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眼でかっ!?チビで可愛いメダカチビカワゴミムシ

眼でかっ!?チビで可愛いメダカチビカワゴミムシ





擬木上を歩きまわる小さな甲虫──メダカチビカワゴミムシ。体長4mmほどの小さな昆虫だが、僕は冬に擬木でしか見たことがない。


小さいながら、よく見るとなかなかカッコ良い風貌をしている。初めて見た時はそのルックスからハンミョウを連想した。オサムシ科ミズギワゴミムシ亜科の昆虫らしい。
冬に擬木上で動き回りよく飛んだりする姿も目にしているが、本来は樹皮の下で暮らしているらしい。僕はこの昆虫の生態についてはほとんど知らないのだが……このカッコ良い容姿も、きっと生活環境や生活スタイルにかなったスタイルなのだろう。


一見して感じる特徴としては──ゴミムシにしては(?)やけに眼がでかい。これは獲物を見つけ的確に捕捉する攻撃目的で発達したものだろうか?(それにしては大顎がハンミョウに比べて貧弱な気もする?) あるいは天敵の接近をいち早く察知する防衛目的のアイテムか……はたまた配偶相手を見つける繁殖目的の特注仕様(?)なのだろうか……?
プロポーションのメリハリ──接続部の「くびれ」を演出する前胸の形はオサムシを思わせる。くびれは前胸の可動範囲を広げるためのものだろう。狩りや狭い所にもぐり込むさいに都合が良いのかもしれない。


そして意外にキレイだと感じたのが背中──翅鞘(上翅)の模様。ハンミョウのように派手な色合いではないが、あわい模様がある。撮影した画像を見ると細かい点刻がほどこされた凹凸構造、あるいは微毛が模様を作っているようにも見えるが……翅鞘(上翅)には光沢があって滑らかでスベスベな表面のように見えたりもする。撮った画像を見ても、ぼかし模様に見えたりドット模様に見えたりして、ちょっと不思議な感じがする。






ちなみにここまでの画像は全て同一個体。
ついでに1月に撮って投稿しそびれていたメダカチビカワゴミムシの画像もこの機会にアップ↓。








こんなに小さいのにオサムシさながらの防衛用武器──最後っ屁(臭い分泌物)をちゃんと装備していることを知ったときも、大いに感心した(*)。


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メダカチビカワゴミムシの最後っ屁ほか

屁~と思ったメダカチビカワゴミムシの最後っ屁



暖かめだった先日、擬木の上にメダカチビカワゴミムシが出ていた。少し前にもネタにしているけれど、もう少しキレイに撮れないものか……と思いカメラを向けてみるが……例によって小さいうえによく動くので、なかなかうまくいかない……。
前回、ダメ元で指に乗せたら意外にじっとしていたということがあったので、今回も試してみることにした(前回の画像↓)。


しかし、なかなか指に乗ってこない。そこで、指先で軽くつまんでみたところ──。
突然ただようほのかな異臭!?
オサムシが腹端から放つ酸が思い浮かんだ。
「もしや、メダカチビカワゴミムシが放った最後っ屁(さいごっぺ)!?」──そう思って虫をつまんだ指先を嗅いでみると確かにクサイ!
オサムシやゴミムシの仲間が敵に襲われたときに、酸を噴射し身を守るものがいることは知っていたが、こんなに小さなメダカチビカワゴミムシにも、ちゃんと装備されていたとは! ゴミムシをやっている虫屋さんにはあたりまえのことなのだろうけれど、僕にはなんだか意外だった。

僕はこれまで、オサムシの仲間の最終兵器ならぬ「最臭屁器(最後っ屁)」の想定相手はタヌキやアナグマのような、嗅覚を頼りに昆虫を捕食するほ乳類だというイメージを持っていた。
というのも、以前飼っていたフェレット(イタチの最後っ屁を有する元祖イタチ科)がアオオサムシを追い回し「最後っ屁」に敗退するのを何度か見ていたからだ。








◎↑フェレット漫画:最後っ屁対決!?より ※「グランジ」はフェレットの名前

こんなシーンを目の当たりにして、オサムシ類の放つ最後っ屁(実際は屁ではなく有機酸)は、獲物を探し追尾するレーダーともいえる捕食獣の嗅覚に打撃を与える有効な攻撃だと感じて納得していた。鼻を直撃しなくても強いニオイ物質を放てば、天敵の嗅覚(注意)はその分泌物に向けられるだろう。そのスキに昆虫本体は逃げおおせるという陽動作戦としての効果もある。イタチ科の最後っ屁にもそんな意味があるのだろうと考えていた。

