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ユーザータグ : カメムシの記事 (1/36)

ツインテールかわいい昆虫は

「ツインテールの日」にちなんで…
本日、2月2日は、日本ツインテール協会が定めた「ツインテールの日」──なのだそうだ。某所のニュース一覧に【ツインテールかわいいキャラは】という見出しがでていた。
「ツインテール」と言えば(僕らの世代では)その名の怪獣が思い浮かぶが……これは「かわいいキャラ」ではない。ニュース見出しを見て僕の頭に思い浮かんだのはブチミャクヨコバイの幼虫だった。

01斑脈横這B再
ルリボシカミキリ〜ツインテールヨコバイより⬆

ブチミャクヨコバイの幼虫が、小さな体を水平に保ちながら左右に動かすダンスは風変わりで、これは「かわいい」と言っても良いだろう。
02斑脈横這ダンス再
ミミズクのダンスより⬆

ヨコバイの仲間がときおり見せるダンス──その意味について考えてみたことがあって、【ミミズクのダンス】ではその考察を記している。

他に「ツインテール」で思い浮かんだのはヒメハサミツノカメムシだった。こちらは「かわいい」というよりは「カッコ良い」カメムシ。きれいな昆虫なので、これも過去の記事から画像を再掲載しておく。

03姫鋏角亀虫♂再
レッドV:ヒメハサミツノカメムシより⬆


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カメムシの抜け殻落とし記事一覧

脱皮や羽化を終えたカメムシが抜け殻を落とす……この奇妙な行動についての観察&考察を総括したものは【カメムシの奇行!?抜け殻落としプチまとめ】として記事にしているが、脱皮殻落とし・羽化殻落としの個別の観察記事の一覧を作ってみた。
01亀虫抜殻落し一覧
カメムシの奇行!?抜け殻落としプチまとめ
※なぜカメムシは抜け殻を落とすのか?

ハート亀虫羽化 見守るキリスト!?(2012.10.26)
※羽化中のエサキモンキツノカメムシ〜羽化殻落とし
 初めて《抜け殻落とし》を目撃/初めて知る行動(習性)だった

アカスジキンカメムシの羽化(2015.09.08)
※羽化のようす/羽化殻落としの瞬間は確認できず落とされた羽化殻を確認

アカスジキンカメムシの抜け殻おとし(2015.09.14)
※葉上での脱皮のようすと新幼虫による脱皮殻落とし

カメムシの抜け殻落とし行動(2015.10.30)
※擬木での新幼虫による脱皮殻落とし

モンキツノカメムシとエサキモンキツノカメムシ他(2015.11.13)
※ツヤアオカメムシ新成虫による羽化殻落とし

エサキモンキツノカメムシの抜け殻落とし他(2015.11.21)
※擬木で羽化中の成虫〜羽化殻落とし

アカスジキンカメムシの羽化《抜け殻残し》のケース(2017.05.18)
※羽化のようす/新成虫はアクシデントにより羽化殻を残して退散

アカスジキンカメムシ新成虫《抜け殻落とし》のケース(2017.05.21)
※新成虫が羽化殻を落とすために下の葉から移動したと思われる例

アカスジキンカメムシ羽化後《抜け殻落とし》確認(2017.05.28)
※新成虫による羽化殻落とし

アカスジキンカメムシ:羽化〜抜け殻落とし(2017.05.29)
※羽化中〜新成虫による羽化殻落とし

脱皮後の抜け殻落とし@アカスジキンカメムシ(2017.09.03)
※葉裏での新幼虫による脱皮殻落とし

アカスジキンカメムシ羽化後の気になる行動(2018.05.03)
※羽化殻は落とされた(?)が、落とすシーンは確認できず

《抜け殻落とし》の瞬間!?(2018.05.09)
※新成虫と羽化殻落としで宙吊りになったと思われる羽化殻

羽化殻落とし@アカスジキンカメムシ(2018.05.17)
※新成虫による羽化殻落とし3例:2例は頭突き/1例は蹴落とし

アカスジキンカメムシの羽化他(2018.05.20)
※羽化殻が残された例/羽化殻をアリが運び去った例

チャバネアオカメムシの羽化殻落とし(2018.09.06)
※チャバネアオカメムシ新成虫による羽化殻落とし

新成虫vs羽化殻@アカスジキンカメムシ(2019.05.25)
※過去の画像&新たな観察4例(図)

