えび天選考委員(えび選)」が審査する。優れた作品を制作した監督には特典が与えられ、番組でプロデビューの後押しをすることになっていた。ゆるいものからキアイの入ったものまで……個性豊かな作品&監督が集まり、見ていて楽しいバラエティ色の強い番組だった。


番組のシステムとしては──監督は「銅」からスタートし(番組採用時点で「銅」は確定)、「銀」「金」と段階を経て「巨匠」に挑戦することができる。銅賞監督には銅メダル、銀賞監督には銀メダルと編集機材、金賞監督には金メダルと映像機器&賞金50万円が贈られる。そしてみごと「巨匠」になると副賞は「夢」(の実現)──劇場公開映画Vシネマの監督ができる──というものだった。
番組では1組ずつ監督&作品が紹介され、作品上映後に「えび天選考委員(えび選)」が講評する。評価の目安として「えびせんボード」と呼ばれるパネルに《えびせん》全員の印象が表示される。「えびせんボード」は、アイディア/コンセプト/テクニック/パッション/インパクトの5項目からなり、いずれかの項目で満点がつくと「パーフェクト賞」として監督3点セット=ディレクターチェアー・メガホン・ストップウォッチが贈られる(受賞監督の首にはメガホンがかけられた)。
(逆に全ての項目で一つもボタンが押されなかった場合「逆パーフェクト賞」という見舞金(?)のようなものが出る制度が番組の途中から加わり、三宅裕司氏のポケットマネーから2万円が与えられた)
10組の作品が全て紹介された後に《えびせん》によって協議が行われ、番組の最後にそれぞれの監督に対して「金」「銀」「銅」の判定結果が発表される。

僕が出演したのは第6回(1991年2月16日 24:40~27:00放送)。上映された作品は『ミラクル☆スター』──変身ヒーロー・怪人・カメラマンを一人で兼ねたスーパーヒーロー・アクションだった。


『ミラクル☆スター』上映後のスタジオ↓。評価は……。




パーフェクト賞には1つ足りなかった(パッション)。
最終的な結果は【銅】賞。しかしキャプテン・ジョージから【特別奨励賞】のミニトロフィーをいただいた。


ちなみに、第6回の放送内容は↓。


Wikipedia情報では第6回の「審査員」にブルース・オズボーンの名があるが、この回の「えび天選考委員(えび選)」は大林宣彦/武藤起一/キャプテン・ジョージ/椎名桂子/高城剛/松永麗子の6名だった。また、この回には『川口浩の火星探検』で安原伸監督が初登場しているが、Wikipedia情報では、安原伸氏について第14回に放送された《「国防挺身隊 第1話 挺身隊出撃」で初登場》と記されている。

えび天出演の経緯

『三宅裕司のえびぞり巨匠天国』の第1回放送があったのは1991年1月12日の深夜(1月13日未明)。この時、僕は何をしていたかというと、イタズラ感覚で試作中の実写版『ミラクル☆スター』の編集をしていた。『ミラクル☆スター』は個人誌で誕生した(僕が創作した)変身ヒーローで、実在の友人たちが登場する内輪ウケ狙いの小説シリーズ。当時、僕を含め3人が、自分をヒーローにした内輪ウケヒーロー小説を書いて競い合っていたのだが、このレースを一気に制すべく『ミラクル☆スター』の実写映像版が作れないかと画策していた。当時、里山の小動物などを撮るのに使っていたビデオカメラで、ミラクル☆スター試作カットを撮影。うまくつなぎ合わすことができるか編集を試していた。当時はダビング編集──2台のビデオデッキをつなぎ、片側で再生した映像を、もう一方で録画(必要なシーンだけをコピー)するのだが、ビデオデッキは録画開始や一時停止・解除の操作をしてから作動するまでタイムラグがあり、目まぐるしいアクションのカットイン・カットアウトのタイミングを合わせてダビングするのが厄介だった。うまくいけば数人に見せるつもりで試作を開始したのだが、ダメなようならボツという可能性もあったため、撮影は1人で行っていた(ビデオカメラを三脚に固定して、ヒーローと怪人の二役を演技──それを編集で闘っているように見せようと考えた)。そのテストカットのテスト編集をしているときに、偶然目にしたのが『えび天』第1回の放送だった。番組で映像作品を募集していると知り、編集中の『ミラクル☆スター』を応募してみようと思い立つ。さっそく応募規定(3分以内)に合わせたえび天バージョンを編集。1月14日にできあがったビデオを投函したところ、1月16日の夜(PM8:30)に採用を知らせる電話があって、あっけなくテレビ出演が決定。1月23日に説明会が開かれ、第5回と第6回の出演メンバーが集められた。僕が出演する第6回の番組収録は2月9日、放送日時は2月16日24:40~27:00(2月17日0:40~3:00)と、トントン拍子でことが進み、我ながら急展開に驚いていた。番組内では生放送ということになっていたが、実はノンストップで(CM時間も含めて2時間20分編集無しで)収録する生収録。放送時間は深夜だったが、実際の収録は19:40~22:00だったので、(終電前に)電車で帰宅することができた。
当初は数人の仲間に見せるつもりで気まぐれに試作した実写版『ミラクル☆スター』だったが、こうして思いがけず多くの人に見ていただく機会を得たのだった。

