fc2ブログ

ユーザータグ : カメムシの記事 (1/38)

タケウチトゲアワフキの造形美

01竹内棘泡吹A
背中に鉤爪のような立派なツノを持つタケウチトゲアワフキ。このカッコイイ昆虫を前から見てみたいと思っていた。シナノキやボダイジュ・ヘラノキなどがホストらしい。
ネット上には発生木の場所の見当がつく情報もあって、そこへ行けば撮れるのだろうけれど……僕の虫見は〝身近なところにおもしろい世界を発見する〟というスタイルなので、タケウチトゲアワフキも徒歩でまわれる虫見フィールド内で見つけたいと思っていた。
そしてついに発生しているボダイジュを発見!
それらしい木を見つけ「これがボダイジュで、タケウチトゲアワフキが発生していれば枝先にヘビガイ(あるいはケヤリムシの棲管)を思わせる筒状の巣があるはず……」と思って目を凝らすと、あっさり見つかった。
02竹内棘泡吹巣
「巣があれば、成虫が出ているはず!」と周囲を探すと、ほどなく見つかった。小さい(体長5mmほど)ながら、なんとカッコイイ昆虫であろう!
03竹内棘泡吹C
背中の突起が熱帯地方のツノゼミを思わせるが、タケウチトゲアワフキはアワフキムシの仲間(ツノゼミもアワフキムシもカメムシ目)。ツノゼミの突起は前胸背板が変化したものだが、タケウチトゲアワフキの突起は小楯板が変化したもの。
04竹内棘泡吹D
カメムシ類の小楯板は甲虫類に比べ発達したものが多いが、これほど立派な立体構造物を持つものが日本にいるとは……。
05竹内棘泡吹E
国内では本家ツノゼミよりも立派なツノを持つタケウチトゲアワフキ。最大の特徴ともいえるツノには何か役割があるのだろうか? 昆虫が持つ鋭い棘状の突起は鳥やトカゲなどにのみ込まれそうになったとき口内や喉を刺激し、吐き出されることで生き延びる可能性を高める利点が考えられそうだが……タケウチトゲアワフキではどうなのか……。あまり実質的な利点はないものの不利にもならない形で発達した造形のような気もする。
06竹内棘泡吹F
カメムシの仲間には小楯板に棘状突起を持つものがいる。ハリサシガメもその1つ↓。
07針刺亀小楯板再
ハリサシガメの小楯板の突起を見たとき、カッコイイと感じたが、これをはるかにしのぐタケウチトゲアワフキの立派なツノは圧巻。
08竹内棘泡吹G
この日は小さなタケウチトゲアワフキの造形美に魅了された。



『ツノゼミ ありえない虫』とツノの謎!?
珍虫ハリサシガメの観察❲総集編❳
昆虫など〜メニュー〜
◎チャンネルF+〜抜粋メニュー〜➡トップページ

スポンサーサイト



ナガメ孵化:茶碗蒸しフタ開く

ナガメ孵化:茶碗蒸しフタ開く
〜卵より大きなカメムシは出る〜
12ナガメ茶碗蒸し
少し前に【ナガメの茶碗蒸し〜産卵〜】↑でネタにしたナガメの茶碗蒸しこと卵。4月9日に産みつけられたナガメの卵を持ち帰って観察していたところ、2週間後となる4月23日に幼虫が誕生しているのを確認。その経緯を簡単に記しておくことにする。
01ナガメ卵産卵当日
4月9日午前10時半頃に菜の花の葉の裏に産み付けられた卵↑。
卵塊を茎ごと持ち帰り、水差しして観察していた。産卵日を確認できたのだから、どのくらいの期間で孵化するのかも確かめてみたくなった。あわよくばそのシーンを撮ることができれば……と思っていたが、孵化のシーンは見逃すこととなる……。
02ナガメ卵模様
ナガメは茶碗蒸しのような卵を12個2列に産むのが基本らしい。卵の側面にはドット模様が施されているが、この模様の向きまで行儀よく揃っている。
産卵から4日後、卵が凹んでいることに気づいた↓。
03ナガメ卵4日後
コノハムシヒバカリでは卵は周囲の水分を吸って膨らんでいたが、凹むというのは想像していなかった。
04ナガメ卵凹み目立つ
この状態から無事に孵化できるのか? あるいは、すでに死んで干からびているのか……よくわからないまま観察を続けるが、いっこうに孵らないまま日が経っていく……。ダメだった感は日増しに募っていくが、それでも1日に何度か卵をチェックはしていた。22日の夕方には、卵が孵っていないことを確認。変化(孵化の兆候?)には気がつかなかったのだが……。
05ナガメ孵化11匹
4月23日午前6時過ぎに幼虫が卵(抜け殻)のまわりに固まっているのを確認。産卵から2週間が経過していた。幼虫の数は11匹。卵は12個あったのだから、1個孵っていない?
06ナガメ未孵化卵A
画像中央のピンクがかった卵が孵化していないもののようだ。ピンク色なのは中の幼虫の体色が透けて見えるためだろう。孵化前に卵がピンク色がかるということを知っていれば、孵化が近いことを察知できたかもしれない。
卵から出てきた幼虫は卵より大きい。カメムシの羽化や脱皮でもおなじみのビックリ現象だ。大袈裟な物言いを揶揄するときに「山より大きな猪は出ぬ」などと言うが、大袈裟だと揶揄された時に「卵より大きなカメムシは出る」なんて言い返す例えがあっても良さそうな気がする。
07ナガメ卵蓋破砕器
カメムシの孵化では卵蓋(らんがい/卵のフタにあたる部分)を外すのに卵蓋破砕器(らんがいはさいき)と呼ばれる特殊な器官が使われる。ナガメではT字型をしているようだ。
08ナガメ孵化卵蓋A
卵塊から離れたところに1つ、外れた卵蓋が落ちていた。丸型ハッチそのもの──きれいな円形をしている。カメムシはこれを卵蓋破砕器でこじ開けて出てくるが、寄生蜂などはかじって破って出てくるので、その孔は歪な形になる。