エサキモンキツノカメムシの羽化殻落とし&亀虫臭(2019.11.17)
※羽化殻落としをするが宙吊りになった羽化殻から離れる新成虫(図解)

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ムシヅカサシガメとハリサシガメ

養老孟司『虫の虫』特装版DVDの謎のカメムシ
01虫の虫DVD特装版
養老孟司・著『虫の虫』DVD付き特装版(廣済堂出版・刊)という本を買った。DVDなしバージョンもあるのだが、映像が見たかったので特装版の方。発行は2015年で、本の存在自体は以前から本屋の棚で見知っていたのだが、最近この本の特装版DVDのダイジェスト版をYouTubeで見つけ、にわかに興味が湧いてきた。というのも、このダイジェスト動画に気になる昆虫が出てきたからだ。

1分35秒頃に出てくるアリの死骸を背中に盛った捕食性カメムシが、僕の興味の対象・ハリサシガメの幼虫によく似ている。僕が知っている日本のハリサシガメは地上性で、アリの死骸だけでなくアリの捨てたゴミ(?)と思われるものや土粒を身にまとっている。しかし「ハリサシガメ」で画像検索すると、外国産のサシガメで葉や茎などにとまっている良く似た虫もヒットし、外国には樹上性のハリサシガメ(の仲間?)がいるのかと気になっていた。
それと良く似た虫が「養老先生が行くラオス昆虫採集記」ダイジェスト版にはチラッと映っていたので、がぜん興味を覚えた次第。
また、この「養老先生が行くラオス昆虫採集記」では虫屋さんの生態(?)も見られるようなので、そのことにも興味を持った。僕はテレビを離脱する前、昆虫に関する番組はよく見ていたが、虫にスポットをあてた番組はあったものの、虫屋の活動自体を記録した映像は意外に少なかった気がする。僕は虫屋ではないが、昆虫同様(?)謎めいた虫屋の生態には興味があった。そんなわけで、養老氏らの虫屋っぷりも見たくて『虫の虫』DVD付き特装版を購入した次第。


ラオスのムシヅカサシガメ!?
まず付属のDVD「養老先生が行くラオス昆虫採集記」(74分)から鑑賞。お目当てだったアリをデコったハリサシガメ幼虫風の昆虫は、4:20〜6:35にかけて紹介されていた。同行者の池田晴彦氏は「見たこと無いよ、こんなの」といい、養老氏も「すげ〜ヘンなの」と見つめていた。
04ラオス虫塚刺亀DVD
YouTubeのダイジェスト版では名前が示されていなかったが、DVD本編では「ムシヅカサシガメ(幼虫)」というスーパーが付けられていた。養老氏はナレーションで、名前が無いのでムシヅカサシガメとつけた──というようなことを言っていた。『虫の虫』(書籍)の方でも【ラオスのサシガメ】として「ムシヅカサシガメ(幼虫)」と紹介されている(P.3)。
ちなみに、日本のハリサシガメ幼虫はこんな姿↓。

02ハリサシガメ幼虫F1
03ハリサシガメ幼虫F2
特装版DVDでは見つけたムシヅカサシガメを飼育し羽化させた成虫とその羽化殻の映像も収録されていた。幼虫はハリサシガメより敏捷で、成虫のカラーリングも違うものの、ハリサシガメとよく似た印象を受けた。成虫は黒い体に白い双紋、小楯板の棘状突起と腿節が赤というきれいなサシガメだった。
「ムシヅカサシガメ」という初めて知った名前(仮名?)を足がかりに、何か新しい情報が得られないかと検索してみたのだが……何もヒットせず……。
「ハリサシガメ」でヒットする「ムシヅカサシガメ」と思われる画像をたどって、こんなブログ記事をみつけた↓。