ミラクル☆スター~実写版~※ひとりで撮ったスーパーヒーロー・アクション
ミラクル☆キッド~実写版~※小学2年のスーパーヒーロー誕生
ミラクル☆シリーズさくっと制作経緯

うつろう記憶媒体~失われし記憶ハ痛イ~

ビデオテープの時代





僕が初めて購入したビデオデッキ(ビデオテープレコーダー)はβ方式だった。これ↑は当時ビデオテープに録画したテレビ番組の内容を記したノート。後で確認したいシーンを探し出しやすいように、登場する動物種を順番に書き出していた。
家庭用ビデオデッキが登場する以前は、せめて音声だけでもとテープレコーダーで気に入ったテレビ番組を録音していたなんてこともあった。昔はテレビ番組は見逃してしまうとそれっきり。だから見たい番組はキアイを入れて視聴していた。
それが「録画」できて、好きな時に何度でもくり返し見られるというのだからスゴイ!──ビデオデッキは夢のような機械だった。ターゲットの番組があると、撮り逃すことが無いように放送時間の前からテレビの前に待機。カウントダウンするような気持ちで放送が始まるのを待ち受けていたものだ。当時はまだビデオデッキのリモコンもワイヤレスではなかった(ケーブル・コードで本体とつながっていた)。ビデオテープも高価だったため、録画時間を節約しようと(&再生時の利便性も兼ねて)、手動でCMカット(一時停止/解除)しながら録画していた。今から考えれば煩わしいが、当時は「テレビ番組を録画保存できるとは、なんと便利な機械だろう」とその機能にすっかり満足していた。

高価なビデオテープを準備したり、録画内容を書き出して整理したり……当時はそれだけキアイを入れてテレビ番組を視聴していたわけだ。人によって愛好番組は様々だろうが、そうした「放送を心待ちにしている人たち」が「質の良い視聴者」なのではないだろうか。テレビ局はこうした人たち(質の良い視聴者)に愛される番組作りを目指すというのが本来あるべき制作姿勢ではないかと思うのだが……実際は目先の視聴率競争にやっきになり、てっとり早く視聴率を稼ぐために、本来大事にすべきファン──《放送を心待ちにしている「質の良い視聴者」》をないがしろにし、《家事をしながら、あるいは惰性でテレビをつけている、いわば「質の悪い視聴者」》の関心を引くことばかりに熱心だった印象が強い。そのジャンルにふさわしいとは思えない人気タレントを起用したり(番組の内容よりもタレントの人気で視聴率を稼ごうという安直さ)や、過剰な演出や思わせぶりな演出、肝心なシーンを先延ばしにしてひっぱり続け、「おいしいシーンはCMの後いよいよ」的な展開で視聴者に散々気を持たせ、実際はしょぼい内容で番組を終えるという詐欺のような手法が増え、テレビファンを失望させていった気がしてならない。こうしたあざとい演出で目先の視聴率を稼ごうとする制作姿勢が、本当に放送を心待ちにし、キアイを入れてテレビに見入っていた「質の良い視聴者」を失望させ、テレビ離れに拍車をかけたのは確かだろう。僕も地デジ化を機にテレビから離脱している(*)。