09カメムシ卵寄生蜂
 ※【テングスケバ@桑】より↑


条紋が白いナガメ
白いナガメ×赤いナガメ
短いけれどナガメの句〜仮面虫〜
ナガメの茶碗蒸し〜産卵〜
昆虫など〜メニュー〜
◎チャンネルF+〜抜粋メニュー〜➡トップページ

ナガメの茶碗蒸し〜産卵〜

011ダースの茶碗蒸し
菜の花の葉の裏に並ぶ1ダースの極小茶碗蒸し!?──正体はナガメという昆虫の卵。茶碗蒸しに使われる陶磁器にありそうなデザインや色合い──まるで茶碗蒸しに擬態したかのような(?)卵はなんとも不思議である。
卵の擬態といえば──コノハムシやナナフシが思い浮かぶ。彼らの卵は植物の種子そっくり。中には産み落とした卵が(種子と間違えた?)アリによって巣へ運び込まれることで外敵から守られた状態で孵化するものがいるという。ナナフシでは卵が鳥に食べられることで(消化されずに排出される卵が)分布拡大を果たしているという研究もあるようだ。
しかし……ナガメの場合は、卵が茶碗蒸しに似ているからといって、何か得をすることがあるのかといえば……とてもそうは思えない。生存戦略的な意味がないのだとすれば……それでは、どうして茶碗蒸しに似ているのであろうか?
ナガメの卵が茶碗蒸しを模しているのでないとするなら……茶碗蒸しの方がナガメの卵を模しているのではあるまいか?
ナガメの卵に似せた茶碗蒸し!?──この日本料理の起源とはいかなるものであろう?


1689年(元禄2年)、中国との交易が盛んだった長崎で、中国人向け宿泊施設「唐人屋敷」の料理人であった某は、あるとき食材として集めた野草にナガメの卵がついていることに気づく。よく見れば綺麗に並べられた蓋つきの小さな茶碗に見える──正体を知らぬ某はこれを〝虫の茶碗〟と考えた。この〝虫の茶碗〟から〝蒸しの茶碗〟──すなわち蓋つきの茶碗を蒸して作る料理の着想を得たのだった。さっそく試してみるが、当初は茶碗に入れる具材をめぐって迷走したという。そんな折に〝虫の茶碗〟の正体が虫の〝卵〟であることが判明し、卵からの連想で食材に卵を使うことを思いついて《茶碗蒸し》を完成させた。これが客にウケて、長崎を訪れた伊予松山の藩士・吉田宗吉信武も大絶賛。1866年(慶応2年)に茶碗蒸し・蒸し物専門料理店「吉宗(よっそう)」を開業。以降、茶碗蒸しは全国に広まっていった。

