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ユーザータグ : ウバタマムシの記事 (2/5)

テングスケバの複眼と単眼

テングスケバ:偽瞳孔in複眼&単眼



この時期、雑草の中に生えた若いクワで見かけるテングスケバ。いるとつい撮ってしまう。


涼しげな青緑色のストライプがお気に入り。
脚にもストライプが走っていて、複眼も縞模様。その複眼に浮かぶ黒い点──偽瞳孔(擬瞳孔)が、いつもカメラ目線なのもひょうきんさをかもしだしている。


テングスケバを検索していると「単眼は2個」という記述が目にとまった。これまで気がつかなかったが、単眼がどこにあるのか画像をチェックしてみた。


分かりづらい画像だが……複眼と触角基部の間にあるのが、おそらく単眼だろう。


今年は多い気がするテングスケバ。


葉の上だけでなく枝(茎?)にとまって吸汁しているものもいた。


最近見た昆虫から



ゴンズイの実にアカスジキンカメムシの幼虫がとまって吸汁していた。
葉の上ではプチ集団が身を寄せ合っていた。


今年は8月に入って雨続きだったが、雨上がりに石垣を見に行くと、乾き始めた石垣にハリサシガメ幼虫が現われた。




雨続きの影響か、デコレーションに子実体のようなもの(?)が生えていた。


ついでに、ハリサシガメがいた場所から少し離れた石垣にとまっていたウバタマムシ↓。




4月のウバタマムシなど

4月のウバタマムシ@松



久しぶりに松ウォッチをしてみると、枝にウバタマムシがとまっていた。前胸背から上翅に隆起した筋状の模様が走るシブイ味わいがある大きめ(24~40mm)のタマムシ。


幼虫はマツの枯木に穿孔し成虫はマツ類の葉や樹皮を食うという。昆虫は見られる時期が限られているものが多いが、ウバタマムシ(成虫)に関しては1月から12月まで全ての月で確認している(*)。
同個体の別アングル画像↓。


この個体は↑右上翅の先端がわずかに曲がっていた(羽化時に伸びきらなかったのか?)。
近くのマツで枝先に2匹目のウバタマムシを見つけた↓。


2匹目のウバタマムシを撮っていると、その上の枝にも3匹目がいるのに気がついた↓。


この3匹目を撮っているとき、2匹目が止まっていた枝を揺らしてしまい、2匹目が落下。せっかくなので(?)拾い上げて撮影↓。


色彩の派手さではヤマトタマムシに劣るが、ヤマトタマムシの上翅が薄くきゃしゃな感じがするのに対しウバタマムシの上翅は隆起のあるしっかりした作りで、質感的にはウバタマムシの方が高級感が漂っているようにも思う。
手に乗せたウバタマムシはこのあと上翅をパカッと開くとブォ~ンと飛び去った。十字架を思わせる飛行フォルムと翅音はヤマトタマムシとそっくり。
ウバタマムシの上翅を縦に走る隆起模様は翅の強度を高める構造なのだろうと想像するが、木目を浮き上がらせる技術をほどこした工芸品を思わせる。擬木にも隆起した木目模様を模したものがあるが、ウバタマムシを見るとこうした擬木が思い浮かぶ。また隆起木目調の擬木を見ると、ウバタマムシを連想してしまう。


ヤニサシガメ幼虫



松ウォッチで目につくものといえば──ヤニサシガメ。ウバタマムシが見つかったマツでは、ヤニサシガメの幼虫もあちこちで見られた。捕食性のカメムシながら、マツ類に依存しているという。


マツ周辺の擬木の上でも見られるヤニサシガメ幼虫↑。背中にゴミがついているが、ヤニサシガメの体はベタベタしている。このベタベタ物質については分泌物だとする説とマツヤニを塗りつけたものだという説があって、それを確かめるべく飼育してみたが、疑問はスッキリ解消できなかった……(*)。