タイで昆虫採集>背中にお荷物を背負ったサシガメ

ラオスの隣国タイで撮影されたサシガメのようだが、養老氏のいう「ムシヅカサシガメ」と同じ種類のように見える。草木上で暮らしているからだろう──地上性のハリサシガメ幼虫のような土粒はつけておらず、そのぶん(?)デコったアリの密度が高く感じられる。
DVD「養老先生が行くラオス昆虫採集記」を見た後に『虫の虫』本編(書籍)を読んだのだが、巻末に、付録DVDと書籍にでてくる昆虫の学名一覧があった。そこでムシヅカサシガメをみると斜体で「Inara alboguttata」とあった。学名で検索すると欧文のサイトがゾロゾロとヒットしたのであった。


「養老先生が行くラオス昆虫採集記」の感想
特装版DVDに話を戻すと……新種のクチブトゾウムシやカミキリを含め、色々珍しい昆虫が紹介されており、幻のチョウと呼ばれるテングアゲハの生態映像も貴重なものらしい。僕にとっては、ラオスの自然もさることながら、養老氏はじめとする虫屋仲間たちの楽しげ&真剣な虫屋っぷりもみどころだった。
夜の灯火採集(ライトトラップ)では、シーツに集まる昆虫よりも、耳につめものをし(虫の潜入を防ぐため?)、吸虫管をくわえて真剣にまなざしでシーツを睨みつける虫屋さんたちの方が見応えがあった。地球の生き物を調査に来た宇宙人がいたら、灯火に集まる虫の標本の隣にその虫に集まっていた虫屋さんたちの標本を並べたくなるに違いない。
DVDの最後には特典映像として、ラオスで採集した昆虫がどのように標本になるのかを紹介した「養老先生流 標本の作り方」(9分弱)が収録されている。標本作りをしない僕には、この行程の映像も興味深かった。昆虫関連の番組の中で虫屋がネットを振る(虫を採る)映像は時々見ることがあったが、標本づくりの映像はほとんど見たことがなかった気がする。


『虫の虫』の感想
本の方は「虫採りエッセイ集」ということになっていて、「虫を見る」と「ラオスで虫採り」の2つの章で構成されている。
前半の「虫を見る」では昆虫について虫屋がどんな見方をしているかについて記されているのだが、これは編集者から提案されたテーマで書かされた(?)ものらしい。じゃっかん抽象的で、DVDを観たあとに読むと、いささか面白味が薄い……。おそらく編集者から出された課題に対し、養老氏が普段感じたり考えたりしている雑多なコトの中から対応する内容を引っ張り出し、その方向で書いていけば何とかなる(まとめられる)と見当をつけて書き始めてみたものの……あまり話が広がらなかった……みたいな感じだったのではないか? 個人的には共感できる部分もあったが、「あたりまえのことを書くのに、いささか手間取った感じ」がしないでもない。虫屋でない僕には感覚的によくわからないところもあった。僕の個人的な好みは別にして……前半のエッセイは著者自身がノッて書いた文章ではなかったろうことが感じられる。
ところがしかし! 後半の「ラオスで虫採り」になると、がぜん文章が活き活きとしてくる。ノッて書いているのが伝わってくる。前半の抽象的なテーマから、体験的・具体的テーマになったこともあって、読者にも分かりやすいし、執筆している側も書きたいことがどんどん湧いてくる状態だったのだろう──その意欲が感じられる。しかし「活き活き」の最大の理由は「虫採り」に付随するエッセイだったからだろう。アシナガバチに刺されてアナフィラキシーを体験したというおそろしい話もあったが、虫屋っぷりが発揮されるエピソードでは何度か笑ってしまった。そんなエピソードをまとめた「実録・虫屋武勇伝」でも書いたら、かなり面白いのではあるまいか。