──なんて起源話はどうであろう。もちろん《茶碗蒸しの起源はナガメの卵》という部分は僕の作り話──冗区ネタである。

ナガメの産卵〜卵
02ナガメペア@菜の花
極小茶碗蒸しの製作者ナガメはこんな昆虫↑。菜の花につく亀虫なのでナガメ(菜亀)の名がある。
このところ、ナガメの記事をいくつか投稿しているが、実は茶碗蒸し似のユニークな卵を探していた。先日も、菜の花周辺で葉の裏をチェックしていたのだが……卵は発見できず、代わりに怪しげなナガメの成虫を見つけた。
03ナガメ産卵前@葉裏
晴れていれば陽のあたる葉の表側に出ていがちなナガメだが、この個体は菜の花の葉の裏に潜んでいる。よく見れば触角をしきりに動かして周辺をチェックしているようだ。これは産卵場所を確認しているに違いない──産卵への期待が高まるが、産卵前に脅かしてしまうと逃げてしまうかもしれないので、少し離れたところから見守ることにした。触覚の動きが止まり、静止状態に入ったので、産卵が始まったと推察するも、葉の裏にとまったナガメの腹端側を確認するには、近づいて覗きこまなけれぱならない。脅かして産卵行動がキャンセルされることを危惧して、しばらく我慢。産卵行動も半ばで進んだだろうと思われる頃に覗き込むと、やはり卵を産んでいた。
04ナガメ産卵中
卵は左右交互に2列に産み付けられるようだ。新しい卵ではまだ色が薄いのがわかる。
05ナガメ産卵終了
最後に産み付けられた列からはみ出した12個目の卵はまだ白っぽい。産卵開始のタイミングは確認できなかったが、葉裏の母ナガメを見つけてから36分後に産卵は終了した。
06ナガメ産卵後
──ということで、探していた《茶碗蒸し》をゲットすることができた。
07ナガメ卵A
08ナガメ卵B
09ナガメ卵塊5mm
ナガメの成虫や幼虫は仮面・人面に見えるが、卵は茶碗蒸しに見える──これは生存戦略的な意味を持つ《擬態》ではないが、立派な(?)《空目》であろう。ナガメは卵から成虫まで空目がナガメられる《空目昆虫》の代表といえるかもしれない!?

10ナガメ成虫仮面再
 ※【仮面虫…かめn虫…カメムシ】より↑
11ナガメ幼虫仮面再
 ※【仮面虫!?…かめn虫…カメムシ 第2弾!】より↑

ナガメの卵そっくりの器を使った茶碗蒸しをメニューとし、ナガメの成虫や幼虫の仮面をかぶった店員がサービスを提供する「菜亀屋」なんてのが出店したらウケるのではあるまいか?──なんて想像してしまうのは僕だけであろうか?
12ナガメ茶碗蒸し


ナガメとヒメナガメの模様考
条紋が白いナガメ
白いナガメ×赤いナガメ
短いけれどナガメの句〜仮面虫〜
ナガメ孵化:茶碗蒸しフタ開く
エアポケット幻想
昆虫など〜メニュー〜
◎チャンネルF+〜抜粋メニュー〜➡トップページ

短いけれどナガメの句〜仮面虫〜

01ナガメ@菜A
02短歌ナガメ
03ナガメ@菜B
ということで、仮面に見えるダジャレ系空目ネタでナガメ。仮面模様をグレードアップ(?)したヒメナガメも見られる。
04ヒメナガメ@菜
05ヒメナガメ@葉
海外にはその名も「ジンメンカメムシ」というのがいるが、日本の普通種でも人面もしくは仮面に見えるカメムシは、結構いたりする。

06仮面虫5画再
07仮面虫5実再
 ※【仮面虫…かめn虫…カメムシ】より

08仮面虫2弾再
09仮面虫2実写再
 ※【仮面虫!?…かめn虫…カメムシ 第2弾!】より

10大星亀虫A1再
11赤縞刺亀&地蔵再
 ※【10月前半の空目&人面虫ほか】より


ナガメの茶碗蒸し〜産卵〜
エアポケット幻想
◎チャンネルF+〜抜粋メニュー〜➡トップページ

白いナガメ×赤いナガメ

01ナガメ色違いペアA
先日、条紋が白いナガメを見つけた場所に行ってみると、同じ個体と思われるものが出ていた。条紋が赤い(普通の)ナガメと交尾中。連なっていると色の違いが際立って目立つ。
02ナガメ色違いペアB
条紋が白いというだけで、ずいぶんと印象が変わるものだ。異種ペアっぽい違和感(?)すら漂う。条紋が白い個体はメスだった。カメラを近づけると葉の裏へ隠れようとする。
03ナガメ色違いペアC
白と赤の対比がクックリ。
04ナガメ色違いペアD
模様が同じなのに色違い……なんとも不思議。見慣れたナガメのペアと比較すると違いは顕著。
05ナガメペア標準A
ナガメといえばイメージするのは黒地に赤〜橙色のこんな姿↓。
06ナガメ赤色A
それが、今回の条紋が白いメスでは、こんな感じ↓。
07ナガメ♀白A
ナガメは普通に見られるのだが、条紋がこれほど白い個体は(僕的には)珍しかったので、撮れるときに撮っておこうとカメラを向けたもの。



条紋が白いナガメ
ナガメとヒメナガメの模様考
ナガメの茶碗蒸し〜産卵〜
ツノカメムシの異種ペア
昆虫など〜メニュー〜
◎チャンネルF+〜抜粋メニュー〜➡トップページ