擬木上でヨコバイの幼虫を捕食していたヤニサシガメの幼虫↑。
こちら↓は蛾の幼虫を捕食。


この個体は丸々と太っているが、幼虫で越冬したヤニサシガメは5月頃に羽化する。

片牙のクチブトゾウムシ



ところで、このところ口吻の短いゾウムシを見つけると牙付きクチブトゾウムシではないかと(期待して)口元をのぞき込んでいるが、ハズレ続き──新成虫の初期限定盤の牙(脱落性牙状大顎付属突起)はすでに失われたものばかり……と思っていたら──↓。




というわけで、片方だけ牙が残っているクチブトゾウムシがいた。


動き回るので希望のショットが撮れなかったが……これはカシワクチブトゾウムシだろうか? 以前、マツトビゾウムシでも片牙を見ているが、短吻類の脱落性牙状大顎付属突起は必ずしも両方同時に落ちるものではないようだ。


民話風なぜ話:マツトビゾウムシとヤニサシガメ~ウバタマムシ

マツトビゾウムシと松の新芽

また牙付きマツトビゾウムシでもいないかと思って松の枝先を探していて気がついたのだが……松の新芽って、なんだかマツトビゾウムシに感じが似ている。


これ↑は、その松の新芽と先日撮った牙(脱落性牙状大顎付属突起)付きのマツトビゾウムシの比較。まるっこい体にかすれた茶色の模様の感じがよく似ていると感じた。
ちなみに牙の取れた(通常の)マツトビゾウムシはこんな感じ↓(昨年撮影)。


ということは……マツトビゾウムシは松の新芽に擬態しているのではあるまいか? そん予想を裏付けるようなシーン──うまい具合に新芽にとまったマツトビゾウムシが見られないだろうかと探してみたのだが見つからず……。天敵の目を欺くように松の新芽に溶け込んでしまっているために見つからないのだろうか?
マツトビゾウムシを見つけることはできなかったが、代わりにヤニサシガメが数匹見られた。


ヤニサシガメは幼虫で越冬する。越冬前に撮っていた松葉の上の幼虫↓。


ヤニサシガメもやはり松につくが、これは捕食性カメムシ。マツトビゾウムシ新成虫が現われる頃に活動を始め、マツトビゾウムシを捕食する姿も確認している↓。


マツトビゾウムシを探していた松でヤニサシガメを見つけ、ふと民話風なぜ話が(例によって?)脳内展開した……。

民話風なぜ話:ヤニサシガメはどうして捕食性になったのか

松の木にはよくヤニサシガメというカメムシがついています。カメムシの多くは針のような口で植物の汁を吸います。特定の種類の植物に集まるものも少なくありません。それでは松につくヤニサシガメは松の汁を吸っているのでしょうか? いいえ、ヤニサシガメのエサは他の虫など──他の虫などを捕えて針のような口を刺して体液を吸うのです。エサが虫であるなら、どうして松にいつくのでしょう?
じつはヤニサシガメも少し前まで、松について松の汁を吸っていたのです。松にはマツトビゾウムシという昆虫も生活していました。成虫が松の新葉を食べます。マツトビゾウムシの成虫が現れる3~4月頃には松の新芽ができます。この松の新芽はマツトビゾウムシにそっくり──いえ、マツトビゾウムシが新芽にそっくりなのでしょう。新芽にとまったマツトビゾウムシはちょっと見分けがつきません。マツトビゾウムシも自分の擬態術には自信を持っていて「松の新芽にとまってさえいれば、天敵の鳥やトカゲも気づくまい」と油断して、松の新芽にとまったまま居眠りをはじめました。
そこへ、ヤニサシガメがやってきました。この時まだ松の汁を餌にしていたヤニサシガメはてっきり松の新芽のつもりで、眠っていたマツトビゾウムシに針のような口を刺してしまいます。マツトビゾウムシは刺されて飛び起きましたが、ヤニサシガメに注入された消化酵素でたちまちダウン。ヤニサシガメも松の新芽だとばかり思っていたのが昆虫だと知ってあわてましたが……「なんだ、いつも吸っている松の汁よりも、ずっとおいしいぞ!」と意外な発見にビックリ。それ以来、ヤニサシガメはエサを松の汁から昆虫の体液に切り替えて、捕食性カメムシとなったのです。


