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蜂そっくり!?ハチモドキハナアブ

シークレットかつらで蜂擬態!?ハチモドキハナアブ



葉の上でグルーミングをしているハチがいた(左前脚の手入れ中)。ミカドトックリバチ──トックリ型の巣を作ることで知られている。名前(種類)を知らない人が見ても、これは立派なハチだとわかる。《黒いボディに黄色の帯が入ったデザイン》のハチはよく見かける。ということで、過去の画像からムツバセイボウのターゲットとなったヤマトフタスジスズバチ↓。


そして、イモムシを狩るドロバチの仲間↓。


これらのハチは昆虫に詳しくない人にもハチと認識され、(必要以上に?)怖れられがちなのではあるまいか。
さて、冒頭のミカドトックリバチを撮ったすぐあと、近くの草の茎にとまっていたこんな昆虫を見つけた↓。






ハチモドキハナアブ──これはハチの仲間ではなく、ハナアブの仲間。プロポーションからすると(一般的な)「アブ」のイメージはない。知らない人にはハチに見えるのではあるまいか。これは昆虫食の捕食者などでも同じだろう。ハチモドキハナアブを危険なハチと誤認して敬遠する天敵がいれば、ハチモドキハナアブの生存率は高まる。ハチに似ていることで得をしている──生存戦略の1つなのだろう。少し前にやはり蜂に擬態と思われるハエ・ムネグロメバエを記事にしたが、黒と黄の警告色のデザインなどハチモドキハナアブの方が擬態の完成度は高そうだ。
一見そっくりだが、ハチとの違いは、翅の数──ハチは4枚あるが、ハチモドキハナアブは2枚──アブやハエの後翅は平均棍という器官に変化している。ハチモドキハナアブやムネグロメバエには、この平均棍があるのでハチでないことがわかる。






ハチとアブの違いといえば──一般的にはハチに比べてアブの触角は短い。ハチモドキハナアブのボデイラインや黒&黄の警告模様がハチに似ていることには感心するが、触角もハチのように長く見せようとする工夫(?)がほどこされている点がおもしろい。触角の付け根を上げ底式にせり出させているのでハチモドキハナアブの触角は「Y」字型に見える。


短い触角を長く見せるために触角の基部を伸ばしている……これは《背を高く見せるために靴底を上げ底にしたシークレット・シューズ》と同じ!? ハチモドキハナアブの場合は、足元の上げ底ではなく頭部なので《シークレット・シューズならぬシークレットかつら(的触角)》!? 昔、シークレット・ブーツに対抗した「被るだけで身長が○センチ伸びるシークレットかつら」みたいなギャグがあったが、昆虫の世界ではすでに採用されていたのであった。




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