ビデオの話から脱線してしまったが……話を戻して──、
録画内容の整理ノートからも判るようにテレビ番組を録画したビデオテープはたまっていった。録画機も、β方式→VHS→S-VHS→8mmビデオ→VideoHi8へと変遷していったわけだが……その過程の中で、番組録画のみならず、自分で撮影できる家庭用ビデオカメラが登場する。

映像を記録するカメラとしてはビデオ以前にも8mmフィルムを使ったものがあるにはあった。友人にこの8mm(ビデオではなくフィルム)カメラを持っている者がいて、高校時代にはアクション映画を撮って文化祭で上映したこともある。ただ、8mmフィルムは1本で3分あまりしか撮れず、ビデオのように撮り直しがきかない。撮影した映像を確かめるためには現像に出して何日か待たなければならなかった。また、フィルム代のほかに現像代もかかるし、音声の記録はオプション扱い──ビデオテープよりはるかに高価で不便なメディアだった。
そんな8mmフィルム時代を経験してきているから、1本のテープで(標準モードで)2時間も撮影ができ、撮影した映像をその場で確認することができ、そのうえ撮り直しもできる、しかも現像代もかからないビデオカメラは、これまたスゴイ製品だった。

ということで、僕もビデオカメラを購入し、最初は里山のヘビやカメなどの小動物や昆虫等を撮ったりしていた。そのうちビデオカメラを使って何か面白いことができないかと考え、インディーズ・スーパーヒーローミラクル☆スターを試作。8mmフィルムよりも不便だと感じたのは……8mmフィルムではカットイン・カットアウトの位置をコマ単位で決められるのに対し、ダビング編集の8mmビデオでは(当時の家庭用編集機器では)コマ単位での指定できなかったこと。カットのタイミングを合わせるのに苦労した思い出がある。そうして仕上げたミラクル☆スターは、なんとテレビ番組(「三宅裕司のえびぞり巨匠天国」通称「えび天」)の中で上映され、その放送をビデオデッキで録画する──ということもあった。





こうしてビデオテープはテレビ番組を録画したものだけでなく、ビデオカメラで撮影したもの、編集したものを含め、どんどん増えていった。
ビデオテープの形式がβ→VHS→S-VHS→8mmビデオ→VideoHi8へと推移したことは前記の通りだが、さらにDVDやBD、HDDへと記憶媒体も変化していった。

カセットテープの時代

話は前後するが、「映像」を記録する装置の前に「音声」を記録する装置──テープレコーダーがあった。僕が子どもの頃に初めて我が家にやって来たのはオープンリールのテープレコーダーだった。装置自体もかさばるし、録音・再生する時のテープのセッティングが煩わしい。その後登場したコンパクトなカセットテープを使うラジカセはラジオ放送を録音できたりレコードプレーヤーと直結できて画期的だった。
音声の再生専用装置としてはそれ以前からレコードプレーヤーがあったわけだが、好きな曲だけをまとめて聞くにはカセットテープにまとめる必要があった。またレコードは傷つきやすく取り扱いに神経を使う。友人の中には同じレコードを2枚ずつ買っていた者もいたくらいで、なるべくラジカセで録音したテープを聴くようにしていた。

ラジカセといえば──東海ラジオの深夜放送をラジカセで録音していた時期がある。東海ラジオ放送は名古屋の放送局だったが東京でも深夜にはなんとか電波が受信できた。兵藤ゆき氏がDJをつとめる「ミッドナイト東海」という番組に童話コーナーというのがあって、そこに投稿して採用された掌編童話がラジオドラマ仕立てで放送になったなんてこともあった。その音声作品はラジカセでカセットテープに録音してある。
掌編童話『雨の日の通信』のイメージ画(後に僕が描いたもの)と、「ミッドナイト東海」で放送されたラジオドラマを録音したカセットテープ&ケース↓。




当時主流であったカセットテープも、使い続けていると時々巻き込みトラブルがあってダメになることがあった。録音できる容量(時間)も今の記憶媒体に比べればずいぶん少なく、安泰の記憶媒体ではなかった。
再生専用メディア(記憶媒体)であったレコードはその後登場したCDにとって変わられることになるが、そのCDも、今では(楽曲もインターネットでダウンロードできるようになったため?)需要が減っているらしい。何年か前にCD店がずいぶん少なくなっていることに気がついて驚いた。かつては町のあちこちにレコード店はあったものだが……時代の流れを実感する。音声の記憶媒体も移り変わっていった。