もちろんこれはジョークで、ふと浮かんだ作り話。着想のきっかけは「松の新芽がマツトビゾウムシ成虫に似ている」と感じたことだが……果たして本当にこれが《擬態》といえるのか──マツトビゾウムシが実際にこの新芽につくのかは未確認。あくまで思いつきから展開した想像ということで。

ヤニサシガメが捕食性なのに松でよく見つかるというのはホントの話。ちょっと不思議な気もするが、これにはマツヤニとの特別な関係が取りざたされている。ヤニサシガメは体表面がベタベタしているのだが、これはマツヤニを塗りつけたものだという説(?)があって、昨年確かめるためにプチ飼育してみたが、謎は深まるばかりで真相はよくわからなかった(*)。
Ohrwurmさんに教えていただいたのだが、「ヤニサシガメの孵化には松脂が必要で、メスには松脂を溜め込む器官があって腹部末端から松脂を吸い込む」という驚くべき観察があったそうだ↓。

第56回日本応用動物昆虫学会大会2日目(2012年3月28日):自然観察者の日常

過ぎたるは猶(なお)及ばざるが如し? 完璧な擬態の落とし穴!?

マツトビゾウムシが松の新芽に擬態しているのかどうかはさておいて……昆虫の中には擬態に優れたものが少なくない。そういう虫を見ていると、植物への擬態が完璧すぎて、「昆虫食のハンターを欺くことはできるだろうけど……逆に植物食の生き物に植物だと誤認されて食われてしまうなんてことは起きないのだろうか?」などと心配になってしまうことがある。
ジョークのような発想だが、じっさい、木の葉への擬態で有名なコノハムシも葉のような翅を仲間にかじられてしまうことがある。コノハムシは視覚的に葉に擬態しているが、おそらく体臭も食べた葉に似ているのではないかと思う(化学擬態?)。体が葉と同じニオイであればアリなどに気づかれにくいという利点がありそうだが……仲間のコノハムシにはエサの葉としばしば誤認されてしまう(※【コノハムシの誤食】)。


※↑【コノハムシ漫画】より

松の枝先には大物も…ウバタマムシ



松ウォッチをしていていると、枝先に大物(?)ウバタマムシ(体長24~40mm)の姿も見つかった↑。立体木目模様風の隆起模様とシブい色合いが魅力のウバタマムシ成虫はマツ類の葉や樹皮を食べるそうだ。


雪とウバタマムシ&1年中

初雪とウバタマムシ

今シーズンはフユシャクの発生が遅れている……と思っていたら、その前に雪が降った。東京で11月に初雪が観測されるのは1962年以来54年ぶりだとか。そんな初雪が残る中、松葉にもぐって寒さに耐えるウバタマムシの姿があった──。


松葉がじゃまして見えにくいので、角度を変えて↓。


ウバタマムシのホストはマツ。幼虫はマツの枯木に穿孔し、成虫になるとマツ類の葉や樹皮を後食するという。このあたりでは成虫で越冬する個体が見られる。
松葉の寝床(?)から引っ張り出すのも気の毒なのでそのまま撮影したが、これ↑ではわかりづらいので、数日前に撮った落葉の上にいたウバタマムシを↓。


体長:24~40mmと、この時期に見かける昆虫の中ではボリュームがある。カメラを近づけると触角をたたんだ。


ウバタマムシは日本のレッドデータ検索システムで見ると、東京都では「絶滅危惧Ⅰ類」・埼玉県では「準絶滅危惧種」ということになっている。しかし狭山丘陵では東京都側でも埼玉県側でもしばしば目にする昆虫で、希少という印象は無い。