虫屋・養老孟司
僕が養老孟司という人を知ったのは確かNHKのテレビ番組だった。オーストラリアの昆虫を紹介するシーンで灯火にやってきたニジイロクワガタ(こんな虫がいることもその番組で初めて知った)などについて語っていたのが養老氏で、その姿が印象的だった。このときは昆虫学者だとばかり思っていて、本業が解剖学で脳の権威だと知ったのはしばらく後だった。NHKの『驚異の小宇宙 人体II 脳と心』では解説役で登場していたが、「こっちが本職のはずなのに、以前見た時より、なんだかテンションが低いな……」と感じながら観ていたのを覚えている。最初は体調でも悪いのだろうかなどと訝ったが、毎回なのでそうではないらしい。他にも脳に関する科学番組に解説者として出演している番組を見たことがあったが、やっぱりテンションは低め。これが養老孟司氏の普段のテンションなのだろうと思うようになった。
それが、「養老先生が行くラオス昆虫採集記」ではなんと活き活きしていたことか! 僕が初めて養老氏を見た時の「(昆虫を語る)あのテンション」だった。本業の仕事をしている時より、虫と向かっている時の方がテンションが高い──仕事的には脳の権威なのだろうが、本質的には根っからの虫屋なのであろう。
《水を得た魚》ならぬ《虫を得た養老孟司》──『虫の虫』DVD付き特装版はそれを実感させる映像&エッセイ集だった。


ハリサシガメぷちまとめ2
ハリサシガメ記事一覧


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エサキモンキツノカメムシの羽化殻落とし&亀虫臭

エサキモンキツノカメムシの羽化殻落とし
先日、擬木で羽化中のエサキモンキツノカメムシを見つけた。羽化後の《抜け殻落とし》(羽化殻落とし)が観察できるチャンスと思い、(おどかさないように)3〜4mほど離れたところから、しばしウォッチング。そのもようを記しておく。カメラはなかったので今回の画像は無いが、エサキモンキツノカメムシがどんな昆虫で、どのような形で羽化をするのか──イメージが描けるように、過去の画像をあげておく。
01江崎紋黄角亀虫成虫A
02江崎紋黄角亀虫羽化14

羽化殻落とし(羽化後の抜け殻落とし)とカメムシ臭
今回(2019年11月15日@東京)観察した羽化殻落とし(羽化後の抜け殻落とし)行動は以下の通り。

【10:46】遊歩道の擬木で羽化中のエサキモンキツノカメムシを見つける。新成虫の体はほとんど露出し、腹端が抜け殻の中に残りぶら下がっている状態。見つけたときは脚はまだ見えず(抜けきっていないようだった)。

【11:05】新成虫は腹端で抜け殻にぶら下がり脚も6本とも抜けて擬木につかまる(上記羽化画像と同じ状態)。

【11:08】腹端を外し完全に抜け殻から離脱。頭部を上に向ける(まだ羽化殻とは向き合っていない)。

【11:20】新成虫が羽化殻の真下で羽化殻と向き合う(抜け殻落としは頭突きするように行われる)。

【11:28】新成虫は下から頭で羽化殻を押し始める(抜け殻落とし行動)。しかし、すぐわきを自転車が通りぬけ、動きを止める。

【11:30】新成虫が羽化殻(抜け殻)落とし行動を再開。羽化殻は落ちかけるも……すぐ下にひっかかって宙吊り状態となる(羽化殻は上向きになる)。

03羽化殻落とし図解E1
擬木にはクモのしおり糸や蛾の幼虫が徘徊して残した糸が残っており、意外に抜け殻がひっかかりやすい。

【11:31】3〜4m離れて観察していたのだが、突然、カメムシ臭を感じる。以前、エサキモンキツノカメムシやモンキツノカメムシに触れた時に発せられたニオイと同じ。近づいて確認してみると、やはり観察中の新成虫のものだった。カメムシの抜け殻落とし(脱皮殻落とし&羽化殻落とし)はこれまで何度か見てきたが、観察中にカメムシ臭を感じたのは初めてだった。