ワープロの時代

ところで、冒頭のビデオノートの記述もカセットテープの内容の記載も僕の肉筆。当時はまだ日本語ワードプロセッサもなかった時代。今でこそ文書の作成はパソコンやスマホ等でのタイプが当たり前だが、当時は肉筆で一字一字記すしかなかった。
僕には同人誌活動をしていた時期があるが、自分が書いた作品を活字化することにはあこがれがあった。しかし実際に同人誌を作るとなると、活字を組むにはお金がかかる。そのため、オール手書きで同人誌を発行していたこともある。
《窓》は僕が主宰した同人誌で本文は墨一色、手書きの文字とイラストだった。その《窓》第2号と、読者からの便り&返事を紹介したページ↓。




このページ↑をは全て僕が描いた。字は書体を変えて記している(返事の内容は同人メンバーS氏の文章だが、文字は僕が記したもの)。
僕は元々字は汚かったのだが……同人誌を手書き文字で作る必要から、よそ行きの清書は「字を書く」のではなく「記号を描く」つもりで一時一時丁寧に記すようにしていた。しかしこれは時間&労力を要すものだった。
なので、日本語ワードプロセッサなるものの存在知ったときには激しく羨望した。その頃は1台数百万円もする高嶺の花だったのだが……わずか数年のうちに低価格化と普及が進み、僕もついに憧れのワープロを手にする日が実現する。手軽に文章を作成したり編集でき、しかも活字でプリントできるのが嬉しくて、個人紙・個人誌を作ったりした。そこでイタズラ書きから誕生したのが小説版ミラクル☆スターで、その後ビデオでの映像化へとつながったわけである。




ミラクル☆シリーズさくっと制作経緯より

ワープロの導入により、書いたり直したりする作業はずいぶんと楽になった。そして原稿の記憶媒体は原稿用紙からフロッピーディスクへと移行していく。
ところが……羨望の最新機器であったワープロ専用機自体も、廃れるのは早かった。パソコンの普及によって既に絶滅……ワープロ時代に使っていたフロッピーディスクも化石化してしまった……。

「より便利なもの」より「長く使えるもの」を

ビデオテープやカセットテープ、フロッピーディスク等に記録したものは多い。冒頭のノートを見ると、収集や整理に時間やお金(記憶媒体代)・労力をつぎ込んでいたのがわかる。しかしそうしてコツコツ蓄積してきたデータが、記憶媒体の変化によって(現役の再生機が残っていないため)利用できない状態にある。

ビデオテープ時代に撮影・編集したミラクル☆シリーズはかろうじてDVDにダビングしてあって今でも観ることができるが、カセットテープに録音した掌編童話の方は再生できない。ただ、こちらの作品は原稿用紙に肉筆で書いていた時代のものなのでオリジナル原稿は残っている。

テクノロジーの進歩は目覚ましく、次から次へと「より便利なもの」が登場してくるが、新たなものが出てくれば、それまでのものは古くなり廃れていく……。記憶媒体の変化で取り残され、使えなくなってしまうデータも多い。これでは便利なのか不便なのかわからない。現在使っているDVDやCDだって、いつまで使えるのかと考えると不安になってくる。

小学生時代のガリ版(謄写版)刷りの文集は今でも読めるが、その後登場した最新機器で記録した記憶媒体の多くが今では再生できない……。
けっきょく一番長く安定して利用できているのは最古参の紙媒体だ。便利なはずの最新記憶媒体がどんどん衰退・絶滅して行くのをみてくると、再生装置が無くても(ヒトが標準装備した器官のみで)再生(見たり読んだり)できる紙媒体の優位性が改めて実感される。
これからも便利な道具はたくさんでてくるだろうが、僕が切望するのは「より便利なもの」よりも「長く使えるもの」だ。記憶媒体は長く保存&再生(利用)できることが、何よりも大切なはずだ──僕はそう考えているのだが、最古参の紙媒体に勝るメディア(記憶媒体)はでてくるのだろうか。



日本テレビ『ZIP!』でハリネズミ

日本テレビ『ZIP!』でハリネズミ

1月22日放送の『ZIP!』(日本テレビ系列)という情報番組の中でハリネズミが紹介されたらしい。僕は(前の記事でも書いたが)テレビを離脱しているので見ていないのだが、番組の概要ページに放送内容が記されていた。