オールシーズンなウバタマムシの1月~12月まで

(僕の虫見散歩では)1年を通して成虫の姿が確認できているのはウバタマムシくらいではないか……そんな気がする。そこで過去に撮影した1月~12月すべての月でのウバタマムシ画像をそろえてみた(撮影した年はバラバラ)。

【1月のウバタマムシ】──まずは元日のものから↓。



【2月のウバタマムシ】


※↑【2月のウバタマムシ&冬尺蛾】より再掲載。冬でも陽が射すと擬木の上などで日光浴している姿が見られる。
2月に撮った画像の中にも背景に雪が写っているものがあった↓。


※【絶滅危惧!?東京のウバタマムシ】より再掲載。

【3月のウバタマムシ】


※【3月のカミキリ・ウバタマムシ~牙ゾウムシ!?】より再掲載。

【4月のウバタマムシ】



【5月のウバタマムシ】


※【ニイジマチビカミキリ~ウバタマムシ】より再掲載。

【6月のウバタマムシ】



【7月のウバタマムシ】


埼玉県側で撮影した個体↑。東京都側で撮影した個体↓。



【8月のウバタマムシ】



【9月のウバタマムシ】



【10月のウバタマムシ】


※【10月前半の空目&人面虫ほか】より再掲載。

【11月のウバタマムシ】






※↑【ウバタマムシ@松~初ケバエ幼虫集団】より再掲載。この日はマツの枝先で6匹見られた。

【12月のウバタマムシ】


ウバタマムシは比較的大きな昆虫だが、虫が少ない時期に遭遇すると、いっそう立派に見える。出会うと嬉しい昆虫の1つだ。


ウバタマムシ@松~初ケバエ幼虫集団

松の枝先にウバタマムシが6匹



ウバタマムシは狭山丘陵では1年を通して見られるしぶい味わいの昆虫。これまでは木の幹や擬木で見かけることが多く、単独でしか見たことがなかった。それが最近、松の木をチェックようになり、松の枝先にとまっているウバタマムシを複数目にするようになった。
すぐ近くにいた別個体↓。


ウバタマムシは幼虫がマツの枯木に穿孔、成虫になるとマツ類の葉や樹皮を後食するという。
さらに別の枝先にいた3匹目↓。


そして、やはり枝先にいた4匹目↓。


同じ木のちょっと高い所にいた5匹目↓。


すぐとなりの松の木でも1匹見つかった↓。


この日は同じ松の違う枝先に5匹、すぐとなりの松の枝先に1匹──計6匹を確認。一度に6匹も見たのは初めてだった。全て枝先にいたので、この時期は陽当たりの良い松の枝先にいることが多いのかもしれない。

松で探していたのはヤニサシガメの幼虫

最近、松の木をチェックするようになったのは、ヤニサシガメに注目しているため。


ヤニサシガメの体をおおっているベタベタは分泌物なのか松ヤニなのか?──ということで前記事に記したが……松ヤニとの関連について何かヒントがつかめないかと、松にいるヤニサシガメ幼虫を観察している(……が、今のところ成果なし)。




今シーズン初・ケバエ幼虫集団あらわる!



11月に入ったので、そろそろ出現するのではないか……と思っていたら──この通り! 今シーズン初のケバエ幼虫集団。




超過密なドジョウのおしくらまんじゅうのようにも見えるが……ドジョウの顔のように見えるのはケバエ幼虫の尻。


「うごめく地面!?」かと目を疑うケバエ幼虫の大集団──正体を知らずに初めて見た時のインパクトは忘れない(※【謎の幼虫大群:ケバエ】)。
アップで見るとかなりの衝撃があるが、じっさいは気づかずにすぐ脇を通り過ぎて行く人が意外に多い。
知らずに踏んでいきそうな人を見ると、教えてあげた方がいいのか(無用なパニックを引き起こすかも?)、知らせずにおいた方がよいのか(踏んでも知らなければ平和が保たれる)──悩むシーンも少なからず!?