だから、最後っ屁のターゲットである(と僕が想像していた)タヌキやアナグマがエサとして狙うには小さすぎる(と思われる)メダカチビカワゴミムシが「最後っ屁」を装備しているとは思わなかったのだ。
それでは、メダカチビカゴミムシの最後っ屁は誰に向けてのものなのか?……思い浮かぶ天敵はトカゲやヤモリ、カエル、小鳥などだろうか? 考えてみたら刺激性のある分泌物は鼻のみならず、目や口などの粘膜に対して効力を発揮するににちがいない。メダカチビカワゴミムシを狙うサイズの天敵──爬虫類や両生類、鳥類に対しても有効なのだろう。
調べてみたら、ミズギワゴミムシ(メダカチビカワゴミムシはオサムシ科ミズギワゴミムシ亜科)が噴射する分泌物も、オサムシ同様メタアクリル酸というのを主成分としたものらしい。
いずれにしても、こんな小さな体に、最後っ屁の元祖・イタチ科のフェレットを撃退したアオオサムシと同じギミックが、ちゃんと装備されていたことに感心した。

そのアッパレなメダカチビカワゴミムシは、僕の指に悪臭を残し、早々に姿を消したため、その後の画像は撮れなかったのであった……。

《フユシャクもどき》と言われた蛾

フユシャクはずいぶん紹介してきたので、フユシャクとともに今よく見られるフユシャクではない蛾──ハイイロフユハマキを紹介↓。


ハイイロフユハマキはフユシャクと同じ時期に見られるということで間違えられがちなためか、【フユシャクモドキ】の名で呼ばれていたこともあったらしい。
フユシャクではないので僕はふだんスルーしがちなのだが、ペアがいたので撮ってみた。この画像だとよくわからないが、フユシャクと違って、ハイイロフユハマキはオスにもメスにも両方にちゃんとした(?)翅がある。
成虫で越冬する蛾は少なからずいそうだが、フユシャク同様、冬にちゃんと繁殖活動をしているというのが興味深い。
フユシャクを初めて知った時、「寒い冬に適応して♀は飛ぶための翅を捨てた」──みたいなイメージで理解していたのだが、同じ時期に♀も翅を退化させずにちゃんと活動できている蛾もいるわけで、ハイイロフユハマキのペアをみると昆虫の世界も単純ではないな……とあらためて感じる。

ちなみに、このハイイロフユハマキ・ペアと同じ日、目にした翅を退化させたフユシャク♀↓。


左がシロフフユエダシャク(エダシャク亜科のフユシャク)♀、右がフユシャク亜科のフユシャク♀。フユシャクは全てシャクガ科だが、ハイイロフユハマキはシャクガ科ではくハマキガ科。

冬に似つかわしくない鮮やかな若葉色の繭



旬なのか時期外れなのかビミョ~なところだが……この時期、裸の枝先にめだつのがウスタビガ(蛾)の繭。


枝が葉でおおわれた時期には緑色の繭は目立たないのだろうが、冬になると逆に目立つ。しかし、順調に育っていればウスタビガは秋に羽化していて冬にはすでに繭は空き家。上部の直線的な部分がガマグチのように開閉する構造になっているので成虫が羽化したあとも繭は無傷のまま残る。アップの画像(鈴なりとは別の場所のもの)ではこの繭から羽化した♀が産みつけたと思わせる卵が繭の外側についている。ちなみに、下に開いている穴は雨水等の(?)排水孔なのだとか。

順調に育っていれば、この時期の繭は空き家のはずなのだが……寄生蜂が入っていることも少なくないらしい。キレイな繭を空だと思って部屋に飾っておいたところ、暖かくなってハチが出てきててんやわんや──というエピソードも何度か聞いたことがある。

ついでに幼虫時代の、やはりキレイな緑色の姿もこの機会に↓。




昨年5月に撮ったこの画像↑はおそらく4齢。終齢(5齢)幼虫は触れるとチーチーとネズミの鳴き声のような音をだす。繭の形もユニークだが、幼虫もちょっと面白い蛾だ。