その後、1時間の間に何度か新成虫は抜け殻の横で向きを変えるが、動き始めると人や自転車の往来があって停止ということを繰り返す。

【12:31】新成虫が動きだし、2度目の羽化殻落とし行動。しかし羽化殻は数cmほど落ちたところでまたひっかかってしまう(羽化殻は下向きになる)。新成虫は落としたと認識したのか(?)上の方を向く。

04羽化殻落とし図解E2
【12:32】新成虫が真上を向く。
【12:37】羽化殻の方を向く(引っかかっていることとに気づいたか?)。
【12:38】新成虫は斜め上を向く。

【12:43】新成虫が羽化殻を向いて横向きになる。3度目の羽化殻落とし行動にでるかと思いきや、羽化殻から離れて擬木支柱を登っていく。なかなか落ちない羽化殻に負けて(?)自分が移動したのか?

【12:46】擬木支柱を登る。
【12:47】擬木支柱の上まで登りつめると──、
【12:48】支柱を下り始める。羽化殻から離れようと上へ移動を始めたが、それ以上進めないので、より遠くへ移動できる方向を模索?

【12:50】羽化殻の横を降りて下の横棒(平桁)を進む。
【12:53】羽化殻から160cmほど離れた場所で上を向いて静止。

05新成虫移動図解E3

──ということで、今回の観察では、羽化後のエサキモンキツノカメムシ新成虫は2度、羽化殻落とし行動を見せ、そのつと羽化殻は落ちかけるが、クモもしくはガの幼虫が残したと思われる糸にひっかかって宙吊りでとまってしまう。すると落ちない羽化殻を嫌ってか、新成虫は自分が移動して羽化殻から160cmほど離れた場所で静止(翌日おなじ場所にいた/体色はほとんと整っていた)。
羽化殻が落ちていれば、新成虫は移動せずにその場にとどまって体色が整うのを待ったのではないかと思う。
今回、興味深かったのは、1度目の羽化殻落としに失敗し、新成虫と羽化殻が並んでしまったときに、カメムシ臭が発せられたことだ。3〜4m離れたところにいた僕にもハッキリわかる強さ(濃度)だった。過去にエサキモンキツノカメムシやモンキツノカメムシに触れた時、何度か嗅いだニオイだが、敵に襲われるなど《身の危険を感じたとき》と同様の反応であったとすると、新成虫は、少し前まで自分の体だった羽化殻を《敵》もしくは《身の危険》と認識するのだろうか? そのために《攻撃(羽化殻落とし)》をしかけて追い出そうとしたり、それができないと自らが《逃亡》をはかる──という行動にでたのだろうか?
(一部の?)カメムシが抜け殻落としをするようになった原因行動(?)と何か関係があるのかもしれない……。



カメムシの奇行!?抜け殻落としプチまとめ ※抜け殻落とし&その意味

ハートフルな亀虫エサキモンキツノカメムシ
ハート亀虫羽化 見守るキリスト!? ※初めての抜け殻落とし
笑顔とハート(愛)のエサキモンキツノカメムシ
ツノカメムシの異種ペア
モンキツノカメムシとエサキモンキツノカメムシ他
エサキモンキツノカメムシの抜け殻落とし他 ※羽化殻落とし
ハート紋のモンキツノカメムシ&… ※紋型では見分けられない
ハートカメムシとブロークンハート亀虫!? ※ハート紋も色々
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ハリサシガメ@『アリの巣の生きもの図鑑』他