ハリネズミについての情報は【なるほどマスカレッジ】というコーナーで放送されたようだ。《今回のテーマはブラジルで散歩していた女性の頭に落ちてきた珍騒動を起こしたハリネズミの生態に迫る》との記載に「あれまぁ!」と驚いた。
ブラジルで起きた《珍騒動》というのは、前の記事(*1)で問題にした朝日新聞デジタルの誤報記事の件である。《珍騒動を起こした》のは「ハリネズミ」ではなく、実は「ヤマアラシ(アメリカヤマアラシ)」だった。
日本テレビでもこの誤報を拡散したのか!?──とあきれたが、読み進むと《女性の頭に落ちたと話題になっているのはキノボリヤマアラシだと考えれる(原文ママ)》との記載があった。どうやら日本テレビは、朝日新聞のミスを引き継がず、正した内容を伝えたらしい。
調べてみると「キノボリヤマアラシ科」は「アメリカヤマアラシ科」の別称で、その中にキノボリヤマアラシ属というのがあるようだ。

朝日新聞が発信したハリネズミに関する誤情報を、日本テレビは正しく改めたのか……と安心しかけたが、《ハリネズミはもぐらの仲間と考えられていて》という記述があったので、ちょっと気になった。ハリネズミは「かつてはモグラ目に分類されていた」のであって、今は違う。ハリネズミはハリネズミ目として独立し、モグラはトガリネズミ目の中のモグラ科という位置づけになっている(かつての「食虫目」は廃止)。
だから、《ハリネズミはモグラの仲間》ではなく《ハリネズミはトガリネズミに近い動物》というのがより適切な表現だと思う。ただ「トガリネズミ(ネズミの仲間ではない)」では例えに用いるには認知度が低いということで、トガリネズミ目の中に組み込まれたモグラを引き合いにだしたのかもしれないが……監修の不備ではないかという気がしないでもない。テレビを離脱している僕は番組を見ていないので、実際にどういう解説がなされていたのかわからないが……現在もかつての(今はなき)モグラ目(食虫目)という捉え方で情報が浸透するのではないかと気になったわけである。
『ZIP!』は情報番組だというから、最新のより正しい情報を発信すべきだろう。

柔らかい説明をするなら《ハリネズミは、かつてはモグラの仲間に分類されていた》とか《ハリネズミはネズミよりモグラに近い動物》くらいの表現がわかりやすいのではないだろうか。


※【うちゅうのモグラ捕獲!?!】/【ミミナガハリネズミ(オオミミハリネズミ)】より

「分類」は動物の「住所」のようなもの

動物の分類について僕は詳しくは知らない。ただ、ある動物のことを説明する時に「○○の仲間(○○目・○○科)」というフレーズはよく使う。これはその動物をイメージする定番情報──いってみれば「分類」はその動物の「住所」みたいなものだと考えているからだ。分類の根拠については──なぜその「住所」に住んでいるのかは分からなくても、とりあえず「正しい住所」を知って間違いの無い説明ができるようにしておきたい。
分類上の変更があれば……その科学的詳細は理解・把握していなくても──「引っ越し」の理由は知らなくても、「正しい新住所」は知っておきたい。そう感じるのは僕だけではないだろう。


ところで、テレビを離脱した僕が、どうして『ZIP!』でハリネズミが取り上げられたことを知っていたかというと……1週間程前に、日本テレビの番組担当・A氏からTouTube経由のパーソナルメッセージが届いたからだった。22日放送分で「ハリネズミ」ついて放送することを検討しているとかで、ハリネズミについてリサーチをしていたところ、僕が投稿した「ミミナガハリネズミ」の動画に辿りつき、番組での使用を許可して欲しいという内容だった。《現段階では、確実に使用するとは言えないことをご了承して頂いた上で、許可を頂ければ幸いです》とのこと。
その動画がこれ↓。


以前、カメレオンの動画でも同じような申し出があり(そのときはテレビ朝日からで、放送が前提だった/*2)、しかし結局放送されなかったなんてこともあったので、アテにせず、とりあえず許諾はしておくことに。A氏のメッセージには電話番号が記されていたが、やりとりの記録が残せるようにメッセージで返信しておいた。
そのさい、僕が投稿した動画は昔の映像で、途中に入れた字幕の内容が現在とは違うこと──当時は「ハリネズミはモグラの仲間」だったが、今は違うということについても記しておいた。