01針刺亀成虫A2再
02針刺亀成虫A3再
ベールを脱いだハリサシガメより⬆
2016年の夏、知らずに出会ってたちまち興味を引かれた珍虫ハリサシガメ。成虫は背中の特徴的な模様がハリサシガメの「ハ」に見えなくもない。幼虫は土粒をまとい、狩ったアリの死骸などを戦利品コレクションのように背中にデコレーションするという奇妙な習性を持っている。
03針刺亀幼虫01再
04針刺亀幼虫B1再
ハリサシガメぷちまとめハリサシガメ幼虫の装飾行動より⬆

ハリサシガメ@『アリの巣の生きもの図鑑』
なんとも風変わりなカメムシなので興味を持って観察しているのだが、おもしろい昆虫なのにその割に情報が少ない。『日本原色カメムシ図鑑 第3巻』にはちょろっと触れられている程度。『昆虫を見つめて五十年(II)』(岩田久二雄・著/朝日新聞社・刊/1978年)という本に紹介されているというので読んでみたが、僕の観察とは違い、「間違っている」と思われる箇所もいくつかあった(本とは違う!?ハリサシガメ)。
『アリの巣の生きもの図鑑』(丸山宗利・小松 貴・工藤誠也・島田 拓・木野村恭一/東海大学出版会/2013年2月)という本にもハリサシガメが紹介されているらしいと知って、気になってはいたのだが……蔵書検索して置いてある図書館に借りに行ってみた。
生活史の一部をアリに依存する生物を好蟻性生物というのだそうだが、その好蟻性生物を紹介した立派な本だった。図鑑といいながら生態写真も豊富で、「よくこんなシーンを撮ったものだなぁ」と驚きを通り越してあきれてしまうほど。ユニークな生態についても記されているので、ハリサシガメについても何か僕が知らない新情報が記されていないか期待したのだが……、
目的のハリサシガメについての記述はP.125の下半分に短い文と成虫の写真が2枚掲載されているだけであった。


分布:本州,四国,九州;朝鮮,中国.寄主:さまざまなアリ.体長:14-16mm程度.翅の特徴的な模様により,日本産の他のサシガメより区別できる.本属の種はアリを専門に捕食し,幼虫時代には捕食したアリを背中に背負う習性をもつ.特定のアリとの関わりはなく,成長段階に応じて好むアリの大きさが変わる.稀な種.(丸山)

「成長段階に応じて好むアリの大きさが変わる」と記されているが、成虫や大きな幼虫が小さなアリを捕食しているのも見たことがあるので、成長によって(体の大きさによって)狩りの対象となりうるアリの上限サイズが広がるということなのではないかと僕は考えている。

ハリサシガメは昼行性!?夜行性!?
というわけでわけで、『アリの巣の生きもの図鑑』という本からはハリサシガメについての目新しい情報は得られなかったのだが、インターネットの方でハリサシガメついて記した興味深い記事を見つけた。

ふしあな日記 私的UNA ハリサシガメ

この方はハリサシガメを夜行性だと考えているというので驚いた。僕の観察はすべて日中(昼前後)で、その間アリを捕食したり、食事後のアリをデコったり、交尾をしたり脱皮するものも確認していたので(脱皮を観察できたのは1回のみ)、僕はハリサシガメは昼行性だとばかり思っていた。しかし、夜に観察に出かけたことはない(活動していないことを確かめたわけではない)し、エサとなるアリは夜も活動しているというから、ハリサシガメも夜に活動していたとしてもおかしくはないのかもしれない。

昼行性のヒガシニホントカゲとの2ショット↓。

05針刺亀幼虫トカゲ1再
06針刺亀幼虫トカゲ2再
ハリサシガメの捕食〜擬装行動より⬆

ハリサシガメぷちまとめ2
好蟻性昆虫〜好虫性人間?『アリの巣をめぐる冒険』
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