ところが、その後A氏からの連絡は無い。気がつけば放送予定日を過ぎていて、僕の動画が使われたのかどうかわからない。連絡が来てないのだから使用されなかったのだろう。
検索して見つけた番組概要に《ハリネズミはもぐらの仲間と考えられていて》と記されているのをみて、僕の返信メッセージを読んでいないのではないか……と疑問に思った。
僕に動画の使用許諾の要請メッセージを送信した後、番組に必要な素材が揃い、僕の動画は必要なくなって、返信メッセージも確かめずに放置──いらなくなったから忘れ去られているのかなぁ……と想像している。
もしA氏が僕の返信メッセージを読んでいたら、《ハリネズミはもぐらの仲間と考えられていて》というアヤシイ表記はなかったのではないか……と思わないでも無い。
採否はともかく、使用の許諾を求めてきたのだから(こちらは許諾しているのだし)、返信メッセージくらいはチェックして、その後どうなったかについて一言あっても良さそうな気もするが……テレビ業界というのは、そういうところなのかもしれない。
テレビを離脱したのには、テレビ放送業界への不信・不満がたまっていたためでもあるが(*3)、「やっぱりな……」という感じがしないでもない。

Myカメレオン映像TVに…ならず【追記あり】





これらの画像↑は僕が以前飼っていたカメレオンのビデオ映像から抜き出した体色変化に関連するシーン。

■以前飼っていたカメレオンの映像がテレビに!?
2012年1月12日(木)テレビ朝日系列で19:00~21:48に放送される
【超タイムショック 芸能人最強クイズ王 決定戦スペシャル14】

http://www.tv-asahi.co.jp/t-shock/

この番組↑の中で、僕が以前飼っていたカメレオンの映像が使われる(予定<追記:だった>)──ということで、素材ビデオ(8mmビデオで撮影&編集)の中からいくつかのシーンを抜き出してみたしだい。
カメレオンは周囲の色に合わせて体の色を変えると思われがちだが、必ずしもそうではない。光や気分などの影響もうける。

さて前述の番組だが、1分間に12問の設問があり正解率が低いと解答者席が回転する形式のクイズ番組。問題は「国語」「算数」など教科ごとに出題されるそうで、「理科」出題の中にカメレオンに関する設問があるのだとか。出題後、グループ交代時にカメレオンの体色変化についての解説があるそうで、このとき映像素材として僕が撮影したカメレオンの体色変化のようすを記録したビデオが使われることになっている(<追記:なっていた>)。

カメレオンはおもしろい動物で、だれでもその名前は知っているが、意外に実態は知られていない気もする。そんなカメレオンの魅力やふしぎの一端を多くの人に知ってもらうために、僕が記録していた映像が少しでも役に立てるとすれば嬉しい。

※【追記】昨年12月に番組制作担当の方から連絡があり、僕が撮影したカメレオン映像を使わせて欲しいとの事だったので快諾。さっそく映像を収めたDVDを発送し「映像は有効に番組内にて使わせて頂きます」との返信をいただいていたので、採用されるものだと思っていた。ところが1月10日になって担当の方から、カメレオン映像の採用が見送られたと通知が入った(解説部分はフクロウのミミズクに差し替えられたとか)。
年末年始に監修にあたる大学教授(専門家)とコンタクトがとれなかったことが理由だそうだ。それでもカメレオンを飼育している動物園の獣医に監修してもらっていたらしいが(僕の観察記録と認識が違うためか?)「見たことの無い種類のカメレオンまでは責任が持てない」ということになってしまったのだとか。
ということで、残念ながら今回は「以前飼っていたカメレオンの映像がテレビに」は無かった事に……。


カメレオンに関する記事は↓
●カメレオン~捕食・体色変化&観察動画~

https://hoshtani.blog.fc2.com/blog-entry-37.html

ちなみに僕が飼っていたカメレオンの映像がテレビで放送されことは以前にもあった(今回の映像とは別)。
やはりテレビ朝日で放送されていた『ビデオあなたが主役』という投稿映像番組に当時猿の【反省】が流行っていたのを受けてカメレオン版の反省シーン(?)を投稿し採用されている(1992年5月19日放送【反省カメレオン】)。